会員へのお知らせ

学会会員殿

学会見解に基づく諸登録の申請書類について

 生殖補助医療は、国民や社会の関心のもっとも高いところであります。この点からも、本会登録施設が生殖補助医療を施術の際に用いる説明書・同意書は大変重要と考えられます。
 本会では以前より、生殖補助医療施設の登録申請の際に提出して頂く書類の中に、「インフォームド・コンセントに使用する説明書・同意書」「実施場所の見取り図」の提出を求め、審査してまいりました。
 本会といたしましては、会員の方々にクライアントに配慮した必要・十分な説明書、同意書、および見取り図を作成していただくために、学会見解に基づく諸登録の申請書類である「インフォームド・コンセントに使用する説明書・同意書」「実施場所の見取り図」について、作成の要点をまとめましたので、ここにお知らせいたします。

平成18年2月

社団法人 日本産科婦人科学会
 理事長  武谷 雄二
  倫理委員長  吉村 泰典
  登録・調査小委員長  齊藤 英和


インフォームド・コンセントに使用する説明書
1. 説明を受ける人が容易にわかるような平易な文章である。
2. 説明した内容がすべて、網羅され、記載されている。
3. 説明を受ける人と説明をする人との立場が対等であるような記述形式である。
4. 説明書の内容には、日本または世界におけるその治療法の位置づけ、適応、具体的な方法、成績、費用、リスク(遺伝的リスクを含む)、代替手段が必要である。
 さらに、カウンセリングの機会を提供すること、成績の発表や学会への報告の際の個人情報保護の記載などが必要である。

インフォームド・コンセントに使用する同意書
1. 同意をする人が容易にわかるような平易な文章である。
2. 同意をする人と同意を受ける人との立場が対等であるような記述形式である。
3. 同意をする人と同意を受ける人の氏名(署名)、および同意日を記載する欄が設けられている。
4. 同意内容が、箇条書きで簡潔に記載されていることが望ましい。

実施場所の見取り図
1. 実施場所の清潔性、安全性の判断のため、実施場所のみの見取り図ではなく、施設の見取り図、施錠の箇所がわかる見取り図が必要である。

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