健診・保健指導に関して示された方向性・検討状況(概要)
| (1) |
「生活習慣病対策の推進について(中間とりまとめ)」 |
(厚生科学審議会地域保健健康増進栄養部会、平成17年9月15日発表)
〔審議会の開催実績〕(議題が健診等に直接関連する会議のみ抜粋)
| 第8回 |
平成16年10月18日 |
今後の検討事項(二次予防)(案)について |
| 第9回 |
平成16年11月25日 |
健診及び事後指導(二次予防)について |
| 第13回 |
平成17年4月21日 |
生活習慣病対策の総合的な推進について(イメージ) |
| 第16回 |
平成17年7月29日 |
生活習慣病対策の推進について(骨格) |
| 第17回 |
平成17年8月29日 |
生活習慣病対策の推進について(中間とりまとめ)案 |
| 第18回 |
平成17年9月7日 |
生活習慣病対策の推進について(中間とりまとめ)案 |
| 平成17年9月15日 |
「生活習慣病対策の推進について(中間とりまとめ)」決定 |
〔検討結果(「中間とりまとめ」より)〕
今後の健診・保健指導について、
| ・ |
メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の概念に基づく健診・保健指導の導入 |
| ・ |
健診機会の段階化と保健指導の階層化 |
| ・ |
保健指導プログラムの標準化 |
| ・ |
健診項目の重点化、精度管理の徹底等 |
| ・ |
医療保険者による保健事業の取組強化 |
| ・ |
保健指導のアウトソーシング |
| ・ |
保健指導サービスのアウトカム評価の実施 |
などが重要であるとされた。 |
| ※ |
生活習慣病健診・保健指導の在り方に関する検討会 |
┌ │ │ │ │ │ │ └ |
〔検討会の開催実績〕
| 第1回 |
平成17年7月25日 |
生活習慣病健診・保健指導の現状、
生活習慣病健診・保健指導の今後の方向性について |
| 第2回 |
平成17年8月4日 |
効果的な健診・保健指導の事例等について |
| 第3回 |
平成17年8月26日 |
中間とりまとめ(案)について |
→検討結果は「生活習慣病対策の推進について(中間とりまとめ)」に反映 |
┐ │ │ │ │ │ │ ┘ |
(厚生労働省、平成17年10月19日発表)
生活習慣病予防のための本格的な取組として、
糖尿病・高血圧症・高脂血症の予防に着目した健診及び保健指導の充実のため
| ・ |
医療保険者において、糖尿病等の予防に着目した保健事業の本格的な実施を図る。 |
| ・ |
健診及び保健指導の実施に際しては、適切な主体への外部委託を含め、民間活力を活かし、効果的で効率的なものとする必要がある。 |
| ・ |
国に於いて早急に保健指導プログラムの標準化を行うとともに、都道府県においては、保健指導の質の向上等を図るための研修事業等の取組を行う。 |
などが盛り込まれた。 |
(政府・与党医療改革協議会、平成17年12月1日発表)
生活習慣病予防のための取組体制として、
| ・ |
生活習慣病の予防についての保険者の役割を明確化 |
| ・ |
被保険者・被扶養者に対する効果的・効率的な健診・保健指導を義務付け |
| ・ |
保健指導の効果的な実施を図るため、国において保健指導プログラムの標準化を行うこと |
などが明記されている。 |
(IT戦略本部、平成18年1月19日決定)
| ・ |
個人が生涯を通じて健康情報を活用できる基盤づくり
2010年度までに個人の健康情報を「生涯を通じて」活用できる基盤を作り、国民自らの健康状態を把握し、健康の増進に努めることを支援する。 |
| 1. |
生涯にわたる健診結果を電子データとして継続的に収集し、適切に管理するための仕組み(収集すべき健診項目、標準的なデータ形式、管理運営方法等)を2007年度までに確立する。 |
| 2. |
電子データとして収集される検診結果等の健康情報を個人、保険者等が活用するための基盤(健康情報を管理するデータベース、ICカードを活用した個人による自らの健康情報への参照機能等)の整備を2008年度までに開始し、2010年度までにその普及を推進する。 |
| 3. |
疾病予防の推進等に向け、収集された健康情報の活用方策を2010年度までに確立する。 |
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(厚生労働科学研究費補助金・健康科学総合研究事業、平成17年度〜19年度)
健診の有効性、健康課題に応じた健診の在り方、疾病予防事業の在り方などを、関連する5研究班が役割分担のもと、効率的かつ効果的な健診・保健指導の構築を目指して研究を3年間で進めていく。
〔研究班構成〕
| (6) |
生活習慣病予備群に対する保健指導に関する研究会 |
(地域保健総合推進事業、平成17年度〜)
生活習慣の改善につながる効果的な保健指導のあり方を明確にするため、地域・職域の保健指導実践者や有識者等からヒアリングを行い、有効な保健指導の方法・内容等ついて整理を行い、標準化に向けた検討を行う。
〔研究会メンバー〕
| 荒木田美香子 |
(大阪大学教授) |
| 鈴木 志保子 |
(神奈川県立保健福祉大学教授) |
| 武見 ゆかり |
(女子栄養大学教授) |
| 津下 一代 |
(あいち健康の森健康科学総合センター健康開発監) |
| 錦戸 典子 |
(東海大学教授) |
| 鳩野 洋子 |
(国立保健医療科学院室長) |
| 宮崎 美砂子 |
(千葉大学教授) |
| 宮地 元彦 |
(独立行政法人 国立健康・栄養研究所室長) |