資料5-2

登録性能検査機関に対するヒアリング結果の概要


 連続運転の認定を受けている事業場(石油精製、石油化学等)においても、ボイラー及び第一種圧力容器に対する性能検査の結果、指摘(補修しないと合格にならないとして是正を求める事項)、指導(今回是正を求めないが継続監視を求める場合や検査基準以外でも改善した方が良い事項を推奨するもの)等が行われたものが一定数ある。
(1) 項目としては、本体・鏡板・管寄せ等の腐食割れ、管板の腐食割れ、加熱管の腐食・割れ・減肉、ノズル部(管、フランジ、蓋板)の腐食・割れ・漏れ、安全弁・減圧弁の腐食・損耗、圧力計の表示などが多い。

(2) 連続運転認定事業場のボイラー等の性能検査(開放)における指摘事項、指導事項の例
スーパーヒーターの空気抜き弁に洩れが認められるので補修を行うこと。
給水のpH値が管理値から外れてるので、管理値内に入る様にすること。
チャンネルカバー内面の一部及び胴底部に腐食が認められるので、防食対策をして経過観察すること。
余寿命評価は、内面検査及び板厚測定等からして整合性のある評価を行うこと。
性能検査事前点検表の記載項目に不備・不良箇所があるのに記録がない。
肉厚が管理値を外れており、その是正措置が不適切である。
肉厚測定、自動制御装置の機能試験は内容精度に格差があり,検査結果の分析がなされてない。
肉厚の測定点が少ない。定点以外の減肉部の確認がなされていない。
測定後の管理が不良(グラフ化等がなく管理できていない。前回との差が大きいのに未検討。)
入り口ダクトの一部に腐食貫通箇所があり、補修を要する。
保温外装の一部が腐食、穴あきしているので、修理をお勧めする。
安全弁管台に詰りあり。
安全弁取付ボルトに一部締結不良があり、手当を要する。
協力会社に任せきりで、チェックがなされていない。保全の責任者が協力会社の責任者を兼任している場合責任の所在が曖昧である。

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