「第1回建築物環境衛生維持管理要領等検討委員会」議事要旨

1 日時  平成19年1月24日(水)10:00〜11:30

2 場所  厚生労働省専用第12会議室

3 出席委員 相澤好治、池田耕一、岸正、木村榮一、瀬川昌輝、平尾素一、蓑島稔

(オブザーバー)田崎一幸、武藤敦彦

4 議事

(1)建築物環境衛生維持管理要領の改定案について

(2)その他

5 議事概要

<議題(1)維持管理要領の改訂について>

事務局より資料4の説明を行った後、質疑、意見交換が行われた。

【主な意見】

○清掃には、掃除と殺菌の行為を含めていることから、「貯水槽の掃除」を「貯水槽の清掃」とすべき。その他についても「掃除」と「清掃」は意味が異なるので整理すべき。

○維持管理要領中に「気密性を高める」という記述があるが、この記述は現在の考え方と逆行している。

○風道の維持管理について記載があるが、これら記載について、本当にできるのか。実際衛生上の問題となっているのは、特定建築物ではなく、特定建築物以外の建築物である。

○清掃については、建築物内の廃棄物処理について追記した方がよい。また、「年間作業計画」について実施することが明記されているが、定期にチェックする必要があるので、その旨明記した方がよい。

○消毒液の濃度が問題になっている。貯水槽の消毒塩素の値を修正した方がいい。50〜100ppmという値は作業者にとってよくない。この値を定めた昭和45年当時は、コンクリート製の貯水槽が多かった。現在はFRPなどに材質がかわっているのでそのことを考慮すべき。

○現行制度でねずみ防除は実施方法については、空調・給排水と比較すると非常に漠然としている。空調・給排水については、数値が示されているので、ねずみ害虫についても、取り入れて欲しい。

○防除をする立場からも、IPMの考え方をぜひ具体的に導入して欲しい。IPMについては、調査がポイントとなるが、良好さを示す評価基準などがあいまいなので、それらを定めた方が良い。

○ねずみ等防除は、単独の建物だけを見るのではなく、その建築物周辺を面として捉え、対策した方がよい。

<議題(2)その他>

事務局より資料5の説明を行った後、質疑、意見交換が行われた。

【主な意見】

○マニュアルは、オーナー側としては、維持管理の意識があがるのであるといい。また、維持管理全体の要約版があるといい。具体的に、維持管理についてどういうことをやるべきなのか、示して欲しい。

○マニュアルとかガイドラインというのは、そもそも業界などが作成する性格のものではないか。業界のマニュアルを集めて検討したほうがいい。また、厚生労働科学研究の報告書だけでは十分とは思えない。

(照会先)

厚生労働省健康局生活衛生課管理係

電話:03-5253-1111(内線2432)



トップへ