参考資料3
高齢者における生活習慣の改善等について

1.高血圧治療ガイドライン2004(抜粋)−日本高血圧学会−
 ○ 高齢者においても減塩、運動、減量などの非薬物療法(生活習慣の修正)は有用であり、積極的に行うべきである。しかし、過度な生活習慣の変更はQOLを低下させる可能性があり、高齢者においては無理のない程度とすべきである。
 ○ JSH2004における降圧目標は、若年・中年者では130/85mmHg未満とし、糖尿病や腎障害合併例は130/80mmHg未満とする。
 ○ 降圧目標はいずれの年齢層でも140/90mmHg未満の降圧により予後改善が期待され、積極的な高圧が重要である。前期高齢者(65歳以上)では140/90mmHg未満とする。

2.動脈硬化性疾患診療ガイドライン2002年版(抜粋)−日本動脈硬化学会−
  (高齢者(65歳以上)と女性に対する配慮)
 ○ 本ガイドラインは65歳までを対象としたものである。
 ○ 高齢者では生活環境、社会的環境、運動能力、生体内反応などの変化がみられ、いつくかの注意をもって管理する必要がある。
 ○ ライフスタイルの改善は患者の運動能力、社会的活動性を考慮した上でおこなわなければならない。
 ○ 75歳以上の高齢者では個々の患者の医学的、社会的背景を考慮して主治医の判断で対応すべきである。

3.糖尿病治療ガイド2004-2005(抜粋)−日本糖尿病学会−

 ○ 高齢者(65歳以上)の糖尿病患者は、高齢になって発症した糖尿病と青壮年発症の糖尿病で高齢になった者に分けて考えるべきであり、患者の年齢と罹病期間、慢性合併症の発症に要する年月を考慮して、血糖コントロールの目標を決定する。


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