07/03/20 第4回地域・職域連携支援検討会議事録 第4回地域・職域連携支援検討会    日時   平成19年3月20日(火)                 16:30〜18:30            場所   中央合同庁舎5号館6階第8会議室            照会先  健康局総務課保健指導室(内線2398)       ○出席構成員(敬称略・五十音順) 荒木田美香子、家保英隆、岡山明、河野啓子、櫻井尚子、津下一代、土肥誠太郎、 永江直美、錦戸典子、堀江正知、松田一美、吉田勝美 ○厚生労働省出席者 岡部健康局総務課長、 勝又健康局総務課保健指導室長、矢島健康局総務課生活習慣病対策室長 石塚健康局総務課保健指導室長補佐、久米健康局総務課保健指導室主査 ○議題 (1)地域・職域連携推進事業における課題と今後の方策について (2)平成18年度地域・職域連携支援検討会報告書(案)について (3)その他  久米主査 定刻となりましたので、ただいまより第4回地域・職域連携支援検討会を 開催します。本日は家保構成員より少し遅れてご出席いただけるとの御連絡をいただい ております。  続きまして、資料の御確認をお願いいたします。お手許にお配りしました資料ですが、 座席票、構成員名簿、議事次第のあとに資料です。  資料1    地域・職域連携推進事業における課題と今後の方策について  資料2    平成18年度地域・職域連携支援検討会報告書骨子(案)について  参考資料1  平成17年度地域・職域連携支援検討会報告書  以上でございます。不足・落丁等がございましたら事務局までお申し出ください。  このあとの進行は吉田座長にお願いいたします。  吉田座長 皆さんこんにちは。本日の検討会もよろしく御協力のほどお願い申し上げ ます。今日と次回、残すところは1回となりまして、報告書までまとめられるというこ とであります。今日は主にたたき台の原案をもとにして議論をいただきまして、次回ま でガイドラインの改定を含めまして一気にいろいろと御検討をいただければ、というこ とで作業を進めてまいりたいと思います。  最初に資料の説明を事務局からお願いしまして、現状の資料をもとにして討論を進め たいと思います。では事務局からよろしくお願いいたします。  久米主査 資料1、地域・職域連携推進事業における課題と今後の方策について、御 説明申し上げます。  「I 地域・職域連携推進事業の現状と課題」としまして、これまでの検討会、現地 支援を実施した結果、以下のような連携推進事業における現状と課題をまとめさせてい ただいております。  1 地域・職域連携推進協議会の運営についてです。  〇位置づけです。協議会は、地域保健と職域保健の連携による生涯を通じた継続的な 保健サービスの提供体制の構築を目的としており、今年度の現地支援では、各地方公共 団体の健康増進計画の要綱等に協議会の意義や位置づけが明記されていました。また、 協議会は、新たな協議機関として設置されたり、既存の協議会を活用し、部会として設 置されていました。  〇協議会の運営について。今年度は、医療制度改革に向けた都道府県協議会の設置が 進み、平成18年12月5日現在、都道府県協議会は24箇所、二次医療圏協議会は、108 箇所設置されました。  都道府県協議会では、具体的な連携方策を協議するためワーキンググループを設置し、 各二次医療圏協議会の代表者や市町村の代表者もメンバーに加わることにより、具体的 な協議をしているところがありました。一方で、各圏域とのつながりがなく、事務局に も現場レベルの人が参加していないところもありました。これらから構成メンバーには、 それぞれの機関の代表者だけではなく担当者が入っていることによって、具体的な連携 事業の協議が活発に行われることが明らかとなっております。  また、協議会において、次年度以降の計画を明確に示したり、二次医療圏における具 体的な取組を示す等により、協議会の戦略的な運営を工夫しているところもありました。  なお、都道府県事務局が二次医療圏関係者を対象に準備会議等を開催しているところ もございました。二次医療圏での取組が進んでいる自治体におきましては、その活動内 容について、都道府県協議会と二次医療圏協議会とで情報交換する形が望まれました。 一方、全く二次医療圏での取組が進んでいないところでは、圏域の関係者を対象とした 準備会等を開催することによって、関係者の共通認識が図られておりました。  2 都市部における連携事業について。  〇都道府県協議会と指定都市、保健所設置市(指定都市を除く)及び特別区(以下、 その他保健所設置市等という)これらの連携についてです。  現状では、都道府県協議会と指定都市、その他保健所設置市等との連携が十分にでき ておりませんでした。  本事業におきましては、二次医療圏協議会を設置することが要綱に記載されておりま すが、その他保健所設置市等の設置についての記載はございません。都道府県協議会に おきましては、指定都市及びその他保健所設置市等に積極的に情報提供を行うとともに、 連携を図っていく必要があることが明らかとなりました。  〇都市部における地域・職域連携推進についてです。  複数の保健所設置市等があり、関係機関の調整が困難であることや、職住分散してい るため対象が捉えにくい等の課題をもっているところがありました。職住分散地域に対 しては、住居地や勤務地といった情報にとらわれず、広くポピュレーションアプローチ の観点から、連携事業を推進していることが必要であることがわかりました。  3 職域関係者との連携についてです。  自治体や圏域による差が大きく、労働局、労働基準監督署との具体的な連携事業が進 まない等の課題がありました。一方、都道府県労働局や労働基準監督署、商工会、地域 産業保健センター等の関係者が協議会及びワーキンググループのメンバーとなり、活発 に運営されているところもありました。  なお、協議会の職域保健側のメンバーについては、労働行政関係者にとどまり民間事 業者の参加が少ないところが多かった現状です。その理由といたしましては、(1)どこに 声をかけてよいかわからない。(2)民間事業者の情報が少ない。等が挙げられました。特 に、都市部では、職域保健等の情報に限りがあり民間事業者との連携が十分にできてい ないことか明らかとなりました。  4 保険者協議会との連携についてです。  協議会の構成メンバーと保険者協議会の構成メンバーの重複やお互いの役割の理解が 不十分でありました。協議会は、生活習慣病対策だけでなく、国民の心の健康問題など 地域・職域連携を強化すべき課題に対して、事業を計画、実施するとともに、ネットワ ークを拡大していく役割があることや、ポピュレーションアプローチを推進し地域全体 の健康づくりも考える場であることが検討会で確認されました。  「II 今後の方向性について」  ここは前回の検討会では十分に議論ができていない部分でありますため、ガイドライ ンから役割のところを抜粋させていただいております。  1 地域・職域連携推進協議会の目指すべき方向性です。  ガイドラインの改訂版においては、地域・職域において生涯を通じた健康づくりを継 続的に支援するための効果的な保健事業を構築する。すなわち生活習慣病を予防し、健 康寿命の延伸を図るために、ヘルスプロモーションの視点に立って自治体、事業者及び 医療保険者等の関係者が相互に情報交換を行い、保健事業に関する共通理解のもと、そ れぞれが有する保健医療資源を相互活用、又は保健事業の共同実施により連携体制を構 築する、とあります。  次に、2 協議会の具体的役割、について事務局で整理させていただいております。  (1)都道府県協議会の具体的な役割です。  〇地域全体のデータ分析による健康課題の明確化。  〇都道府県健康増進計画の作成。  〇各関係者の事業実施計画に位置づける目標値の策定、実施方針、連携推進方策等の 協   議。  〇医療保険者・労働衛生部門・市町村衛生部門・関係団体との総合調整。  〇医療保険者・労働衛生部門・市町村衛生部門・関係団体との役割分担の明確化。  〇特定健診・保健指導全体の推進方策   健診・保健指導に関する従事者の育成。   健診・保健指導のアウトソーシング先となる民間事業者等の育成方策   健診・保健指導のアウトソーシング先となる民間事業者等に関する情報収集と情報  提供。   健診・保健指導のアウトソーシング先となる民間事業者等の評価。  〇各保険者が行う普及啓発事業の連携促進等の推進方策に関する協議  〇産業界を巻き込んだポピュレーションアプローチの企画・推進・評価  〇正しい健康情報発信に関する調整・協議  〇市町村が中心となるポピュレーションアプローチと、医療保険者が中心となるハイ  リスクアプローチの連携方策  〇生活習慣病予防対策と介護予防施策、メンタルヘルス、自殺予防等、他の施策との  連携方策  〇二次医療圏協議会の育成・支援、連携  (2)二次医療圏協議会の具体的役割です。  〇地域保健、職域保健、関係団体等による健康課題の明確化  〇健診の実施状況及び結果等の健康に関する情報の収集、健康意識調査等によるニー  ズ把握等の実施  〇健康づくりに関する社会資源の情報交換、有効活用、連携、調整  〇具体的な事業の企画・実施・評価の推進   地域・職域の共通課題やニーズを把握するための調査事業   フォーラム、健康情報マップの作成、ポスター作成等の企画   健康教育、健康相談等の共同実施   研修会、事例検討会の開催  〇都道府県協議会との連携、を挙げさせていただいております。  続きまして推進方策について御説明申し上げます。  「III 推進方策」に関しましては、座長が作成してくださいました本文案をもとに事 務局にて関係部局と調整させていただきました。以下御説明申し上げます。  1 都道府県協議会と二次医療圏協議会です。都道府県協議会と二次医療圏協議会の 適切な機能分担と連携を保つことは、連携推進事業を推進していく上で重要な課題です。  以下、目的意識、戦略的な運営についてまとめております。  1.1.協議会における目的意識です。それぞれの協議会は、機能・目的が異なっており、 委員会を運営する関係者及び参加者の目的意識を共有することが必要であるということ。  都道府県協議会は、広域的視点での連携により体制整備することを目的としており、 健康課題の明確化や都道府県内の二次医療圏の調整、共通に関連する教材などの開発や 研修会の開催など、地域の人材育成を行うこと等が役割としてあり、具体的な目的意識 に欠けることも多い、という現状がございました。したがって、具体的な事例を考慮し つつ、圏域に共通して関わる事項を協議することが必要である、としております。  1.2.協議会の戦略的な運営です。  二次医療圏協議会も都道府県協議会においても具体的な事例をもとに成功事例を蓄積 していくことが必要である。情報を収集し、成功事例を協議会の初期段階に提示するこ とにより、協議会の方向性を具体的に示し、協議会構成員が積極的に参加して、次に議 題とする内容を効果的に構成することが必要です。  1.3.組織内での連携を図るためにはとしまして、協議会の議題や資料を準備するワー キンググループの活動が重要であることを記載させていただいております。  2.都市部における連携推進事業の進め方です。  本検討会では協議会が都道府県レベルと二次医療圏レベルに設置することでより効果 的な連携推進事業が展開できることを提案し、各々のレベルの機能分担と連携について 検討をしていただいてきました。以下、協議会の在り方についてさらなる検討を行った 結果として、挙げさせていただいております。  2.1.体制下、モデル実現です。  協議会を効果的に運営するためには、組織づくりを中心に進める方法と具体的なモデ ルづくりを通して運営していく方法が考えられる、としております。  組織作りを中心に考える方法については、従来の報告書の記載通りに、関係者に広く 参加を呼びかける。住民や労働者というサービスを受ける側を構成員とする。関係する 組織を通して参加の徹底を図る。などが提案されてきています。  以下の具体的なモデル作りを通した成功事例を確保することや組織体制作りにおける 留意点を確認しました。  2.1.1.具体的成功事例の確保です。  協議会を効率的に推進していくためには、モデル事業を通した成功事例を確保するこ とが有効であることを記載しております。 2.1.2.組織体制作りのポイントです。  多くの関連する団体から構成員として参加を得ることが望ましいということで、具体 的に健康保険組合連合会などを介して、地域の関連する保険者に連絡通知すること等を 記載しております。  2.2.指定都市及びその他保健所設置市等の扱いです。  本検討会では、従来都道府県レベルと二次医療圏レベルの二種類に分けて設置方法に ついて検討していただいてきました。  指定都市では、独立して保健所機能を持つことから、連携推進事業を推進する第一線 としての機能が期待されております。そのため、都道府県からの情報提供が適切に提供 される必要があります。特に、指定都市における情報の格差が認められることが多く、 関係者が十分な情報収集を行うことも重要と考えております。  2.2.1.その他保健所設置市等における都道府県保健所のかかわり方です。  その他保健所設置市等におきましては、都道府県保健所との連携が十分に図られてお らず都道府県、保健所とその他保健所設置市等関係者の情報共有ができていないため、 連携推進事業の推進が図られにくいという問題が懸念されました。その他保健所設置市 等及び都道府県保健所は相互にモデル事業などに関する情報を十分に伝えあうことによ り、連携を図り事業を展開していくことが期待されます  2.3.都道府県を越えた連携です。  従来、連携推進事業は都道府県内で完結ことを前提に進めてまいりましたが、東京都 や大阪府のように周辺他県からの人口の流入ですとか、住民の移動が都道府県を越えて 発生する場合もございます。このような状況で連携推進事業はポピュレーションアプロ ーチを中心に、地域保健と職域保健の中で共有化することで効率的な事業を展開するこ とを目的としておりますので、以下の手順が必要であるとしております。  2.3.1.地域保健が主体で、職域が参加する形式です。  地域保健が主体となって職域保健が参加する連携事業形式が、職域側の参加が得られ やすく、労働者が住居地では地元の地域保健事業の中から適切な保健サービスを活用し ていくことが運用上推奨されます。  2.3.2.参加する場です。  大都市圏の企業においては、労働者の所属する地域は異なることが多いのですが、企 業の所在地の地域保健側と協力することで、労働者が連携推進事業を共有できる環境を 整備することが望まれます。  2.4.情報伝達の欠如です。  協議会の運営においても、連携推進事業の実施、さらには評価においても、情報が関 係者に伝達されるということが不足しておりまして、情報を伝達していくことの必要性 を記載しております。  2.4.1.関係者への情報の欠如です。  例えば、インターネットのホームページを開設することにより、情報発信をするとい ったことを提案させていただいております。  2.4.2.企業への伝達窓口の工夫です。  地域保健側から、事業者側に連携推進事業の必要性を説明していくことが重要である といったことを記載しております。  3.職域保健関係者の参加者の活性化です。  地域保健主体で構築された連携事業が職域保健の中で労働者側が積極的に活用してい くためには、事業者の理解を確保するとともに、活用しやすい環境を整える必要がござ います。  3.1.労働局の関与です。  労働関係部局の理解には地域差が見られております。厚生労働省からは、都道府県労 働局に対しては、既に説明がされておりますが、さらに、地域保健側から積極的に職域 保健側に働きかけ、連携推進事業の一般的な説明に加え、成功モデル事業案について具 体的に説明することが必要です。  3.2.企業のトップの理解です。  事業者のトップの理解が不可欠であるということも記載しております。  3.3.地域産業保健センターと保健所の共同事業です。  地域産業保健センター及び保健所の連携が効果的であるということを記載しておりま す。  3.4.商工会などの関与です。  中小企業の事業主の理解を得る手段としましては、商工会や組合などの事業主の組織 を通して、事業主の協力を元に事業を推進していくことが必要であると記載しておりま す。  4.保険者協議会との連携についてです。  平成20年度から特定健診・特定保健指導が保険者によって被保険者・被扶養者に提供 されることとなっており、内蔵脂肪症候群に対するハイリスクアプローチが提供されて いきます。保険者によるハイリスクアプローチと協議会が地域全体で取り組むポピュレ ーションアプローチと一体的に提供していくことが期待されております。  4.1.協議会のネットワークの活用です。  既存の地域保健と職域保健が有する資源を共有することで、従来の枠に規制されない 新たな保健事業を創設することにより、保健事業の質的量的拡大を図ることが期待され ると記載しております。  4.2.テーマの設定です。  協議会が扱うモデル事業やテーマとしては、例えば、内蔵脂肪症候群や自殺メンタル ヘルス、がん健診、保険者が行う特定健診・特定保健指導等が挙げられますが、今後、 特定健診・特定保健指導により保険者協議会では、医療費分析等が行われ、さらに特定 健診・特定保健指導のデータの分析等が実施されることとなります。協議会においては、 保険者協議会と連携を図り、地域全体のデータを分析していくことが必要と考えます。 さらに、それによって地域全体の健康課題を明確にし、協議会がテーマを設定していく ことか望ましいとしております。  5.その他です。  5.1.関係者の温度差の解消です。  協議会の関係者の積極的な参加は、連携推進事業の企画・立案・評価には必要ですが、 関係者間の連携事業に対する認識の温度差を解消するということが必要であるというこ とを記載させていただいております。この解消方法としては、参加者にとって連携推進 事業によるメリットというものを明らかにしていくことが挙げられます。  また、二次医療圏における具体的な連携事業を提示する等によって、住民、労働者、 事業者、行政にとっての連携のメリットを具体的に示すことにより、関係者の関心を高 めることができると考えるとしております。  ここまで以上でございます。  吉田座長 ありがとうございました。ただいま御説明いただきましたのは多分報告書 の中での前半部分というか主たる部分になります。現状の分析、それを受けての今後の 方向性、それの推進方策、この3つの部分について資料説明をいただきました。  ここまでのところで御議論をいただきまして、後段はQ&Aの構成についていろいろ と御質疑をいただこうかと思います。ただいまのところで、こういう項立てについて内 容等で不足を含めて追加事項がございましたら御意見をいただければと思います。よろ しくお願いいたします。  最初に現状と課題というところにつきまして、前回、前々回を通しまして、各委員の 先生方には、現場に推進事業のファシリテーターとして参加いただいた中の問題をまと めた資料となっております。これについてなにか追加がございませんか。  永江構成員 協議会の運営のところです。今後の方向性のそれぞれの具体的な役割な り推進方策のところでは、回答案のような形では出てきますが、支援したあとからの支 援の中で出てきた課題としまして、協議会の運営の中で協議会設置後の効果的な連携事 業の企画とか、継続した連携事業及び協議会の推進方策について悩んでいる自治体等が 多ございます。そのあたりの課題も協議会の運営の中に追加していただけると、あとに つながると思います。  吉田座長 そうしますと、運営のところがよろしいでしょうか。運営の中に、運営を している中でなにかそういう運営上の問題点ということについて記載をする。いかがで しょうか。その他の委員の先生方。  河野構成員 とてもよくまとめてあり、わかりやすかったのですが、大きなIの地域・ 職域連携推進事業の現状と課題の3番目に職域関係者との連携というものがありますね。 これを見たときに違和感があったのです。なぜなら、連携協議会では、職域と地域は、 お互いに協力をしていく対等の立場なのに、職域が第三者的な位置づけにみえたからで す。この言葉の意味は多分、後ろの方に出てくる職域保健関係者の活性化をあらわして いるのかと思ったのですが、そういうニュアンスなのでしょうか。  吉田座長 事務局はいかがでしょうか。多分、趣旨としてはそのように理解します。 多分、新たに職域関係者という新しいパーティが参加するということではなく、活性化 に関する現状の問題点ということをここに記載しているのだと思います。  河野構成員 職域の活動が少し不活性でしたので、そのことが、ここに反映されてい ると思いますが、連携というとちょっと意味が違ってきますね。  吉田座長 新たなということになるのですね。わかりました。では表題を少し検討し て修正させていただきます。具体的には活性化に向けて、というぐらいのことでしょう か。  河野構成員 そうですね。そのようにしていただくとありがたいです。それからつい でに、細かいところをお願いします。  全体を通じて、商工会議所、商工会というのが出てきます。あるところでは商工会議 所が出てきて、あるところでは商工会等を記載されています。どちらでもいいのですが、 商工会議所というのは市に設置されるもので、商工会は町村なので、なにか書くときに は・を入れて商工会議所・商工会としていただければよりクリアかなと思いました。  吉田座長 ありがとうございました。多分、私が書いているのも細かい用語のところ は統一がまだ図られていませんので、最後に事務局と用語の調整をいたします。ありが とうございました。  荒木田構成員 先ほど永江委員がおっしゃった協議運営のところに入るのか、次の3 ページの今後の方向性のところに入れた方がいいのかあれです。今回、回らせていただ いたところが、比較的、立ち上げというところもあります。評価が進んでいるところが 少なかったように思います。ですから、先ほど永江委員がおっしゃった設置後の運営に ついては、評価をやっていくということが、今後の運営についてもまた推進要因となっ ていくのかということもあって、協議会の運営について評価を位置づけていくことであ ったり、今後の方向性というところでは、ちゃんと評価してそれをPRしていくことと いうことを入れるとか、評価の観点を、回らせていただいたところでは比較的に実施で きていなかったという課題がありますが、位置づけていくのはいかがでしょうか。  吉田座長 荒木田構成員からの御指摘は、評価ということについて十分ではなかった ということも含めて、今後の方向性のところにも評価の項目をきちんと書き込んだらど うかという御意見であると理解してよろしいでしょうか。いかがでしょうか。  土肥構成員 同意見でございます。3ページ目の今後の方向性の2の(1)の中にそのこ とが入ってくるべきかと思います。ここに書いてあることは、ほとんどプランとドゥだ けが書かれております。チェックとアクションがほとんど書かれておりません。チェッ クしてその問題点を解決するということが、この具体的な役割の中に入ってきた方がよ ろしいのかなと思います。  吉田座長 では次の評価のDoをした後Seeをして、ちゃんとチェックをするというと ころについて、現状まで十分にされていない。今後の大きな課題であるということが明 記されるようにこの中に追加していくことにします。  家保構成員 流れとしては、推進協議会の運営、連携が記載されていますが、実際は 具体的に実務としてどういうことをやっていくのか、という部分が非常に大事になると 思います。私が行かせていただいたところでは、二次医療圏でみると各県で1カ所とか 2カ所は非常によくやられているところはあったと記憶しているのですが、それが全体 に波及していない。そういうところをきちんと指摘しないといけないのではないでしょ うか。協議会をつくることが県にとっては目的でもなんでもないと思いますので、具体 のところがまだ進展していないということをきちんと押さえておくべきではないかと思 います。  吉田座長 いまの家保委員の指摘としては、現状と課題の運営のところでよろしいで しょうか。  家保構成員 2番は都市部の連携事業ということで、連携事業の中でこれは県と保健 所設置市との間の連携のみを書いていますので、もう少し具体的な事業をコメントした 上で、その中の一つ、推進方策としてここの部分が入ってくるのかなと思います。  吉田座長 全体としての連携方策があって、それの一つとしてですね。いまの御意見 はいかがでしょうか。多くの都道府県がそういう現状なのかと思います。そのあたりを 追加していくということにします。  堀江構成員 現状と課題ということで中身を拝見しておりますと、体制づくりことが 中心になっていて、中身というか連携してなにをするのか、それをどう評価するのか、 というところが弱いというのは、私も同意見です。多分、項目がないのではないかと思 います。中身として、もっとやられるべきことがやられていないということもあったの ではないかと思います。  例えば、私がまいりましたところとか、委員会でお話をお伺いすると、情報の発信と か研修会とかはまあまあやられているのですが、実際に連携して共同の事業を立ち上げ たとか、あるいは相互に施設利用を図って指標をなにか決めて、小集団をつくって競争 をしたとか、そういう具体的な事例というのはほとんどなかった。本来ですとそういう ものがもっと進んでいくことを目的としているのではないかと思ったのです。その辺の 事業の中身で、もっとこういうことがあった方がいいのではないかということを書けた らいいのかなと思いました。  吉田座長 具体的な連携事業について記載したらいかがかということでしょうか。  堀江構成員 そうですね。この枠組みだけにとどめるという方法もあると思いますが、 事業の内容について、どこに書くのかということです。  吉田座長 それについて事務局はどうでしょうか。  勝又室長 具体的な事業というのは、共同事業をやっていくというところが一番の目 的であると思います。なかなか具体的な例としてあがってきていなかったものですから、 いまはまだ協議会を発足してこれからはじめていこうというところばかりだったのです。 例えば永江さんのところですと、こういう連携事業をやっているというのは明確ですが、 そういうものがあれば、きちんと評価して課題として書き加えることはできると思いま す。そういうところで御意見をいただきたいと思います。  吉田座長 では、いまの具体事例の取り扱いということで岡山委員お願いします。  岡山構成員 はい。進んでいるところと、立ち上げたばかりのところでは目標が違う べきだと思うのです。今回の支援委員の役割というのは、立ち上げの支援ということで 伺っているので、逆にうまくいっている事例、去年立ち上げて、今年うまくいっている 事例というのは、集める仕組みになっていないのです。ですから、むしろそういうとこ ろは事務局で、例えば、アンケート調査をするなりしてあげていただくということでや らないと、結局、17年度・18年度・19年度とそれぞれ立ち上げの最初のころにいって、 私も徳島県から去年お世話になったのでもう一回来てくれないかといわれて、伺う予定 にしていたのが行けなかったのですが、そういうところは当然ながらなにかやっている から来てくれといっているのだと思うのです。そういうところの情報を得ていく。つま り17年度に立ち上げたところがどうなっているかということをいれる。全体に網羅的に 書くよりも、まだ組織をつくる、形式をつくるというところと、形式をつくりながらモ デル事業をやるところ、そういうものをベースにして普及施策をするとか、いくつかの 段階で分けて支援をしないと、やれというのは難しいのかなという気がします。  吉田座長 委員の先生方に出向いていただいたところの、昨年度の事例を集めるとい うことは事務局の作業としては可能でしょうか。  勝又室長 はい。  吉田座長 それをある程度はこの報告書の中にも段階の中でこういう事例が得られた ということですね。  岡山構成員 昨年の会議のレポートと比べれば、こういうところがよくなって、こう いう段階にあったというような、例えば支援をするとここまで来ているということが見 えてくるとわかりやすいのではないかという気がします。  吉田座長 いまの点につきまして追加はございますか。  堀江構成員 御意見のとおりであると思います。例えばのイメージですが、きょうお 配りいただいた参考資料の1の昨年度の報告書の8〜9ページにかけて、既にこういう 事業計画があるということの例が6つ載っています。こういうものがどうなったのかと いうのは、当然、興味があるところですので、私どもがいろいろと回ってレポートを出 しておりますので、その中から拾っていただき、またこれに追加する項目があれば追加 するとか、あるいは各都道府県で重点的にやられているものと、余りやられていないも のを少しわかるように表をつくるとか、なにかレポート等から拾っていただけると、我々 もレポートを書いて報告をしておりますので、それで生きてくるのではないかと思って おります。  吉田座長 では各先生からいただいたレポートの中から事務局を含めて事例としてピ ックアップできるものをピックアップいたします。  お気づきのところで、例えば、委員の先生方でこういう事例はお伝えしておいた方が いいというものがございましたら、改めて別立てで事務局にこの事例があるということ を伺えますと、きちんとそれについて記載をするようにしていきたいと思います。  では、事例をきちんと書くということを採用したいと思います。事例についてはよろ しいでしょうか。では次の話題です。  堀江構成員 次の話題と申し上げたのですが、実は事例の点で以前も1〜2回申し上 げたことがあります。地域と職域の連携と最初に伺ったときに、私は職域の立場ですの で一番期待していたことは、職域ですと環境管理とか、職場のリスクというものを非常 に重視しております。多分この発想は余り地域には普及していない発想であると思いま す。その職域のやり方をある程度地域でいいとこ取りできるものを地域のリスクとか地 域のいろいろな健康上の課題を見て、それをある程度管理していく。環境の管理に近い 形でなにかできないかなということを思っておりました。  多分、私がみた範囲では、そういうことをやっているところは余りなかったようです。 そういう事例があったらぜひ注目したいと思っております。  それは私の意見です。  吉田座長 それについて確認させていただきます。例えばそれは3ページのIIの今後 の方向性2番目の具体的な役割、例えば、各地域のデータ分析による健康課題の明確化 というのがありますが、それだけでは伝わらないと考えておりますか。  堀江構成員 広い意味ではここに入るのかもしれませんが、個人ではどうにもならな い場の問題です。例えば地域に非常にたばこの自動販売機が多いとか、これが適切かど うかわかりませんが、そういう個人ではどうしようもない地域の環境に関する課題のよ うなことがもっとチェックされてもいいのかなと思います。多分、職域の発想で地域を 管理しろといわれたら、地域の環境のところにどうしても目がいくと思うのです。そう いう考え方というのは通用しないのかなと思いつつ期待しておりました。余り具体的な 事例に接することがなかったのです。  この〇で書いてあることは、多分、個人に対して還元していく健康課題というか、こ の地域にいる個人にはこういう特徴があるというが課題だと思うのですが、私が申し上 げているのは、この地域の環境にはこういう課題があるという、簡単にいうと環境の課 題です。  吉田座長 先生のおっしゃっているのは、多分、健康日本21などでの地域分析の中に 個人の話と、住民としている地域を分析するという話が入っていたと思います。多分こ れなども健康課題の明確化というのは、単に環境以外も含んでいるのではないかと拡大 解釈しています。  堀江構成員 そのように読めるのであれば構わないのです。一般の人がそのように読 むかどうか疑問でしたので、環境という言葉を出したらどうかと思ったのです。  吉田座長 自動販売機の数というのは、確かに健康日本21の中でも議論になっていま した。そのあたりでもう少し記載した方がよければ。  勝又室長 健康課題の明確化というところは、個人のところとさらには環境の整備と か、そういうところをすべて含んで健康課題ととらえていると理解しているのです。  吉田座長 そのあたりは先生の御意見も含めまして少し文言の調整をさせていただき ます。  堀江構成員 環境の課題について取り組んでいる事例というのは余り接しなかったの です。さっきの事例の話に戻りますが、そういうものがもっとあってもいいのではない かと、そういうものを課題にあげるのはどうかと思いました。  吉田座長 これについていかがでしょうか。各都道府県を回られて、環境以外にそう いう自動販売機であるとか、なにか言いやすいものは。  家保構成員 当県の場合は、昔から中小企業向けの活動で人間工学的な部分の活動を やっている保健所がいくつかあります。それはそもそも中小零細企業の従事者までなか なかそういう部分での支援までいかないということで、地域保健サイドから進めたとい う経過があります。現在ここの3ページの今後の方向性に書かれているような、ヘルス プロモーション的な視点に立ってのこの協議会の部分とは、少し違って動き方をしてお ります。正直、ここの検討会に2年ほど入っておりまして、方向が二つに分かれてきた のではないかという思いがあります。  昔ながらというのはなんですが、なかなか労働側の方のサービスが届きにくい中小零 細に向けての健康管理的なところを地域サイドが支援しようという動きと、もっと広い 意味でのポピュレーションアプローチ的なところを地域サイド、職域サイドが一緒にな ってやろうという二つの流れがあります。こちらの協議会は、そちらの後者を中心に動 いているような部分があります。そのあたりはきちんとわけて、どこかで書いておくこ とが必要かなと思います。  この動きをしても、多分、中小零細企業、私どもの県でいうと土佐打刃物とか非常に 家内工業的なところの塵肺の問題であるとか騒音の問題、労働管理等の課題がいっぱい あります。農業なども同じような環境があります。そことはどんどん離れていっている ような動きが現実です。それは仕方ないと思いますが、そこを留意はしておかないとい けないのかなと思います。  吉田座長 家保委員が御指摘の大きく広い意味での地域・職域の連携の話と、中小に 向けての連携というか、中小企業に対する地域側からの積極的なアプローチの問題、ち ょっと質が違うのではないかという御指摘と思いますが、この点につきましていかがで しょうか。  このあたりは先生はどのあたりに記載を追加しておいた方がいいとお考えでしょうか。 現状と課題の中でしょうか。  家保構成員 現状と課題の中でいくと、多分、医療制度改革が入ってきた中でこの事 業自身の方向性が分かれてきた、ということをきちんと書いておくことか大事なのでは ないかと思います。  吉田座長 そうしますと、そのあたりを一つの章を立てた方がよろしいということで しょうか。  堀江構成員 いまの家保委員の御意見を伺いましての感想は、本来、労働者や事業者 が事業者の義務としてやらないといけないことをやっていないということもありますし、 職域内、純粋な工場というか事業所内の話というのは、地域保健の枠組みで論じるのは 少し危険だと思います。そこは職域の関係者とある意味では連携するというか、職域側 の立場の人たちも必ず巻き込んでやる、という書き方ではないかと感じております。  一方で、私が先ほどまで申し上げていたのは、事業所外においても事業所内と同じよ うな環境の視点というのがあれば、内容の面での連携というのが発展するのではないか と思いましたので申し上げたわけです。二つあるというのはそのとおりであると思いま す。  錦戸構成員 いまの家保委員と堀江先生がおっしゃった件ですが、二つの方向に分か れるというより、レベルの問題があると思います。いろいろと地域の特性によって、そ この地域で中小のところが多く保健活動が進んでいない場合は、地域側からかなり支援 していくという必要があるでしょうし、いかや大企業があって、そういうところが地域 の住民をある程度巻き込んでなにかできるような資源があるような場合には、職域側か らの提供というものも考えてもいいと思います。いくつか、地域と職域と地域のニーズ に応じていろいろな連携の仕方があるというような視点でとらえた方がいいのかなと私 は感じております。  いま1の現状分析のところでしたので、先のことになるのかもしれませんが、今後の 方向性とか活性化方策のところで、市町村が中心でポピュレーションアプローチを行う と言う表現、例えば3ページの下から5行目ですが、それに対して医療保険者が中心の ハイリスクアプローチという表現、あるいは8ページのトップに地域保健主体で構築さ れた連携事業という表現があります。実際問題として、立ち上げのところの各県の協議 会を回っておりますと、地域保健側の方が一生懸命にやっていらっしゃるというのはみ えたのですが、本来、この連携ガイドラインが出しているものは、もう少しフィフティ・ フィフティの関係であったのかなというところからしますと、こういうところの表現が どうかということも含めて気になりました。  あとポピュレーションアプローチというのは、職場の企業とかでも行っています。医 療保険者、特定保健指導のところでもハイリスクというのがいま焦点化されております が、医療保健者がハイリスクだけではないと思いますので、そこのところの表現が少し アンバランスになっているようにも感じました。そこを含めて申し上げました。  吉田座長 いまの御指摘は多分、もともと地域・職域連携事業というのはフィフティ・ フィフティでお互いにだしながら連携事業を構築したらどうか、というのが最初のスタ ンスということもあります。これについて事務局からなにか補足していただければと思 います。  勝又室長 フィフティ・フィフティというのはそういう話だと思います。いままで先 生方に実際に行っていただき支援していただいている中では、地域保健サイドが主体的 に、あるいは労働側に働きかけていかないとなかなか進んでいかないという点もありま す。今回の報告書の中では、むしろ地域保健側が職域の方にどんどん働きかけていって、 できあがってくればフィフティ・フィフティの関係かなという感じです。思い立ったと ころがまずは働きかけていくというスタンスで報告書をまとめていけば、という形でま とめさせていただいたという経緯はあります。  吉田座長 その点では、錦戸委員が御指摘のようなところからいくと、少しその部分 が物足りなくて、地域主体に書かれているというところがあると思います。  錦戸構成員 現実問題でいくと全くそのとおりです。ただ現在はそうだが、本来は職 域側からもというニュアンスをどこかに入れてくださるといいのでは?、ということで す。  吉田座長 現状の話ともう少し本質的なものということですね。  錦戸構成員 そうです。もうひとつ関連のことで。前のこの検討会で議論をされたこ とだったと思いますが、労働局側のところの取り組みがもう少しというのが各県で多々 見られました。地域保健側からの働きかけも非常にしていただくのは重要だと思います が、労働局サイドでもトップダウンでもう一回中央省庁からの働きかけ、その辺もさら に強化とか、そういうことは難しいのでしょうか。なにかそういうことの効果というの はかなりあるように感じて前の検討会でも話題になっていた部分かなと思いました。  吉田座長 その点はもう少し事務局と調整させていただきます。櫻井委員御意見ござ いますか。  櫻井構成員 先ほど、家保委員から二極化しているというか、二分化してきたという お話がありました。それは地域の実情の中で、どういう方向が一番取り組みやすくて、 目に見える形になるのか、というところの違いだと思います。最終的なところは両方が 必要でしょうが、まず現段階では立ち上がりというところなので、その地域の中で一番 取り組みやすいところからやっていいのではないかと思います。  ですから、こういう方向もあり得る、こういう方向もあったという表記でいいのでは ないかと思っております。  3ページの方向性の話に入っていいでしょうか。まだ入っていませんね。  吉田座長 両方併記というか、いろいろありますというところの一つとして全体の取 組と中小に対して後押しという形のアプローチ、それ以外にもあるというね。  津下構成員 今回の地域・職域連携推進協議会の後ろの方にはメリットを意識するこ とが大切、というように書いてあります。この連携協議会の設置に関して、例えば二次 医療圏の保健所等の受け止め方や考え方についてなにか言及しておかなくてもいいのか なという気がします。国がやれというから設置していますという流れではなく、今回の 支援の対象はまだ立ち上げの段階ということもありますが、協議会の担当者はどういう メリットがあると認識しているのか、という点です。私が伺ったところだと、いままで は地域保健というと「職域を除く」地域であるとか、一部の住民を対象としていたが圏 域全体を見る目ができたとという声や、生活習慣病対策はどちらかというと市町村にお りてしまっていて、県型の保健所では健康日本21の会議はやっているが、なんとなく生 活習慣病に対する具体的なアプローチが見えなかったが、地域職域連携を考える中で一 つの動きができたとか、そのような前向きの話も伺っているので、連携協議会の設置に ついて、これをやったことによる新たな視点が見えてきたのかどうかというあたりにつ いては、何らか記載をしておく方がいいのかなと思ったのですがいかがでしょうか。  吉田座長 それは1の方の現状と課題がよろしいでしょうか。それとも今後の方向性 の中で書いた方がいいでしょうか。  櫻井構成員 そうですね。現状としてそういうところもあるが、まだ義務的な設置に とどまるところも少なくない、ぐらいのところになるのかなと思います。  吉田座長 その点も記載を追加するようにいたします。  荒木田構成員 こだわってしまって話を蒸し返すようで申し訳ないです。家保委員が おっしゃった方向性が二つあるということです。中小零細に対するアプローチと広い意 味でのポピュレーションアプローチということをおっしゃっていただきました。私は二 つあるのかなと思って、一緒になっていくのではないかと思っているのです。私がいま まで見させていただいたところでは、特に二次医療圏とかでは、中小零細の事業主の意 識はまずは向上させなければいけない。その対策としてそこにもターゲットを当てるが、 広い意味でのポピュレーションアプローチが対策として出てきたということがあって、 広い意味でのポピュレーションアプローチというのは、中小零細の方々にいかに情報を 提供していって、意識をあげていただくのかということを考えた場合に、一つの対策と して重要であったということで、これは二つの方向性なのか、私はお互いにリンクして いるものではないかと感じました。  記載の在り方ですが、二つの方向性が分かれてきているという記載よりは、つながっ ているというように私は理解しているというところです。  吉田座長 家保委員のいう意味も、分かれたという意味ではないのですよね。  家保構成員 分かれたという意味ではなく、どうしてもポピュレーションアプローチ は医療制度改革関連の話が主になってきますので、そちらの方に全般的に視点が偏る傾 向があります。そうではなく中小零細も頭の中において、こういう二次医療圏の事業を していかないといけない、ということを留意しておくことが必要ではないかと思います。  大企業であれば自発的にやられると思いますし、地域・職域連携の積極的に大きな企 業は関与していただけると思うし、労働局の方も50人以上の事業所であれば確実に指導 はいただけると思っております。ただ現実問題として、日本のほとんどの企業は中小零 細ですので、現状を考えると積極的にこれらの事業主さんがこの事業にかみこんでいた だけるような枠組みは、期待が非常に厳しいのではないか。現実、一番過酷な状況にあ るのは、そういう中小零細企業ですので、大変なところに目を向けるという視点を置か ないと公衆衛生の上では非常に問題があるのかなということです。留意点として特に書 いていただければ、それは全然問題はないと思います。  吉田座長 櫻井委員の御意見もそういうことで、分かれたというよりも問題がはっき りしたという意味での顕性化ということでの山が見えてきたということであるというこ とでよろしいでしょうか。  荒木田構成員 留意点という形で特に中小零細を強調していただくのはとてもいいこ とだと思います。  吉田座長 ではそのように取り扱いさせていただきます。  堀江構成員 次にいくということで申し上げたかったのは、きょうの資料の2ページ 目の3の職域関係者との連携です。ここに事業者のところで民間事業者と書いてありま す。この民間です。逆にいいますとこれは自治体は除くということでこの事業を進める ということでしょうか。これは一般企業のことを意味しているのでしょうか。  吉田座長 事務局から説明補足をいただけますでしょうか。  勝又室長 普通の民間の会社という意味です。  堀江構成員 地方自治体というのを職域ととらえないということでしょうか。公共団 体。  吉田座長 この意味は労働側、まだ行政側のレベルしかなくて、まだ企業の方の参加 が十分でないという意味ですね。  勝又室長 はい。現実はそういうことであるということです。前回の報告の中でも労 働部局の方も労働の行政部局の参加はあるが、民間の会社の方からの参画が少なかった という報告を受けてこういう書き方をしてあります。  堀江構成員 私の指摘は、そういう目で我々が見ているのはそういう事実であると思 いますが、地域・職域の連携といったときの職域には、地方公務員は入らないのですか。  吉田座長 公務員という意味ですか。公務員という枠については。  堀江構成員 地域によっては公務員が最大の事業者というのがよくあります。  勝又室長 労働者としての地方公務員ですね。  堀江構成員 そうです。  吉田座長 それを記載するとしたらどういうふうに。  河野構成員 それはすごく大事なことですが、このたびの調査の中ではそれは浮き彫 りにされてこなかったので、堀江構成員のおっしゃっていることは本当にそのとおりだ と思いますが、ここにそれをあえて記載することもないのではという感じはいたします。  堀江構成員 ここに民間と書いてしまうと、みずから公的事業に関しては手を下ろし ている感じがします。タイトルが職域関係者との連携なので、その中で公務員を無視し た議論をしていいのかと思ったのです。  吉田座長 すると民間という言葉を外せばまだいいわけですね。  堀江構成員 そうですね。事業者なら納得いきます。  吉田座長 民間を外せばよろしいでしょうか、余り書き出すと多分ね、一語で尽きる 言葉がなかなかないのです。ありましたらまたお願いします。  堀江構成員 もう一点です。先ほどから枠組みの次に内容の話があるということで、 少し議論があってよかったと思います。一方で、保健事業を提供する、供給する人たち というのが連携の協議会に参画していると非常に具体的な協議会が行われるような気が いたしました。例えば、地域の医師会とか、国健事業を推進するいろいろな事業者等が そういう人たちの協会でもいいのですが、具体的なプランをここにもってきていただけ ると、あるいは医師会の先生がこの医師会ではこのように協力したいとおっしゃってい ただくと、非常に内容のある協議会が行われているように思いましたので、それをどこ でもいいのですが、どこか供給する方々の参画が重要であるということでよければ、そ れを書く。それが課題というか書いていただくのはどうかなと思いました。これはひょ っとしたら、課題ではなくその先かもしれません。  吉田座長 場合によったら推進方策の中に書いてもよろしいですね。医療・保健提供、 保健医療の団体の参画ということでございますね。それは場合によっては、3番目のこ れから御議論をいただく推進方策の中で取り込ませていただいた方がいいかもしれませ ん。それは貴重な意見です。  永江構成員 推進方策のところに入るかどうかわからないのですが、支援してみて感 じましたことは、連携をしなくてはいけないということで連携事業が先にありき、とい う感じを受けております。そうではなく、連携していくためにどういう役割がそれぞれ の構成団体が担えるのか、まずそこの検討をして、それに応じた連携事業の企画が必要 になると思います。そういう中身を、5ページの協議会の戦略的運営の中に入るのかど うかわからないのですが、少しそのあたりのところも入れておく必要があるのではない かと思います。  吉田座長 過去の委員会でいろいろと御議論をいただいた点でございます。それは重 なってきましたので、かえって1・2というよりはあとの3の推進方策、これも文言が まだ整理されておりませんので、文言の点につきましては、後ほど事務局と詰めて御提 示したいと思います。追加事項としてなにか御意見ございましたらお願いします。  松田構成員 2番の今後の方向性のところでよろしいでしょうか。こちらをみますと 職域と連携することの本当の根本的な意味というのは、個々人が元気に働くことができ るということだと思います。そこが今回ここに抜けているかと思いますので一文を入れ ていただければと思います。  そうすることによって、先ほど堀江委員がおっしゃった環境という言葉が事業所に対 する環境ではなく、個々を元気にするために環境をみていくということに位置づけられ れば、地域からそういう視点が出てもやぶさかではないのではないと思います。  吉田座長 多分ですが、最終的な、一番下の資料ですか、報告書の骨子にかかわる点 だと思います。きょうお出しした資料の前に第1章と第2章の一部が入ってきます。資 料2というのがあると思います。きょう御議論をいただいたのは、多分、第2章の途中 から第3章、第4章あたりが議論をされております。本質論のところ、永江委員から御 指摘いただいたようなことが第1章あたりにきちんと書かれてくるのかなと思います。 またその点も含めて全体のバランスがとれるかと思います。  よろしいでしょうか。また追加が足りなければ御議論をいただくことにします。  荒木田構成員 ちょっと大きな話になってしまいます。報告書があって、昨年度、ガ イドラインが改定されましたよね。今回この推進方策とかQ&Aとか、特に推進方策と いうところは今後の活動に非常に有益な情報だと思うのですが、これはガイドラインに は反映する予定はないと考えてよろしいのでしょうか。  吉田座長 それについては事務局からお願いします。  勝又室長 今回の18年度の地域・職域連携支援検討会の報告書というのは、1年間先 生方に支援にいっていただいた結果を踏まえて、さらに推進方策としてどういうことを 追加していけばいいのか、というような現状報告と推進方策ということを報告書の中で は書かせていただいたあとに、ガイドラインに追加すべき事項があったり、あるいは修 正すべき事項があれば、そこを変更していくということです。次回の検討会のときに報 告書案とガイドラインで追加するべき事項とか修正するべき事項ということを書きかえ て提出をさせていただきたいと考えております。  吉田座長 去年の6月に1回ガイドラインの一部を改定しておりますが、それ以後、 きょういただいた意見を事務局で整理していただき、ガイドラインの改定も次回の最終 回の議題として取り上げるというふうに思います。  津下構成員 先ほど堀江委員がいわれたことです。環境ということです。この4ペー ジのところに二次医療圏協議会の具体的役割の中では、健康づくりに関する社会資源、 環境の一部だけを取り上げられて、プラスのよい方の環境が取り上げられております。 マイナス面として健康に悪影響というか、健康障害を起こす危険性のある地域環境につ いても、健康課題のひとつとして記載した方がよいのではないでしょうか。  もう一つは、特定健診・保健指導の推進方策ということですが、特に今年、愛知県の 二次医療圏地域職域連携推進協議会で話題のひとつになったのは、家族の保健事業、健 診に関することがどうなるのかということでした。まだ情報も不十分な状況での話でし たが、家族の健診・保健指導の関係に関しても、地域・職域が一同に会する連携協議会 の中で情報提供ができていくといいのかなと思いました。  吉田座長 この点については事務局サイドでなにかいまのことについて。  勝又室長 家族に対するポピュレーションアプローチ。  津下構成員 ポピュレーションアプローチとか、例えばこの健康課題の分析のときに、 受診率とかいろいろなことが出てきます。地域と職域の職域というと主な対象者は従業 員ですが、家族という視点は保険者というのはまた一方でありながら、一つの共通の位 置づけとして家族の健康というものもテーマとしてあるのかなと。それは機会のあるご とに、話し合うのも必要かなと思ったのです。  勝又室長 被扶養者の特定健診・特定保健指導でフォローアップしていくというのは、 医療保険者の役割になると思います。医療保険者は医療保険者で保険者協議会というも のをつくって、その中で家族に対してもどのようにアプローチしていくのかというよう なことが議論されるはずです。その保険者協議会の代表者に地域・職域連携推進協議会 の中に入っていただいて、そこでの課題をまた地域・職域連携推進協議会の中で議論し、 ポピュレーションアプローチ等に反映をさせていくという考え方です。  津下構成員 ポピュレーションアプローチとしては、地域単位で考えるという視点が 必要なので、そのあたりについて、今後の方向性としては加えた方がいいかなと思いま す。  吉田座長 わかりました。ではその点もお願いします。  櫻井構成員 先ほど来、環境の話が出ています。3ページの2の(1)の2番目のところ に都道府県健康増進計画の作成となっております。どちらかというと連携の場合は、計 画もされたあとの推進ではないかと思うのです。計画の部分まで入ってできればですが、 そうでない場合には、現状をみますと推進をいかにするかという形の中で、うまく具体 的なものが出てきているような気がします。  そこでまた堀江委員がおっしゃったような環境のこともどうするのか、ということで 話が進んでいるというのが現実ではないかと思います。その方向が一番いいのではない かと思っております。  あとは、津下委員さんから保険者の家族の話が出ておりました。都心部のいくつかの 自治体の中で、もう保険者がやるということになった以上は、家族をいままでやってい た、例えばお誕生日健診とかは、もう切る方向で話が進んでいる自治体がいくつか出て きているという現状があります。そういうときに家族、ここの話ではないのかなという 気もしますが、そちらの方がどうなるのかということによって、こちらの書き方のスタ ンスも少しかわってくるかなと思います。多少は考慮した形でなにか家族に対しても地 域が入っていけるものが出せるのかどうかというのが、もう一つのここの課題でもある と思います。ただ、  吉田座長 前半の問題は、健康増進計画の作成だけではなく、推進という文言を入れ たらいかがということでよろしいでしょうか。ではこれは推進という文言を入れます。  勝又室長 作成と改定と多分推進ですね。  吉田座長 ではそのような一連の用語で取り扱います。特定健診の家族の取り扱いと いうことは、なかなかここだけの委員会で議論をするマターではないと思います。なる べく連携のとれるような用語ですね。  矢島室長 基本的には努力規定です。40歳未満とか入っております。そこで努力規定 でなるべくしていただきたいという話です。それから40歳以上は基本的には義務になっ ているので家族は必ずやっていただくということになっています。ですから家族といえ ども40歳から74歳は医療保険者として義務化されているので、そこは必ずやっていた だく。40歳未満は努力規定でありますが、なるべくいままでやっているのであれば、こ れまで受けていた人が受けられるようにする仕組みは大事だと思います。そこは先ほど 連携の仕方であると思います。  吉田座長 かなりいろいろな点で御議論をいただきました。推進方策、Q&Aのとこ ろは、多分この場で十分に審議していただくというよりは、お持ち帰りいただき、少し みていただき、事務局に寄せていただくということになると思います。主な項立てのと ころで御意見がございましたらお願いします。  岡山構成員 一つ前に戻るかもしれません。先ほどの地域が主導して運営しているの ではないかということで、ちょっと気になる表現が3ページの下から7行目です。産業 界を巻き込んだポピュレーションアプローチの企画と書いてあります。ここもちょっと 表現を工夫していただき、一緒にやるのだという表現にした方がいいのではないかと思 います。  吉田座長 ありがとうございます。地域と同じベースということです。  土肥構成員 この3ページ以降を飛ばされるのであればということです。2(1)の中の 部分です。この主語のほとんどで職域側が主語として出てこないと思います。正しくは、 フィフティ・フィフティの立場でやっていこうと思うのであれば、職域側がやっている ことについても、この中できちんと話されて、議論が出てくるべきだと思います。この 中のほとんどの主語が地域が主語になっている文が多すぎると思います。一行でもいい から職域がなにをしていて、どういうことをやっているのかということをこの中で報告 されて、それが計画の中にフィードバックされていくという仕組みを取り入れないとい けないのではないかと思います。  吉田座長 例えば、先生、具体的に職域側でぜひここに記載しておく、何行も記載で きないかもしれませんが、ぜひこれだけはというのがあればなにをあげていただけます か。  土肥構成員 例えば、ここでいえば職域が行っている啓発活動とか、ポピュレーショ ンアプローチであるとか、ハイリスクアプローチがこの中で語られるということになる と思います。それはほとんど産業界を巻き込んだポピュレーションアプローチですし、 市町村が中心となるでしょうし、保険者が中心となるでしょうし、ほとんど職域がない ので、その部分が入ればいい。  吉田座長 職域が行っている特になにがよろしいでしょうか。それともどこかに職域 も行っていると書いた方がいいでしょうか。その辺の表現です。  土肥構成員 正しくは、職域が行っているポピュレーションアプローチとハイリスク アプローチがということがよろしいのではないかと思います。  吉田座長 例えば職域が行っているポピュレーションアプローチという言葉が今度は 労働安全性法関係ではどうでしょうか。違和感をもたれるのかそのあたりです。  土肥構成員 ナン***用語でなければ、健康増進活動という言葉になる。  河野構成員 土肥委員のおっしゃることはとてもよくわかります。例えば、2番目の 〇の2つ目です。都道府県健康増進計画の作成、改訂、推進というのが先ほどありまし た。職域側のこのレベルのことをいれるとすれば、都道府県労働局の健康関係施策計画 の広報、推進といったようなことが挙げられているのではないかと思います。このよう なことを盛り込み、少し平等になるようにしていただければ、ありがたいと思います。  もう一つです。気になる言葉があります。正しい健康情報という表現がありますが、 これは科学的根拠に基づいた情報ということでしょうか。  吉田座長 科学的根拠があるのでしょうか。ほかの資料とあわせて調整いたします。  堀江構成員 いま御覧いただいている3ページの2の(1)です。特定健診の推進報告の 中にある項目です。確認です。地域・職域連携協議会の都道府県協議会で、従事者の育 成とか、あるいは最後にあるアウトソーシング先となる民間事業者の評価というものを やる、ということで間違いないのでしょうか。これは事業になるところであると思いま すので大きな話だと思います。  家保構成員 私もこの箇所は、医療制度改革のいろいろな資料には出ておりますが、 今までここでは余り議論せずに、協議会の具体的な役割として出てきた、これは協議会 の役割なのか、県の役割なのか、どちらかというはわからないと思って見ていたところ です。そのあたりを明確にしていただいた方がいいのかなと思います。  勝又室長 いろいろと検討しました結果です。地域・職域連携推進事業の中でアウト ソーシング先となる民間事業者等の育成とか、あるいは情報収集、民間事業者の評価等 については、連携推進事業の中でやっていくのがいいのではないかと考えているので、 この案として書かせていただいているのです。  岡山構成員 保険者協議会の役割とかのすり合わせは既に済んでいる、ということで しょうか。  矢島室長 保険者協議会は保険者としてアウトソーシング先をどうするのかという議 論をします。議論があります。それはそれで保険者の立場として、例えばどういう価格 でやっているどういう内容をやっているというのは当然やります。  それとは別にそれを受けて、ではいろいろな改善するべき点が出てくるはずです。そ こだけでは決まりませんから、保険者協議会の中で問題が解決するか、といういろいろ な問題が出てきてやります。それをどういう関係者にもその問題をいろいろと情報を共 有していただき、事業者をどう育てたらいいのだ、そのときにどのように情報をもらう のかというときに、地域・職域の方はサービスを提供する側が入っているわけです。そ こでのいろいろな情報収集・情報提供とか、いろいろな保険者協議会として出てきたこ とに対して、どのように評価してやっていくのかという話し合いも多分ここで出てくる のではないか。  ですから、保険者協議会としては、当然やるべきことはやるのですが、そこだけで問 題は多分解決できない。それはこういう場でサービスを提供する側の人たち、地域のい ろいろな資源を持っている人たちと一緒に問題や情報を共有して問題を解決するという ことがすごく大事である。それが全体の推進につながっていくのではないか。保険者の 中だけでは問題は解決できないという考え方です。  家保構成員 確かに保険者の中で解決できる問題ではないというのはよくわかります。 一方で、この地域・職域連携推進協議会自身も、いろいろ問題があってなかなか進んで ないというのも現実問題としてある中に、この非常に重いテーマをあわせて持ち得るの かなというのが正直なところです。  具体的には、各県の中での話であれば、きちんと県の責務なり地方公共団体も含めて 責務の中をおいた上で、その上で関係者の意見を聞く場としてこれを置くのであれば一 定の意味が位置づけられるのかなと思います。推進方策をここの具体的役割で置かれる と、本当に動かしえるのかというのが正直な感想です。可能なのでしょうか。  矢島室長 具体的に、では各都道府県単位の中で具体的に健診の体制、保健指導の体 制に問題が出てきたときに、どのようにやって地域の中で解決していく方法があるのか と考えたときに、個別に一個ずつやるのかという方法なのか、それぞれのサービスを提 供する側の人たち、人材も含めて、いろいろな人たちを含めてその場の中で情報を共有 する中でそういうものをつくることができるのかどうかという考え方です。  これですべての問題解決をする、答えまで出す、ということができればそれはありが たいのですが、ここにありますように、まず情報を収集し、情報を提供し、情報を共有 して、その中で評価を含めてどういう方法が考えられるのかということをやっていただ くということは、まさにこの地域・職域の役割のそもそもの中にあったわけです。お互 いに連携をとるという中でね。ですからそれはもちろんできる範囲でということにはな ると思いますが、まさにこれが地域・職域連携の大事な話になってくるのではないだろ うかということです。  土肥構成員 全体としては、ここでこれが出てくるのは非常に唐突な感じを受けると いうのは同感でございます。もしここで書くのであれば、実は健康診断・保健指導の地 域のリソースを再整理した上で活用方法を総合的に考えるというものが、ここの地域・ 職域連携の都道府県協議会の意義ではないかと思います。そうではなく、アウトソーシ ング先にだけ限定した考え方というのは、せっかく地域・職域連携してトータルのリソ ースをつかおうとしている中で、ここだけが出てくるというのは、違和感であるという のは同感です。  吉田座長 家保委員の御意見は、いままで余りこの点についてはここではどちらかと いうとノータッチというか、議論をしていなかったところで、突然に出ましたというこ とだと思います。  矢島室長 保険者は多分保険者協議会の中で解決できると思っていたわけです。その 意味でもし保険者協議会の保険者みずからがやるものについても、この中に一緒に情報 を共有するということであれば、そこまで一緒にやるということになるのかもしれませ ん。そこのところも御確認していただければと思います。  勝又室長 特定保健指導とか健診をやるための人材育成の方策で研修をやるとか、情 報をどんどん提供していくとか、収集していくということについては問題はないわけで すよね。ですから書き方の問題ですね。  岡山構成員 最後の評価というのは、民間事業者が入っている中で民間事業者の評価 というと、かなり物議をかもす可能性もあります。そこは整理していただきたいと思い ます。  勝又室長 はい。検討をするとかですね。  吉田座長 評価手法の検討とかですね。確かに情報提供とかいろいろと一部はかかわ るところはあると思いますが、ここでなにかを決めるとなると非常に重い責務を負って しまうと思います。そのあたりはまたすり合わせをさせていただきます。  きょうはなるべく意見を出していただいて、ガイドラインの項立てを整理したいと思 います。  永江構成員 私もここの特定健診・保健指導のところを見たときに、この書き方では どうかなと思いました。実際に島根県ではやっています。書き方とすれば保険者協議会 の連携による特定健診保健指導の具体的推進の検討という形にしていただけると、この 中身というのはそのまま当てはまってくるのではないかと思います。  吉田座長 文言の調整を事務局に確認していただくことにします。  堀江構成員 同じようなことです。協議会というところでは決議機能は持たないわけ ですよね。その確認だけです。  吉田座長 評価という言葉は重いということですね。  堀江構成員 職域の人が読むとどうしても、評価する義務があるとか、評価しなけれ ばならない、と読みますのでそうではないということですね。その協議をするというこ とですね。  吉田座長 内容の文言をもう少し適切な用語に切りかえる。その他にはいかがでしょ うか。  岡山構成員 先ほどのポイントになるかと思います。保険者協議会の仕組みとか実際 に組織をされて大分見えてきた状態の中で、いままで十分に議論をされていないような ことも、当然ながら役割分担の中で整理するべきポイントがはっきりしてきているので はないかと思います。そこがマニュアルの中にある程度は入ってこないと、保険者協議 会とここのこの協議会との間で、どういう位置関係でどういう役割でどうするかという のがあって、それで具体的な話に入っていくという方が、なんとなくその辺のところの 筋道が、わかっている人にはわかっているかもしれないのですが、わからないと結局は どういう力関係か、対応関係にあるのかということをぜひまとめていただきたいと思い ます。  勝又室長 9ページのところです。そこが保険者協議会との連携ということになって おります。特に保険者協議会については、医療費分析等が行われておりまして、特定健 診、保健指導等のデータがこれから出てきてレセプト等との突合とかも出てくる。その 際に出されている分析をした結果、そういうものを地域・職域連携推進協議会の中に反 映させていただき、地域全体として取り組む健康課題はなにかというのを明らかにして いただきながら、地域・職域連携推進事業を進めていくという考え方で整理をさせてい ただいたのが、この4.2.のテーマの設定というところです。  吉田座長 それでよろしいでしょうか。それとも例えば1の現状と課題の保険者協議 会との連携のところに、もう少し書いておいた方がいいということでございましょうか。  岡山構成員 例えば、昨年度の報告書ですと、20ページに保険者協議会の役割という ものと、都道府県協議会の役割という形で整理されていると思います。これで十分なの か、それともここがかわってきて、いまのような話、それから私がちょっと気になって いるのは、育成事業というのが、保険者協議会の機能の中にも研修会をするとか育成事 業が入っていて、都道府県協議会の中にもその事業が入っている。この辺のところの役 割分担のようなものも、変な話ですが、具体的な業務は都道府県協議会がやるというや り方もあるとか、そういう対応関係を整理していただいた方がいいのではないかと思っ たのです。その意味で、なかなり具体的になって検討しないといけないこと、出てくる データそれをどう活用するのか、というやりとりの対応関係があれば、かなり都道府県 協議会はなにをやったらわからないということに対する答えにもなるのではないかとい う意味です。  吉田座長 その点について昨年の報告書の20ページの資料をもう一度精査してまと めるということでございます。  津下構成員 その点での発言です。3ページの今後の方向性というところに、平成20 年度以降の体制について整理をした言葉で今後の方向性についてしっかりと明記した上 で、保険者協議会が果たすべき役割はこういうことで、保健事業の質的なものとかデー タ分析をしたものをどうポピュレーションアプローチや啓発につかうのかということに ついては、保険者協議会では余り議論される内容ではないわけですから、具体的にその 枠組みをまず示していただいた上で、地域職域連携推進協議会の果たすべき具体的な役 割が若干シフトする部分についてはこうなるという説明の仕方をしていただいた方がす っきりするかなと思います。なんとなく埋もれて書くよりも、しっかりと方向性につい ても言及していただいた方がいいのではないかと思います。  吉田座長 その点も保険者協議会との機能分担の話と、記載、先ほどの図の関係を含 めて今後の方向性を、ある部分は書いて、次の推進方策のところでもきちんと書くとい うことをもう一度整理していくことにします。  その他にいかがでしょうか。多分きょうは大枠の項立てをお願いしたいと思います。  堀江構成員 全く違う話です。こういう協議会で得られた成果とか集めた情報とか、 提案したこととか、そういうことは、地域それぞれの二次医療圏なり都道府県なりで広 く広報・啓発すべきものがあるような気がしております。ものにもよると思いますが、 せっかく集めて作成した地域や都道府県の指標のようなものをなるべく公表していく。  例えば、ちょっと荒唐無稽かもしれませんが、産業界からの視点からみれば、ある地 域に工場を進出すると健康になるとか、この話は飛躍しますが、その地域の健康課題な り健康増進に対する姿勢なりがこういう協議会の結論や資料をみると見られるようなも のがあると、使ってみようかとか参加してみようかという気になるのではないかと思い ます。どうでしょうか。  いいたいことは情報を、協議会の成果物はどのようにして公表されていくのか、とい うことが少し書いてあるのがよろしいのではないかと思ったのです。  吉田座長 それは例えば、1・2の方向性、推進方策のところで若干ですがホームペ ージで公開していくということが触れているのです。7ページぐらいでしょうか。欠如 や情報の提供でしょうか。そういうものがあります。ホームページによってモデル事業 を含めて公開していくということを、今後の推進策として書いてあります。  勝又室長 余り具体的に出すというのはホームページを活用するという書き方ですが、 永江さんのところの広報をちょっと御紹介いただけると書き込めるかなと思います。  永江構成員 全体的には、県として事務局としてまとめた報告書は、関係機関、団体 にすべて情報を流しておりますということと、それぞれの団体、例えば商工会議所、商 工会さんあたりのところに地域・職域の取組状況等を情報提供して、そこの便りとか機 関紙に載せていただくというようなやり方もしております。  吉田座長 それに関してお願いします。  津下構成員 厚生労働省のホームページに地域・職域連携のページを設けて、各都道 府県の状況がそこからリンクで全部把握できるとか、そしてそこからさらに二次医療圏 に飛べるという形にしていただくと、具体的な情報がいつどこにいても得られると思い ます。ぜひお願いしたいと思います。  吉田座長 それは推進方策の中でそういうものも取り組みたいと思います。  津下構成員 国レベルでも検討していただけるといいと思います。  岡山構成員 いいにくい話です。金の話です。予算を確保するというのが、これをう まく生かすための非常に大事なところであると思います。このようにして予算を獲得し た、ということを含めた実例というか事例、家保先生が隣で10分の10で既にやってい るところは立ち上がったとか、そういうことを含めてお願いします。例えば、私が加わ ったところでは知事が健康づくりなんとか計画というものを出したら、その計画の中に 入れてもらうとか、そういうことも含めた予算確保の実例のようなものがあがっている と、少しやりやすいのではないかと思います。  もう一つは、保険者協議会というのはお金が集まってくる場所ですよね。そういうと ころと連携することで動きやすくなるということも含めた実例があがってくれば、非常 によいのではないか、私も時々保険者協議会の講演会に呼ばれるのですが、なにをして いいのかよくわからない人たちもたくさんいるわけです。逆にいうと、そういうところ と連携することで非常にうまくいくということもあると思います。ぜひ事例を集めてい ただき、予算面のところにも触れておくべきではないかと思います。  吉田座長 事例の中に予算的な措置をどうしたのか、ということも事例の一つとして 取り組むということですね。  荒木田構成員 先ほどの成果というか堀江委員の発言に関してです。4ページのとこ ろに二次医療圏協議会の具体的役割があって、例えばフォーラムとか、健康情報マップ とか、健康課題の共通ニーズとかというものを出したというのがそこです。さらにそれ をPRしていけばいいわけです。広報していけばいいわけです。ここに評価等の推進と PRというか広報の役割を一つ入れていけば、これらの情報をPRしていかなければい けないというところになるのではないかと思いました。  吉田座長 具体的には、これ以外にも広報を含めて用語を記載しておけばよろしいと いうことですね。もう一回次回がございます。多分、きょうは細かいディスカッション はできませんが、推進方策のところできょういただいた議論で追加するべき項について 書かないといけないことと、Q&Aについて委員の先生方との視点で少しまた御意見を いただき、事務局に集めていただき、次回にはそれを体系化した形で報告書の案として 提示するという流れになると思います。この報告書の項立てとして追加するべき点がご ざいましたら、あと数分の間御議論をいただきまして、きょうのまとめにもっていきた いと思います。いかがでしょうか。  家保構成員 段階としては都道府県協議会、二次医療圏協議会という枠組みでずっと やってきました。いろいろと回っておりますと、一番問題なのは、保健所設置市を含ん だところでの二次医療圏の在り方をどうするのか。お互いにリーダーシップをとるとこ ろがないというのもあって、なかなか進まない部分があると思います。多分、これは地 域保健の在り方全体にかかると思いますが、そのあたりは保健所をメインに考えるのか、 依然として二次医療圏を一つの単位として考えるのかというのは、一度大きく議論をす る。皆さん方の意見を聞いた上で決めていくことか必要ではないかと私自身は思ってお ります。  そもそも二次医療圏は、医療計画に基づく計画ですから健康づくりとは違った観点で 設定されるものです。複数の保健所があるところでは非常に調整が難しいということも 現実問題あります。そのあたりも踏まえて、委員の御意見をぜひお聞かせ願えればと思 います。  吉田座長 これは国の方ではどうなのでしょうか。二次医療圏と保健所の関係につい ての議論というのは。  勝又室長 地域・職域連携推進協議会については、都道府県と二次医療圏ごとに設置 をするということで書いております。予算的にもその経費しかいまのところはついてい ないという状況です。もしも、広げていくとすれば予算がないといけません。また予算 の確保というところにもなってくるとお思います。実際に本当にやりにくいのであれば、 予算要求のイチから変えていかないといけないという状況もあります。本当にうまく推 進していくためにはどちらをとっていくべきなのかというのは、先生方から御意見を伺 わないといけないと思います。いまのままでは予算的な措置としては無理です。  家保構成員 そこはよくわかっています。危機管理とか一定二次医療圏の枠組みの中 で、保健所設置市と県の保健所は共同してやらないといけない部門と、健康づくりのよ うにかなり市町村に業務がおりている中で、県の保健所と保健所設置市と役割が違って きている部分を、ずっとそのままでやっていくのが適当なのかどうなのかということを、 この分野だけではなく、一度考えていただければということを思います。  対人サービス的な部分、いろいろな精神の問題とかいろいろな問題で県の保健所と保 健所設置市の保健所の連携の課題など多々ありますので、これはこの問題だけではなく、 全般につきまして一度、国の考え方とこの会としての考え方を整理していただきたい。 近々にどうこうということではなく末永い事業ですので、いかに効率的に効果を出すよ うにやっていくにはどうすればいいのかというのは、意見を整理していくことも必要で はないかと思います。  吉田座長 そうなりますと、現状の中の問題点として、県の設置する保健所と政令指 定都市の保健所のねじれというのはおかしいのですが、立場の問題点を書くということ ですね。これについて御意見ございませんか。現場にお出でになった先生方では。高知 県はそういう大変に悩ましい問題を抱えていらっしゃるのだと思います。  勝又室長 推進方策のところとしては、連携をとることとか、そういうことしか書け ていないのが実情です。地域保健室でも、政令市方保健所の在り方というものをもう一 度検討していかなければいけないということなので、地域保健室にも話をもっていって 一緒に考えていきたいと思います。  吉田座長 問題点がある、という認識はきちんと記載するという方向で進めたいと思 います。  荒木田構成員 これは余りにも大きすぎる問題であると思いますが、先ほどのねじれ というところでは、保健所と二次医療圏というものもあるでしょうが、労働基準監督署 と保健所二次医療圏のねじれとか、地域産業保健センターと保健所との関係というもの もあって、非常に難しいなと感じました。これは私としても別に対策として考えるもの があるわけではないのですが、ねじれは二次医療圏と保健所だけではなく、労働基準監 督署との関係にもあって、そこは結構現場は悩んでいたかなというところです。  吉田座長 温度差以外にも立場のねじれ、機能ということですね。その点も現状と課 題の中で取り上げるということで記載事項として検討します。  堀江構成員 13ページのQ6を書かせていただきました。私は福岡県におりまして政 令市が二つあって県があって3つの枠組みがございます。都道府県連携協議会というネ ーミングがミスというか、福岡県がやりましても福岡市と北九州市が来ないという連携 協議会です。なんだか一般の住民からしてもよくわからない感じがします。集まってい る保健所の方もわからない。できるのかどうかしりませんが、都道府県連携協議会は、 政令指定都市を無視するというか、含んでしまったらどうかと思いますがどうなのでし ょうか。やはり難しいのでしょうか。福岡県の連携協議会の中に福岡市と北九州市は強 制的に来ないといけないという枠組みでは整理できないものでしょうか。  吉田座長 そのあたりはいかがでしょうか。もう一つは、きょうの進行の中で予定し ておりましたQ&Aと推進事業の項立てについても、最初は御議論をいただこうかと思 っていたのですが、時間が迫ってまいりましたので、きょうは主にいろいろと書き込ま ないといけない項立てのところだけを御議論いただいたということでよろしいでしょう か。  岡山構成員 いまのことについて追加です。大阪市に行ったときに、大阪府の保険者 協議会が動いているらしいが、私たちは全く知りませんということで、保険者協議会と の連携というものをやろうとすると、いま先生がおっしゃったように、府の単位で大阪 市も加わるという形にしておかないと保険者協議会と情報を共有するというのは非常に 難しいのではないかという印象を受けました。  吉田座長 大分御議論をいただきました。現状と課題、方向性のところで書き込まな いといけない条件を大分御議論いただけたと思います。実は推進方策のところ、5ペー ジ以降とQ&Aのところは時間がございませんのでここで一つ一つの御議論をいただく 余裕がございません。今後の方向性としては、多分これから事務局から説明をいただく と思いますが、次回までにある程度は各委員の先生方から意見をいただき、文言の調整 を図りたいと思います。そのような形で進めていきたいと思います。御意見ございませ んか。ながめていただいたところで。  勝又室長 推進方策で追加をしなければならないこととか、そういうことをもう少し 御意見をいただけるとありがたいです。  吉田座長 推進方策のところで、大分御議論をいただいたところを受けて推進方策に 展開することになると思います。なにかぜひということがございましたらお願いします。  現状と課題を受けて、今後の方向性を考えたときの推進方策を項立てしてあげている と思います。  運営上、1番と2番の課題のところが大分御議論をいただき項立てが追加されてきま した。それを受けて推進方策のところを追加しないといけない事項がでてきていると思 います。これはもう一度整理しまして御提示したいと思います。  きょういただいた議論をもとにして現状と課題、方向性のところで書かないといけな い項立てが追加されたと思います。それを受けて推進方策のところを早急に調整しまし て御提示するということにしたいと思います。Q&Aもこの場で一つ一つあげていくと 時間がかかりますので、お持ち帰りいただきながめていただきましで、議論になってな い点がございましたら追加していただくという扱いになると思います。  津下構成員 都市部における連携推進事業の進め方の中で、都市部が難しいのは先ほ どの政令市の問題であるとか、そこも非常に大きくて、そこはあえてこの中には触れて いないわけです。問題の根っこがオーバーラップしている部分があるのです。そのあた りをどう整理されるかによって、ここの都市部における連携事業の書き方が若干変わる のではないかと思うのです。都道府県協議会が政令市を包含する形でやるのであれば、 政令市、都市部に関してもまた動きが違ってくるのだろうと思います。いまは情報の欠 如から動いてないということも一つ大きな課題であろうと思っております。  吉田座長 大変に恐縮でございますが、今後のスケジュールにつきまして、いま御議 論いただかなかった点につきましては、お気づきの点を事務局にファックス等でお寄せ いただけますでしょうか。それをもとに早急に報告書の案までまとめたいと思います。 ガイドラインの改定事項についても項立てをして次回までに準備の作業を進めるという ことにしたいと思います。事務局から今後のスケジュールを含めて補足をいただければ と思います。  報告書の骨子は残りの時間ですが、資料2、18年度の検討会の報告書の骨子でござい ます。これは事務局から説明をいただけますでしょうか。  久米主査 手短に御説明させていただきます。今年度の検討会報告書の骨子(案)で ございます。  項目立てとしましては、まず「はじめに」がございます。「I 地域・職域連携支援検 討会の活動状況」としまして設置の経緯、目的、活動内容ということです。「II 18年 度地域・職域連携推進事業の現状と課題」です。こちらは1〜4まで資料1で御説明を させていただきましたような項目を考えております。先ほどの御意見を踏まえて改定が 必要であると考えております。「III 今後の方向性」。「IV 推進方策」。「V 課題と方策 (Q&A)」。最後に「おわりに」。「参考資料」といった骨子になっております。以上で ございます。  吉田座長 ありがとうございました。ただいま御説明がございましたような形で報告 書の項立てということになっております。これについて御意見ございませんか。多分、 一段目は問題ないと思いますが、二段目のところは、きょういただいた御議論で項目を 調整いたします。よろしければこの形で報告書の項立てはお認めいただいたということ で作業を進めさせていただくということにしたいと思います。  それを受けまして最後に今後のスケジュールにつきましてお願いいたします。  久米主査 では今後のスケジュールにつきまして御説明いたします。既にお伝えして おりますように、第5回の検討会は3月15日17時から19時を予定しております。場所 等、詳細につきましては、後日改めて御案内いたします。検討内容としましては、報告 書(案)とガイドラインの改定について御議論をいただきたいと考えております。  また本日いただきました内容を踏まえまして、座長と御相談の上、次回までにガイド ラインの改定の(案)を作成していきたいと考えております。構成員の皆様にはお手数 ですがガイドライン改定に向けて追加の御意見等をいただきたいと思います。  先ほどありましたように、まだ御議論の途中である資料1に関しまして、現状と課題、 今後の方向性、推進方策、最後にQ&Aに関しましても、あわせて御意見を事務局まで いただきたいと考えております。詳細は後日メール等にて事務局よりお知らせいたしま す。よろしくお願いいたします。  吉田座長 きょうは主に現状と問題点、方向性につきまして活発に御議論をいただき ました。Q&Aとか報告書の骨子の部分の内容につきましては、今後御意見をいただき ながらまとめていきたいと思います。よろしくお願いいたします。追加の御意見はござ いませんか。  よろしければこれで本日の検討会を終了します。長時間にわたりまして御議論ありが とうございました。 (終了)