連絡先 厚生労働省大臣官房厚生科学課
|
平成18年3月22日
厚生科学審議会科学技術部会
第1回パーキンソン病遺伝子治療臨床研究作業委員会
議事概要
1. 日時 | 平成18年3月20日(月) 15:00〜17:00 |
場所 | 厚生労働省 専用第17会議室(中央合同庁舎第5号館 16階) |
2. 出席委員 | 笹月委員長 金子委員 神田委員 島田委員 濱田委員 早川委員 水野委員 (事務局) 厚生労働省 林研究企画官 荒木バイオテクノロジー専門官 文部科学省 大家学術調査官 |
3. | 議事概要 概要は以下のとおり。 平成18年1月25日付けで自治医科大学附属病院より申請のあった「遺伝子治療臨床研究実施計画(進行期パーキンソン病)」について、審議が行われた。 まず、実施計画について申請者の自治医科大学医学部・神経内科 中野 今治教授らより説明を受けた後、委員間で実施計画の妥当性等についての審議が行われた。 各委員の意見については、事務局で整理し、申請者に検討を依頼することとされ、その結果を基に再度審議することとされた。 (遺伝子治療臨床研究実施計画の内容は別紙参照。) |
(別紙)遺伝子治療臨床研究実施計画の内容 平成18年3月20日審議分
研究課題名 | AADC発現AAVベクター線条体内投与による進行期パーキンソン病遺伝子治療の臨床研究 | ||||
申請年月日 | 平成18年1月25日 | ||||
実施施設及び 総括責任者 |
|
||||
対象疾患 | 進行期パーキンソン病 | ||||
導入遺伝子 | ヒト芳香族L−アミノ酸脱炭酸酵素(hAADC)遺伝子 | ||||
ベクター | 2型アデノ随伴ウイルス(AAV-2)ベクター | ||||
実施期間及び 対象症例数 |
厚生労働大臣より了承された日から10年間 9例 |
||||
治療研究の概要 | 本研究は、進行したパーキンソン病患者の線条体に、hAADC遺伝子を組み込んだAAV-2ベクターを定位脳手術的に注入し、その安全性を検証すると共に、経口投与するL-DOPAによってドパミン産生を促し、パーキンソン症状を改善することを目的とする。 | ||||
その他(外国での状況等) | 米国のカリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)及びコーネル大学において、パーキンソン病に対するアデノ随伴ウイルスベクターを用いた第I相臨床研究が実施されている。UCSFにおける導入遺伝子は当該研究と同様hAADC、コーネル大学においてはγ-アミノ酪酸(GABA)である。 |