05/11/02 平成17年11月2日薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会乳肉水産食品部会議事録      薬事・食品衛生審議会 食品衛生分科会 乳肉水産食品部会議事録                   日時 平成17年11月2日(水)13:00〜15:14                   場所 経済産業省別館944号会議室 ○出席者:   委員   熊谷委員(部会長)、有馬委員、石田委員、塩見委員、神田委員        西尾委員、伏谷委員       参考人  国立循環器病センター 池田部長、        国立水俣病総合研究センター 坂本部長、        独立行政法人食品総合研究所 鈴木室長、        順天堂大学医学部 丸井教授、        食生活ジャーナリスト 村上先生、           関係省庁 水産庁増殖推進部漁場資源課 奥野課長   事務局  松本食品安全部長、南野企画情報課長、伏見基準審査課長        加藤課長補佐、近藤専門官                   議事次第 1.開会 2.議題   (1)魚介類に含まれるメチル水銀に関する安全確保について   (2)その他 3.閉会 ○事務局  定刻となりましたので、薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会乳肉水産食品部会を開 催させていただきたいと思います。  本日はお忙しい中、お集まりいただきましてありがとうございます。開会に当たりま して、食品安全部長の松本よりごあいさつ申し上げます。 ○食品安全部長  この部会の始まりに当たりまして一言ご挨拶申し上げます。  8月12日のこの部会では大臣官房参事官としてご挨拶させていただきましたけれど も、その後の人事異動で食品安全部長となりましたので、どうぞよろしくお願いいたし ます。  皆様方におかれましては、日ごろより食品衛生行政の推進につきまして種々御協力を いただきありがとうございます。また、本日は大変お忙しいところ、本部会の御出席あ りがとうございます。  魚介類に含まれるメチル水銀に関する安全確保につきましては、一昨年平成15年6月 に妊婦の方を対象とした注意事項を公表いたしました。その注意事項の見直しに当たり まして、昨年7月に食品安全委員会に食品健康影響評価を依頼しますとともに、当部会 におきましても、その食品安全委員会の審議と並行して昨年の8月と11月、また本年の 8月にご議論をいただきまして見直し案を取りまとめていただいたところでございま す。  事務局といたしましては、見直し案について意見募集を行い、意見内容を整理します とともに、寄せられた意見を踏まえまして見直し案等を再度精査いたしました。  本日はこの内容についてご報告させていただきますとともに、具体的な注意事項の見 直しについて御審議をいただければと存じます。事務局といたしましては、本日の御審 議の結論をもって注意事項とし、関係自治体、あるいは関係団体等に周知を図りたいと 考えております。  御案内のとおり、魚は良質なたんぱく質等を含む重要な食材であり、健やかな食生活 に欠くことのできないものであります。食品安全委員会の評価結果では、妊婦の方のみ が対象であって、子どもを含め一般の方々は対象となっておりません。また、妊婦の方 も魚の種類や量を工夫してバランスよく食べていただきたいと考えております。  厚生労働省といたしましては、この注意事項の見直しが、いわゆる風評被害や魚介類 の摂食の減少につながらないよう正確に理解されるための方策も講じていきたいと考え ております。  各委員におかれましては、注意事項の内容はもとより、正確に理解されるための方策 等についても忌憚のない御意見をいただければと思っております。  簡単ではございますけれども、開会に当たりましてご挨拶させていただきます。よろ しくお願いいたします。 ○事務局  本日は、品川委員、清水委員、高鳥委員、中村委員、堀江委員、山本委員より御欠席 との連絡をいただいております。したがいまして、乳肉水産食品部会の委員13名中7名 の御出席をいただいており、部会委員総数の過半数に達しておりますので、本日の部会 は成立しておりますことを御報告させていただきたいと思います。  また、本日は、参考人としまして、国立循環器病センター周産期科の池田先生、国立 水俣病総合研究センターの坂本先生、独立行政法人食品総合研究所の鈴木先生、順天堂 大学医学部の丸井先生、食生活ジャーナリストの村上先生に御出席いただいておりま す。  なお、横浜市立大学大学院医学研究科の平原先生におかれましては、若干遅れて御出 席との連絡をいただいておりますので、後ほど出席いただける予定となっております。  また、独立行政法人国立健康・栄養研究所の吉池先生におかれては体調不良のため御 欠席との連絡を受けております。  また、関係省庁として水産庁増殖推進部漁場資源課の奥野課長に出席していただいて おります。  それでは、熊谷部会長に審議の進行をお願いしたいと思います。今後の御審議よろし くお願い申し上げます。 ○熊谷部会長  それでは、早速議事に入らせていただきたいと思います。最初に事務局から配布資料 の確認をお願いします。 ○事務局  本日はお手元に配布しました資料として、まず一番上に座席表を配らさせていただい ております。 次に「薬事・食品衛生審議会 食品衛生分科会 乳肉水産食品部会」と いうタイトルの資料、中に会議議事次第等の入っているものを配らせていただいており ます。  3点目として、資料1というタイトルが入っております資料があります。4点目とし て、資料4という形でクリップで束ねたものが配られております。5点目として、参考 資料1として、これから「ママになるあなたへ」という大きな字で書いてある一枚紙の 資料を配らせていただいております。6点目として、参考資料2として、関係者からの コメント・意見をいただいた資料を束ねたものを配らせていただいております。  もしお手元に資料がない場合はお知らせいただければと思います。  以上でございます。 ○熊谷部会長  おそろいでしょうか。資料2、3は資料1とつながっています。 それでは、よろし いようでしたら、早速、議題(1)の「魚介類等に含まれるメチル水銀に関する安全確 保について」審議に入りたいと思います。  先ほどの食品安全部長のお話にもありましたように、ことし8月に取りまとめた注意 事項の見直し案について意見募集が終わって、それを踏まえて、事務局が再度見直し案 を精査いただきましたので、まず、その寄せられた意見の概要とそれを踏まえた注意事 項の案について事務局から御説明いただきたいと思います。それではお願いします。 ○事務局  それでは、ただいま御紹介にあずかりました資料1、2に従いましてご説明申し上げ たいと思います。  お手元に配布しております右肩に資料1と書いてございますのが、私どもの方で意見 募集を行いまして、これについて寄せられた御意見の抜粋でございます。フルの文章に つきましては、参考資料2として添付をしておりますので、ご必要であれば、参考資料 2をご参考いただければと考えております。  それでは、寄せられた意見の抜粋について順番に御説明申し上げます。寄せられた御 意見は全部で11件でございます。  1番目については、個人の河尻さんという方から寄せられたものですが、ムツ類に関 する御意見でございます。これは集計に当たって「クロムツ」というものの集計が正し いかというお話。また、検体の産地はどちらかということです。  この集計については、厚生労働省や水産庁、また地方自治体において実施された検査 結果を取りまとめたものですので、内容については、間違いないものと考えております が、御指摘を踏まえて、今後とも魚介類の水銀濃度に係る検体の調査は続くわけですの で、その折には魚種の確認については注意を払ってまいりたいと考えております。  また、検体の産地については、今回の審議における魚介類については、あくまで水銀 濃度を議論の対象と考えておりまして、この検体の産地を議論の対象としているもので はございませんので、この点については御理解をいただければと考えております。  次に2番、こちらは関澤さんからいただいた御意見でございます。  まず、御意見として、文章が長過ぎるのではないかというお話。また、専門用語の 「EPA」、「DHA」、そういった言葉がわかりにくいのではないか。また文章中に 使われておる「等」という言葉についてもわかりにくいのではないか。また「耐容量」 という言葉もわかりにくいのではないか。さらにはいわゆるクジラ類、サメ類と言われ ているものについて注意事項に挙げる必要性はないのではないかという御意見でござい ます。  こちらついての回答は、まず御指摘のようなわかりにくい、または専門用語であると いう点については、この後、御説明をしますQ&A、この中に語句説明を追加させてい ただいております。御指摘を踏まえ、Q&Aやその概要を作成しているところですとい う記載となっております。  また「等」という言葉については、非常に幅の広い内容をあらわす場合にはどうして もそこまでを細かく書き切れないという事情もあり、可能な限り、今回の注意事項の中 では「等」という文言は排除してきたところですが、一部まだそういうものがあるとい う点につきましては御理解いただければと思っております。  また、鯨類、サメ類という点については、今回の注意事項は、日本全国を対象として 公表されるものですので、国内において摂取されているという事実があるのであれば、 それをもとに注意事項を出していく必要性はあるのであろうと考えております。これは 次の3番の中にも同じことが書いてありますので、3番での回答は割愛させていただき ます。  3番、こちらはなぜ水銀を注意事項の対象として取り上げているのか。また、産婦人 科の医師や看護師等の方々にも周知するべきではないのか。検体数が少ないことをもっ て外したもの、これについては調査を行うべきではないかという御意見です。  こちらは、一番最初、昨年8月の段階ですが、なぜ、今これをやらなければならない のかという点について、実はQ&Aを作成しております。その後、1年を過ぎていると いうこともございますので、なぜ今やらなければならないのかという点については、再 度今回のQ&Aの問1として起こしております。中身はこちらに書いてございますとお りです。  また、産婦人科の医師や看護師等への周知が大事ではないのかという点についてはそ のとおりでございまして、実は前回の注意事項についても、産婦人科の医師や看護師の 方々にも御連絡を申し上げており、今回の注意事項についても同様に関係の方々に周知 を図っていきたいと考えているところです。  あと検体数が少ないという点については、これも前回の8月12日の部会で御説明して いるところですが、今後とも検体の調査は継続的に行ってまいりたいと考えているとこ ろでございます。  次に4番、こちらは今回の注意事項が出ることにより、魚介類の有用性が無視され て、いわゆる風評被害が起こるなどの悪影響が懸念されるので、国民等に対しての適切 な情報提供に努めていただきたいという御意見でございます。  こちらについては、この部会の中で御審議いただいたとおり、魚食のメリット、魚介 類の持つ有用性という部分について、注意事項の中ではまず第1に御説明させていただ くという点。また、注意をしながら魚介類の摂取に努めていくという考えを今回の注意 事項の中で反映してきているところです。  また、以後になりますが、パンフレットをつくりまして、さらによりよく正確に御理 解いただけるように努めるということを考えているところでございます。パンフレット につきましては、今、お手元の参考資料1として、カラー刷りの両面の資料をお配りし ておりますが、これにつきましては、審議終了後に、また委員の方々から忌憚のない御 意見をいただければと考えているところです。  次に5番、こちらは山口さんからいただいた御意見でございます。マグロの部位によ り濃度の違い等があるのでしょうかというものです。これは現在得られております水産 庁さん等から提出いただいておりますデータを見る限りにおいては、今のところ部位に よる差は認められないのではないかということです。バランスのよい食生活に努めてい ただき、偏った食生活をすることのないように努めていただければというものです。  次は5番、日本鰹鮪漁業協同組合連合会からいただいている御意見でございます。意 見としては、摂取できる量の上限として、注意事項に示す一般的な摂取である80gでは なく、試算の数字が使えるのではないかという御意見。あと魚食のリスクとベネフィッ トに関する研究が積極的に取り進められるように期待するという御意見。また、摂取量 を80gとして算出することは、対象である妊婦の摂取実態を反映していないのではない かというものです。  こちらついては、答えにございますように、今回の注意事項の作成に当たりまして は、1回に摂食する量が一般に80g程度であることを踏まえて、妊婦の体重やその変 動、魚介類ごとの水銀摂取量のばらつきの不確実性に配慮して、1週間当たりの魚介類 ごとの摂取量を注意事項として示しているものです。  また、リスクとベネフィットに関する部分ですが、これは食品健康影響評価において も、「栄養素も含めた食品中他の成分の交絡作用ついては十分に評価されたとは言い難 い」という部分が記載されております。このような点については、今後の研究の進展を 期待したいと考えているところです。  3番目の80gの点ですが、これについては、摂食する際に切り身一切れ等の重量をも とにしておりまして、より実際に近い形での検討を行っているもので、妊婦1日当たり の摂取量を80gと考えているものではないという点について御理解をいただければと考 えております。  次に6番、こちらは日本生活協同組合連合会からいただいた御意見です。御意見とし ては、マグロ・カジキ類、サメ類、深海魚類、鯨類を食べ過ぎないようにすること等、 消費者にわかりやすい注意喚起を行っていただきたいという点。  小児、一般人についても注意喚起を行うべきではないか。  また、注意事項に示す具体的な影響、これは1/1000秒以下のレベルで遅れるという 具体的な数字をお示ししているわけですが、この記載ではメチル水銀の健康影響が非常 に小さいものと誤解される可能性がある。このため、フェロー研究の結論である言語能 力、注意力等の影響をわかりやすく説明するべきではないかという御意見。  最後は鯨類の表示が適正に行われるようにほしいという点です。  回答については、注意事項の作成に当たりましては、何が対象であるのかということ の正確な情報の提供に努めたいというところでございまして、今回は個々の魚介類の名 称、こちらをもちまして注意事項を作成しているところです。  また、今般の食品健康影響評価につきましては、小児は成人同様にメチル水銀が排泄 されること、セイシェルの研究においてはメチル水銀の影響が証明できなかったことが 示されている。また、食品健康影響評価におきまして、一般人はハイリスクグループの 対象となっていないということもございますので、小児や一般の方々について現時点で 注意をする必要性はないものと考えているところでございます。  また、リスクの表現の仕方でございますが、これは私どもリスクを管理する側の立場 としては、リスクの評価機関であります食品安全委員会で表現をされている内容に沿っ て表現していくべきものと考えているところでございます。  表示に関しては、今後とも関連省庁と連携をしてまいりたいと考えております。  次に7番は、(社)全国近海かつお・まぐろ漁業協会からいただいた御意見でござい ます。この中では、冒頭の部分に御意見がございまして、次に2つ「・」がございま す。今後、是非日本での疫学調査研究を基に見直しを行っていただきたいという点。  消費者に過大な不安を与え、買い控えなどのいわゆる風評被害が起きることだけは回 避していただきたいという点でございます。  回答としては、今回の注意事項の見直しに当たりましては、魚を食べないことによる 健康面での悪影響が発生しないように、魚介類の有益性を第1に説明し、その上で一定 の注意を払いながら魚食に努めていただけるよう作成しているものでございます。ま た、いわゆる風評被害に関しては、正確な情報提供に今までも努めてきたところです が、我が国における疫学調査、これは現在、佐藤洋先生を中心に今行われていると伺っ ているところでございますので、見直し等については、今後とも科学技術の進歩に合わ せて行ってまいりたいと考えているところです。  次に8番の御意見でございます。こちらは全国水産物商業協同組合連合会から寄せら れて御意見でございます。混乱が生じないよう、特にマスコミを含めた適切な対応をお 願いしたいという点。  また、わかりやすいパンフレット等の作成配布をお願いしたい点。  正確でわかりやすい内容の提供に努めるとともに、マスコミに対しても正確な情報を 十分に説明し、節度のある行動が行われるよう期待するという点でございます。  こちらについては、当然ながら注意事項の公表に当たりましては、正確な情報の周 知、いわゆる風評被害が発生することがないように今後とも努めたいと考えておりま す。また、既にお手元にお配りしておりますとおり、パンフレットについても作成する こととしているところです。  次に9番の御意見でございます。こちらは全国消費者団体連絡会からいただいた御意 見でございます。内容については、読み上げさせていただきますと、今回出されました 「妊婦への魚介類の摂食と水銀に関する注意事項」の見直しは、妊婦が不安を抱くこと のないような配慮や、魚介類離れが起きないように、といった配慮が感じられます。消 費者が不安を覚えるのは、漠然とした情報ではっきりとしない数字がないときや原因が はっきりしないときです。特に神経質になりがちな妊婦に注意事項を伝えることは広く 一般の方を対象とするのと違い、さらに丁寧に説明することがよいと思われます。具体 的な事例の数値を挙げていることで、むやみにおそれなくてもよいこと、魚類の栄養が 妊娠出産に欠かせないものであることや具体的な消費形態のグラム数を示したことで、 自分自身がどうしたらよいかがわかることは、不安を取り除くためにとても重要なこと です。今回はそれが示されているので理解が進むと思われます。今後とも〈正確な理解 のお願い〉に記されていますように、科学技術の進歩に合わせての注意事項の見直し や、わかりやすい情報を提供されますようお願いいたします、という御意見でございま す。  こちらについては、御意見を踏まえるとともに、今後とも科学技術の進歩に合わせま して、本注意事項の見直しを図ってまいりたい。また、適切な情報提供に努めることと したいというものでございます。  次に10番は、大日本水産会からいただいている御意見でございます。  注意事項の見直しの発表の際の報道機関に対し正確な情報提供を行っていただきたい という点。  今後、国内独自の疫学調査研究を踏まえて、継続的な見直しを行っていく必要がある という点。  また、その際には、セレンの水銀毒性の緩和機能なども考慮していただきたい。  最後としては、パンフレットを可能な限りつくり、本件に関するいたずらな不安や誤 解を持たないよう、正確な情報提供を行っていただきたいという御意見でございます。  こちらについては、注意事項の公表に当たりましては、正確な情報の周知と、いわゆ る風評被害が発生することのないよう今後とも努めたいというものです。また、パンフ レットについても、作成配布をすることとしております。我が国における疫学調査は現 在行われているものと伺っているところですが、今後とも科学技術の進歩に合わせ、注 意事項の見直しを図ってまいりたいというのが回答です。  最後の11番ですが、(社)日本消費生活アドバイザー・コンサルタント協会からいた だいている御意見でございます。御意見の中の大変恐縮ですが、2行目に(添付ファイ ルについては資料○−○参照)というところがございまして、こちらは参考資料2を参 照という形になります。失礼いたしました。  御意見としては、どのような場合を「情報提供」、「注意事項」等とするのきかな ど、分類をしておく必要性があると思うという御意見。  今後、この注意事項が消費者に広く行き渡るような工夫が積極的にされるような期待 しているという御意見です。  回答としては、情報提供や注意状況の分類につきましては、取り扱うべき内容により 異なるものと考えておりまして、一律にこれは情報提供又は注意事項と判断することは 困難と考えており、今後とも個々に判断を行い、必要な対応を図ってまいりたいという のが回答でございます。  また、注意事項に関しては、今までも御説明申し上げましたが、自治体や関係団体等 を通じて、必要とする方々に広く周知するようパンフレットの作成も含めまして努めて まいりたいという点でございます。  いただきました御意見、内容及びその回答につきましては、以上でございます。  次にこれの意見を踏まえまして、資料2でございます。ページ数で言いますと、5ペ ージになります。  こちらは8月12日、前回のこの審議会において御審議いただいた内容、それに対しま して、寄せられた御意見を踏まえ一部修正等を行っておりますので、修正点について御 説明申し上げます。まず、1ページ目、こちらのページの中で変更を行った点について は、一番下に括弧書きがございます。この括弧書きの中身については、前回は、「報道 等に当たりましては、いわゆる風評被害が生じることのないよう御配慮方よろしくお願 いいたします」という文章が入っておりました。ただ、今回はこの注意事項が広く関係 自治体等を通じて周知されるという観点から、報道のみに規制をかける必要はない。こ れは広く正確な御理解と御配慮をいただくものであるという観点から、文章の中身につ いては、「本注意事項については、いわゆる風評被害が生じることのないよう正確な御 理解及び御配慮方よろしくお願いします」という文章に修正をしております。  次に6ページ目をご覧ください。6ページ目の修正点については、表の下に「例えば 」から始まる一連の文章がございます。これは複数の魚介類を組み合わせて食べるとい うことが一般の食生活の中では一般的でありまして、そのような場合にはどういう工夫 が必要なのかということを書いていた点でございます。この注意事項を私どもの方でパ ンフレットをつくっていく中でいろいろな専門家の方の御意見を伺っているわけです が、その御意見の中で、摂食量の目安として、6ページ目の上に示しております表の各 摂食量の目安の区分、その区分単位で管理をすればよろしいのではないか。つまり全体 的な管理ではなくて、区分だけを見ている。具体的に申しますと、1週間に 160g食べ られる魚類は、それは 160g食べましょうと。その上の1週間に80gという魚の欄があ れば、それは同じ週に 160gに合わせて、さらに80gを管理して食べましょうというふ うに考えていた方がいらっしゃいました。  今回の注意事項といいますのは、私どもの食品の健康影響評価依頼に基づきまして、 食品安全委員会にお示しいただいた耐容量、この耐容量の中から一般的な食生活の中で 摂取している水銀類を引きまして、残っている余地の部分、こちらを魚介類に持つ水銀 量で割って、最終的に食べられるグラム数を出していったというものですので、各摂食 量の目安の区分は重なることもあるわけですが、それは各区分の示す量を満たした場合 には隣の区分の重なりは当然ながら発生しないというものです。その点にも御注意いた だくように、「例えば」から始まる一連の文章ですが、2行目の末尾に「また、」から 始まる点がございます。下から2行目の「食べる量をそれぞれ2分の1に」という点、 こちらまでを追加しております。より注意事項を正確に御理解いただこうという趣旨で の修正です。  6ページ目の修正点は以上でございます。注意事項の修正点は、下に示しております 括弧書きの中身、そして6ページにございます食べ方をより具体的にお示しをするとい う点、こちらのみです。  資料1、2につきまして、説明は以上でございます。 ○熊谷部会長  どうもありがとうございました。今、事務局の御説明に関連しまして、御質問、ある いは御意見ございますでしょうか。 ○神田委員  意見を寄せられたことに対して回答案というのがありますよね。そこで、先ほどの6 番の3つ目のところの、影響が非常に小さいものと誤解されるのではないかというとこ ろの御説明なのですけれども、管理する立場としては、食品安全委員会の表現、その中 から使わざるを得ないのだという御説明だったと思うんですね。ここで言語能力とか、 注意力等の影響をわかりやすくというふうに生協側で言っているわけですけれども、こ ういうことも影響は1つあるのでしょうか。  食品安全委員会が使っている表現ではないかもしれないけれども、それが1つと、お 聞きしたいのは、食品安全委員会で評価をする際にどういう資料をもとにするかという 場合に、リスク管理の側から提供された資料などをもとに評価するのではないかと思っ たときに、リスク管理の方の資料提供が少なかったのかどうなのか。その結果、こうい った表現が、言語能力とか注意力等のことについて触れられていない食品安全委員会の 文章になっているのか、そのあたりをちょっとお聞きしたいのですけれど。  それから、もう一つ、5ページの方で、一番下のところに、報道等にあたりましては という言葉を除いたということで、対象が広がったということではそうだろうなと思い ますけれども、ただ、文章として主語がないというか、何となく、それではだれに対し て言っているのかなということがわかりにくいので、もう少しその辺がはっきりした方 がいいのではないかという感じがいたします。 ○熊谷部会長  事務局いかがでしょうか、2点。 ○事務局  今、神田委員からいただきました御意見の1番目は、1/1000秒以下のレベルという表 現以外の影響等が確認されているのかどうかという点ですが、これは資料4の中に食品 健康影響評価の評価書が付いてございます。その中にいろいろな実験を行った結果の取 りまとめがございます。そこの中には幾つかの有意な差が見られたという点が記載され ております。ですので、今の御質問であれば、この1/1000秒以下の部分についても、何 らかの確認がなされたのかという点については、それはあったというものでございま す。ただ、具体的なその中身をどうあらわしていくのかという点につきまして、私ども が食品安全委員会の方でおつくりになりました資料をもとにその表現を引用させていた だいたものでございます。  あと、食品安全委員会が評価をしている資料、こちらにつきましては、当然ながらJ ECFAで使われている資料と同じ資料を用いております。ですので、フェロー諸島の 研究、またはセイシェルの研究という中身につきましても、これは私どもから提示をし た中身、これは国際機関でも評価に用いられたものと同じというものでございまして、 その資料に過不足はなかったものというふうに考えております。  あと、3番目の注意事項の下の括弧書きの少し具体性を持たせた方がいいのではない かという点につきましては、むしろどういうふうに書いたらいいか、アドバイスをいた だければ非常に助かるところでございます。  以上でございます。 ○熊谷部会長  最後の点は、注意事項の一番下に書いてある四角内のことですよね。主語がないとい う、そういうお話。 ○神田委員  「御配慮方よろしく」というと、全体に関連する言い方でもないのかなという気がし たものですから、これでよろしいといえば、別に大してこだわらなくてもいいのです が、何か気持ち悪いなという感じがいたしましたけれども。 ○熊谷部会長  広く一般ということと理解できますよね。ということは、つまり「方」じゃなくて、 御配慮お願いしますという、そういうことになりましょうか。 ○神田委員  「正確な御理解」でいいのじゃないですか。よくわからないけど、何となく気持ち悪 い。 ○事務局  「正確な御理解」のみという形にさせていただければと思いますが、後ろの「御配慮 」をとると。 ○西尾委員  お役所言葉になっちゃっていますから。 ○熊谷部会長  お役所相手だったら、まさしくこれでいいと思うのです。ということですよね。一般 人の相手だと「方」は要らないかもしれないという、そういう御意見です。 ○事務局  そのようにさせていただきたいと思います。 ○伏谷委員  No1の一番最後の「産地はどこか」とことについてのお答えですけれども、私も産地 というのは多分これから大事になるのではないかと思うのです。もう少しご丁寧な返答 の仕方をされた方がいいのではないですか。多分余り調べた検体数がないのでわからな いのですが、産地による地域差というのはかなりあるのではないかと思いますね。今、 表面には出てきていませんけれども、今後調べるにつれて出てくる可能性がありますの で、もう少しご丁寧な返答の仕方をされた方がいいのではないか。 ○神田委員  済みません、私も同じことをさっき言おうと思って忘れたのですが、質問をなさって いる方は、産地によって水銀濃度が違うのではないかという意識のもとに聞いているの ではないかと思うのですね。でもお答えの方は、「産地確認を目的としたものではあり ません」というふうに言うと、ちょっとずれているような、すりかえたような感じのお 答えのような気がいたします。 ○鈴木参考人  その問題については私もそう思っていました。実は愛知県の方で捕ったキンメダイの メチル水銀はゼロに近い数値です。それに対して、火山地帯のあるところで捕ったやつ は確かに高い。これは確かにあるのですね。ですから産地というのは逃げないできちん としておいた方がいいと思います。  あと、これ以外のことで、1つ、前からこれを見て思っていたところですが、前のと きに、最後のところでさっと何か終わっちゃったところがありまして、それが比較的、 6ページの表ですけれども、この表については十分な論議はされてはいないでこうなっ てしまったというところがあると思うのですね。実際にもう少し、なぜ、こういうふう にしたのかというところの説明,いわゆる幾つか仮定があって、仮定の1、2、3とあ ったうちの2の数字が初め入った表があったと思うのです。その表から突然こういう表 に変わったわけですけれども、そうすると、仮定2がいいとした場合ですら、例えば1 週間2回というと、 160gになるのですけれども、例えばキダイでもいいですけれど も、そういった場合、160 gでなくて、仮定には二百何グラムになっていたと思うので す。限りなく、むしろ3回に近いようなものもあると。だから、これはどういうふうに きちんと説明ができるのかなと。全部切り捨てで、危ないから切り捨てでやりましたと いうなら、それはそれでそういうことをきちんとどこかに記載していただかないといけ ない。  ただ、本当にそれで危ないという科学的な根拠があるかどうかということになってく ると思うのですね。だから、その数字を、仮定2でやりましたというのはいいですけれ ども、仮定2でやったらどうなるのかということをきちんと書いていただきたい。切り 捨てにするのか、そうでなくて、四捨五入にするのかいろいろあると思うのです、回数 に関して。それが結局今後この図にあるようなパンフレットとして出ていくわけですか ら、ここは慎重に、後で一般の方から、どうしてこうなったのだというような説明を求 められたときに、その数字がきちんと説明できるかということになってくるのではない かと思うのですね。  以前の昭和48年のときに、いわゆる暫定的な魚介類の規制値を出したときに、0.233 ppmだったか、メチル水銀で出たけれども、それは数値として出ましたが、暫定的には 0.3にしましょうという形をとったと思うのですね。あれは四捨五入すれば 0.2なので す。だけど、 0.3にしたのです。そのところの経緯は、私はよくわかりませんけれど も、ただ、そういうような例があるわけですね。ですから、そこのところをどういうふ うに説明されるかというところが一番重要ではないかと思います。 ○熊谷部会長  最初の産地の問題ですね。これにつきましては、回答案のみを工夫すればよろしい と、そういうことなのですか。 ○伏谷委員  はい。 ○熊谷部会長  あと、いろいろ注意事項の中には別に書かなくてよろしいということですよね。 ○伏谷委員  データがないのですよね。ですから、この質問に対する答えを、もう少し丁寧にされ る以外は、今の時点ではできませんね。 ○熊谷部会長  要するに産地による差異が果たしてあるか、ないかというのはまだよくわからない。 ○伏谷委員  今まで出てきたデータはそれが出ていませんので。 ○熊谷部会長  少なくとも今までのデータから見る限りは、産地による差は考えなくていいだろうと いう理解というふうに受けとめているのですけれども、私は。 ○伏谷委員  そうじゃないのですよ。産地別のものをやってないです。 ○鈴木参考人  正確なデータはないけれども、たまたまいろんなデータ見ると、あるところは高いけ ど、あるところは低いというのはあるわけですね。 ○熊谷部会長  それは数のばらつきの範囲内ではないですか、そういう理解ですけれども、産地によ る差異があるという前提に立つと、がらりと話が違うことになるのと違いますか。 ○鈴木参考人  物によって違うと思うのです。魚種によって。 ○伏谷委員  これを議論する上のデータがないのですよ、産地別に調べた、同じ魚種で、産地別に 調べた、たまたま手に入ったものの水銀量を調べているだけで、ちゃんと意図として、 どこで捕った、どこで捕った、どこで捕ったというものの魚種は調べてない、同じ魚 種。 ○熊谷部会長  一応産地を裏付けるデータがないので、今はそれを問題にしないと。 ○伏谷委員  そうです。できない。 ○熊谷部会長  私もその理解でしたら。 ○鈴木参考人  今はそういうのはできないけれども、こういうふうに、先生言われたように、目的と したものでないというような、何か逃げ道的なことではいけないのではないかというこ とは同感です。 ○熊谷部会長  そうすると、そういった点、含んでいただけますでしょうか。 ○事務局  今後、これからも調査は続いてまいりますので、そういう中でどういうところのもの であるかというような観点も含めて調査を進めていくという形がよろしいという御意見 だと思っております。  今回の問1番にあります「ムツ」に関しましても、全国を網羅しているデータではご ざいません、ですので、地域性がどうだとか、あるのか、ないかというようなことまで を見れるデータにはなっていないというのが現状でございます。こちらの書き方につい ては工夫をさせていただければというふうに思います。 ○丸井参考人  前回も検体数が少ないということについて、私もちょっと触れた記憶がありますけれ ども、それと同時に産地という場合に、私、食品、表示部会の方をやっておりますの で、今度、産地によって非常に差があるということになってきますと、また、表示の問 題ともかかわってくるところがあります。そういうこともありますので、現在のとこ ろ、本当に個体差なのか、場所の違いなのか。魚の場合には回遊しますので、ほかの農 産物の産地とはまた違う意味を持っておりますので、例えば日本海にいても、日本の漁 船が捕れば国産になり、韓国の船が捕れば韓国産になるという、そういう海域であらわ す、あるいは漁獲した国であらわす様々な表示の問題とも絡んできますが、現在のとこ ろは確かにまだ検体数が少なくて、地域差について特定はできないという段階で、それ は構わないと思いますが、この先、そういう産地の話という場合には、特に魚の場合に は表示の問題とも絡んでくるということをちょっとお話ししておきたいと思います。 ○鈴木参考人  先ほどのお話の中で、確かに産地について、実際捕ったところ考えた場合に、回遊魚 というのはそんなに大きな差がない可能性が多いですね。ところが余り回遊しない魚も いるのです。そういうものについては結構産地の違いというのは出てくる可能性が高い のではないかというふうに思います。 ○熊谷部会長  それから、鈴木先生のもう一点、説明ぶりじゃなくて、この表についての御意見いた だいたわけですけれども、もうちょっと詳しいのはQ&A等にもありまして、これにつ いては、また事務局の方から御説明いただきたいと思いますが、その前に、坂本先生、 何か。 ○坂本参考人  今、地域別の魚の水銀濃度の話ですけど、私は日本全体そんなに地域差はないと思う のですよ。特に表層を泳いでいる魚というのは、アジとかイワシなんかより高い値が出 るということは一回もありませんし、ただ、深海魚、あれは火山性のもので、ある特定 の魚だけが高くなる可能性がありますけど、すべての魚が、特定の地域が汚染されてい る状態は今ありませんので、それは心配ないのではないかと思います。 ○熊谷部会長  ほかに御意見ありますか。 ○丸井参考人  先ほど6ページについてのお話がありましたけれども、事務局の方で御説明いただい た表の下の「例えば」のところの説明、委員の先生方、これでおわかりになったでしょ うか。まだわかりにくいと思うのですが、なぜかといいますと、先ほど御説明あったこ とをちょっと別の言い方をしますと、上の表、4つに分かれておりますけれども、4つ それぞれについて別々に食べていいのではないかという認識がございました。実際に現 場で、例えば給食を管理している方とか、栄養指導をされる方等々にこれを見せて、ど ういうふうに、試案を実際にどのような献立を考えるかというお話をしたときに、さっ とこれを見て、バンドウイルカは2カ月に1回食べてよい。コビレゴンドウを2週に1 回いいと。それぞれが2カ月に1回食べて、そして一番下のものは週に2回まで食べて よいと。それらを合計して構わないというような読み方をされました。  これはそれこそリスクコミュニケーションに絡む問題でして、きちんとここでの意図 が、我々は初めから議論しているので、何をされたいか、よくわかっているのですが、 実際にこれを見た方が誤解して、それぞれを全部合計して食べてよいといった誤解をさ れたので、この下の「例えば」というセンテンスを入れられたと思いますが、実は私は よくわからない。先ほどのような誤解を除くにはまだちょっと難しいのではないかと思 うのですが、委員の皆様いかがでしょうか。 ○坂本参考人  この魚類の4種類の分け方、この注意事項だけでは、何でこういうふうな分け方にな ったかというのははっきりわからない。国民がどういう情報を持って、どういう判断す るかということも少しはきちんと出さなければいけないので、この魚介類の横に、それ ぞれの水銀濃度、要するに範囲ぐらいを書いてやって、こういう水銀濃度持っているの だから、こういう規準でということを少し考えてもらうような方法もとったらいかがで しょうか。  確かに水銀で分けてあるのですけど、なぜ、こういうふうな分け方をしたのかという のが、これからでは全然伝わってこない。だけど、その横に数値があれば、ある程度、 国民も判断できるのではないかと思うのですが。 ○熊谷部会長  いかがでしょうか。今の御指摘を踏まえて、何かいいアイディアがこの場でもしあり ましたらお願いしたいのですが。 ○丸井参考人  この部会の議論の終了後にお話をいただくという参考資料1のように、もし誤解を避 けるとすれば、例えばこんなふうにしたらよいだろうという案が参考資料1になります か、それを注意事項の中で、言葉であらわすとしたら、どのようにするとわかりやすい かというふうに考えていただければと思います。 ○事務局  1つの提案ではございますが、私ども平成15年に注意事項を公表した際には、やはり わかりにくさというものが原因となりまして、諸般の問題点を指摘されているわけでご ざいまして、今回はQ&Aと概要をセットにして、皆様にお示しをしていこうというふ うに考えているところでございます。例えばなんですけれども、注意事項の中にQ& A、これについても併せて参照くださいと、注意事項とQ&Aがセットになっていると いうところをお示しして、Q&Aの中で、例えば坂本先生の方から御指摘のありまし た、魚をどうやって4つのランクにしているのだという点等々について、その表を追加 して、そこで御理解をいただくと。  また、今、丸井先生の方からもお話をいただきましたが、これにはさらに併せてパン フレットというものもこれから作成して正確な御理解をいただこうというふうに考えて いるところでありますので、まず1つの御提案なのですが、この注意事項の中にQ& A、こちらを参考としてくださいということを明確に書き抜くと。さらにQ&Aの中 で、今御指摘のありましたような点を書き込むという形で進めていきたいと考えており ますが、いかがでございましょうか。 ○熊谷部会長  それではその前に、今のを保留しておいて、Q&Aについて、事務局から御説明いた だけますか。 ○事務局  そうしましたら、資料3でございます。ページ数で言いますと、7ページでございま す。こちらにつきましては、前回もお示しをしているところでございますが、意見募集 を行った結果といたしまして、例えば語句がよくわからないというような点や、この検 討につきましても、もう1年以上がたっているという点がございまして、そういう意味 から、まず目次の下にございます語句の説明というものを追加してございます。  次に変更いたした点としましては、注意事項の見直しとしまして、問1を新設してお ります。これは1年以上が経過をしているという状況の中で、今なぜこのようなことを やっているのかという御意見が、昔を覚えていらっしゃる方は意識の中であるのです が、今これを見ますとなぜという御意見もございますので、問1を起こさせていただい ております。  また、前回の8月12日の部会におきましては、問21として、今後の予定というものが あったわけですが、今後の予定はもう既にございませんので、21については削除してい ます。  順番に御説明させていただきますと、次の9ページでございますが、【語句説明】と いう部分がございます。こちらには1から4まで、これはわかりにくいという御指摘を 受けている文言、こちらを抽出しております。1.がEPA、DHA、2.耐容量、3 .暴露量、4.一日摂取量調査(マーケットバスケット方式)というものでございま す。  その下の【文章中の記載について】という部分につきましては、8月12日の部会にお きましては、問1の下に入っていたものですが、文章を簡潔にしようという観点から、 この語句説明の下に掲載をさせていただいております。  また、「『魚介類』」には、クジラ類を含みます」という説明であったのですが、こ のクジラ類の中にイルカが入ることが普通の人はなかなかわかりにくいという御指摘ご ざいまして、「『クジラ類(クジラ、イルカ)』」ということをあえて記載をさせてい ただいております。  次に10ページでございますが、こちらが昨年の8月の段階で、今なぜこのような見直 しを行うのかという問に対して回答をつけていたものでございます。それにさらに加え まして、1μg、このμgという単位が非常にわかりにくいという御意見もいただいて おりますので、参考として「1μgは1/100万グラム」ですということを記載しておりま す。  次の修正点については14ページでございます。14ページの2と打ってあるところにつ きまして、これは注意事項の書き方を若干変更しておりますので、それに対応する形で の記載文章を追加しているものでございます。  次に17ページでございますが、問9の答の3、4つの区分があるというお話がありま したが、その4つの区分を2つの区分、重ねて1週間に食べようという場合にどうした らよろしいのかということにつきまして、具体例とともに提示をしている部分でござい ます。  そして、問10でございますが、こちらは、先ほど鈴木先生の方からお話のありまし た、どうやって、この注意事項の量的な目安等々をつくっていったのかという部分を詳 しくこの中で説明している部分でございます。  次が21ページでございますが、問12の答の3の下に(参考)という形でマグロの種類 又は別名、これを再度表示させていただいております。実際に先ほど丸井先生の表示の お話もあったのでございますが、市場で販売されているものについては、こちらにござ います標準和名以外にも名称が使われることもございますので、そういう点に配慮して この名称を記載しております。  修正点につきましては、以上でございます。それ以外の部分については、若干文章の つながりが悪い等の御指摘をいただいておりまして、「てにをは」といわれる部分につ きましては、事務局の方で任意に修正をさせていただきました。  Q&Aについての変更点は以上でございます。 ○熊谷部会長  どうもありがとうございました。  先ほどの件に移りたいのですけれども、つまり、この注意事項に加えてパンフレッ ト、参考資料1を併せて、さらにQ&Aも併せて見ていただくと全部わかる仕組みにな っているのではと、そういう御意見だったと思うのですが、いかがでしょうか。 ○鈴木参考人  先ほどの答えにはちょっとなかったのですが、いわゆる1つでもとってもいいのです が、例えば「キダイ」というのをとると、仮定2をとれば、1週間に 229.7と書いてあ るのですけど、 230ぐらいということになるわけですね。  逆に、今度その後で、先ほどの表を見ると、80gとして週2回という形だったと思う のですね。そうすると、80gで2回というのは160gですね。230というのは、80で3× 8=240にむしろ近いわけですね。割れば、80で割った場合には2.8幾つか、そんなぐら いになるのではないかと思うのですね。そのときに、それを2回にするということに対 する記述というものはないわけですから、それをなぜそういうふうにするのかというと ころをきちんと説明できないと、何で2回なのか、何で3回じゃいけないのかという質 問が来てしまうと思うのですね。そこのところを四捨五入にするのか、すべて切り捨て にするのか。四捨五入も1つの案でしょうし、切り捨てにするのだったら、切り捨ての 1つの理由というものがないといけないのではないでしょうかと。2.8幾つをイコール 2にするのであれば、そういう理由が必要でしょうということです。 ○熊谷部会長  20ページの数値を超えない値を採用したのと違いますか。もしそうだとすると、例え ば、20ページの下の4で、「仮定2を一つの目安として」ということが書いてあるの で、そこに一言、「その数値を超えない」というような表現が入ればよろしいですか、 Q&Aの20ページですね。 ○鈴木参考人  数値を超えないということはどのような意味でしょうか。 ○熊谷部会長  つまり 229を3回食べると超えちゃうのですね。そういう数値は採用しないで、余り がかなりあるのだけれども、2回食べていれば、その数値を超えないのでかなり安全な 側に立ったものであるということです。 ○鈴木参考人  それは安全で切り捨てに近い形ですね。数値からすれば。 ○熊谷部会長  という表現がいいかどうかわかりませんけど、ニュアンスとしては、残りを切り捨て て。 ○鈴木参考人  2.8幾つの後のコンマ以下は切り捨てると。それはどうしてかということを。 ○事務局  それは、今、部会長からお話いただいたとおりでございまして、試算の結果を一般的 に喫食する切り身の量が80g程度であるという観点から、その80gを何回食べたら超え てしまうかという点で、それを超えないように、回数を設定させていただいたと。20ペ ージの4の書きぶりの中にないので、その数字を超えないようにということを追加した いと思います。 ○有馬委員  20ページの表を見ると、先ほどの 240という数値にこだわるとすると、一番上の魚介 類のクロムツのところは 244というふうになっていて、先ほどの論理で言うと、2回と いうか、このカテゴリーとしては2回になっていますね。その辺は……。 ○鈴木参考人  3回になっています。 ○有馬委員  3回までという、ちょっと整合性が。 ○熊谷部会長  そうですね。もし、そうだとすると、整合性をとった形で表をつくった方が、恐らく 将来的には問題ないかもしれないですね。それでは、その部分はいかがでしょうか。事 務局の方で再度御検討いただいて対応していただくということで。 ○事務局  考えさせていただきます。 ○鈴木参考人  もう一つの案としては、80gというのを出していますけど、80gというのを出した方 がいいのかどうかという問題もありますよね。1食分として考えていくという、ある面 では少しあいまいな話になるかもしれませんが、80gときちんと決めちゃうと、ある面 では非常に難しい問題が出てくるかなという気もするのですけれども。 ○熊谷部会長  ただ、1食当たりとする表現にした方がいいか、80gときちんと言った方がいいかと いうのはいかがですか。私はグラム数を言った方が、1食当たりというと、何となく個 人差がかなりありそうな気がしてならないのですが、いかがでしょうか。この80gとい う数値の由来というのはどうだったですか。 ○事務局  あくまでその実態に基づくものでございます。ですので、販売されている実態、これ は店頭でご覧になっていただければわかるのですけれども、そのほとんどが80g前後で あるというところから引用しているものでございます。また、マグロ類の調査につきま しても、これは吉池先生のところで行っていただいた調査でございますが、おおむねそ の80gを中心に喫食実態があるということもわかっているところでございますし、それ は別途の資料の中にも追加して説明しているところでございます。 ○熊谷部会長  そうすると、この表示の仕方、つまり80gということで問題ないように思いますけ ど、いかがですか。特に御異議なければ、80gということで、このままの表現方法でお 願いします。  それから、先ほどの丸井先生の御指摘は、確かにこれだけを読みますと、組み合わせ で食べると大丈夫なのかもしれないと思われかねないというのは確かに、「例えば」の ところを少しいじくって、何かもうちょっと誤解を避ける表現がつくれるかどうか、注 意事項の方の6ページなのですけれども、つまり、そう思わないでくださいというニュ アンスがここに入ればいいわけですね。組み合わせで大丈夫だと思わないでください と、はっきり言えば。ただ、それを別の表現で何か加えていただければ、多分その問題 は解消できるのだと思うのですけれども。 ○伏谷委員  実名を出して、例えば、何を食べるか。 ○熊谷部会長  それは、この参考資料等を併せて見ていただければいいと思います。もし、参考資料 を必ず併せて見ていただくということであれば、よろしいのでしょうか。丸井先生いか がですか、参考資料のこれと。 ○丸井参考人  多分参考資料の方は対象が極めて限定されて配布されると思いますので、注意事項は 注意事項で独立して、少なくともQ&Aを参考にしていただきたいというようなことは 入るにしても、これは多分単体で動くのではないかと思われますので、組み合わせでは ないと。あるいは総量で考えてくれというようなことがわかるような表現になっていれ ば、これはこれでいいのではないかと思います。 ○西尾委員  例えば、上からA、B、C、D群というふうに分けまして、例えばC群のものを2種 類週に食べるのであれば、それぞれ40gずつと。2種類と書いてありますね。だから、 量によって、A、B、C、D群に分けて、例えばC群の2種類食べるのであれば、それ ぞれ40g、合計して80gになる。 ○熊谷部会長  その他は食べられません。 ○西尾委員  A、B、D群は食べないようにしてくださいというような表現の方がいい。例えば、 Dであれば、それぞれ80gずつ食べられますよと。 ○熊谷部会長  「例えば」の後にそういう表現を。 ○西尾委員  入れれば。 ○熊谷部会長  どうもいろいろ言い方がありそうですので、どうでしょうか、事務局で御検討いただ いて、事務局の方はいかがでしょうか。何だか宿題ばっかり多くなって、もう一度これ を開催しないと、ぐあい悪いかなというような感じもありますけれども。 ○事務局  独立という御指摘もあるわけですが、そこは私どもとしてはQ&Aが並列のものであ って、常に一緒にあるのだという観点。文章の中で、この書き方ではなかなか理解しに くいということであれば、具体例をその下に参考として示してしまうというのも手なの ではないかなと。例えば、今、西尾先生からいただきました、これとこれを食べたら、 1週間においてはそれ以外の区分のものは食べないでくださいとか、そこの表現は考え ますけれども、参考のようなものを少し差し込むと。さらに加えてQ&Aも同時に活用 していただくことも考えられるわけでございますが。 ○熊谷部会長  どうでしょうか。そういう取り扱いで問題ないように思いますけれども。 ○石田委員  Q&Aとセットとおっしゃられても、これだけを見るというケースがどうしても出て きてしまうときにどうするかということはやはり対応しておかなくてはいけないように 思うのですね。先ほど坂本先生が水銀の濃度をここの横に書いてはどうかといったお話 と、西尾先生のお話は全く同じことだろうと思いますので、4区分に分かれているのが なぜかということだけは一言、4区分が水銀の濃度、魚に含まれている80g当たりに含 まれている水銀の濃度でこの4区分に分けていて、その4区分を、例えばA、B、C、 Dとして重ねて食べないようにとかという具体的なところまで表記していただいて、こ の表だけをもし単独で見られても、誤解を得ないように対応しておくことがすごく必要 に思います。 ○熊谷部会長  そうすると、水銀の汚染実態からして、4種類に区分したのだと、そういう但し書き が入ればいいだろうと、そういう御意見ですね。 ○水産庁  注意事項の表でございますけれども、摂取量の目安という4区分に分けているもので すが、これは事務局から、注意事項とQ&Aはセットだということで、注意事項にQ& Aも見てくださいということを明記するという御発言ございました。そういうことであ れば、80gについても、これもあくまでも目安でございまして、80gとか、1週間当た り160gでありますから、そうすれば、ここに丁寧に、先ほどありましたように、キダイ だとかクロマグロ、それぞれ160という値ではなくて、240とか、そういう話になります から、ここに細かく水銀の濃度だとか、それぞれの摂取量、細かい数字を挙げる必要な くて、一括してQ&A、ここのものについては見てくださいという書き方にした方がい いように思います。その方が、この表だけ見ていると、早とちりで1週間に80gだけな のか、160gだけなのかという早とちりを少しでも防止することができるのではないか と思います。  また、水銀で、食べる量を書かないで、仮に水銀の量だけを書くと、これまた、水銀 というと、今、座長の話がありましたように、リスクがあるのかということになります ので、そこはバランスをとって工夫する必要があろうかと思っております。以上です。 ○熊谷部会長  今の御意見はこの表を、このままで活かして、それでQ&Aを見ていただくと、そう いう御意見ですね。 ○水産庁  そうです。 ○熊谷部会長  ほかにありますでしょうか。 ○事務局  今の水産庁のアドバイスであるならば、例えばという部分につきましては、例えばの 後ろ、工夫をしましょうという部分の文章の末尾に具体的な摂食方法についてはQ&A の何番をご覧くださいと入れておけば、間違いなくそこを見るのではないかというふう に思うわけです。 ○熊谷部会長  いかがでしょうか。よろしいでしょうか。そういう取り扱いで。 ○鈴木参考人  水産庁から非常に重要なこと言われていたのですけれども、この表というのでなく て、この横に付け足してほしいということをおっしゃっていたのですね。いわゆる仮定 2の形であれば、1週間に何グラム程度という数値を、例えば各あれにおいて付け足し てほしいと。いわゆる単なる1週間80g程度とか、1週間 160g程度ということではな くて、一応こういう分類はしたけれども、実際のところはこうですよというのも入った 表がほしいということではないかと思うのです。あと水銀の濃度も書くのであればとい うことだったと私は理解していますが、そうですか、違いますか。 ○水産庁  私としましては、今、申し上げたところは、これまで議論積み上げてきて、この表が 出ているわけですから、これでいいと思っています。ただ、1週間当たり80とか 160と きっぱりと言い切っていますので、実はそうではないのだと、端数がありますね。3回 超えるところもあるし、2回のところもあるということですから、仮にこういう書き方 をするのであれば、この注意事項の中にQ&Aも見なさいと。それぞれの個々の摂取可 能量何グラム…… ○鈴木参考人  ここに書くのですか。 ○水産庁  私は書く必要ないと思っています。それはQ&Aを一緒にセットで見てくれという事 務局の説明でありましたから、それであれば、Q&Aを参照しなさい。さらに言います と、今、お話ありましたように、個々の魚種の摂取量については、Q&Aの何番目とい うことをこの中に明記しておけばいいのではないかと思っています。それが1点です。  もう一点は、この表に、個々の魚種について水銀の量だけを出すということであれ ば、それは水銀は危険みたいな話が、そちらの方が消費者、妊婦の方にインプットされ てしまいますから、もし水銀の濃度を書くということであれば、個々の魚種について、 だったらば、摂取可能量も細かいところは書くべきだと。結論的に言いますと、むしろ 私はこの表のままでよくて、個々の魚種の水銀濃度だけを横にくっつけるやり方はバラ ンスを欠いているだろうと。消費者に誤ったメッセージを渡されると。つくった人の意 図に反しまして、そういうことを危惧しておりますから、それはしない方がいいと思っ ています。 ○村上参考人  どう書いたらいいかという場合に一番いいのは、通じるかどうか、相手に確かめるの が一番いいわけで、幾とおりかの表現方法をつくって、それを見て、普通の人、あるい はせめて栄養士が献立を立てる参考にどういうふうに取り扱うか。先ほど丸井先生がお っしゃったことは、実際に私どもは予想しなかったことが栄養士の口から出てびっくり したわけでございまして、そういう方に見せたらいいかもしれません。幾とおりも表現 方法はあろうかと思いますけれども、参考資料の、先ほども丸井先生お触れになった1 枚目のところに出てくるのは、割合にわかりやすく、これをとったら、あとはとっては いけない。そして、メジマグロなどは、普通にとっても大丈夫という、こういうものを 文章で上手に表現しなければならないことがちょっとつらいかもしれませんけれども、 Q&Aに少し、これをもとにしたようなものを文章化して入れたらいいかしらと思いま す。  ついでにといっては申し訳ございませんけれども、私はQ&Aにこんなに神経を使っ て検討しているということは非常にいいことで、いかにもリスクコミュニケーションの 時代に合った厚生労働省の行き方としてはとても新しい、初めてと言っては申し訳あり ませんけれども、あまり前例がなかったと思われる作業は非常に評価していいと思いま す。  ただ、リスクコミュニケーションは、とにかく相手にきちんと伝わるかどうかという こことが問題で、では相手はだれかという、ここは1つ難問でございまして、厚生労働 省がお出しになるQ&Aも注意事項も、発信者は厚生労働省、しかし、宛名はだれかと いうことが特定できてないために、文章がどこまでやさしくしたらいいか、難しくても いいのか、そこがわからないわけで、このQ&Aとか注意事項は、非常にそういう面で 難しいかと思います。  それに引きかえて、参考資料の「ママになるあなたへ」と、これで初めて宛名がはっ きりして、こういう人たちに伝えたいということになりますと、それなりの文章の構成 が決まってくるわけで、言葉遣いも。そういう意味では、この場合も、私は一番気にし ていることは、ここでこの表現がどうかこうかということを疑問視する手前に、ぜひど うぞ、妊婦の方たち、あるいはこれから妊娠するかもしれない若い女性たちに少数でも プレテストをなさって、これで通じるか、あるいはこういうことを質問として設けたけ れども、もっとほかに聞きたいことがあるのか、ないのか。少人数でもいいので、お確 かめになったらどうだろうか。相手に通じるということを確認、ある程度、もちろんい ろんな受け方ございますので、限られた数でテストしても、それの予想を超えることは ございましょうけれども、でも実際にこれを読むだろう相手たちの何人かに読んでもら って、そこで修正していくということがやはり大事ではないかという気がいたします。  疑問にお答えしますのQ&Aも拝見しますと、これは難しすぎはしませんかしら。有 機、無機から入り、その説明の仕方。文言の中で平均的な食生活をしている限り大丈夫 という、平均的な食生活という言葉も統計上の真ん中だったらというふうに、もう少し 積極的にバランスのいいとか、もう少しいい表現もあろうかと思います。細かいことは そんなことでございますけれども、ともかくプレテスト、私ども調査をする前に必ず調 査票が相手に読み取れてもらえるかのプレテストをいたしますけれども、せっかくお金 をかけて、時間をかけてつくる場合は、ぜひこれはと思います。  それから、ほんの小さいことですけど、これパンフレットとお呼びになるのですけれ ども、パンフレットというのは綴じた冊子の小冊子で、リーフレットというと、本当は 畳むということも入るんですけど、日本ではリーフレットと言ってもいいかもしれませ んし、チラシかもしれませんね。パッフレットというのがちょっと気になります。  小さいことばかり申し上げましたけれども、私が申し上げたいのは、相手に本当に通 じるかどうか、相手になるらしい人たちに確かめていただきたいということです。 ○基準審査課長  ありがとうございました。村上先生から、プレテストをやったらどうかという御提案 をいただいたわけでございますけれども、実は私どももこの原案といいますか、8月の 案に少し手を加えまして、これで本当に御理解いただけるだろうかということで、実際 に、私どもの本当に少人数、大規模なものではありませんけれども、何人か内部で、あ るいは少し外部の方にも参加いただいて、これを見ていただいた上で、一応の御理解を いただけるという、そうしたプロセスは経た上でのものではございます。 ○村上参考人  それは失礼いたしました。 ○基準審査課長  ありがとうございました。 ○丸井参考人  意見というか、今、村上参考人のお話、そのとおりだと思いまして、パブリック・コ メントでも、今回の注意事項、今までに比べて、随分わかりやすいというよい評価をい ただいていまして、全体として、今までの注意事項より随分よくなってきていると思い ますので、そういう意味では、最後の部分で全体としてあまり否定的なトーンにならな いような形でうまくメッセージを伝えられればいいなと思いますので、もし変える場合 でも、これ以上は食べないようにという形でなく、もう少し中立的なというか、先ほど のをもう一回言いますと、余り否定的なトーンにならないような形で注意事項が出てい くといいなというふうに思いました。 ○神田委員  済みません、話が少し広がっているかなと思うのですが、先ほどの表の見方で、Q& Aと併せて見たらいいとか、いろんな意見が出ておりましたけれども、この表のところ に注意書きとして書く必要があると思うのですね。そのときに、例えば、どういう表現 がいいかということが宿題になったようですけれども、この表にあるすべてのものを指 定期間内に同時に食べていいというわけではありません。例えば、キンメダイ80gを一 度食べたら、それ以外のものは控えてほしいという意味ですというような、そういうよ うな書き方をしておく必要がやはりあるのではないかというふうに思います。 ○熊谷部会長  この注意事項の中でそれが読み取れるようにということですね。その書き方について はいろいろ、もう3通りぐらい多分出てきていると思いますので、事務局の方で、今い ただきました御意見を踏まえて、そういう方向で手直しをお願いしたいと思いますが、 特に御異議なければ、事務局もそれでよろしいですか。今、それとも。 ○基準審査課長  若干お時間いただけるようでしたら、今少し文案を考えて、お示しさせていただけれ ばと思います。よろしゅうございますでしょうか。 ○熊谷部会長  それでは休憩でもとりますか。 ○塩見委員  さっきからこの表見ていて、ずっと気になっていたのですが、ヨシキリザメのところ だけが(筋肉)となっているわけですけれども、これはどういう経緯だったか、余り覚 えてないのですが、わざわざここに(筋肉)というふうに入れたのに何か特段の理由が あるのかどうか、そこら辺を説明いただけるとありがたいのですけれども。 ○事務局  今の塩見先生からの御意見は、サメの中でもヨシキリというものはフカヒレというも のの活用が多い魚でございます。フカヒレにつきましては、水銀の問題を懸念する状況 にはないということでございまして、そことの区分を明確にするためのあえての表記で ございます。これは平成15年の表現のときからこのようにさせていただいております。 ○塩見委員  ほかの魚については、必ずしも筋肉にこだわっていないというふうにとっていいわけ でしょうか。そういうふうになってしまうのですけれども。 ○事務局  特にヨシキリについては、商用的価値の問題から、このような表現が必要というふう に考えたわけでございます。 ○塩見委員  むしろ、それでしたら、ヨシキリザメの場合は、フカヒレとか、そういうのはよろし いですよと書いた方がかえってわかりやすいのではないですか。 ○伏谷委員  筋肉を除いたらいかがですか。かえって混乱するのじゃないですか、筋肉を入れるこ とによって。 ○基準審査課長  先ほど申し上げたような形で文案を考えさせていただきますので、しばらくお時間を いただけますでしょうか。 ○熊谷部会長  10分程度、お休みということで、また、10分後に再開したいと思います。                   (休憩) ○熊谷部会長  それでは再開したいと思います。事務局で案ができましたでしょうか。   ○基準審査課長  それでは、修文案ということで読み上げさせていただきます。申し訳ございません。 厚生労働省の会議室でしたら、コピーをとったりできるのですけど、それができません ので、読み上げをさせていただきます。申し訳ございません。  6ページの、真ん中の、「例えば」から始まるパラグラフでございますけれども、そ この冒頭に、「目安の表に挙げた魚介類のうち、複数の種類を食べる場合には以下のこ とに御留意ください。」、その後、もとの文章が続きます。「例えば『週1回と注意事 項に記載されている魚介類』のうち、2種類または3種類を同じ週に食べる際には、食 べる量をそれぞれ2分の1、または3分の1にするよう工夫をしましょう。」、ここで 一度文章を切っていただきます。  もう一度読み上げます。「例えば『週1回と注意事項に記載されている魚介類』のう ち2種類又は3種類を同じ週に食べる際には、食べる量をそれぞれ2分の1、又は3分 の1にするよう工夫をしましょう。また、注意事項に『週に1回と記載されている魚介 類』及び『週に2回と記載されている魚介類』を同じ週に食べる際には、食べる量をそ れぞれ1/2にするといった工夫をしましょう。また、ある週に食べ過ぎた場合は、次 の週に量を減らしましょう。『具体的な食べ方についてはQ&Aの問9をご覧ください 』」というふうにさせていただければと思いますが、この案につきまして、御意見を賜 れれば。  もう一点、そのページの一番下、〈正確な理解のお願い〉ということで、3行文章が 書いてございますけれども、最後に「正確な御理解のためQ&Aについても御参照をお 願いします」という文章を追記させていただければと考えております。よろしくお願い します。 ○熊谷部会長  どうもありがとうございました。注意事項に記載されている、あるいは注意事項に 「週に1回と記載されている魚介類」、この注意事項というのは、この2ページ全体を あらわしているのですけれども、ここで指しているのは、この上の表のことなのではな いかと思っているのですが、表に番号がないので、「表1」とかと言えないのがつらい ですけれども、「表に掲げてある」とか、そういう表現の方がいいのではないかと私は 思うのですけれども。 ○伏谷委員  これとあまり変わらない。 ○熊谷部会長  変わらないですか。目安の表。 ○村上参考人  「目安の表」とか何か。 ○熊谷部会長  「目安の表」ですか。 ○村上参考人  あるいは、ただ、「表」でもわかりますけれども、ここには表は1つしかないから。 ○熊谷部会長  今の事務局の御提案よろしいでしょうか。 ○伏谷委員  今の案ですと、もとの案と余り変わらないように受け取ったのですが、それよりも、 参考資料1に書かれている右の2つの例を文章化した方がわかりやすいのではないか。 これは非常によくできているのではないかと思いますけれども。 ○基準審査課長  御意見ありがとうございます。今、文章化という御指摘がございましたが、この図表 そのものを、先ほど申し上げましたこの注意事項で言及しておりますQ&Aの問5の答 のところに載せるということにいたしますと、この注意事項では記載はこれだけですけ れども、Q&Aをご覧いただくと、さらに確実にわかりやすい図表をご覧いただけると いうようなことになると思うのですけれども、そういうことでいかがでございましょう か。 ○熊谷部会長  この注意事項、既に大分練っていただいたということを考えますと、Q&Aでそのあ たりを触れていただいてということでもいいような気がしますが、特段御異議がなけれ ば、今の課長の御説明どおりにしていただくということで、それでは、それでお願いし ます。 ○石田委員  表なのですが、こちらの参考資料の順番と、こちらの表の順番が違うので、これは一 緒にしなくてよろしいですか。キダイ、キンメダイという順番に、要するに比較的食べ られるお魚から順番にというか、少ない量から並んでいるのだろうと思うのですけれど も、それがこちらの表は多い含有量ごとに並んでいるということで、そこは合わせてお く必要はないでしょうか。 ○熊谷部会長  これは表のタイトルが、妊婦が注意すべきという、注意すべきということで、最も注 意すべきがバンドウイルカと、こういう順序になっているのだという理解なのですけれ ども、私の方は。ですので、この表のタイトルからすれば、こういう順序の方がむしろ よろしいのではと考えます。  もう一つの参考資料の方は、「目安」ということがタイトルですので、こういう順序 でいいのではないかと思うわけです。ほかに。 ○坂本参考人  ヨシキリザメ(筋肉)のところですけれども、それをずっと上に上げて、魚介類の右 側に(筋肉)と書いたらすべて筋肉の話なのでということでわかりやすいのではないで しょうか。 ○熊谷部会長  その他の魚介類は筋肉に限ってないですよね。 ○坂本参考人  筋肉の話だと思いますけど、内蔵だったら、また話が全然違ってきますので、すべて 魚肉部だというふうに思いますが。 ○熊谷部会長  クジラの何というんですか、ベーコンでしたか、油のところは……。 ○伏谷委員  油ですよね。皮の下です。 ○熊谷部会長  そこは。 ○坂本参考人  クジラのベーコンは全然入ってないですから、それも対象外ですね。 ○熊谷部会長  対象外なのですか。 ○坂本参考人  はい。だから筋肉部というふうに、一番上の魚介類のところで括弧付けてやると、肉 部とすべてが理解できるというか、説明できるのではないかと思います。 ○熊谷部会長  キンメダイなんていうのは、皮ごと食べるわけですけれども、そこは要らない。 ○坂本参考人  食べる分の量が9割以上ですから、それはそんなに心配しなくていいと思います。 ○鈴木参考人  貝はどうですか。 ○坂本参考人  貝も筋肉でいいのじゃないですか。肉部というか。 ○基準審査課長  ただいまの御意見ですと、この表の一番上のカラムのところ、摂取量の目安の横の魚 介類というカラムのところに(筋肉)と記載するということで、ヨシキリザメの後ろは 削除するということでよろしゅうございますでしょうか。 ○熊谷部会長  それでよろしいですか。よろしいでしょうか。                (「はい」と声あり」 ○熊谷部会長  そういうふうに、魚介類の隣に筋肉ということで、すべて筋肉を指すのだということ でお願いします。 ○伏谷委員  それよりも、摂取量の後に筋肉という方がいいのじゃないでしょうか。 ○熊谷部会長  筋肉の摂取量ですか、言うなれば。 ○伏谷委員  そうですね。魚介類(筋肉)というのは何かおかしいです。 ○基澤審査課長  表題の部分の中の、その摂食量などに(筋肉)を加えるということでございますか。 ○熊谷部会長  よろしいでしょうか。摂食量の後に(筋肉)ですね。  それではよろしいでしょうか。注意事項、Q&Aについて御意見いただきましたの で、あとは概要が残っていまして、概要の案をまず事務局から御説明願います。 ○事務局  概要につきましては、資料4となっております。  資料4につきましては、8月12日の部会でお示しをさせていただきました内容とほと んど変更はございません。変更点につきましては、資料4のページ数でいきますと、4 ページ目でございます。4ページ目の4.その他の下に「第1回、第2回及び第3回」 という審議会の回数の記載がございますが、前回は、こちらが第1回、第2回のみであ りまして、「また」以降にございます第4回の部分が第3回であると、その回数のみを 入れかえただけでございますので、特段変更はございません。 ○熊谷部会長  いかがでしょうか。概要について、何か御意見ありますでしょうか。  そうしましたら、この概要につきましては、このとおりでよろしいという理解でお願 いしたいと思います。  それから、あとは先ほど来出ている参考資料1の部分ですね。これはきょうの審議に は入ってないはずなのですけれども、これについても簡単に御説明いただけますでしょ うか。 ○事務局  大変時間もなくなりまして恐縮でございます。参考資料1につきましては、いろいろ と関係者の方から御要望がございますパンフレット、これの原案といいますか、たたき 台というものをつくらせていただいております。中身につきましては、対象となる方、 妊婦が対象となるわけでございますので、妊婦を対象とした文章ということと、あと、 お魚を食べる場合にどのように食べていったらいいのかということに主眼を置いて、作 成していただいているものでございます。  作成をいただいているというのは、一番下にございますように、(平成17年度厚生労 働科学研究費補助金(生活安全総合研究事業)というものの中で検討していただいてい るものでございます。もちろんこちらは本日の審議事項ではないわけですが、私ども常 日ごろから、この仕事に携わっている都合上、なかなか一般的な立場に立って物事を見 れないということもございまして、ここで先生方から、今後、このパンフレットを検討 していく中で、忌憚のない貴重な御意見をいただければということでの御提案でござい ます。  これをもって本日何をどうするということは考えていない訳ですけれども、御意見を 承れればということでございます。 ○熊谷部会長  いかがでしょうか。 ○池田参考人  裏側のQ5、A5についてなんですけれども、「妊娠に気づくのが遅れて、注意して いなかったのですが、大丈夫ですか。」という問い、今までずっと大丈夫、大丈夫とい うふうな流れで来て、最後になって、妊娠に気づくのが遅れていましたけれども、注意 をしてなかった。たばこを吸っていたとか、有害な薬物をしていたのに、危ないのでは ないかという印象を持つので、もうちょっと変えていただければ。  例えば、こちらの方のQ&Aの問21、「妊娠に気づくのが遅れたのですがどうすれば よいですか。」、そちらの方がよろしいのではないかと思います。  Q5のA5の方ですけれども、まず、真ん中の方のA3というのがA2の間違いだと 思います。  それからA2とA5がダブっているように思いますので、最初にA2でも言いました ように、平均的な食生活をしている方は、たとえ妊娠したとしても大丈夫ですよという ような一文入れていただいた方がいいのではないかと思います。半減期の2ケ月とか、 59%とか、これはタブっておりますので、これを簡潔にしていただいたらいいのではな いかと思っております。  それから、もう一点なのですが、先ほどの議論もずっと村上先生が、対象はこれで明 確になったとおっしゃいましたけれども、どういう質問、それに関連するような意見な のですが、どういう質問が来ましても、とんでもないとり方をする方がいらっしゃいま して、最終的には、ご不明なところはどういったところにお問い合わせをしたらいいの かという、最終的な問い合わせ場所はどのようにお考えになっているか、お聞かせいた だければと思います。 ○事務局  御意見ありがとうございます。いただいた御意見、書き方等、また、間違っている点 等につきまして検討させていただきます。  あと、対象の明確化は妊婦でありますので、どうやってそこを明確に表現して相手に 伝えていくのかという点につきましても、今後ここだけで決めるのではなくて、また、 いろいろな方々の御意見を伺いながら検討してまいりたいと思っております。  あと、問い合わせ先でございますが、これは当然注意事項を出しているのは厚生労働 省になっておりますので、最終的にはこれは厚生労働省にお問い合わせいただくという ことになろうかと考えております。  併せまして、URLもお示しすれば、そこもご覧になっていただけると思いURLも 追加させていただいているところです。 ○神田委員  多分まじめにつくってくださっているということは非常によくわかるのですが、表の 1枚目、表紙の方でしょうか、そちらの方で、「ママになるあなたへ」ということで対 象はわかるのですが、なぜ、こういうことをしなければいけないのかというのがなかな か伝わってこないような気がするのですね。例えば、「お魚について知ってほしいこと 」というふうになっていますけれども、そうすると、お魚についての一般的なことを知 ってほしいというふうなとり方があると思います。それとセットになっているのが、次 は「一週間に食べるお魚の量の目安」というタイトルになっておりますので、何かお魚 をきちんと食べましょうね、というような一般論的に受け取るのではないかと思いまし た。   まず一番知りたいのは、そこは大げさにしたくないという趣旨はわかるのですけれ ども、おなかの大きい、これから赤ちゃんを産もうという人の一番の興味は、発育に影 響を与える可能性があるというところに目がいくのではないかと思うのですね。そのこ とについては裏書き4を見なさいということで、そこで触れているのが、先ほど一番最 初の話にありましたように、1/1000秒の例が挙げられているわけです。これは1/1000秒 の聞こえるのが遅れるレベルというのは大したことがないのではないかというように私 は受け取るのではないかと思うのですね。そういうことと、このように食べる注意が必 要だということとの非常にギャップを感じるのです。  ですから、これを受け取ったときに、何でこういうのが配られるの?とまず思うので はないかと、これを見たときの感想ですけれども、そのように思いました。ですから、 その辺の、なぜ、このパンフですか、それが必要なのかということが伝わってくるよう にしてほしいなというように、漠然とした言い方ですけれども、そんなふうに思うんで すね。まあ、いいのじゃないのと、すっと行ってしまいそうな気がしますし、その辺の 関係がよく見えてこないように思います。ですから、このタイトルで言えば、「一週間 に食べるお魚の量」というのではなくて、「注意が必要なお魚の量」とか、そういうふ うにもう少し明確にしないといけないのではないかと1つは思いました。  それから、この真ん中の色がついているところの表が1週間、あるいは決められた期 間の中で、こういうふうに食べたらいいという例だと思いますけれども、その下に、例 えばツナサラダだとか、アジの開きだとかということが入ってきますよね。そのとき に、そこに例えば、通常の量で差し支えありません、と言いながら、20gとか80gと か、またグラム数が入っていたり、非常にわかりにくいんですよね。本来でしたら、こ こに挙げている注意すべきお魚以外は自由に食べてください。もっとどんどん食べてほ しいということだろうと思うのですけれども、そういったことがここではちょっと伝わ ってこないかなと思うのと、枠の下にあるキハダ、ビンナガ、メジマグロ、ツナ缶、タ イ、アジ、イワシ、サケと括ってありますけれども、こういったことがどういうふうな 関係にあるのかということが少しわかりにくいような気がいたします。少しというか、 わからないですね。  先ほど筋肉のところは解決いたしましたけれども、そういった形で、どういうふうに 関係を受けとめていいのかがわかりにくいかなと思います。  裏側の方のQ&Aですけれども、そういう意味では、もう少し、例えばQ2で言え ば、平均的な食生活をしている限り、健康への影響を心配するようなものではありませ んということがまず前にぼんとあって、結論的なところが先にあった方が、見やすさか らいえば、見やすいかなと思いました。  ちょっと思いつきなので、また、感じことがあったら、また加えたいと思います。 ○伏谷委員  この表なのですが、わかりやすいんですけれども、ただ、例がキダイの焼物となって いるんですね。キダイというのは多分ほとんどの方はわからないのではないか、実際 に。多分タイとして、我々食べている可能性もあるのですよね。もう少しポピュラーな ものを挙げた方が、キダイの名前を知らない方は随分多いと思いますし、ほとんど知ら ないと思います。そういう名前よりも、もう少し身近なものの魚を例に挙げた方が、こ ういう場合よろしいのではないかと思います。 ○坂本参考人  この「●」、これが何を示しているのかというのがよくわからなくて、表の上から2 行目、「食べる量に注意が必要なお魚は、●(黒丸印)1個が目安です。」とすると、 魚の量なのか。だけど、その下には、多分「●」1個が水銀の量なんだろうというよう なことが下を見ていくとわかりますけれども、「●」が水銀の量であるということがど こにもきちんと書いてないので、それをきちんと書いていただければいいかと思いま す。  それと裏側の方ですが、Q3のA3のところで、「大きいお魚は、それぞれが食べた 小さい魚のものすべてを取り込む」と書いてありますが、小さい魚が蓄積しているもの を取り込むのであって、「食べたものすべてを取り込む」というのは非常に大きな間違 いですので、書きかえてほしいと思います。 ○熊谷部会長  ほかにありますか。 ○鈴木参考人  この参考資料1の図のところですけれども、確かに、なるべくふだん食べているよう なものを例として挙げていただければと思いますが、ミナミマグロの刺身というと、結 構、脂がのっていますので、80g食べているかどうかというところはちょっと疑問です けれども、それともう一つは、注意が必要ということで、確かに今回注意をするための ものだから、こういうふうに書いているのでしょうけれども、もう一つ、下のところ を、特に注意が必要でないものとか、何かそういうわかりやすいところを書いておいて いただいて、そこにここだとちょっと少ないので、本当はもう少し一般に食べられてい る魚、サンマとか、サバとか、そういうようなものも入れておいていただければよりい いのではないかという気がいたします。 ○村上参考人  上に注意が必要な魚がございますから、その下は、特に注意しなくていいという言葉 があって、そして、ふだんよく食べている、今、鈴木さんがおっしゃいましたような魚 の種類を入れたらいいかと思います。  そして、全体に、先ほど私がプレテストをどうぞと申し上げたら、もうしていらした ということで、それは大変失礼なことを申し上げましたけれども、プレテストの対象が どういう方であったのか、御理解の度合いが非常に高いレベルの人だったのかもしれま せんね。今、少なくとも数人の方からいろいろ、果たしてこれでわかるだろうかという 御心配もあったようですので、また、少しきょうも皆さんの御意見が入った段階で、今 度は少し別な方にでも、どうでしょうか。  妊産婦であっても、それは千差万別ですから、だれに聞いてというの限界ございまし ょうけれども、少しまたなさったらどうかと思います。 ○神田委員  つまらないことなのですが、妊婦さんのマークは共通のものなんですか。   ○村上参考人  電車の中にある。 ○神田委員  電車の中にあるから。 ○村上参考人  要するに優先席のマーク。 ○熊谷部会長  よろしいでしょうか。参考資料1につきましては、御意見をいろいろいただいたわけ ですけれども、それを御参考にしていただいて、事務局の方でさらにパンフレットにつ いて作成の作業を進めていただきたいと思います。よろしいでしょうか。  それではすべて終わりましたので、きょうの部会はこれで……事務局の方から何か連 絡ありまでしょうか。 ○基準審査課長  済みません、1点追加で御説明させていただきます。注意事項案で、先ほど修文案を 読み上げさせていただきましたけれども、そのときに御説明すべきだったと思いますけ れども、これまでの御議論の中で、クロムツに関しましては、この考え方の整理からい たしますと、 240を超えているということで、その判断の考え方からいうと、削除すべ きということだと思いますので、この表からは落とすようにさせていただきます。 ○熊谷部会長  それではよろしいですか。  それでは、これで本日の部会を終了いたします。議事進行が遅れまして、済みません でした。ありがとうございました。 照会先:医薬食品部食品安全部基準審査課     (03−5253−1111 内線2488,2489)