07/06/27 中央社会保険医療協議会総会平成19年6月27日議事録 07/06/27 中央社会保険医療協議会          第106回総会議事録  (1)日時  平成19年6月27日(水)11:40〜11:55 (2)場所  厚生労働省専用第15会議室 (3)出席者 土田武史会長 遠藤久夫委員 小林麻理委員 白石小百合委員        室谷千英委員  対馬忠明委員 小島茂委員 勝村久司委員 丸山誠委員   大内教正委員(代 清水) 松浦稔明委員        竹嶋康弘委員(代 内田) 鈴木満委員 飯沼雅朗委員(代 中川)        石井暎禧委員 邉見公雄委員 渡辺三雄委員 山本信夫委員       坂本昭文専門委員 大島伸一専門委員 古橋美智子専門委員   黒崎紀正専門委員       <参考人>       松本純夫保険医療材料専門組織委員長       <事務局>       水田保険局長 白石審議官 原医療課長 宇都宮医療課企画官        武田医政局経済課長 他 (4)議題  ○医療機器の保険適用について       ○薬価調査及び特定保険医療材料価格調査について (5)議事内容 ○土田会長  皆様おそろいになりましたので、ただいまより、第106回中央社会保険医療協議会総 会を開催いたします。  まず、委員の選任について御報告申し上げます。小林真理委員におかれましては、6月 12日付で委員としての任期満了により退任されておりましたが、去る20日に国会にお ける承認手続きが完了いたしました。そのことを受けて、翌日の21日に発令が行われて おります。なお、事務局からは、小林委員より「自らが国家公務員であり、高い倫理を保 って行動する旨の宣誓をいただいている」旨の報告を受けております。  それでは、小林委員より一言御挨拶をお願いします。 ○小林委員  小林でございます。無事に再任の手続きが終了いたしまして公益委員として出席できま すことに感謝しております。引き続き会計の専門家といたしまして公益委員の役割を果た していきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ○土田会長  どうもありがとうございました。  次に、委員の出欠状況について御報告いたします。本日は、前田委員と青柳委員が御欠 席になっておりまして、大内委員の代理で全日本海員組合中央執行委員会企画室・室長代 理の清水保さんがお見えになっております。竹嶋委員の代理で日本医師会常任理事の内田 健夫さんがお見えになっております。それから飯沼委員の代理で日本医師会常任理事の中 川俊男さんがお見えになっております。  それでは、議事に入らせていただきます。  最初に、「医療機器の保険適用」について議題としたいと思います。  まず、区分C1及びC2につきまして、保険医療材料専門組織の松本委員長より御説明 をお願い申し上げます。 ○松本委員長  松本です。それでは、中医協総−1−1の資料をごらんください。  最初に、「タキロン株式会社のスーパーフィクソーブMX40」について御説明いたし ます。決定区分案はC1(新機能)ということで、決定区分の理由ですが、本品は、ハイ ドロキシアパタイト粒子とポリ−L−乳酸の複合体から成る生体活性かつ生体内分解吸収 性を有する骨接合材であり、骨折時の接合、移植骨片や骨切り骨片の固定、骨の再建のた め、指の骨、それから顔面骨、上下顎骨の固定に使用されるプレートである。なお、本品 には、シート及びメッシュ型のプレートの形状があるということです。  類似機能区分はないということで、価格を、面積25平方センチメートル以上のものを 11万8,650円、原価計算方式です。それから少し小さい面積15平方センチメート ル以上25平方センチメートル未満のものを7万6,160円というふうに決定をいたし ました。  2ページ目に、製品の概要がコピーであります。  3ページ目ですが、諸外国におけるリストプライスはないということで、そのように決 定いたしました。  1点目は以上です。  2品目めが日本メドトロニック株式会社製の「メドトロニックEnRhythm」です。決定区 分案はC1(新機能)ということで、主な使用目的はそこに書いてあるとおりですが、当 該製品は、心房及び心室の両方でセンシングまたはペーシングを行うデュアルチャンバー 型植込み型心臓ペースメーカーであり、レート応答機能、上室性頻拍抑止機能に加えて、 新たに不必要な心室ペーシングの最小化を目的とするMVP(マネード心室ペーシング) 機能及び心房頻拍に対するペーシング治療を可能とする心房抗頻拍ペーシング機能を有し ている。当該製品により、心臓に周期的に人工的な電気刺激を与えることによって、正常 に近い心臓の収縮リズムを回復させることを目的とします。  価格案としては133万円、有用性加算(II)で5%を見積もっております。  5ページですが、そこに植込み型のペースメーカーの写真が添えておりまして、6ペー ジ目に、諸外国における価格ですが、アメリカ、連合王国、ドイツ、フランスの外国平均 価格は92万2,591円ということで、諸外国の平均価格の1.44倍に相当する13 3万円と設定いたしました。  2品目めは以上です。  3品目めがギブン・イメージング株式会社の「ギブン画像診断システム」(資料回覧) です。お手元にカプセル型内視鏡が供覧されていると思いますが、決定区分案は、C2 (新機能・新技術)ということです。主な使用目的は、上部及び下部消化管の検査(内視 鏡検査を含む。)をしても原因不明の消化管出血を伴う小腸疾患の診断を行うために、小 腸粘膜の撮像を行い画像を提供する新機能を有し、小腸内の画像診断を行うことを目的と します。  類似機能区分はなしです。  それで、保険償還価格を7万7,200円、原価計算方式で決定いたしました。  技術料としては、小腸ファイバースコピーと同点ということで、1,700点が妥当で あるが、約1万枚以上の写真が撮れますので、1症例の読映に約1時間かかるということ で、それを何らかの形で判断料として見てほしいという委員からの意見が追加されました。  8ページに製品概要が書いてありますが、9ページに諸外国の価格が挙げてあります。 外国平均価格は8万4,283円。我々の決めた価格決定は7万7,200円ですので、 外国平均価格8万4,283円の0.91倍ということで、低めに設定したということで 評価していただきたいと思います。  以上です。 ○土田会長  どうもありがとうございました。  ただいまの説明につきまして何か御質問などございましたら、どうぞお願いします。  よろしいでしょうか。御意見がないようでしたら、本件につきまして中医協として承認 したいと思います。よろしいですか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○土田会長  どうもありがとうございました。 松本委員長には、大変長い間お待たせしまして申し訳ございません。どうもありがとう ございました。                〔松本委員長退席〕 ○土田会長  次に、「医療機器の保険適用」について議題としたいと思います。  区分A2及びBにつきまして、事務局より説明をお願いいたします。 ○事務局(宇都宮企画官)  医療課企画官でございます。資料、中医協総−1−2をごらんいただきたいと思います。  まず、医科の区分A2、特定包括、特定の診療報酬項目において包括的に評価されてい る区分ということでございまして、6月保険適用開始のものがこちらにございます。17 件、ごらんのとおりございます。  1枚おめくりいただきまして、区分B、材料価格として個別に評価されている部分でご ざいますが、これにつきましては、ごらんの16件ということでございます。  次の3ページのところに歯科のものがございますが、区分A2、特定の診療報酬項目に おいて包括的に評価されている区分としてはごらんの4件でございます。そして、区分B、 材料価格として個別に評価されている部分としては、ごらんの12件。  以上、医科、歯科合計いたしまして49件でございます。以上でございます。 ○土田会長  どうもありがとうございました。  ただいまの説明につきまして御質問、御意見ございましたら、どうぞお願いします。  よろしいでしょうか。  それでは、次の議題に移らせていただきます。「薬価調査及び特定保険医療材料価格調 査」につきまして議題としたいと思います。  薬価専門部会及び保険医療材料専門部会における審議の結果について、事務局より資料 が提出されております。最初に説明をお願いいたします。 ○事務局(武田経済課長)  経済課長でございます。資料につきましては中医協総−2をごらんいただきたいと思い ます。1ページ目が薬価本調査の関係でございまして、「平成19年度に実施する医薬品 価格調査(薬価本調査)について」ということでございます。  趣旨といたしましては、この薬価調査は、薬価基準改正の基礎資料を得ることを目的に、 薬価基準収載の全医薬品について調査を行うものでございます。  調査の期間が空欄になってございますが、事前に公表することにより取引価格に影響を 及ぼすことがあるため、空欄としているものでございます。  調査の方法といたしましては、販売サイドからの調査が最も主要なものでございますの で、全卸売業者の1カ月分のすべての取引を対象に、薬価基準収載各品目ごとの価格、数 量を調査をさせていただくものでございます。また、販売サイドにおきましても、データ の正確性の確認のため、一定の抽出率に従いまして、医療機関、保険薬局の調査を行うこ ととしてございます。  薬価調査については、以上でございます。  2ページ目が、昨年といいますか、前回の薬価調査の実績を参考までにつけてございま す。  それから3ページ目が特定保険医療材料価格調査でございますが、薬価調査同様に、材 料価格基準の改正の基礎資料を得ることを目的として、特定保険医療材料について調査を 行うものでございます。  調査期間につきましては、先ほどの薬価調査と同様の理由で空欄にしてございますが、 前回も、薬価調査につきましては1カ月分の取引分でございますが、保険医療材料につき ましては、取引数量を確保するために一定の期間の総販売価格につきまして調査をするこ とにしているものでございます。ただし、ダイアライザー、フィルム、歯科材料、保険薬 局調査分につきましては、1カ月分のみの取引調査としてございます。  調査の方法につきましては、薬価調査と同様でございます。  以上でございますが、薬価調査それからこの特定保険医療材料価格調査の結果につきま しては、まとまり次第速やかに中医協において報告をする予定でございます。  私からは、以上でございます。 ○土田会長  どうもありがとうございました。  ただいまの説明につきまして御意見、御質問などございましたら、どうぞお願いします。  ないようでしたら、各部会の意見としましては、本年度も資料のとおり薬価調査及び特 定保険医療材料価格調査を実施すべきであるという意見をいただいております。総会にお いてもこれを了承するということにしたいと思いますが、よろしいでしょうか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○土田会長  どうもありがとうございました。  なお、実施につきましては関係業界との調整等が必要になってまいりますが、引き続き 事務局の方でお願いしたいと思います。また、調査の結果につきましては、まとまり次第 中医協の方に御報告をいただきますようお願い申し上げます。  本日の議題は、以上で終わりました。  事務局の方でほかに何かございましたら、どうぞお願いします。 ○事務局(原医療課長)  医療課長でございます。事務局から報告、1点ございます。  第16回医療経済実態調査につきましては、今月が調査月になっておりまして、各医療 機関等に対しまして調査票を先月の下旬に送付をさせていただいたところでございます。 前回の調査でも、回収率の向上のため、電子調査票を活用した調査票の回収を実施してお りまして、病院で約4割の施設がこの方法を活用していただきました。今回も、明日28 日より調査に関するホームページを立ち上げ、客体である医療機関等の方々から調査票の ダウンロードや質問、Q&Aの閲覧が可能となりますので、参考までに御報告させていた だきます。  なお、次回の中医協本体の開催については未定でございますので、追って御連絡を差し 上げます。 ○土田会長  どうもありがとうございました。  それでは、本日の総会はこれにて終了いたします。     【照会先】     厚生労働省保険局医療課企画法令第1係      代表 03−5253−1111(内線3288)