06/07/28 第1回がん診療連携拠点病院の指定に関する検討会議事録                       照会先 健康局総務課がん対策推進室                                 吉見(3826)                                 友永(2946) 第1回がん診療連携拠点病院の指定に関する検討会 議 事 録          日時  平成18年7月28日(金)                 場所  東海大学校友会館会議室(霞が関ビル33階)   武田室長 それでは定刻の、若干少し前でございますが、ただいまより第1回がん診 療連携拠点病院の指定に関する検討会を開催させていただきます。初めに、厚生労働省 健康局長より御挨拶申し上げます。    中島健康局長 おはようございます。健康局長の中島でございます。本日は委員の皆 様方におかれましては大変にお忙しいところをお集まりをいただきまして誠にありがと うございます。  御承知のとおり、先般の通常国会におきましてがん対策基本法が制定され、厚生労働 省といたしましてはこれまでにも増して一層の取り組みを行っていかなければならない ものと考えているところでございます。  厚生労働省では、法律の制定以前より長年にわたりがん対策に取り組んでまいってき ておりますけれども、全国どこでもがんの標準的な専門医療が受けられるよう、がん医 療水準の均てん化を推進するため、「がん医療水準の均てん化の推進に関する検討会報 告書」を17年の4月に取りまとめました後、「地域がん診療連携拠点病院のあり方に関 する検討会」におきまして平成13年度から行われてまいりました拠点病院の指定要件の 見直し等につきまして検討を進め、本年2月に「がん診療連携拠点病院の整備に関する 指針」を策定したところでございます。  本検討会は、地域におけるがん医療の均てん化を推進する上で大変重要な役割を担い ますがん診療連携拠点病院の指定について御審議をいただく場でございまして、新たな 指針の策定に合わせ、これまでの地域がん診療拠点病院の運営に関する検討会を一新し たところでございます。本日はその第1回目の会合ということでございます。  これまで全国で135カ所の医療機関ががん診療連携拠点病院として指定されておりま すけれども、本日はこれらに加えまして今年度に各都道府県から推薦がございました医 療機関について御審議をいただきたいと考えております。  委員の皆様方におかれましては何とぞ活発な御議論をいただきますとともに、今後の 拠点病院のあるべき姿に関しましても御意見を賜りますようお願いを申し上げまして、 検討会開催に当たっての私の御挨拶とさせていただきます。どうぞよろしくお願いいた します。  武田室長 それでは委員の御紹介をさせていただきます。資料2の方に一覧がござい ますけれども、それでは内田委員でございます。  内田委員 日本医師会の内田でございます。よろしくお願いします。  武田室長 続きまして小熊委員でございます。  小熊委員 小熊でございます。よろしくお願いします。  武田室長 続きまして垣添委員でございます。  垣添委員 垣添です。よろしくお願いします。  武田室長 続きまして小林委員でございます。  小林委員 島根大学の小林でございます。よろしくお願いいたします。  武田室長 佐々委員でございます。  佐々委員 佐々でございます。よろしくお願いします。  武田室長 関原委員でございます。  関原委員 関原でございます。私は唯一の患者代表のようなことで入っておりますの でよろしくお願いいたします。  武田室長 南委員でございます。  南委員 南でございます。よろしくお願いいたします。  武田室長 山口委員でございます。  山口委員 どうぞよろしくお願いします。  武田室長 よろしくお願いいたします。  続きまして、事務局の御紹介をさせていただきます。まず梅田大臣官房参事官でござ います。  梅田参事官 梅田でございます。よろしくお願いいたします。  武田室長 続きまして谷口医政局指導課長でございます。  谷口医政局指導課長 谷口でございます。よろしくお願いします。  武田室長 続きまして岩澤医政局看護課長補佐でございます。  岩澤医政局看護課長補佐 岩澤でございます。  武田室長 私が健康局総務課がん対策推進室長の武田でございます。それから隣が同 室長補佐の佐々木でございます。よろしくお願いいたします。  それでは続きまして本検討会の座長の選任についてでございますけれども、資料1の 中でございますが、3の「検討会構成員」のところを御覧いただければと思います。こ の中で本検討会に座長を置くものとされております。本検討会の前身であります「地域 がん診療拠点病院の運営に関する検討会」、そこにおきまして座長をお願いしておりま した垣添先生に本検討会に関しても座長をお願いしたいと存じますがいかがでございま しょうか。(「異議なし」の声あり)  ありがとうございます。それでは垣添先生に座長をお願いさせていただければと思い ます。よろしくお願いいたします。  垣添座長 おはようございます。それでは僭越ではございますが座長を務めさせてい ただきます。皆様方に御協力いただきまして検討会が順調に進むようよろしくお願い申 し上げます。また本日は限られた時間内に非常にたくさんの申請がありますので、タイ トなスケジュールでありますが審議のほど御協力のほどどうぞよろしくお願い申し上げ ます。    佐々木補佐 ではここでカメラ撮りは終了ということにさせていただきますので、御 協力のほどお願い申し上げます。  では議事の進行を垣添座長にお願いいたします。よろしくお願いいたします。    垣添座長 ではまず事務局から資料の確認をお願い申し上げます。    佐々木補佐 はい。では資料の確認をさせていただきます。まず議事次第でございま す。それで資料の訂正もしつつ御説明いたします。議事次第の3の資料6のところで、 「都道府県・二次医療県別の推薦及び指定状況」ということで、二次医療県の「県」の 字がちょっと間違っておりまして、圏域の「圏」が正しいと。失礼いたしました。  資料1、要項でございます。  資料2、構成員の名簿でございます。  資料3が「がん診療連携拠点病院の整備について」という局長通知でございます。  資料4が本会議の論点ということでまとめた資料1枚紙でございます。  資料5といたしまして、充足状況の資料でございます。  それから資料6といたしまして都道府県・二次医療圏別の推薦指定状況の表でござい ます。  資料7といたしまして推薦意見書の抜粋。そして資料7の追加というものがございま す。  それから参考資料1、がん対策基本法の概要。参考資料2、がん対策基本法。参考資 料3がその附帯決議ということでございます。資料の過不足等ございましたら事務局ま でお申し出をお願いいたします。    垣添座長 よろしいでしょうか。それでは議事に移る前に、先ほど中島局長の御挨拶 にもありました、先般成立いたしましたがん対策基本法の概要について事務局から御説 明をいただけますでしょうか。    武田室長 それでは簡単に御説明させていただきます。参考資料1、2、3が、がん 対策基本法に関するものでございます。特にこの中の参考資料1「がん対策基本法の概 要」を中心に御説明させていただければと思います。  御案内のとおり、がん対策基本法につきましては先般の通常国会におきまして、議員 提案により提出されまして、平成18年6月16日に成立しております。施行期日は平成 19年、来年の4月1日となってございます。  この中で目的というところで、ここに書かれてあるとおりでございますが、がん対策 の一層の充実を図るため、がん対策を総合的かつ計画的に推進するということが掲げら れております。  また、基本理念といたしまして、3本の柱が掲げられてございます。まずがん研究の 推進及びその成果の普及・活用と、それから2本目の柱としましてがん医療の均てん化、 それから3本目の柱としまして、がん患者の意向に十分配慮した医療提供体制の整備と いうことでございます。  またこの概要のところの第2のところに書いてございますが、政府といたしましてが ん対策に関する包括的な推進計画ということでございまして、「がん対策推進基本計画」 を策定するということになっております。そしてそれらをもとにいたしまして、各都道 府県におきましては「都道府県がん対策推進計画」をやはりそれぞれの地域特性に応じ まして策定するということになってございます。  また、この「がん対策推進基本計画」、政府の計画でございますが、これを策定する に当たりまして第4のところで書いてございます、がん対策推進協議会、これは新たに 厚生労働省に置き、ここで意見を聴くということになってございます。この中におきま してはがん患者さんまたはその家族及び遺族を代表する者、がん医療に従事する者及び 学識経験のある者のうちから厚生労働大臣が任命することとされているところでござい ます。  また、基本的施策といたしましては、先ほどの基本的理念と合致するものでございま すけれども、まず第一としましては、がんの予防及び早期発見の推進、それから第二に がん医療の均てん化の促進、それから三番目といたしましてがん研究の推進等となって ございます。特にこの中の第二でございますが、がん医療の均てん化の促進の中に説明 が若干書いてございますが、この中で拠点病院・連携協力体制の整備ということが明記 されてございます。すなわち、本検討会で今後また指定に関する御意見をいただく訳で ございますけれども、この中で拠点病院、新しい名称でございますが、「がん診療連携 拠点病院」というものの指定に関する御意見をいただくわけですが、これはある意味で 日本のがん医療の均てん化を促進していく上で非常に大きな役割を担うものということ でございまして、そういった意味での本検討会の意義づけというものも合わせてここで 御説明させていただきました。  以上でございます。    垣添座長 ありがとうございました。  それでは議事に移りたいと思います。がん診療連携拠点病院の指定についてというこ とでありますが、まず事務局から資料4に用意されております、がん診療連携拠点病院 の指定に係る論点について説明いただけますでしょうか。    佐々木補佐 はい。では御説明を差し上げます。  まず今回検討会の名称変更、そして新しく一新して実施するということになりました 前提といたしまして、資料3の局長通知の指定指針というものを変更したというのがご ざいます。資料3の表紙の通知、めくっていただきますと、まず「がん診療連携拠点病 院の指定について」ということで、診療体制それから診療従事者の規定それから研修の 体制、情報提供体制ということでさまざま新たに決まったことがございます。特にポイ ントといたしましては、従来の拠点病院という考え方に追加して地域の医療機関との連 携という観点を導入したというところが大きな特徴でございます。そのほかに、今まで と違ったところと申しましては、県の拠点病院という考え方を導入したというところ、 それから、4年ごとに更新を行うというようなこと、そういうことが今回の、前回の拠 点病院制度と主な相違点ということでございます。  そうしたことを踏まえまして、実は4月以来各府県から申請、推薦があがってまいり まして意見交換等をしてまいった中で、その論点と、今回の検討会で論議いただく必要 がある論点についてまとめたものが資料4でございます。  まず資料4の1でございます。1は指針に定める指定要件の充足状況の評価について でございます。今回実際申請があがってまいりました医療機関の中に、いわゆる今の指 針を満たしていない医療機関というのが多数含まれております。今回の指定に当たりま しては、指針で新たに追加された内容を含めまして、緩和ケア体制、相談支援体制、院 内がん登録、そして特定機能病院に関しては腫瘍センターの設置、こうしたものが必置 要件になっておりますが、やはりこういったものについては必須要件ということで考え たらどうかというのが論点1でございます。  論点2といたしまして、二次医療圏において複数の医療機関が推薦されている場合が ございます。こうした場合に、通知といいますか指針上は原則二次医療圏に1カ所程度 ということになっておりますが、例えば単に人口が多いということの理由だけではなく、 がんの患者の通院圏域、がんの診療連携拠点病院間の機能的役割分担、そして隣接する 医療圏の状況なども踏まえまして、その都道府県において十分な整合性のある説明があ るという場合には、その指針に定める必置要件を満たしているものについては基本的に 指定を行ってはどうかというのが第2の論点でございます。  第3の論点が、都道府県がん診療連携拠点病院の取り扱いでございます。今回拠点病 院の中で新しくできました都道府県の拠点病院でございますが、さまざまな複数の推薦 があがっているわけでございますけれども、1にありますような4つの点について満た していないという医療機関がございます。しかしながら、都道府県拠点病院においては 今回の指針において新設され、今後がん対策を推進するのに重要であるという観点から、 今年度内に必ずそういった不足分を補ってちゃんと整備しますということが確約がとれ ている医療機関に限っては指定を行ってはどうかというのが第3の論点でございます。  論点の4でございますが、都道府県がん診療連携拠点病院が2カ所推薦があるという ケースがございます。それにつきましても指針上はおおむね都道府県に1カ所というこ とにされておりますが、そうした複数医療機関、2医療機関の役割分担でありますとか、 そういった分での相乗効果が期待できるなどの点で、十分説明がある場合には指定をす るということを考えてはどうかというのが論点の4でございます。  最後に5といたしまして、今回の推薦を拝見いたしておりますと、病床数や新入院が ん患者数からは少なくともがん診療連携拠点病院たる能力が十分にあるのかどうかとい うような思料ではないかというような医療機関が多数ございます。そういうこともあり ますので、今後都道府県が推薦を行うに当たっては、がん種別の手術実施数であるとか、 化学療法実施数、放射線治療の実施数などの各医療機関が有するがん診療機能も十分評 価した上で推薦を行うということを求めてはどうかというのが、今回都道府県と意見交 換した上で問題点と考えられる論点でございます。  以上でございます。    垣添座長 ありがとうございました。これから指定の作業に入っていただくわけです が、それに先立ちまして論点の説明をいただきましたけれども、何かこの点に関して御 意見がありましたらお受けしたいと思いますが、いかがでしょうか。どうぞ。関原委員。    関原委員 がんの拠点病院は国民の関心も非常に高いということで、指定を受けたら やはり相当医療レベルが高いと国民は多分思うと思うのですね。  一方、指定の目的を見ると、がん治療の均てん化を促進するためにやるのですという ことで、別に現在もう要件が十分充足されているということではないのですね。指定を 受けることによってそういうレベルに達しようという目的もあるわけなので、そこのギ ャップが大きいと、指定されたら十分なレベルにあるというふうに思っちゃうところが 非常に難しいなというふうに思ったわけです。  したがって、個別の病院を一つ一つ見ていくのは非常に難しい作業だなという感じが しますが、その中で今回の論点の中の一番最後の5のところにあります、「そのため、 今後、都道府県が推薦」という要件は、今回のものについてはこういうことはどうなっ ているのかというのが一番関心があったわけです。これを少しお聞きしたかったわけで す。今回手術実績とか化学療法とかこういうことについて資料が出されて、それに基づ いて評価を行われているのか、今後の話なのかというのがちょっとお伺いしたかったの です。    垣添座長 事務局から。  佐々木補佐 お答えいたします。当然こういったものは、ある意味で当たり前であり、 こういった観点でやっている都道府県の方が多い。ただし、全くそういう観点がないと いうところもありましたものですから、確認的にこういった観点も十分考慮して推薦し てほしいということを検討会として御確認をいただければと思いまして書かせていただ いたということでございます。    垣添座長 今回の推薦機関の中で、少し趣旨から外れているような推薦のされ方もあ るということで、多分こういう論点整理をされたのではないかと思います。  したがって、本日これから議論をいただく部分に関しては、先ほどの資料3にありま すような形で見ていただくことになりますが、それに合致しない形で推薦されてきた機 関に関して今後の心構えとしてこういうことが書かれたということではないかというふ うに思います。よろしゅうございましょうか。  ほかにいかがでしょうか。どうぞ、山口委員。    山口委員 前提で三点申し上げたいのですが、一点目は今関原委員がまさにおっしゃ ったところで、指定する以上国民はそれなりの病院だというふうによりどころにするは ずです。今回の先ほどの資料4の1番の4項目を重要な指定要件とした場合、この最も 本質的な意味である診療の機能あるいはレベル、これが入ってこないのです。今関原委 員がおっしゃったのはその点だと思うのですが、今回の資料で比較できる唯一の情報は、 新入院がん患者数だと思います。ここだけをとりあえずは評価することになるのかなと、 そんなふうな感想を持っています。やはり今後のこのプロジェクトの進行に当たっては、 この5番の「その他」の整理は大変重要だと思います。  二番目は、今も少しお話があったのですが、短時間、限られた時間でこれだけの評価 をしなければいけない委員会にとってはやはり都道府県がどの程度しっかり推薦をして きてくださっているかというところがポイントだと思うのです。それを前提としての委 員会のような気がするのですが、明らかにおかしな県、具体的に言ってしまうと秋田、 兵庫、栃木、この3県はそういうステップを踏んでいないのではないかなと思われます。 私がそう考えた理由は、二次医療圏に1カ所という一応原則があるのに、その二次医療 圏に何病院かが出てきていて、その中にどう考えても拠点にはふさわしくない病院があ る。こういう県については、評価せずにもう一度都道府県にお返しをすべきではないか なと、かように思います。  三番目、その中で非常に悩むところは、二次医療圏が非常に小さい場合にこの要件を ちゃんと整備することができないという状況は必ず起きると思うのです。これは地域格 差の拡大につながってしまいます。ですので、今回は保留にするにしても、将来に向け て機能の制約があってもこれは頑張ってもらいたいという基準を、小さな二次医療圏に おける拠点病院の基準を考える必要があるのかなと、そのように思います。以上3点申 し上げました。    垣添座長 ありがとうございました。いずれも非常に重要なポイントではないかと思 います。    関原委員 もう一点。    垣添座長 はい。関原委員。    関原委員 今、山口先生に言っていただいたわけですが、もう一つはここでいろいろ 体制が整っていることを評価するとしても、結局病院を選ぶのは患者で、その体制がし っかりディスクローズされているというのは非常に大きな要件だと思うのです。このが ん対策基本法の附帯決議にもありますように、結局最終的にはそういう情報に基づき、 患者が病院を選べるということにならないと非常に困る話なので、そういう意味で附帯 決議に書いてあるように、医療情報が患者の視点に立って適切に提供される体制を整え ていることが最初の4つの指針にプラスしてここで強く打ち出されてもいいのかなとい うふうに思ったわけです。    垣添座長 ありがとうございました。これも大変大事な御指摘だと思います。  大変貴重な意見をいただきましてありがとうございました。では時間の関係もありま すので、そろそろ作業に入りたいと思います。まず論点で示された方針、それと今御指 摘の診療レベルの話あるいは診療圏との関係等も含めながら、推薦のありました都道府 県ごとの検討を進めていきたいと思います。  検討会の資料につきましては事前にお目通しをいただいたというふうに伺っておりま すので、事務局から各都道府県における医療機関の推薦状況、各医療機関の指定要件の 充足状況等について簡潔に御説明いただいて、順次審議を進めていただきたいと考えて います。  また本検討会の委員の先生方が所属されております医療機関の審議の際には、関係す る先生には一度席を外していただくということをお願いしたいと思います。  それではまず北の方の、宮城県からの検討を始めたいと思います。事務局から説明を お願いいたします。    佐々木補佐 では御説明いたします。資料5と6と7を用いまして御説明をさせてい ただきます。  まず資料5の1ページをめくっていただきまして、宮城県でございます。あわせまし て資料6の1ページ目の一番下、これも宮城県でございます。宮城県からは3病院の推 薦があがっております。  一つが岩沼医療圏の宮城県立がんセンターを、現在これは地域がん診療連携拠点病院 でございますが、それを都道府県の拠点病院として推薦するもの。  それから仙台医療圏は2病院。東北大学附属病院を都道府県がん拠点病院に推薦する もの。それから仙台医療センターを地域がん拠点病院として推薦するものでございます。  この県のポイントといたしましては、仙台医療圏が現在東北労災病院というものがあ るという状況の中で、新たに東北大学と仙台医療センターが入ってきて3病院になると いうところでございます。  そこで資料7の4ページを見ていただきますと、その点に関しての説明でございます が、黒丸の2つ目ですが隣接する医療圏、黒川医療圏それから塩釜医療圏などについて 拠点病院の将来的な指定の見込みがないということもあるので、仙台医療圏でそのカバ ーをしたいというような観点が記載されております。  それからもう一点、県拠点を2病院にするということにつきましては、同じく資料7 の6ページ、それから(追加)というふうに書かせていただいています資料の1枚目の 図を御覧になっていただきますとおり、宮城県におきましては県立がんセンターと東北 大学の附属病院のダブルトップという形として実施をしていきたいという観点で説明が なされております。疫学的な部分を中心として県立がんセンターが拠点となり、東北大 学は高度な技術、まれながんの治療それから人材の提供などについて協力し合って拠点 病院としての役割をやっていきたいというような観点が記載されています。  なお、この3病院とも指針に定める必須の要件の整備は行われているところでござい ます。以上でございます。    垣添座長 ありがとうございました。何か御意見ありましょうか。宮城県に関しては 宮城県立がんセンターが既に指定をされておりますけれども、これに加えて先ほど山口 委員から御指摘の診療機能ということを、仮に年間の新入院のがん患者数ということか らいきますと、約4000名近い患者さんを診ている。それから東北大学が5000名近い。 仙台医療センターが3000名ということで、それぞれ指定要件に合致するということであ りますが、宮城県立がんセンターと東北大学医学部附属病院、この2つを県の基幹病院 として指定して、それから仙台医療センターを地域がん診療連携拠点病院として指定す るということでよろしゅうございましょうか。  はい、ありがとうございます。それでは宮城県に関してはそのように取り扱いさせて いただきます。  事務局としてこれから順次作業が進んでいく上で、本日指定された病院の数をきちん と算定しておいて、最後にまとめていただけますでしょうか。数が非常に多いものです から。よろしくお願いします。    佐々木補佐 了解いたしました。    垣添座長 宮城県の次は秋田県。お願いいたします。    佐々木補佐 はい。秋田県でございます。資料の5では2ページからでございます。 秋田県に関しましては非常に多数の病院が、資料6では2枚目でございます。あと資料 6の訂正がございまして、秋田周辺の「私立秋田総合病院」と書いてありますが「市立」 でございます。それから横手・平鹿も「私立横手」となっておりますが「市立」でござ います。大変失礼いたしました。  この秋田に関しましては、まず資料5の方で見ていただきたいと思いますけれども、 まず大館の圏域でございますが、こちらの方は大館市立総合病院の申請があがっており ますが、緩和ケアチームがない、院内がん登録を行っていないという状況でございます。  能代・山本医療圏では、山本総合病院の申請があがっておりますが、緩和ケアチーム なし、院内がん登録を行っていないということでございます。  秋田周辺医療圏でございますが、これは秋田大学附属病院が県拠点病院としての申請 があがっております。これにつきましては院内がん登録、緩和ケア、腫瘍センター、こ れは整備が行われていないわけでございますが、18年度中に必ず実施するということで 院長からの確約が寄せられているところでございます。それから秋田赤十字、市立秋田 総合病院につきましても緩和ケアそれから院内がん登録などでも要件が満たしておらな いところでございます。4ページをお願いいたします。秋田周辺医療圏の続きでござい ますが、この中通総合病院それから秋田組合総合病院については、指針に定める必須要 件の整備は行われているところでございます。  5ページでございますが、ここの由利組合総合病院それから本荘第一病院につきまし ても緩和ケア、院内がん登録について整備が行われていないという状況でございます。  それからもう一つ、大曲・仙北医療圏につきまして仙北組合総合病院も、院内がん登 録、緩和ケアがないという状況でございます。  6ページ目にいっていただきまして、横手・平鹿でございますが、ここの2病院につ きましても相談支援センターの専任者がいない、院内がん登録がないというような状況 でございます。  湯沢の医療圏の雄勝中央病院につきましても、緩和ケアチームがないというような状 況でございます。  この秋田の場合の論点としては、要件を満たしていない病院が多いということ、それ から全体的に申請の件数が多いということでございます。県全体としての医療連携体制 についての言及というところの整理というところで、この資料7の7ページから10ペー ジまでが県から寄せられている資料でございますが、その病院ごとの機能分担であると かそういったものの説明については特に記載がないというような状況でございます。  以上でございます。    垣添座長 ありがとうございました。いかがでしょうか。秋田県。秋田県はこれまで 地域がん診療連携拠点病院が一つもなかったということで、県としては力を入れてたく さん申請してこられたのだと思いますが、事務局の説明に関していかがでしょうか。  秋田大学に関して、まだ今年度中にここに書いてありますような体制を確立するとい うことを確約されているということで、これを都道府県がん診療連携拠点病院として認 めるということはよろしゅうございましょうか。はい。山口委員。    山口委員 先ほど秋田県はしっかりしていただきたいと申し上げたので一応申し上げ ますと、例えば資料5の5ページの本荘・由利医療圏というのがございますね。由利組 合総合病院があがってくるのはいいと思うのですが、なぜもう一つの病院が同時に推薦 されなければいけないのか。これが全くわかりません。資料を見せていただいても。  よって、私は大学病院も含めて一回差し戻しといいますか、委員会としては県として しっかりとした方針を定めていただいて、再チャレンジをしていただくということが適 切ではないかなと思います。    垣添座長 関原委員、手を挙げておられましたか。    関原委員 私も全く同じで、これは多分NHKのテレビで秋田の人が「うちの県には 指定病院が一つもない」とか何とかということで出て、県が別に病院を充実したわけで はなくて急にこういう形の申請になったのではないかなというふうに自分では思うわけ です。  そもそも、やはり最初の論点3のところにありましたが、指定要件の年内充足を確約 しているというのは、指定時に充足しているのと一緒だとの判断をしたことになります。 局長通達の指針Iの4に、厚生労働大臣は指定要件を満たさないと判断される場合には 指定の取り消しができる、というふうに書いてあり、この指針を見る人は指定するに際 して要件は全て満たされているというふうに判断するはずで、それが指定された後で満 たされるのだということだと矛盾します。最初から満たされているならいいけれども確 約しているからということも含めて、こんなに幅広に僕は一気に認めることを基本的に どう考えるかということです。そもそも日本の場合は医療の地域の格差が大きいと言わ れている中で、突然一気に申請が出てきて、皆指定病院ですという話になると、指定病 院の権威というか信頼性にもかかわります。そういう意味で僕は山口先生がおっしゃっ た、少なくとも都道府県で提出する以上絶対責任を持ってやるということにしないと、 何となしにこの検討会にふってきて決めてくださいなんていうようなことでやっていた ら、絶対うまくいかないと思うのですね。  僕も従って山口先生と同じように、少し強目なスタンスで、これ第1回検討会なので、 出てもいいのではないかなという気がしますけどね。    垣添座長 ありがとうございます。ほかに御意見。はいどうぞ。小林委員。  小林委員 私どもは前のときには、大学病院は除くという状態のときに申請したので すけれども、非常にいろいろ厳しい条件でした。ただ、今関原委員がおっしゃったとお りで、例えば秋田大学が確約だけでこれを認めるというのはやはりこれはおかしい。実 際に実施して初めてゴーサインであって、保留ということはあっても、今認めるという のはやはりまずいのではないか。   それからやはりこの秋田県は、そういう意味でははっきりした考え方なしでこれだけ のものを出しておられるということもありますので、やはり役割分担その他も含めて、 ですから山口先生がおっしゃったようにこれ全体をやはり差し戻すというのが、個々に 審査するのではなくて、妥当ではないかと私も思います。  垣添座長 ありがとうございます。他に御意見は。  では、3人の方から大変厳しい御意見をいただいております。この資料5に沿って御 覧いただきますと、確かに言われるような内容の部分があると思いますので、秋田県に 関しては今回は。内田委員どうぞ。  内田委員 次回の審議会はいつになるのでしょうか。  佐々木補佐 次回は、今年度は2回申請がございまして、10月末締め切りの申請とい うのを予定しております。ですので、それは12月かもしくは1月ぐらいにも第二回目の 検討会をやらせていただくことになると思っています。    垣添座長 次回にかけるということですね。はい。  つまり、今回一応差し戻しをしても、秋の申請に向けて一度今のコメントをつけて当 然秋田県に返すことになりますから、それで判断をしていただくということになろうか と思いますが、それでよろしゅうございましょうか。はい、ありがとうございます。  では、秋田県に関しては、県の姿勢をもう一度問うていただくと。それで一つもない ということに関しては事実ですから、なるべく早く体制を整えていただく上で幾つかの 施設がかなり意欲的に申請を出しておられるようですから、それがきちんと実態を伴う よう、この約半年のうちに最大限努力をしていただくというような要請をしていただけ ればと思います。  次は山形県ですかね。どうぞ。  佐々木補佐 はい。では山形県でございます。資料5で7ページでございます。山形 県からは3病院の申請があがってきております。まずは村山医療圏でございます。こち らは山形県立中央病院が既に指定をされておりまして、それに加えて地域拠点として山 形市立病院済生館、それから山形大学附属病院ということでございます。  それから、庄内医療圏では、新しく地域がん拠点として山形県立日本海病院の申請で ございます。この3病院いずれも指定要件を満たしているところでございます。ただし、 資料7の11ページを御覧になっていただきたいのですが、今後平成18年10月推薦予定 ということで、今回の3病院に加えてさらに3病院ということの申請を上げる予定とい うことでございます。ですので、4つの医療圏で7つの病院ということを最終的には目 標としているという前提がございます。現状では各医療機関との役割分担についてイメ ージはされておりませんという状況でございますので、そういう点を踏まえて御審議を お願いいたします。  垣添座長 いかがでしょうか。今ここの資料5にあがっております山形市立病院済生 館とそれから国立大学法人山形大学医学部、それから山形県立日本海病院いずれも2つ が2000人、それからもう一つが1000人以上のがん患者さんを診ていて、いずれも指定 要件に合致するということでありますが、山形県に関してこの3つの病院をがん診療連 携拠点病院として認めてよろしゅうございましょうか。はい、どうぞ。山口委員。  山口委員 この3病院を自分で見たことがあるので、いずれもふさわしいと思うので すが、最後の県立日本海の1164名、私はちょっといろいろ計算してみると1200ぐらい がもうぎりぎり最低の線かなと思って今日臨んだのですが、ぎりぎり入っているのだろ うなということで数字の考え方を一因として申し上げておきます。  垣添座長 1200の根拠は何ですか。  山口委員 大変複雑な計算をしてますので、説明は省略させていただきます。  垣添座長 よろしゅうございましょうか。はい、ありがとうございます。ではこの3 病院を承認することにします。次は。  佐々木補佐 次は栃木県でございます。資料5の8ページからでございます。資料6 では2ページでございます。  今回の栃木県の申請に関しましては、複数病院があがっておりますが、かいつまんで 申し上げますと緩和ケアがないであるとか院内がん登録がない、それから腫瘍センター が大学でもない等々、実は指定要件を満たしている病院が一つもないという状況でござ います。以上でございます。  垣添座長 はい。条件に合致する病院が、既に栃木県立がんセンターが。  佐々木補佐 がございます。  垣添座長 拠点病院として指定されているわけですね。新たに出てきた7つの病院が いずれも条件に合致しないということですね。  では栃木県に関してこの申請された病院、今回は承認できないということでよろしゅ うございましょうか。はい、ありがとうございます。    関原委員 よろしいですか。    垣添座長 どうぞ。    関原委員 例えば自治医大の附属病院ってありますね。この病院が満たさない要件と いうのは院内がん登録の話なのですね。確かに行政上、政策上は非常に大事な話なのだ けれども、患者から見てちゃんと医療設備が整っているけれども、一種の政策目的の要 件、これは指定ですから当然政策の話なのですけれども、緩和チームがないという話な ら別として、この院内登録の性格を考えるとこの病院は指定の資格なしというのがいい のかどうかというのはちょっと疑問に思ったのですけれども。  垣添座長 先ほどの論点整理のところで、院内がん登録の重要性というのが挙がって いますから、患者さんの視点という点で4500人近い患者さんを診ているということから すると非常に重要な病院であることは間違いありませんけれども、一応今回では承認し ないということにしておきましょうか。  ただ、患者さんの視点で栃木県におけるこの病院の重要性というのは当然あると思い ますので、この結果をお伝えするときに今のような御意見を伝えるということでいかが でございましょうか。はい、ありがとうございます。では一応栃木県は今回は承認しな いということにいたします。  次は群馬県ですか。  佐々木補佐 はい。群馬県でございます。資料5の11ページでございます。資料6で は3ページ目でございます。  今回あがっておりますのが、前橋医療圏におきまして都道府県のがん診療拠点病院と して群馬大学、それから沼田医療圏としまして国立病院機構の沼田病院と利根中央病院、 そして伊勢崎医療圏では伊勢崎市民病院でございます。  今回の推薦に関しましては、資料7の18ページ、19ページを見ていただきたいので すが、特に沼田医療圏につきまして2つの医療機関の申請があがっているところでござ います。これにつきましては隣の圏域の吾妻保健医療圏につきまして拠点病院にふさわ しいところがないということもあるとのことでございまして、そうした2圏域をこの2 病院でカバーするという観点で2病院の推薦があがっているところでございます。  県拠点病院の群馬大学につきましては、腫瘍センターにつきまして年度内に必ず設置 をすると。他の緩和ケア、がん登録、相談支援センターについては既に持っておるとこ ろでございましてという状況でございます。他の3病院については指定要件はすべて満 たしておるというところでございます。御審議をお願いいたします。  垣添座長 いかがでしょうか。はい、どうぞ。山口委員。  山口委員 この沼田医療圏というのが小さな二次医療圏でこういう問題をどう解決し ていくかという一つの例ではないかと思うのですが、他の委員の方、特に小熊先生の御 意見も伺うといいと思うのですが、やはり人口10万の都市でここで議論をしているよう な拠点病院を整備するというのは大変難しいと思うのです。ですので、何らかの再分類 が必要ではないかと思うのですが、きょうの趣旨でこの2つの病院を認めるかと聞かれ ると、小さな二次医療圏になぜ2つなのかというのがやはり私は最大の疑問なので、や はり1カ所に、選択と集中の時代1カ所に選択をして、そこに整備、お金も国から出る ことですし、そういう方針をとるべきで、もう一度これは御議論の上、二次医療圏1カ 所という基準でしっかり推薦していただくことがふさわしいのではないかなと、そんな ふうに思います。  垣添座長 ありがとうございます。資料7の17ページに地図があって、今山口委員御 指摘の2つの病院、利根病院と沼田病院が非常に真ん中辺に近接してあるということが 地図の上ではおわかりいただけるかと思いますが、小熊委員何かこの件に関して御意見 あるでしょうか。  小熊委員 私のような田舎の過疎地でやっております者にとりますと、私のところは 一応535床なのですが、それで対象人口が約15万ということで、今この200床あるいは 282床ということでやりますと、山口先生がおっしゃったように、まず医者を集めるこ とから非常に難しいレベルだと思うのですね。道内でもやはり200床台の病院ですとほ とんど定員は満たされていないというのが実情でございますので、国が求めるがん診療 連携の拠点均てん化レベルに追いつけるか。こういう言い方をしたら語弊があるかもし れません、特定領域に特化する以外、幅広い領域に携わることはかなり難しいのが実情 ではないかと思います。  垣添座長 はい、ありがとうございます。事務局にお尋ねしますが、沼田医療圏にお ける2つの病院の何か調整は今後可能なのですか。つまり、患者数として非常にそれぞ れ少ないですよね。どちらかに集約するとか何かそういうことは。  武田室長 基本的な考え方でございますけれども、指定に関しての要件でございます が、病院に関する要件、それからそういうような病院を要素として県としてどのような 連携体制であるとか、そのほかいろいろなファクターに関して検討した上で絵姿を描い ていただくということがまず肝要でございます。  そういう意味合いで、また今後どういう形で県がまたがん診療体制についての絵姿を 書くのか、県の方から私どももいろいろと資料をいただいたり、また直接お話も伺った りして、今回検討会に資料を出していただいているわけでございますけれども、更に県 に対して本検討会としての考えをまとめてということの御指示でございましたら、その 旨を県の方にまたお伝えするということは、それは可能でございます。  垣添座長 わかりました。これは山口委員の言われる小さい医療圏における指定のい い例だと思いますが、この2つの病院に関してはなかなか難しい条件があると思うので すが、これは一応座長預かりとさせていただけませんか。  それで、あと群馬大学附属病院ですが、腫瘍センターを必ず本年度設置するという条 件のもとでこれを都道府県のがん診療連携拠点病院に認めていいかどうか、これは小林 委員、いかがでしょう。  小林委員 これは腫瘍センターを設置するという確約があり、それ以外のものは満た しているということですので、問題ないと思います。  垣添座長 わかりました。ありがとうございます。それではこの群馬大学を都道府県 拠点病院として、それから伊勢崎市民病院が2300名近い患者さんを治療していて指針条 件に合致するということで、この2つの病院を指定すると。それで、沼田病院と利根中 央病院に関しては座長預かりということにさせていただいてよろしゅうございましょう か。はい、ありがとうございます。  次は埼玉県。  佐々木補佐 はい。埼玉県でございます。12ページでございます。こちらは2つあが っておりまして西部第一医療圏に埼玉医科大学総合医療センター、それから大里医療圏 に深谷赤十字病院でございます。埼玉医科大学総合医療センターの方は緩和ケアチーム がないのと、院内がん登録が行っていないという状況でございます。深谷赤十字病院の 方は指定要件を満たしているという、こういう状況でございます。御審議をお願いいた します。  垣添座長 いかがでしょうか。それでは深谷赤十字病院の方は1400名の患者さんを診 ていて指針に合致するということで、地域がん診療連携拠点病院として承認してよろし ゅうございましょうか。はい、ありがとうございます。  それで埼玉医科大学の総合医療センターですが、4000人近い患者さんを診ているとい うことで病院としては非常に重要だと思いますが、やはり緩和ケアチームがないという ことと院内がん登録を行っていないというのは、今回の条件からするとなかなか厳しい のではないか。ですから、これをなるべく早く実現していただきたいという条件を検討 会の意見として伝えて次回以降にお願いするということでよろしゅうございましょうか。 はい、ありがとうございます。  次は千葉県。  佐々木補佐 千葉県は既に指定されております千葉県がんセンターを都道府県のがん 診療連携拠点病院として推薦してきているものでございます。この病院については指定 要件をすべて満たしております。御審議をお願いいたします。  垣添座長 千葉県がんセンターですね。5000人、条件は整備されている。これはよろ しゅうございますね。はい。ありがとうございます。  次は神奈川県。  佐々木補佐 はい。では神奈川県でございます。資料は13ページからでございます。 まず横浜西部医療圏でございますが、横浜市立市民病院が推薦になっております。ここ の圏域は神奈川県立のがんセンターが指定をされておるところに追加の1病院というこ とでございます。  それから川崎南部医療圏、これは川崎市立井田病院を新規に申請するものでございま す。  それから横須賀・三浦医療圏、これも新規で横須賀共済病院を申請するものでござい ます。  次のページでございますが14ページ、県北医療圏。これは相模原協同病院を新規に申 請するものでございます。  それから県西医療圏、これも小田原市立病院を新規に申請するものでございます。  要件につきましてはすべての病院が満たしておるところでございます。御審議をお願 いいたします。  垣添座長 はい。いかがでしょうか。地図は資料7の22ページにあります。小田原市 立病院とそれから川崎市立井田病院が少し患者数が少ないということはありますが、地 図上のこの分布を見ますと、その他の病院は患者数それから条件が整備されていますの で、横浜市立それから横須賀共済、相模原協同、これらの病院は承認してもよろしいか と思いますが、これはよろしいですね。  それから小田原市立病院それから川崎市立井田病院、これに関して何か御意見ありま しょうか。この地図上の配置から承認してもよろしゅうございましょうか。はい、あり がとうございました。では神奈川県は今ここにあがっておりますいずれの病院も承認と させていただきます。  次は新潟ですね。  佐々木補佐 はい。新潟でございます。資料15ページでございます。新潟医療圏で既 に県立がんセンター新潟病院が指定されている中で2病院追加の申請でございます。一 つが西新潟中央病院でございます。これは緩和ケアチームがないという状況でございま す。新潟市民病院につきましてはすべての要件を満たしております。  中越医療圏では2病院、長岡中央綜合病院と長岡赤十字病院ということでございます。 両病院とも指定の要件を満たしております。  それから次のページ16ページでございますが、上越医療圏、県立中央病院と新潟労災 病院でございますが、新潟労災病院の方が緩和ケアチームがないという状況でございま す。  なお、今回の申請では複数の病院が1医療圏に申請があがっておりますが、それに関 しましては資料7の23ページを見ていただきますとおり、新潟医療圏につきましてはこ のように図に書いてありますように佐渡それから下越もカバーをするということで、新 たな指定を含めた病院でカバーしていこうという考え方。それから中越については、中 越、魚沼をカバーをしていこうというような形で考えており、隣接圏域もカバーすると いう県としての考え方については整理をされているということでございます。御審議を お願いいたします。  垣添座長 いかがでしょうか。上からまいりますと新潟市民病院は1000人以上の患者 さんを診ていて条件に合致すると。よろしゅうございましょうか。はい。  それから長岡中央綜合病院。こちらも2000名以上の患者さんを診ていて指針に合致す るということで、これもよろしゅうございましょうか。長岡赤十字病院。3000名近い患 者さんを診ていて、指針整備条件に合致しているということですがこれもよろしゅうご ざいましょうか。  それから新潟県立中央病院。2500名の患者さんを診ていて指針整備条件に合致してい る。よろしゅうございましょうか。はい。ありがとうございます。  それから新潟労災病院。1000人。緩和ケアチームがないということですが、これはど うでしょうか。これはちょっとやはり具合が悪いですね。  では、新潟県に関しては新潟労災病院は今回の指定から外して、その他の病院を承認 するということでよろしゅうございますか。    武田室長 表の一番上のところに新潟圏域の西新潟中央病院が一つ。    垣添座長 これか。これはちょっと具合が悪いですね。では今回承認しないというこ とで、新潟市民病院それから長岡中央病院、長岡赤十字病院、県立中央病院、この4つ を承認するということにさせていただきます。ありがとうございます。  では富山県お願いします。    佐々木補佐 はい。富山県は17ページですが、既に拠点病院となっている富山県立中 央病院を県拠点病院にするものでございます。指定要件についてはすべて満たしており ます。御審議をお願いいたしします。    垣添座長 いかがでしょうか。これはよろしいですね。県立中央病院。ではこれは承 認とさせていただきます。  では次は山梨県。    佐々木補佐 はい。山梨県でございます。山梨県は中北医療圏で、山梨大学医学部附 属病院、それから県立中央病院の2病院の申請があがっております。山梨大学につきま しては腫瘍センターが整備をされていないという状況でございます。県立中央病院は都 道府県の拠点病院としての申請でございまして、院内がん登録は行っておりませんが18 年度中に実施をするという予定でございます。  岐東医療圏につきましては山梨厚生病院ということがあがっておりますが、院内がん 登録を行っておりません。  富士・東部医療圏につきましては、富士吉田市立病院があがっておりますが緩和ケア チームがないという状況でございます。  以上御審議をお願いいたします。    垣添座長 山梨県はいかがでしょうか。この中では一応山梨県立中央病院が3400名の 患者さんを診ていて、がん登録だけ18年度中に整備する、必ず実施するということで、 その他の条件は整備されているということですが、それ以外の病院は幾つかのやはり具 合の悪い点がありますから、山梨県はこの県立中央病院だけを承認ということでよろし ゅうございましょうか。はい、ありがとうございます。  次は長野県。    佐々木補佐 はい。長野県でございます。資料20ページでございます。長野県は3病 院でございまして佐久医療圏の佐久総合病院、それから諏訪医療圏の諏訪赤十字病院、 それから松本医療圏の信州大学附属病院でございます。3病院とも指定の要件を満たし ておるところでございます。御審議をお願いいたします。    垣添座長 いかがでしょうか。長野県。よろしいですね。この3つとも条件に合致し ますので3病院とも承認と。佐久総合病院、諏訪赤十字病院、信州大学、承認とさせて いただきます。    小林委員 ちょっとよろしいでしょうか。    垣添座長 はいどうぞ。小林委員。    小林委員 山梨県に戻ってよろしいでしょうか。済みません。  先ほどの山梨大学附属病院なのですが、これは腫瘍センターが整備されていないとい う、これは平成20年度までの義務になっている部分ではないでしょうか。腫瘍センター だけであれば先ほどと同じようにほかを満たしていればいいのではないかと思うのです が、これはほかにもいろいろ満たしていないのですか。    佐々木補佐 事務局から説明を。  実は大学病院で先に腫瘍センターがなくて承認されたものとこの山梨大学の違いは、 承認された方は県の拠点病院として、先ほど資料4で御審議いただきましたように県拠 点病院はできるだけ認める方向でお願いしたらどうかというところがあったわけでござ いますが、今回山梨県の場合は県立中央病院を県拠点としてあげておりまして、他の大 学とはこの山梨大学の置かれた状況は違うということと、それから、平成20年までにと いうのは、実は既に指定されている病院はそれでいいのですが、新規の病院は要件を満 たしていなければならないというような条件でございます。    小林委員 わかりました。    垣添座長 ではもとに戻りまして岐阜県お願いいたします。    佐々木補佐 岐阜県21ページでございます。岐阜医療圏に岐阜大学医学部附属病院を 県拠点病院として申請があがってきているところでございます。これにつきましては腫 瘍センターがないのですけれども、19年2月つまり年度内には設置をするということで ございます。それから岐阜医療圏には既に2つの病院が指定はされておりますので、そ ういったことも踏まえまして御審議をお願いいたします。    垣添座長 はい。いかがでしょうか。岐阜大学附属病院は2500名以上の患者さんを診 ていて腫瘍センターを19年2月に必ず設置するという条件では承認ということにさせ ていただいてよろしゅうございましょうか。はい、ありがとうございます。  それでは次は静岡県。ちょっとお願いいたします。(山口委員退席)  どうぞ、事務局。    佐々木補佐 では同じく21ページの静岡県の件でございます。これは既に指定されて います静岡県立がんセンターを県の拠点病院として推薦するものでございます。指定に 定める必須要件の整備につきましては行われているところでございます。審議をお願い いたします。    垣添座長 いかがでしょうか。問題ありませんね。8000名の患者さんを診ていて指針 の整備条件にすべて合致しているということで、では都道府県診療拠点病院として承認 とさせていただきます。  では山口委員にもう一度戻っていただきます。(山口委員着席)  承認されました。おめでとうございます。  では京都府をお願いいたします。    佐々木補佐 はい。京都府でございます。京都府も21ページでございます。京都府立 医科大学附属病院を県の拠点病院として推薦があがっております。ここにつきましては 院内がん登録が実施されておりませんが、年度内に必ず実施をすると。その他の要件に ついては実施をしておるというところでございます。御審議をお願いいたします。    垣添座長 いかがでしょうか。    関原委員 済みません。さっきからこの院内がん登録の話が出ているわけですが、例 えば自治医大病院は厚生労働省の方から全然計画なしの説明でしたが、やるつもりはな いのですか。府立医大病院は18年にやりますから認めてくださいというのですけれども、 自治医大病院はやる意思はないのですか。    佐々木補佐 少なくとも今回一律に調べて、いつ頃までにやるのかということで明確 に返事があったところと、それからそのうちやりますというところといろいろありまし て、その割合に応じて記載をさせていただいております。  それから、県拠点病院については、指定を促進するという考え方ということに基づき まして年度内ならばいいということで、今回がん登録が行われていないところでも例え ば10月の申請に向けて整備ができるのではないかと思われるところも含まれておりま すので、そういう意味では全く計画がないということではないと思うのですが、特に今 回の検討会でやはりこういった条件は重要だということで判断を下されますと多分各申 請病院必ず整備を推進するというふうには予想されます。    垣添座長 よろしゅうございましょうか。はい。それでは京都府は京都府立医科大学 をこの18年度中に必ず院内がん登録を実施していただくという条件の上で承認とさせ ていただきます。  問題の兵庫県であります。    佐々木補佐 はい。では兵庫県でございます。これはちょっと資料が多くて22ページ からずっと31ページまでが兵庫県の資料でございます。資料6で見ていただきますと6 ページでございます。病院数としては41病院の申請があがっております。個別に指定要 件を満たしているかどうかということをお話をさせていただくと時間もかかるところで ございますので、指定要件を満たしている病院も含まれておりますが、例えば緩和ケア チームがない等の病院もございますし相談支援センターがないということで、要件を満 たしてない病院も多々含まれておるところでございます。  なお、県拠点病院としましては、県立の成人病センターの申請をしてきているところ でございまして、県拠点病院をどうするかということを含めまして全体的に御審議をお 願いいたします。それから資料といたしましては、資料7では28ページから31ページ までが兵庫県の資料でございますが、各病院ごとの機能分担であるとかそういったもの については十分な記載というのはなされてないというふうに読み取っております。御審 議をお願いいたします。    垣添座長 はい。いかがでしょうか。事務局から説明のありましたように、兵庫県立 成人病センターを都道府県がん診療連携拠点病院として承認して、その他の病院は今回 は不承認ということでよろしゅうございましょうか。はい。ではそのように。  はい、山口委員。    山口委員 やはり私は県の姿勢をもう一度是非問うていただきたいような気がするの ですが60床で地域がん診療拠点病院はどう考えてもおかしいと思うのです。    垣添座長 それはもうおっしゃるとおりだと思います。    山口委員 患者さんの立場から考えれば、万が一の時には行政の業務上過失致死罪で 問われても仕方がないような状況だと思うので、やはりこれを審議して1カ所を決める というのは私は反対ですけれども。    垣添座長 兵庫県立成人病センターも認めないと。一括却下。なるほど。では兵庫県 に関しては一括却下ということにさせていただきます。よろしゅうございましょうか。 はい、ありがとうございます。  次は。    佐々木補佐 はい。次は和歌山県でございます。和歌山県資料は32ページでございま す。田辺医療圏で二つの医療機関の推薦があがっております。一つは社会保険紀南病院、 それからもう一つが国立病院機構の南和歌山医療センターでございます。この両病院と も指定要件は満たしております。なお1圏域に2病院ということでございますが、その 理由といたしまして資料7の34ページでございますが、こちらの方に田辺医療圏に隣接 しております御坊医療圏、新宮医療圏につきましては、将来的にがん拠点病院となり得 るところがないというようなことも記載されておりますので、そういった点も勘案した 上での御審議をお願い申し上げます。    垣添座長 いかがでしょうか。地図上隣接している医療機関ではありますが、今のよ うな条件があるということと、ここに記載されておりますように両病院とも1000人以上 の患者を診ていて条件が合致しているということで、この紀南病院及び南和歌山医療セ ンターを承認してよろしゅうございましょうか。はい、ありがとうございます。  では岡山県。    佐々木補佐 はい。岡山県は岡山大学医学部・歯学部附属病院を県拠点病院として申 請するという推薦があがっております。この病院につきましては院内がん登録を10月ま でに必ず実施をする。それから腫瘍センターについては設置済みですが、専任の長とい うのを10月までに設置するということで確約が取れております。そういった点を踏まえ まして御審議をお願い申し上げます。    垣添座長 いかがでしょうか。岡山大学医学部に関しては患者数は5700名と非常にた くさんの患者さんを診ておられますが、若干条件は整いませんけれども必ず実施すると いう約束が入っておりますので、この条件を尽くして都道府県がん診療連携拠点病院と して承認してよろしゅうございましょうか。はい、ありがとうございます。  次は広島県。    佐々木補佐 はい。広島県でございます。資料は33ページでございます。広島県から はまず広島医療圏で4病院の推薦があがっております。一つが広島大学病院、県立広島 病院、それから広島市民病院、それから広島赤十字・原爆病院でございます。この4病 院とも指針に定める必須要件の整備については行われているところでございます。  それから34ページにございますが、広島西医療圏、これは廣島綜合病院があがってお ります。これも要件を満たしております。  呉の医療圏は呉医療センター、これも要件を満たしておるところでございます。  広島中央医療圏は東広島医療センターですが、こちらも指定要件は満たしております。  それから35ページでございますが、尾三については尾道総合病院、福山・府中につい ては福山市民病院、備北については市立三次中央病院ということで、すべて指定要件は 満たしております。  なお、広島圏域で4病院推薦があがっているところでございますが、それにつきまし ては資料7の35ページ、36ページにその理由というのが記載されております。一つは 県立広島病院については県の南部地域、市民病院が中部、北部、原爆病院が西部という ことで役割分担を行っている。それから県立広島病院が緩和ケアの分野で全県的なカバ ーを行う。原爆病院については血液がんの分野で全県を対象とした活動を行うというこ と。  それから36ページにいきますと市民病院では肺がん、乳がんの外科手術件数が多いと いうようなことで、市内の4病院が連携、協力して県全体をカバーしていこうというよ うな考え方で整理をしているところでございまして、こういったような考え方も含めま して承認してよいかということにつきまして御審議をお願い申し上げます。    垣添座長 広島県たくさん出ておりますけれども、今の御説明あるいは資料5の33 ページから35ページを御覧いただきますといずれもきちんとした内容のように思いま すが、いかがでしょうか。ではこの全部で10病院を承認とさせていただきます。ありが とうございます。  次は山口県。    佐々木補佐 はい。山口県でございます。山口県は資料36ページでございます。下関 医療圏に下関市立中央病院を地域の拠点病院として推薦するものでございます。指針に 定める必須要件の整備が行われております。御審議をお願いいたします。    垣添座長 いかがでしょうか。よろしゅうございましょうか。はい。ありがとうござ います。承認といたします。  徳島県。    佐々木補佐 はい。徳島県。資料同じく36ページでございます。東部I医療圏に県立 中央病院が指定されておりますが、それを県の拠点病院として申請するものでございま す。指針に定める必須要件の整備は行われているところでございます。御審議をお願い いたします。    垣添座長 いかがでしょうか。では徳島県立中央病院を都道府県がん診療連携拠点病 院として承認とさせていただきます。香川県。    佐々木補佐 資料37ページでございます。香川から2病院でございまして、一つが高 松医療圏の高松赤十字病院でございます。ここにつきましては緩和ケアチームが設置を されていないという状況でございます。  もう一つが香川労災病院でございまして、こちらは指定要件をすべて満たしておると ころでございます。御審議をお願いいたします。    垣添座長 いかがでしょうか。今までの承認の条件から考えますと香川労災病院は承 認として、高松赤十字病院は今回は見送りということにさせていただいてよろしゅうご ざいましょうか。はい。ありがとうございます。  次は高知県。    佐々木補佐 はい。資料38ページでございます。中央医療圏に高知県・高知市病院企 業団立高知医療センターが既にありますが、そこの同じ圏域に高知大学医学部の附属病 院を指定するというものでございます。これにつきましては都道府県拠点病院としての 推薦でございます。このケースにつきましては平成18年7月でございますからもう既に 設置をされておるということですが、緩和ケアチームを必ず設置と、それから19年1月 に院内がん登録を必ず実施、18年7月に腫瘍センターを必ず設置ということで院長から の確約は取れております。そういう前提で県拠点病院として認めるかということについ て御審議をお願いいたします。    垣添座長 高知大学医学部に関して御意見ありましょうか。これはまだ事務局として は7月も終わりですが、緩和ケアチームと腫瘍センターに関しては確認はしておられま せんか。    佐々木補佐 済みません。ちょっと確認はとれておりませんが、7月中にということ ですので速やかに確認をいたします。済みません。    武田室長 厳密に言いますと31日でございますので、その時点での確認をさせていた だきます。    垣添座長 わかりました。では一応この条件のもとで高知大学を都道府県のがん診療 連携拠点病院として承認ということでよろしゅうございましょうか。ありがとうござい ます。必ず確認を求めてください。  次は熊本県。    佐々木補佐 はい。熊本県でございます。熊本県は熊本医療圏に既に市立の熊本市民 病院が指定をされておりますが、それの同じ圏域に熊本大学の附属病院を県拠点病院と して指定をという申請でございます。  このケースにつきましては18年8月、つまり来月からですが院内がん登録を必ず実施 するということで、他の要件は満たしておるところでございます。そういった点を踏ま えまして御審議をお願いいたします。    垣添座長 いかがでしょうか。よろしゅうございましょうか。はい。ありがとうござ います。熊本大学。承認とさせていただきます。  では鹿児島県。    佐々木補佐 はい。では鹿児島県でございます。資料39ページでございます。これは 鹿児島医療圏に2病院の推薦があがっております。一つが鹿児島大学の病院でございま して、都道府県がん診療連携拠点病院としての推薦でございます。もう一つが国立病院 機構の鹿児島医療センターでございます。こちらは地域がん診療連携拠点病院の推薦で ございます。鹿児島医療センターの方は指定要件をすべて満たしておりますが、大学の 方は年度内に緩和ケアチームを必ず整備するということでございまして、他の要件は満 たしているということでございます。以上を踏まえまして御審議をお願い申し上げます。    垣添座長 はい。鹿児島県いかがでしょうか。鹿児島大学病院を都道府県がん診療連 携拠点病院として承認する。これは条件は緩和ケアチームを必ず整備ということですが、 それから鹿児島医療センターを地域がん診療連携拠点病院として承認する、よろしゅう ございましょうか。はい、ありがとうございます。  皆様方に御協力いただきまして非常にたくさんの病院が申請されておりましたけれど も、一応時間内に御議論いただきましてありがとうございます。  それで今の時点で2つの病院を私座長の責任で預からせていただきました。それ以外 に関してちょっと数値を整理していただけますか。    武田室長 それではかなりたくさんの申請がございましたので、念のため一応宮城県 の方から順繰りにもう一度確認をさせていただくということでよろしいでしょうか。    佐々木補佐 資料6を用いまして念のため確認をさせていただきます。  まず宮城県でございますが、1ページ目3病院これはすべて承認。    垣添座長 県立がんセンターと東北大学を県拠点病院とすると。    佐々木補佐 はい。  それから秋田県につきましてはすべて再検討と。    武田室長 県拠点病院も含めましてすべて再検討とのことでした。    佐々木補佐 それから山形県については山形市立済生館それから山形大学の附属病院、 県立日本海病院3病院とも地域の拠点病院として指定をすると。  それから栃木県についてはすべて満たしていないということでございます。ゼロと。  3ページでございますが、群馬県については沼田医療圏について座長預かりで、あと の2病院は群馬大学を県拠点、伊勢崎市民が地域ということで承認と。  埼玉県が埼玉医科大学はだめで、深谷赤十字は地域拠点として認めるということ。  千葉県は千葉がんセンターを県拠点として認める。  4ページでございます。神奈川県は横浜市立市民、川崎市立井田、横須賀共済、相模 原協同、小田原市立すべて地域の拠点として認める。  新潟については新潟市民、それから長岡中央綜合、長岡赤十字、新潟県立中央を地域 拠点として認める。  富山県については、富山県立中央病院を県拠点として認める。  山梨県については、山梨県立中央病院を県拠点として認める。  長野県は佐久総合病院、諏訪赤十字が地域拠点として、信州大学は県拠点として認め る。  岐阜県については岐阜大学を県拠点として認める。  静岡県については県立がんセンターを県拠点として認める。  京都府は京都府立医科大学を県拠点として認める。  それから6ページ、兵庫県は再検討を願う。  7ページですが、和歌山県は社会保険紀南病院、南和歌山医療センターを地域拠点と して認める。  岡山県は岡山大学を県拠点として認める。  広島は広島大学を県拠点として認め、県立広島などここに書いてある全部の病院を地 域拠点として認める。  山口県は下関市立中央を地域拠点として認める。  徳島、8ページですが、県立中央病院を県拠点として認める。  香川県は香川労災病院を地域拠点として認める。  高知県は高知大学を県拠点として認める。  それから9ページが熊本大学を県拠点として認める。  それから鹿児島ですが、鹿児島大学を県拠点として認め、鹿児島医療センターは地域 拠点ということだったと思っていますが、それでよろしかったでしょうか。    垣添座長 それで数の上でどうなりますか。  それから今回までに一つもいわゆる地域がん診療連携拠点病院がない県が確か7県あ ったと思います。それはどうなりましたか。秋田がだめになりましたね。    佐々木補佐 秋田は引き続き、それから兵庫、それだけですね。    垣添座長 そうすると、あと2県が残ったと。    佐々木補佐 7県ございましたが、5県は。    武田室長 7県のうち山梨県、長野県、京都府、広島県それから鹿児島県、病院数の 方は数の多少ございますけれども。    垣添座長 わかりました。  それから条件つき承認をした幾つかの病院がありますが、その条件の確認はいつ頃ど んなふうになさいますか。    佐々木補佐 ほとんどのものは年度内というものもありますので、これは進捗状況に ついては次回の検討会で必ず御報告をいたします。    武田室長 追加でございますが、今回の検討会でもいろいろと御意見をいただいたと ころでございますので、まず第一回目といたしましては直近の状況を早速にこちらの方 でまずは確認させていただきたいというふうに思っております。    垣添座長 是非お願いいたします。    小林委員 よろしいでしょうか。    垣添座長 はい、どうぞ。小林委員。    小林委員 今の条件の件ですけれども、例えば8月ですとすぐわかるのですが、年度 内というと来年の3月で、その時にならないとできないかどうか、わからないわけです ね。今回の日付で承認を出してしまうのか、あるいは保留的な扱いで内定にしておくけ れども、そのときに確認してから出すのか、それについてはいかがでしょうか。    垣添座長 これについて事務局何かありますか。    武田室長 都道府県、これは特に都道府県拠点病院に関してのことだと思いますけれ ども、先ほど論点のところでもございました。実はこれは確約ということに関してなの ですけれども、各病院長の先生から、推薦を出すのは各都道府県でございますので、各 都道府県知事あてペーパーで1枚、一筆確実にそれをいついつまでにということでいた だいております。ですので、ある意味では口頭上のものではございませんので、そうい う意味ではそれを尊重するという考え方も一つはあるのかなということで、一つ一つ確 認してからということではなく、都道府県の拠点病院に関して、ということも考え方と してはあるとは思いますが、そこら辺のところも先生方の御意見もございますが。    小林委員 例えばその時に実施されなかった病院に対して、その時点でどこまで許容 するのか。そこで、取り消しますということがあるのでしょうか。    武田室長 それに関しては当然それは附帯事項でございますので、条件付きでござい ますので、それが例えば年度内ということでありましたら年度内、3月31日までのとこ ろで、その条件が具備されなかった場合は当然のことながら指定というものに関しては なされないというふうなことで考えておりましたが、いかがでございますか。    垣添座長 まさにそのとおりだと思います。それから今回指定されても正式には4年 後に更新になりますから、それから2年で途中経過がチェックされるというふうに聞い ております。    武田室長 はい。整備指針上ですね、資料3でございますけれども、資料3に整備指 針がございます。それのローマ数字のVのところでございます。実質的な内容としまし ては一番最後のページでございますけれども、ここで「指定の更新について」というこ とがございます。これの3の(1)のところに4年ごとに更新を受けなければその効力 を失うということも書いてございます。このように、これについては定期的な現況報告 書、現況報告書につきましては2の(2)のところで、指定後2年を経過する日の前年 の10月末までにということで現況報告書を提出するということになっておりますので、 この2点におきまして状況を把握するということになってございます。    垣添座長 数はまとまりましたか。まだ。    武田室長 お待ちください。申し訳ございません。    垣添座長 そうすると冒頭関原委員から御指摘の、この均てん化を促進するという方 向性と、それからここに指定されれば国民のそれぞれ指定された病院に対する期待が非 常に高まるということの、その間のギャップをどうするかということに関して、一わた り議論が終わったところで関原委員何か御意見おありでしょうか。    関原委員 最初申し上げましたが、今回の指定に当たっての重要要件4つは、これは あるかないかという話でこれはある程度わかるわけですが、今後は5の基準を加えて、 がんの手術の数だとか各医療機関が有するがん診療機能について評価できる指標の提出 を求めるということになりますと、この評価をしなければいかんわけですね。申請数が 多かったら評価は本当に難しく、私みたいな素人はわからないものですから、次回のと きにこの辺を含めてだれが本当に責任を持って評価するかということを明確にしておく 必要があります。これは先ほど垣添先生がお話しになっていたように、結局患者が信頼 としてこの病院で治療を受けようか、これはディスクロージャーも僕は絡んでいると思 うのですけれども、指定病院が一気に増えるというのが本当に国民のためにいいのかど うかということが、私自身本当に実は悩みます。例えば和歌山のように、指定病院が全 ての医療圏になくてもいいからどこかに集中して、車で行けば1時間ぐらいで来られる わけだから、2つの圏域に一つしか指定病院を置かなくても県全体として充実するとい うポリシーをとっているところもあれば、全ての地域にばっと万遍なく置くというとこ ろもあって、本当に均てん化になるのか、狙うところとのギャップというのがこのまま いくと埋まらないのではないかなというのを実は大変懸念するのです。    垣添座長 山口委員冒頭幾つか意見を言われましたが、ギャップのことに関して何か。    山口委員 小さな二次医療圏の問題だと思います。このままいくと格差がますます大 きくなってしまう。なぜかというと病院そのものが大規模ではないので要件を満たさな い。その結果、整備のための補助金も得ることができない。第二次の拠点病院の一番大 きなポイントは、診療報酬上も優遇され補助金が入るという点ですので、1千万2千万 のお金が本当は非常に大事なやや小規模の病院に入らない、それでますます地域格差が 開くという、このがん対策基本法とは逆行する傾向が出てきてしまうのを憂慮していま す。  関原委員が「車で行けば」とおっしゃったのですが、私はそこは実際の患者さんの姿 を見ていると、具合が悪くなればなるほど動けなくなりますので、やはり厚労省の基本 的な方針、二次医療圏1カ所というのは何とか担保していくべきではないかなと思いま す。  ですので、小さな二次医療圏の指定要件というのを少し考えてみる必要があるのでは ないか、かように思います。    垣添座長 ありがとうございます。これは確かに非常に重要なポイントですが、ほか の委員何か御意見おありでしょうか。どうぞ。    小熊委員 私の立場で言わせていただきますと、先ほど200床レベルではという話を 申し上げたのですが、200床レベルでも頑張っているところは頑張っているところもご ざいます。ただ広くがんのいろいろな意味での診療ないし治療方針は他の大都市の病院 の、今あがったような病院と比べてどうかということになると、やはり山口先生がおっ しゃったように、ちょっと見方を変えなければならないのではないかというふうに私自 身も思いますので、どうぞその点またお考えいただきたいと、そのように思います。    垣添座長 ありがとうございます。  あと次回以降、先ほど関原委員も何度か指摘されている手術数とか化学療法の実数あ るいは放射線治療の実績とか、そういったことの評価ということに関しては何かこの場 でいただいておく御意見がありますでしょうか。次回以降の参考にさせていただきたい と思いますが。これは非常に難しい話ではありますけどね。ただ、冒頭山口委員が指摘 された診療機能がこの論点整理の中に入っていないという、今回は取扱がん患者数とい うことで対応いたしましたけれども、それに内容的な分析を加えるとこういう手術とか 化学療法とか放射線治療の話に入ると思いますが、どのくらいだったらいいのかという 話になるとこれはなかなか難しいことになりますですね。  これは事務局何かありますか。    武田室長 実はこの整備指針につきましてはもとになりましたのは、私事務局の方で 改めて申し上げるまでもないのですけれども、昨年の4月に報告書が出されました均て ん化の委員会、そこの中でいろいろな面に関しての均てん化、広い意味でのがん診療を 進める上での論点整理等がなされたところでございます。  その中で、特に一つの大きなツールとしての拠点病院制度についていかにあるべきか と、あり方について改めてそれは検討すべきだということの御意見がございましたので、 それを受けて昨年の7月、8月のところで「あり方検討会」のところで、これも垣添委 員に座長をしていただいたものでございますけれども、そこで御意見が出された。その 中で、実は診療機能におきまして例えば専門医の配置であるとか、それとか腫瘍センタ ー、特定機能病院における腫瘍センターの設置であるとかいろいろと御議論がなされま して、それをもとに今回の新しい整備指針を本年2月1日にさせていただいたというの が経緯ではございます。  そのあり方の検討会の中におきましてもやはりいろいろな先生方からの御意見があり まして、これはやはり基準として明確化、もっと明確化すべきだとか、そういうような 意見もございまして、その中で一つは診療の機能というものを非常に高いレベルになる べく担保しつつ、かつ、横にも広げていくというのはなかなか、それもそんなに長い10 年20年のスパンではなく進めていくのはなかなか大変だなと、そういうような率直な御 意見もいただいたように聞いてございますので、そういう流れの中で先生方の御意見を ある意味で集約させていただいたのがこの整備指針ということでございます。  ただ、この指針に関しましても、これで未来永劫このような形のものではございませ んし、当然見直し規定についても明記されており、ここにありますようにいろいろとこ ういうような検討会の場そのほかのところで御議論いただいたようなものをもとに改定 していく、さらに細かくすべきところは細かくすべきということはそれは反省としては ございますので。ただ、繰り返しになりますけれども、そこのところの現実性の問題等 も考えつつ、なおかつ現在の地域差、そういうものを追認するわけではございませんけ れども、現時点での差とかそこら辺のところも勘案しつつ、また、ダブルスタンダード ではいけないということもございまして、一つの標準的な指針ということにしなければ いけないということもございます。そういうものを勘案しながらちょっとまた必要なと ころは変えていくということは、それは大変重要なことですし必要なことではないかと 考えております。    垣添座長 ありがとうございました。特に先ほど来議論されております小さい二次医 療圏における病院の指定のあり方というのは問題としてずっと抱えていくことになる可 能性がありますね。  他に何か御意見ありましょうか。はいどうぞ。    小熊委員 先ほどから関原委員がおっしゃっていらっしゃる質の担保という問題です が、私のような一般市立病院をやっている者にとりますと、今ここにがん診療連携拠点 病院の指定に関するいろいろな要件が出ておりますけれども、そういう要件を満足でき るだけの一般病院といいますか市立病院ないし県立、そのレベルの病院ですね、それは はっきり申しますと、がんセンターとかそういう本当のトップの病院よりは確かに落ち ると思いますけれども、一般的にがんの患者がいらっしゃってその患者をどう治療した らいいかというレベルは、それは担保されると思うのですね。私どもの言い方からしま すと。そういうこの指定に対する要件を満足するようなところはある程度は担保できて、 日本全国への均てん化という意味では一つの大きな足がかりになるのではないかという ふうに私自身は考えております。それ以上の本当に先端的な医療ということになります と、やはり都道府県のセンター病院とかに回っていただくということになるとよろしい のではないかと私自身は考えていますが、どんなもんでしょうか、この考えには。    関原委員 私はなぜこういうことを強く言うかといいますと、私はたまたまアメリカ で手術をして帰ってきて日本で転移再発をして5回手術、結局合計6回も手術して生き 残っているということで、実に多くの人から手紙やメールが来るのです。そこには必ず、 あなたは特別なのですか、やはり東京の国立がんセンターに行った方がいいのですか、 飛行機に乗ったら1時間で行けるのだ、という話が非常に多いのです。  それから、この間もワシントンでUICC総会に行ってみましたが、欧米の人も私の 話を聞くと皆物すごく驚くのです。日本のがんの医療のレベルはすごく高い、これは本 当か、どこの病院でもそうなのかという話を必ず聞かれます。  僕は、それは世の中の病院がそんなにイコールになっていることはないと思っていま す。この均てん化は、大腸だとか胃だとか乳がんとかについてはまあ全国どこでもかな りのレベルの治療が受けられることを目ざすことだとは思っているのですが、しかし現 実はいろいろマスメディアを通してそうなっていないし、格差も大きいというのが世の 中の認識になっているわけです。残念ながら。これは南さんの読売新聞だって均てん化 しているとは絶対書いていない。そういう意味で病院間のギャップがある現実の中で、 ここで指定を行うことでオーソライズするわけなものですから、その責任は非常に大き いと思います。その最初の基準の4つは「ある、ない」だけでいいのだけれども、やは り一番は5の診療実績等のレベルの評価に本質があります。次回の指定のときから診療 実績資料が出てきて、今回指定よりよほど立派に揃っているとなってくると今回の指定 の信頼感に係わります。それを含めて僕は本当にこの診療レベルのところをどういうふ うに評価するのか、やはりある程度格差はあるのだけれどアローアンス、許容される範 囲のレベルなのか、信頼感を失うような指定にならないかというぎりぎりのレベルはど こなのかということです。ただ現実は日本全体としては現状の経営資源といいますか医 療の資源でやっていかざるを得ないわけなので、ないものねだりをしてもしょうがない ので、現実的に一番ワーカブルな着地点を目指してやっていかねばならないはずです。 ただ実際の患者というのは病院の質について物すごく関心が高い。ときどき講演などを 頼まれて行きますともう必ずその話なのですね。だから大変失礼なのですけど、僕は何 回も申し上げているわけなのです。  私も理想ばかり主張するつもりはなく、やはりエコノミクスと全体を見た中で、最終 的には現実的に時間をかけて、ほかの話ならお金を出せばすぐできるのだけれども、こ れはやはりお医者さんを教育し、育成していく必要があり、相当長い時間をかけてゴー ルに達する話です。従って現在、最終ゴールに達しているかどうかで指定をしろという ことを言っているわけではないのです。本当にゴールに向かってこれを目指しているの だなということがそれなりには納得感が得られるかどうかということだと思います。    垣添座長 今度の新指針の重要なポイントは、一たん指定しても見直しがかかるとい うことで、これから更にこの秋にも幾つかの病院が指定されて段々数が増えていきます けれども、実態がきちんと約束したとおりのことがされていないと、これは当然関原委 員が御指摘のように国民の期待を裏切ることになりますから、そういうところは逆にま た脱落していくということになりますので。これはやはり数年のうちに随分と状況が整 備されていくのではないかなと私は期待しています。  どうぞ、小林委員。    小林委員 私共は、地方の大学病院ですので、何かありますとやはり国立がんセンタ ーに行きたいという、ケースもままあるわけでありますけれども、全部が全部国立がん センターに行ったのではがんセンターもパンクしてしまいます。やはりこれからは診療 の成績を比較するというディスクロージャー(情報公開)という点において、がん登録 というのが非常に重要なことだと思います。各施設が5年生存、しかもそのもとの病気 がどういう条件で、例えば年齢とか重症度とかそれを考慮した上でその手術成績、最初 の手術の成績と長期の成績などを出してがんデータバンク的なものができれば、全国で 比較できるわけです。それをオープンにするということがここの条件になってくる。得 意な分野、不得意な分野というのももちろんあるでしょうから、田舎ですけれども結構 ここの分野はいいなとかいうことがわかって、そこに来ていただくということが可能に なるのではないか。そういう意味で、私はこのデータを登録するということは非常に価 値があることと思っております。    垣添座長 ありがとうございます。御指摘のとおりだろうと思います。出ましたか、 どうぞ。    佐々木補佐 数えまして、皆の意見が一致しましたので御報告をいたします。  今回指定をいただいたのがトータルで47病院でございます。内訳が県拠点が16、地 域拠点が31でございます。県拠点のうち既に既指定であって繰り上げたものが5ござい ますので、全く新しく加入というか参加をするところになったところは42になります。  そういうことで、現在135でございますから、これがすべて指定が認められますと177 の拠点病院ということになると。それから座長預かりの2病院がこれ以外にあると、こ ういう状況でございます。  それからもう一点、高知大学、先ほど7月という。県庁に先ほど電話したところ体制 は既にとっているということでございましたので、併せて御報告いたします。    垣添座長 はい。ありがとうございました。では大体予定されたことは終わりました が、よろしゅうございますか。  どうぞ。南委員。    南委員 済みません。一度にたくさん出てきて、判断が短時間で難しいと同時に、こ んなに一時に増えていってどうかという思いがあります。当初の目的が均てん化という ことですので、増えていくことはいいことなのだと思うのですけれども、先ほど来、何 度もお話が出ているように、国民の意識、患者さんの意識というのは、最初に山口先生 のおっしゃいました「診療の質」というところに一番の関心があるわけです。そのこと と関原委員も言われました拠点病院の現実とのギャップを今後どうにかしていかないと いけないということがあると思います。  そういうことを考えますと、先ほどどこの県だったか山口先生が「ここは私が3病院 ともよく知っているので」と言われましたが、こういう一言が重いのですね。数や基準 だけで見ているのと違って、やはりそこを知っているという方の、ここは安心だという 一言はやはり大きいのです。それを考えますと、やはり各県がきちんと責任を持って取 りまとめてもらうとことに尽きるのではないかと思います。ここに出てきてから中身を どうこういうのは非常に難しいということを痛感いたしました。改めて各県に拠点病院 というものの意義を再度肝に銘じてもらうということが大切なのかという思いがいたし ました。    垣添座長 ありがとうございます。特に秋田県、栃木県、兵庫県に関しては今回のこ の御検討の内容をきちんと事務局から伝えていただければというふうに思います。    内田委員 もう一つよろしいですか。  私もこの均てん化ということを進めるというのは、全国民があまねく等しい質の高い 医療を受けるという点で非常に重要だと思うのですけれども、今回の目的としているの は、これは単にアウトカムの情報公開だけではなくて、その医療内容であるとか技術で あるとかシステムであるとか安全体制である、そういうところのすべての情報も公開し 研修し学ぶことができるような体制を作るということが非常に大事だと思うのですね。 その点で都道府県のセンターもあるし拠点病院もあるのだということが非常に大事だと 思いますので、その辺の取り組みを是非進めていく必要があると思います。    武田室長 今のに関連しまして事務局からも一言。資料の3のところの整備指針のと ころでございますけれども、整備指針の後ろから2ページ目のところでございます。  ここで「IV 都道府県がん診療連携拠点病院の指定要件について」というところの中 に入っております1の(3)のところでございますが、「都道府県がん診療連携協議会 を設置し、当該協議会は下記の事項を行う」というふうになってございます。この中で 今、内田委員からも御指摘がございましたような事項についても情報公開をまずその中 で情報公開をしたり、それで研修であるとかそのようなことも進めていくということも ございますので、こういうようなものを活用しながら、いろいろな情報公開も含めまし た更なる発展というものも行っていく、そういう意味でも都道府県の拠点病院の位置づ け、その役割の大きさというものもあるのではないかなというふうに考えておるところ でございます。    垣添座長 小林委員も御指摘になりましたし、それから関原委員も御指摘になりまし た診療の内容もちゃんと公開していくと、診療体制の方も全部公開していくという、そ れが余り遠くない先に患者さん、家族にとって病院選択の判断基準になるというところ につながっていかないと意味がないのではないかということでありますので、そのよう な努力をしてまいりたいというふうに思います。  あと、終わりに当たりまして事務局から何かありましょうか。    武田室長 それでは失礼いたします。まず本日いろいろと御意見をいただきまして、 委員の先生方ありがとうございました。非常に短時間といいますか限られた時間の中で 多くの施設それから県の考え方等をいろいろ御審議いただくということで、大変お忙し い中各委員の先生方には事前にこの資料を御覧になっていただくというその労もおとり いただきまして併せて感謝申し上げます。  本日御検討いただきましたいろいろな御意見等に関しましては、今回はちょっと認め られないであるとか再考を促すとか、そういうようなことも含め、それからまた認めら れたところに関しましても附帯的な条件が付けられたところも含め、いただきました御 意見についてはそれぞれ各都道府県あてにその情報を伝えたいというふうに考えており ます。その上で今回これを認めてはどうかと、指定に関して認めてはどうかという御意 見をいただいたところに関しましては、私どもの方での所要の手続きを経た上で後日正 式に決定するということが、これも資料3のところの整備指針のIの1のところに書い てある手続きでございますけれども、それに基づきまして行わせていただきたいと考え ております。  それから、次回のスケジュールでございますが、これも先ほど審議の中でも若干ござ いましたけれども、本年度もう一回10月末までに各都道府県から推薦をいただくという ことになっておりますので、また同様の手続きを進めさせていただきまして、次回の本 検討会の開催につきましては先生方に日程等の御相談をさせていただきたいと、こうい うふうに考えております。  事務局からは以上でございますが、重ねまして本日は長時間にわたり誠に熱心な御審 議をいただきましてありがとうございました。    垣添座長 この膨大な資料を整理して資料5、6にまとめるに当たっては事務局も大 変な努力をされたと思います。県に対していろいろ問い合わせをしながら非常な作業を されたと思いますので、事務局にも感謝を申し上げたいと思いますが、それではこれで この会を閉じさせていただきます。委員の皆様方、ありがとうございました。                                    (終了) 35