(参考)
出典:人クローン胚の研究目的の作成・利用の
あり方について‐人クローン胚研究利用作
業部会中間とりまとめ‐(P.35)
【図1】 体外受精・顕微授精の手順について

1.インフォームド・コンセント医師が患者に対して治療の方法や副作用について十分な説明を行い、インフォームド・コンセントを受ける。(利用されなかった未受精卵、非受精卵、胚移植に使用されなかった胚の取扱いについての同意も含む。) 2.採卵[1]準備性腺刺激ホルモン放出因子誘導体(GnRHa)を鼻腔に噴霧する。採卵の直前まで、1日4回、2週間くらい毎日続ける。 [2]卵子の成熟排卵誘発剤(ヒト閉経ゴナドトロピン(hMG)、卵胞刺激ホルモン(FSH))の注射を、卵胞が十分な大きさになるまで、月経3日目から毎日行う。 [3]卵子のチェック経膣超音波検査で卵胞の数や大きさ、卵胞ホルモン値をチェックし、採卵の日を決める。 [4]排卵誘発採卵の35時間前頃にヒト絨毛ゴナドトロピン(hCG)の注射を行う。 [5]採卵経膣超音波下で特殊な針を挿入して卵巣に差し込み、卵胞を吸引する。 [6]卵子の培養卵胞液を培養皿に移し、顕微鏡で見ながら卵子を取り出し、洗浄して培養液の中で培養する。 |
3.精子の採取4.受精(媒精)[1] 卵子の入った培養皿に精子を加えて受精させる。顕微授精の場合は、顕微鏡下で精子を直接卵子の中に送り込む。(採卵から3〜6時間後) [2] 受精したかどうかについて判定する。(受精から12〜16時間後) [3] 受精卵(胚)については、受精から3日後に8細胞くらいに細胞分割したものから妊娠に適したものを選ぶ。 5.胚移植[1] 経膣超音波下で子宮にチューブを入れ、受精卵(胚)を子宮に戻す(多胎妊娠を避けるために3個まで:産科婦人科学会会告)。 [2] 着床を助けるために黄体ホルモンが投与される。 6.妊娠の確認胚移植から2週間後に妊娠が成立したか否かの検査を行う。 (参考:厚生科学審議会生殖補助医療部会配布資料等) |