07/02/22 特定不妊治療費助成事業の効果的・効率的な運用に関する検討会 第4回議事録 第4回 特定不妊治療費助成事業の効果的・効率的な運用に関する検討会           日時:2007年2月22日(木) 15:00〜17:00           場所:厚生労働省16階 専用第17会議室 ○田邊座長  定刻となりましたので、第4回特定不妊治療費助成事業の効果的・効率的な運用に関 する検討会を開催したいと思います。  まず審議に先立ちまして、事務局から委員の出席状況と資料の説明等をお願いします。 ○齋藤母子保健課長補佐  出席状況です。本日は楠田委員が少々遅れると聞いていますが、委員全員が出席予定 です。  次に、お手元にお配りした資料について順番にご説明させていただきます。クリップ 留めの資料のつづりを用意させていただいています。まず「議事次第」、その2枚目に 配付資料を記載しています。資料は2点で、資料1はA3の2枚紙の綴じ込みになって いるもので「本事業の実施医療機関における設備・人員等の指定要件について」、前回の ご議論を踏まえて修正をしたものです。  それから資料2は9枚の資料ですが「特定不妊治療費助成事業の効果的・効率的な運 用に関する検討会報告書(案) 」ということで、前回までにいただいたご議論をまとめて 報告書(案)として用意させていただいたものです。  その他に参考資料として、第1回の検討会でお配りした資料をピンクのファイルでお 手元に配付させていただいています。適宜ご参照ください。以上です。 ○田邊座長  ありがとうございました。この検討会は今回で最終回となりますので、審議に先立ち まして、まず千村母子保健課長からご挨拶をいただきたいと思います。 ○千村母子保健課長  母子保健課長です。最終回ということですが、実を申しますと今日は別件がありまし て、どうしても外せないものですから途中で中座させていただきます。そこで会議の冒 頭ではありますが、まずは4回にわたり精力的にご審議いただきましたことをあらかじ め御礼申し上げたいと思います。  今日は最終的な取りまとめという予定にさせていただいていますが、この検討会で取 りまとめていただいたことは、来年度以降の事業の実施に然るべく反映をしていくとい うことで事務局の方で対応させていただきたいと思っています。引き続き委員の先生方 には、この事業の実施についてはそれぞれのお立場からいろいろな場でご意見を伺うこ ともあると思いますが、今後ともよろしくお願いします。  本来であれば、会議の終わる時点で申し上げなければいけないのですが、冒頭に当た り、まずご挨拶申し上げます。よろしくお願いいたします。 ○田邊座長  ありがとうございました。それでは早速議事に移りたいと思います。まず前回の検討 事項で、資料1の「本事業の実施医療機関における設備・人員等の指定要件について」 というところが少し残っていたと思いますので、この資料1について事務局から説明し ていただけますか。 ○齋藤母子保健課長補佐  A3の横書きの大きな綴じ込みになっている資料1です。座長からお話がありました ように、前回の検討会までにほとんどの部分は決定していただきました。そこで前回の 積み残し課題ということで最終的なご確認をお願いしたいのは、2枚目の(3)「実施医療 機関への配置が必要な人員要件」の中の小さい(2)「配置が望ましい要員」の部分です。 網かけで三つ目、四つ目の丸のところを示していますけれども、前回ご議論をいただい た中で、コーディネーターとカウンセラーについての記載に関しては、求められる機能 がわかりやすくなるように少し工夫できないかという宿題をいただいていましたので改 めてみたものです。  もう1点ですが、最後の(5)の部分です。こちらは実施医療機関の質を保つために、実 施医療機関について一定の期間中の、例えば治療実績などを踏まえて一定期間ごとの再 審査といったものも必要というご意見がありました。その再審査の頻度等については、 この指定要件の運用に当たって事務的に詰めさせていただきたいと思います。それが1 点です。  さらに同じ(5)の中で、今後、実施医療機関の指定を更新する、あるいは取り消す要件 も必要ではないかというご意見もいただきました。この取り消しの基準としては、例え ば現時点で考えられるものとしては特定不妊治療の実施件数に比べて治療から妊娠まで の経過の報告の割合が相当程度少ないことや、成績が他施設と比べて明らかに悪い、ま たは倫理的に許されない行為を行った場合など、さまざま考えられるとは思いますが、 このような例えば報告の割合や成績に関しては、まさにこれから把握しようとしている ところですので、現時点では、すぐに実施医療機関の指定の取り消し要件を具体的に決 定するのは難しいと考えています。そこで、この(5)の「その他」の部分に網かけで示し ていますように、この「実施医療機関の指定の更新・取り消しを行う基準等についても、 必要に応じて検討を行うものとする」という一文を加えさせていただきました。以上で す。 ○田邊座長  ありがとうございました。それでは、この資料1の設備・人員等の指定要件ですけれ ども、ただ今ご説明があったように、全般的なことに関しては、ほとんどご了解いただ いたということです。これから今のところに詳しく入りますが、まず何かご質問ござい ますか。よろしいですか。  それでは今の大きな(3)の小さい(2)「配置が望ましい要員」のところの下の二つですね。 こういう文章を入れてくださいましたけれども、これでよろしいでしょうか。何かご意 見ありますか。  「患者(夫婦)が納得して不妊治療を受けることができるように、不妊治療の説明補助、 不妊治療の選択の援助、不妊の悩みや不妊治療後の妊娠・出産のケア等、患者(夫婦)を 看護の側面から支援する者」ということと、それから「心理学・社会学等に深い造詣を 有し、臨床における心理カウンセリング又は遺伝カウンセリング等の経験を持ち、患者 (夫婦)をカウンセリングの側面から支援できる技術を持つ者」ということで、具体的な カウンセラーやコーディネーターという名称は除いたということです。よろしいですか。 それでは、ご異議ないようですので、これはこのような文章でよいということで、先に 進ませていただきます。  それでは、その下の(5)「その他」ですが、指定基準はここで検討していたわけですけ れども、再審査あるいは更新取り消しというようなものは当然入るべきではないかとい うご意見をいただいたそうです。それについて、今すぐこの基準等は難しいということ で、もう検討会は今回で終わりですので、今ここでは難しいと思うのですが、今後はこ ういうものも行った方がよいのではないかというサジェスチョンです。これを入れたと いうことですが、これに関していかがでしょうか。 ○今村委員  国からの補助事業ということであれば、こういう指定にかかわる基準というのは、や はり何らかの形で持ってこなければいけないだろうと考えます。そこで、この「その他」 の項目は入れるべきだと思いますが、一方で国・都道府県を含めた行政からの直接的な 関与はなるべく控えて、専門家による判断が担保されるような審査機関をお願いしたい と思います。いかがでしょうか。 ○田邊座長  ありがとうございました。そういうご意見がありますが、実際に指定するのはお役所 の方から、上からやるのではなくて、やはり第三者的というか公平な立場での指定や取 り消し。母体保護法指定医などは医師会がやっているわけですけれども、そういうもの。 医師会を念頭に置いているのかどうかはわかりませんけれども、そういうものもどうだ ろうかということです。これは委員の方々よりも母子保健課の方がよろしいですね。千 村母子保健課長、お願いします。 ○千村母子保健課長  今ご指摘の点ですけれども、具体的にこの場で決めていただく要件を実際に運用する 場合の手続等々について、まさに今おっしゃいましたように専門性を必要とする部分も ありますし、ご指摘のような行政が直接タッチすべきなのか、あるいは専門家の間での 関与ということを考えるべきかという視点もあると思いますので、ご意見は十分参考に させていただいて、また都道府県における事務の負担との兼ね合いも考え、できるだけ 関係者に納得していただけるような仕組みを考えていきたいと思っています。 ○田邊座長  ありがとうございました。泉委員、何かありますか。 ○泉委員  県の事業ですので最終的には県が指定することになると思います。その判断に当たっ て、県が全部医療機関に伺ってチェックするのではなくて、専門の先生方に担保してい ただいたものを参考に指定するという仕組みは、十分考えられると思いますので、それ は、またご相談したいと思います。 ○田邊座長  ありがとうございました。今村委員、それでよろしいでしょうか。 ○今村委員  結構です。 ○田邊座長  その他の委員の方、何かありますか。吉村委員、どうぞ。 ○吉村委員  もちろん、それでよいと思うのですけれど、ここで言うべきかどうかわからないので すが、この特定不妊治療費助成事業は今も行われているわけです。要するに都道府県は 日本産科婦人科学会に登録しているか否かで、ほとんど今まで決めていたというところ がある。ある人が、認可されていない施設だったために不利益を被ったと。特定不妊治 療費助成を受けられなかったというような感じで不利益を被ったといって問題にされて いることもありますので、やはりこの辺は最終的に都道府県が認可したのだと。その基 準は、例えば日本産婦人科学会の基準などを利用してくださって結構なのですけれども、 最終的にこの施設が妥当であるかないかの判断は都道府県がしたというようにしていた だかないと、さまざまな問題などが起こりますので、その辺を都道府県の方々もよくご 理解ください。 ○田邊座長  そういう意味では、今回の要綱の中には「学会に登録されていること」というのは入 っていませんので、それでよろしいですね。 ○吉村委員  その方が非常によいと思います。 ○田邊座長  おっしゃることはよくわかっています。ですから要綱をつくるときにそういう文章は もちろんないと思いますけれども、よくご配慮いただければと思います。ありがとうご ざいました。  その他、どうぞ。 ○鈴木委員  今の関連で。ほとんど同じなのですが、この文章自体が、主体がどこにあるのかわか りにくい文章ではないかと思ったのです。「一定期間ごとに、要件に照らして再審査を行 うものとする」というのは、いったい誰が再審査を行う主体になっているのか。例えば 「認定した機関が再審査」ということに、当然のことながらなるわけですよね。もう少 し主語がきちんとわかるような文章にしておいた方が、運用上もよいのではと感じまし た。これでは主体が明確でないような気がしました。 ○田邊座長  それに対して、事務局はよろしいですか。 ○齋藤母子保健課長補佐  承りました。要綱を準備する際に、事業主が主体であるということが明確になるよう な記載をさせていただくようにします。 ○田邊座長  ありがとうございました。それでは、これは、よろしいですか。では、皆さま全員の ご賛同をいただきましたので、資料1のこの件に関しては、これで終わらせていただき ます。  次に、資料2と申しますか、今日も含めて4回の検討会を開いて意見をいただいたわ けですが、それに対して報告を出さなくてはいけないということで、事務局の方でこの ような報告書(案)をつくっていただきました。これについて、まずご説明いただけます か。 ○齋藤母子保健課長補佐  それでは資料2をご覧いただけますでしょうか。こちらは検討会でご審議いただいた 結果を基に作成した案です。本日は、この内容について委員の先生方に相違ないかご確 認をいただければと思います。それを最終的な報告とさせていただければと思います。  まずこれは9枚ありまして、1ページ目と2ページ目のところが、いわゆる検討会自 体の仕組み、検討会についての記載となっています。検討会の趣旨、検討の経緯、課題、 委員名簿、そして2枚目にわたって開催経過。そして報告内容の構成について、最初の 2ページにわたって記載しています。  それから3ページ目以降が報告書本体となっています。こちらの方は検討課題の1〜4 です。「1 特定不妊治療費助成事業の全国的な実績・成果の把握について」、「2 特定 不妊治療費助成事業の実施医療機関の設備・人員等の指定要件について」、「3 不妊治 療の成果・予後等の検証方法について」、そして「4 特定不妊治療費助成事業の助成対 象の範囲について」という4点について、順番に報告書として内容をまとめています。  まず3ページ目が1の「特定不妊治療費助成事業の全国的な実績・成果の把握につい て」です。その中で、ご確認をいただければと思いますが、(3)のところをご覧いただけ ますでしょうか。前回までに「インフォームド・コンセントについて」ということでご 検討いただいたところですが、ここを「患者に対する説明について」という項立てにし ています。これは、前回の検討会ではインフォームド・コンセントについてご検討いた だいた中で、運用面を考えた際に行政的に検討を行ったところ、(2)のところが実際に集 計をする内容ですが、これらの情報については、統計処理後の個人が特定されないもの ですので、個人情報保護法でいう個人情報には当たらないということで、このような形 に改めさせていただいています。  具体的には、(3)を読み上げます。「患者に対する説明について」ということで「本事 業の実施医師は、本事業による助成を希望する患者に対し、上記(2)に挙げた項目を行政 が把握することについて説明を行う。なお、生殖補助医療の実施医師は、生殖補助医療 による治療を受ける患者に対し、本事業の受給の希望の有無にかかわらず、治療結果等 の情報を学会において活用することについての説明を行い、同意を得た上で、その情報 を学会に報告することとなっている」という形に改めさせていただきました。  次に4ページ目は検討課題2の「特定不妊治療費助成事業の実施医療機関における設 備・人員等の指定要件について」です。こちらについては、ご議論いただいたような形 でまとめさせていただいています。次の5ページ目はその続きで、6ページ目が課題3 「不妊治療の成果・予後等の検証方法について」です。これも検討会でご決定いただい た通りの内容になっています。  また、同時に前回、不妊治療の成果・予後等の検証方法については、委員の皆さま方 からさまざまなご意見をいただきましたので、これについては後ほど説明させていただ きたいと思いますが、「附帯意見」ということで載せさせていただいています。これらに ついて、今後事業を進めていくに当たってこのようなご意見を参考にさせていただきた いと思っています。  次に、7ページ目は課題4「特定不妊治療費助成事業の助成対象の範囲について」で す。これもやはり第2回検討会でご検討いただき決定していただいた内容です。それに ついては念のために読み上げますが「特定不妊治療費助成事業の助成対象の範囲につい ては、次の通りとする」ということで、三つのポツがあります。  1点目は「助成金があるがために妊娠・出産の可能性の低い特定不妊治療を続けて健 康を損ねる患者を減少させるとともに、限られた事業費用の効率的・効果的な使用に資 するため、助成対象を一定範囲に限定することが望ましい」。  それから2点目として「採卵準備中、体調不良のため治療中止した場合、または、投 薬を行なっても卵胞が発育しない等により採卵に至らず治療中止した場合は、助成対象 から除外する」。  そして3点目は「患者の年齢や治療回数により助成に制限を付すことについては、今 後、不妊治療の成果・予後等の研究の結果、年齢ないし治療回数と出産率の相関等につ いて十分なデータを得た上で、医学的・社会的妥当性が認められる場合に、検討すべき である」ということで取りまとめたものです。  それから最後に8〜9ページ目のところは5「附帯意見」ということで、新年度からの 事業の実施に当たって、いわゆる要綱という形では明記をしないものの、委員の皆さま にいただいた重要なご意見を備忘録的に取りまとめた部分です。このようなご意見をい ただいたということで列記させていただいています。念のために読み上げましょうか。 ○田邊座長  お願いします。 ○齋藤母子保健課長補佐  では、読み上げます。「本検討会において、委員から以下のような意見があった」。ま ず課題1については「生殖補助医療による治療を受けた患者及び生まれた児に係る情報 に関しては、将来的には、国、あるいは国に準ずる機関が一元的に管理すべきである」。  それから2点目は課題2についてですが、これは4点あります。1点目は「本事業に よる特定不妊治療実施件数に比して治療から妊娠までの報告実施件数の割合が相当程度 少ない施設、あるいは治療から妊娠までの報告実施件数に比して妊娠から分娩までの報 告実施件数の割合が相当程度少ない施設については、今後、実施医療機関の指定の取消 も考慮すべきである」。2点目は「本検討会において、看護師の要件については、日本看 護協会不妊看護認定看護師であることを付してはどうかとの意見があったが、現時点で は、不妊治療実施医療機関の数に比して、同資格の有資格者の十分な人数の確保が困難 であることから、要件とするのは時期尚早であるとの結論に達したところである。今後、 十分な人数が確保された際には、同資格を要件とするかどうかについて、再検討を行う ことが望ましい。また、同資格の有資格者の育成・確保に向けた関係者の努力が望まれ る」。それから3点目は「胚培養士の要件に関しては、哺乳動物卵子学会認定生殖補助 医療管理胚培養士あるいは日本臨床エンブリオロジスト学会認定臨床エンブリオロジス ト等の資格があるものの、現時点で胚培養士の要件としてこれらの資格を求めるのは難 しいとの結論に達したところである。今後、状況の変化を踏まえ、再検討を行うことが 望ましい」。それから4点目は「実施責任者の要件に関しては、日本生殖医学会生殖医 療指導医であることを求めるべきであるとの意見があったが、現時点では、不妊治療実 施医療機関の数に比して、同資格の有資格者の十分な人数の確保がなされていないため、 要件とするのは時期尚早であるとの結論に達したところである。しかし、将来的には同 資格の有資格者であることを実施責任者の要件とする必要性は高いと考えられることか ら、今後、十分な人数が確保された際には、実施責任者の要件についてすみやかに再検 討を行うべきである」。  次に3として、課題3については5点あります。「この調査研究の実施に際しては、 日本医師会、日本産科婦人科学会、日本産婦人科医会、日本生殖医学会、日本小児科学 会、日本周産期・新生児医学会、日本看護協会、日本生殖看護学会、自治体等がそれぞ れの立場で十分な協力を行うべきである」。それから2点目としては「調査研究の実施 に際しては、諸外国で先行する長期予後に関する調査研究を参考とし、また、必要に応 じ諸外国の研究結果との比較を行うことが望まれる」。それから3点目として「調査研 究の途中で追跡が不能となる人数が一定程度生じることも踏まえて、充分な研究成果が 得られるよう調査設計を行うことが望まれる」。4点目としては「不妊治療で生まれた児 だけの調査ではなく、不妊治療を受けた患者の長期予後の調査研究の実施も望まれる」。 そして5点目としては「将来的には、本事業の受給の有無にかかわらず、生殖補助医療 による治療を受けた患者及び産まれた児に係る情報に関しては、国あるいは国に準ずる 機関が一元的に管理すべきである」。  それから最後となる4点目ですが、こちらは課題4について「今後、本事業の実績・ 成果に関するデータが集積し、本事業の助成対象に一定の制限をかけることに医学的・ 社会的妥当性が認められる場合には、助成対象の範囲について再度検討を行うべきであ る」というご意見を取りまとめさせていただいています。  報告書の内容は以上ですが、この内容について委員の皆さま方に間違いがないかをご 確認いただいて、これを最終的な報告としたいと思います。行政としては冒頭に話しま したように、この報告書の内容を基に、また現在各自治体からの運用面に関してのご意 見をいただいていますので、それらを勘案した上で、要綱を作成して事業を進める予定 です。以上です。 ○田邊座長  ありがとうございました。それでは、この検討会の報告書(案)に関して、順次見てい きたいと思います。まず全般的なことに関して、何かご意見がありますか。 ○泉委員  文章上の問題なのですが、例えば3ページの上から3、4行目のところで、これこれ については「把握を行う」という形になっているのですが、この検討会自体は第三者で あって把握の主体ではないので、「把握を行うことが適当である」という表現にしていた だいた方がよいのではないかと思います。以下、2、3についても同じです。 ○田邊座長  では、事務局よろしくお願いします。その他、何かございますか。まず全般的なこと について。よろしいですか。  それでは、一つずつ検討していきたいと思います。まず1ページの「検討会の趣旨」 ですが、「設置の経緯」、「検討課題」、「委員名簿」それから2ページの「開催経過」で すね。IIの「報告」は1、2、3、4、5ということですが、これはよろしいですね。  それでは3ページに移らせていただきます。「特定不妊治療費助成事業の全国的な実 績・成果の把握について」ということで、文章は今ご指摘の通り直していただくとして、 (1)「事業の実績・成果の把握方法」も前回ご議論いただいたところで、その通りだと思 います。  それから(2)「行政による把握が必要な事項」も前回通りだと思います。  (3)は、先ほどご説明いただいたように「患者に対する説明について」ということです。 個人が特定される情報は含まないので個人情報保護法に該当しないということで、イン フォームはしなければいけないけれどもコンセントは要らないということだそうです。 文章等は、これでよろしいですか。ここが今日ご議論いただきたいところですが。よろ しいですね。ありがとうございました。  では3ページもそれで終わらせていただいて、4〜5ページが、先ほど。  はい、どうぞ。 ○鈴木委員  3ページの(3)「患者に対する説明について」ですが、これは大したことではないので すが「本事業の実施医師は」説明を行うという最初の文章になっていますが、これは逆 に言うと、医師でなくても構わないのではと考えています。ドクターは忙しいでしょう し、これは比較的事務的なことです。もう一つきちんと文章が添えられるという前提で これまで話してきたと思いますので、「本事業の実施施設のスタッフ」というような、看 護職の方でも構わないと思いますが、文章上の表現を少し直していただいてもよいかと 思いますけれど。いかがでしょうか。 ○田邊座長  いかがでしょうか。実際に医師が話すところもあるし、スタッフが話すところもある かと思います。ここには「医師」と書いてあるけれども、医師でなくてはいけないとい うことではないと思うのですが。 ○鈴木委員 「医師等」とか。 ○田邊座長  そうですね。 ○森委員  「実施施設」は責任を持って行政が把握することについての情報提供を行うというこ とでよろしいのではないでしょうか。「実施医療機関」でもいいですね。 ○田邊座長  そうですね。医療機関は説明できないから、何か適当な文章にして、要するに誰かが 責任をもって行うということですね。その他ありますか。  では次の施設、先ほどご検討いただいたところで(3)です。「配置が望ましい要員」と いうところで、先ほど認めていただいた文章通りに入っていますので、これでよろしい ですね。あとはこの前の通りです。  それから(5)です。先ほどの再審査・更新・取り消しに関しての文章はよろしいですか。 何かありますか。 ○石原委員  4ページの1番下、「その他の施設要件」のところで、「実施医療機関は、次の項目を 満たすよう努力することが必要である」という努力事項なのですが、その中に「個別調 査票の登録に協力する医療機関である」と入っていると、努力するだけで、これは登録 しないでもいいと読めてしまうのです。これはそうではないと思います。ここに登録機 関である「日本産科婦人科学会における個別調査票の登録に協力する医療機関である」 というのは、ここではなくて別のところにあった方がいいような気がします。 ○田邊座長  今の件に関していかがですか。場合によっては最初のその文章はいらないのではない ですか。倫理のところは「望ましい」と入っています。望ましいところには「望ましい」 が入っているので、場合によっては最初の文章はいらないかもしれません。  他にご意見はいかがですか。実際は努力ですけれども、完全に登録していたというこ とが前提になっていますから、努力という言葉が望ましくないですね。このように直し たらいいというサジェスチョンはありますか。 ○千村母子保健課長  事務局からよろしいですか。今のご指摘の点についてですが、検討会の報告ですので、 必ずしも最終的な要綱と全く一致している必要はないと思います。一方で、例えば努力 することが必要である、あるいは望ましいということを削除した上で、それぞれの条件 を見た場合に、個別に「望ましい」と書いてあるのは倫理委員会の設置の部分です。と すると、それ以外のところについては必須の条件となるということです。最終的に本当 に必須の条件にできるかどうかというところは、若干検討は必要と思っています。いず れにしても学会にできるだけ協力をするということはできる限り強いトーンで書いて、 最終的に整理をするということにはさせていただこうかと思っています。 ○田邊座長  今のことでよろしいですか。私どもとしては、学会の調査票に登録を100%していた だきたいというのが学会自身の希望で、この調査事業に関してもそうだと思いますので、 それが望ましいというのではなくてやりなさいと言い方でよろしいですか。石原委員、 齊藤委員、吉村委員、そういう言い方にしていいですか。  ではお三方がいいというのであれば、完全な義務という形で一応文章としては書いて もいいということです。簡単にいえば最初の「実施医療機関は、次の項目を満たすよう 努力することが必要である」という文章を取っていただいていいですか。  とりあえずそういうことにします。今ご議論いただいていたところは実際設備と人員 等の件に関してですけれども、倫理に関してある程度きちんとした方がいいのではない かという考えの方もいらっしゃるようです。ただここで倫理というのは難しいので、今 まで議論しませんでしたけれども、そのようなことをよく配慮していただいて、要綱を つくるときにはぜひお願いしたいというのが私の希望です。よろしくお願いします。  それから6ページの3です。「不妊治療の成果・予後等の検証方法について」ですけ れども、これは今度、子ども家庭総合研究で研究を始めるということですので、私ども は前回これに関しては委員からご意見をちょうだいして、それに関して附帯的に意見が ついていますので、それでいいと思うのですが、この文章はいかがでしょうか。「(1)現 状」「(2)今後の対応」ということで、よろしいですか。ご意見ありますか。  次に進みます。7ページです。「4 特定不妊治療費助成事業の助成対象の範囲につい て」ですけれども、これも前々回にご討議いただいて、採卵まで至らない場合には助成 の範囲対象外とする。採卵した以降に関しては助成対象とするということです。将来的 には今後のデータが集積して、いろいろなことがわかったらそれ以上の制限をするかも しれない。現時点ではこれでよろしいですか。何かご意見はありますか。 ○鈴木委員  一つ戻って確認です。文章上はこれでいいのですが、一つだけお伺いしたいのは、今 「参考」でこの厚生労働科学研究の公募の要項が書いてあるのですけれども、既にこれ は始まっているのでしたか。というのは、今回の一般公募も新規の課題採択方針も、あ くまで児の予後に限ったものになっているのですが、ご本人である女性たちの予後に関 して研究の申請があった場合には今回はどうなっているのか。そこだけちょっと確認さ せてください。 ○齋藤母子保健課長補佐  まず1点目のご質問の件で、子ども家庭総合研究、厚生労働科学研究につきましては、 評価委員会は終了いたしまして、年度末に結果を公表する予定です。 ○鈴木委員  年度末といいますとこの3月ですか。 ○齋藤母子保健課長補佐  この3月には公表しまして、また研究の開始は新年度、19年度からとなる予定です。 また、今いただきましたご意見につきましては、研究内容について採択された主任研究 者にも伝えるようにします。 ○田邊座長  よろしいですか。鈴木委員からいただいたのを次の班長にお伝えする。 ○鈴木委員  つまり一般公募の方も同じように既に終わっていて、3月末に発表になるということ ですね。 ○齋藤母子保健課長補佐  3月末までには発表の予定です。 ○田邊座長  今までのところでよろしいですか。ご意見がないようでしたら次に進みまして、8ペ ージ、9ページの「附帯意見」です。これは先ほど齋藤母子保健課長補佐に読んでいた だきましたので私は読みませんが、何かご意見ありますか。  前回委員の方々からいただいた意見をうまくまとめていただいて、このようにここに 記載していただいたのですが、私の言ったここが抜けているからぜひともここを入れろ とか。 ○吉村委員  そうではないのですけれどもいいですか。胚培養士のところは私も全然気がつかなか ったのですが、哺乳動物卵子学会認定生殖補助医療「管理」は入らない。今度4月に管 理胚培養士が初めてできるので、今までは管理を除いた胚培養士であると思います。 ○田邊座長  正式名称は、「管理」を除いただけでいいですか。 ○吉村委員  ちょっと。 ○田邊座長  わかりました。では後で確認しましょう。 ○鈴木委員  同じ胚培養士の件ですが、これまでの議論の中で、基本的に看護師・ドクターの件に 関しては確か人数の話が出ていたのですが、胚培養士に関しても人数という問題でした か。他の二つは人数という理由が書いてあるのに、胚培養士は特に書いていなくて、こ れですと資格そのものに問題、難があるのかというように読めてしまうところがありま す。もし資格の中身の問題ではなく人数ということであれば、同じような書きぶりの方 が、受け止めるときにはよろしいかと思うのですけれども、どのような議論になってい ましたか。 ○田邊座長  そうですね。資格がうんぬんという中身に関しては一切踏み込んだ議論はしなかった と思いますので、確かに鈴木委員が言われるように要件としてのこの資格を取るのは難 しいというということになると。 ○吉村委員  鈴木委員に対する答えになるかどうかわかりませんが、これは哺乳動物卵子学会の胚 培養士と、他に日本臨床エンブリオロジスト学会認定の胚培養士があるのです。基準も 違うというところもあって、胚培養士の資格が一定していないというところがあるのと、 まだできて5年ぐらいで、胚培養士を統一するというような、要するにこの二つを併せ るとかそういったものがないので、どちらを例えば認定していいのかとか、そういった 問題点もあるというような考えでこうなったのではないかと思うのです。コンセンサス を得るにはもう少し時間がかかるのではないか。ほとんどの機関に胚培養士の方はお見 えになると思います。 ○田邊座長  それは全員が認定されていますか。 ○吉村委員  どちらかで認定されていると思います。胚培養士がないところで体外受精をしている ところというのは1割に満たない。そうですね。 ○石原委員  把握していないのでわかりませんが。 ○吉村委員  1割に満たないと私は思います。 ○石原委員  単純にこの二つの学会が認定している人を足すと相当数になるはずです。重複してい る人がいるかもしれませんが。 ○吉村委員  重複していますね。 ○石原委員  ですから、全体でどうかわかりませんが。 ○田邊座長  そうしますと、答申書を作るときの表現としてはどうでしょうか。 ○吉村委員  私はこの文章でいいのではないでしょうか。 ○田邊座長  吉村委員はこの文章でいい。石原委員、今村委員、齊藤委員はどうですか。このまま でいいですか。というのが実施医療機関側の代表の委員方ですが、鈴木委員はどうです か。 ○鈴木委員  今のような背景であればこの文章で納得しましたが、これで読む側が差し支えなけれ ばということで、委員の方にご判断をお任せします。 ○田邊座長  確かにおっしゃるとおりと思います。 ○泉委員  その関連で、今のところは本文ですと5ページの(3)の「b) 配置が望ましい要員」の 二つ目だと思いますが、こちらの本文には胚培養士は出てこないのです。しかし、上と 同じように胚培養士としておかないと、読んだ人はこの前と後ろの関係がわからないと 思います。 ○田邊座長  これは附帯意見ですので。何かご意見ありますか。 ○千村母子保健課長  例えば今のご指摘に対する提案というか、「」付きかもしれませんが、いわゆる胚培養 士が必要であるということの議論もあったけれどもということで、一度留保した上でこ この文章を入れるという形にすると、今の泉委員のご指摘にはマッチするかなという感 じが事務局ではします。 ○泉委員  確かに8ページにいきなり要件と書いてありますが、恐らく必要だという前提でない ところの議論なのです。 ○田邊座長  ではそういう書き方にしていただければ。要するに胚培養士についてディスカッショ ンがあったということです。それに対してこういうことだったので入れなかったという 理由説明だと思います。齊藤委員どうぞ。 ○齊藤委員  (課題2)の最初の○なのですが、この3行目のところの「妊娠から分娩までの報告実 施件数の割合が相当程度少ない施設については」の分母は何かというと、「治療から妊娠 までの報告実施件数に比して」と書いてあります。この場合、治療から妊娠までの報告 はすべてするのですが、妊娠から分娩までは、そこで妊娠した人しか登録しなくていい ことになっていますので、妊娠数が少ないところではこの数は減るのです。ですからこ の分母の書き方を「治療から妊娠までの報告実施の中の妊娠した数に比較して」とした 方がいいのではないかと思いました。 ○田邊座長  ありがとうございました。その通りだと思います。そのように直していただきます。 その他ありますか。 ○村本委員  今の2番目の○ですけれども、3行目のところに「同資格の有資格者の十分な人数の 確保が困難であることから」と確か議論ではそのような数が非常に少ないということで、 この項目が削除になったと思います。ですので、この「十分な人数の確保が困難である ことから」という部分はこのままで結構ですが、「今後、十分な人数が確保された際には」 の後半部分の「十分な人数」といったときには、施設の数だけあるようなイメージを与 えます。今までの議論の中では、今のあまりにも少ない数がもう少し増えてきたところ で、同資格を要件とするかどうかの再検討を行うことが望ましいとした方がいいと思い ますので、2番目の「今後」以下の文章は、「今後人数が確保されてきた際」とか、「確 保された際」ということで「十分」というところは取り除いていただいた方が、さらに 資格要件を必要とする人たちが増えてくるし、もっと早い時期にそれらを並行してでき るようになると考えるのですが、いかがでしょうか。 ○田邊座長  はい。ただ今のご意見に対して何かありますか。どうでしょうか。よろしいですか。 結局は十分な数なのですけれども、実施医療機関の数だけ、あるいはそれ以上なければ 当然難しいと思うのですが。 ○今村委員  そのことこそが再検討の内容でしょうから。その人数自体がいくらがいいのかという のが検討の対象でしょうから。 ○田邊座長  ですから、そのときにまたご検討いただくということですので、表現は「十分な」を 取るという村本委員からのご意見ですが、いいですか。そういうことにさせていただき たいと思います。その他ありますか。  文章の構成だけではなくて、「その他に私が前回言ったのだけれども載っていないので、 この文章あるいはこの意見も取り上げろ」というのはありませんか。 ○鈴木委員   (課題3)について、どこに入れるか新規項目にするのかわからないのですけれども、 (課題3)の一つ目の○の中に入れるのもふさわしくないような気がします。つまり、この 調査研究の実施に関しては、何度も言いますが任意ですので、患者の理解と協力が不可 欠であると思うのです。まして長い継続のことにもなりますので、別の○などで、例え ばこの調査研究の実施に関しては、当事者の任意の協力が不可欠であり、この本調査研 究の設計や目的・意義および結果がきちんと公開されていくことなどを当事者、患者に 十分、啓発と言い方もどうかという気がするのですが、理解・告知をしていく努力が求 められるというような一文を加えていただきたい。つまり、患者も主体的に参加しない とどうにもならないと思うのです。ぜひそういった不妊治療と助成事業、それから研究 事業に対する、当事者たちへのインフォメーションというのも、きちんとやっていただ きたいと思うのです。ぜひ一文増やしていただければありがたいです。 ○田邊座長  ただ今のご意見はいかがですか。広報するということですね。 ○鈴木委員  広報主体がどうなるのか、できれば自治体もしくはドクターとその施設が一緒になっ てやっていただけると患者には一番よいと思うのです。 ○田邊座長  わかりました。では今の意見を後でまとめていただいて、入れていただけますか。そ の他全体的に何かありますか。泉委員どうぞ。 ○泉委員  先ほど要綱策定に当たってはまた少し事務的な詰めをしていただくということでした が、自治体から今出ている意見が幾つかあるのです。一つは今度助成期間が長い間に転 居される方がいらっしゃるので、以前の助成がどうだったか自治体間で情報をうまく取 れるような仕組みを考えてほしい。  二つ目は、今回採卵まで行かないところではということで制限がかかりましたが、こ のことが決まる前に治療を開始した方が不利益を被らないような形での広報というか経 過措置というか、それはお願いしたいという意見が出ていますので、ご配慮いただけれ ばと思います。よろしくお願いします。 ○田邊座長  それに関して、お願いします。 ○千村母子保健課長  今いただいたご意見は、具体的な事業の実施に当たりまして、十分参考にさせていた だきたいと思います。 ○田邊座長  ありがとうございました。 ○吉村委員  その辺が非常に難しいと思うのは、連結可能匿名化でいかないといけないとなると、 以前の例えば埼玉県で受けていて次に神奈川県で受けるということが、個人情報保護法 に引っかかりはしないかというのを非常に心配しています。この前も私が厚生科学研究 の報告をしたときにも確かに良いシステムはできるのだけれども、個人情報保護法によ く留意をして、データを取るようにしてくださいと言われました。具体的にどういうふ うにしていったらいいのかということを我々がかえって教えていただきたいと思います。 ○泉委員  今申し上げたのは助成を受けていたかどうかの確認なので、学会の方の登録で必ずし も連結されている必要はなくて、自治体間の前のところでどうだったかという確認をし やすいような仕組みを作ってほしい。例えば申請書の中に以前の自治体がきちんとわか る工夫をしていただいて、できれば同じ仕組みで各自治体ができるような配慮をいただ ければという事務的な話です。 ○田邊座長  はい。その辺のところをよく組み入れてやっていただければと思います。その他にあ りませんか。  それでは大体意見が出尽くしてきたと思うので、この辺で検討会を終わらせていただ きたいと思います。今ご意見をいただきましたが、もうこれで検討会は終わりですので、 もう1回集まって、今日のご意見をもう1回検証する、検討するという機会がありませ んので、最終的な報告書等は事務局と私と石原委員にお願いして、確認させていただき ますので、それでいいですか。そういうことにさせてください。そうでないと先に進み ませんのでよろしくお願いします。それではこれで終わりますので、終わりに当たりま して母子保健課の方からご挨拶をお願いします。 ○千村母子保健課長  あらかじめ御礼を申し上げましたが、皆さま方のご協力によりまして非常に効率的に 最終回を終えることができました。重ね重ねではございますが、改めて御礼申し上げま す。今回いろいろご議論いただきましたが、アウトプットは当然のごとく、また会議の 中でいろいろいただきましたご意見につきましても、今後の事業実施の参考にさせてい ただきまして、できるだけ治療を受ける方にとって利便性のいい事業となるように努力 していきたいと考えています。今後ともそれぞれの立場からご協力お願いします。 ○田邉座長  どうもありがとうございます。これで終わりますが、一言御礼の言葉を述べさせてい ただきます。皆さま方ご協力いただきましてありがとうございました。一時はどうなる かと思った場面もあったのですけれども、何とか皆さま方のご協力でこのような最終案 を出すことができました。ありがとうございました。心から御礼申し上げます。  それから今課長から話がありましたように、厚生労働省の方にもお願いなのですが、 この事業は少子化対策ということだけではなくて、不妊に悩む女性の一人でも多くの方 に福音がもたらされるような事業にしていただきたい。それがお集まりいただいた皆さ ま全員の希望だと思います。ぜひこの事業を継続して、しかも拡充・拡大してやってい ただければと思っています。  もう一つはこの前からも意見がありましたが、生殖医療というのは日本でも世界でも 日進月歩で、よその国はそれなりのシステムがいろいろできていると思うのですが、日 本は残念ながらまだできていません。やっとそれが今度、子ども家庭総合研究や、今回 の検討会で少しそういうシステム作りが始まったかと思います。中身の問題、運営をど うするかはまた別問題ですが、システムは厚生労働省の母子保健課が主体的に取り組ん でやらないと先に進まないと思いますので、その辺のところもよろしくお願いしたいと いうのが私の最後のお願いです。皆さま方ご協力ありがとうございました。これで終わ らせていただきます。 照会先:雇用均等・児童家庭局 母子保健課 電 話:(代表)03−5253−1111 阿部(内線:7939)