平成17年度第1回血液事業部会適正使用調査会議事要旨(案)
日時 | : | 平成17年5月30日(月)13:00〜15:00 | ||||||||||
場所 | : | 中央合同庁舎5号館「専用第15会議室」 | ||||||||||
出席者 | : | 高橋座長 稲田、川口、河野、木村、清水、白幡、田島、花岡、森下、門田各委員 (事務局) 黒川審議官、金井課長、浦山企画官、中山補佐、他 |
||||||||||
議題 | : |
|
議題1について
議事要旨に関する意見については、事務局まで連絡することとされた。
議題2について
事務局より資料に基づき説明があり、以下の意見が委員からあった。
これらの意見や今後の追加意見を踏まえて整理し、重要な修正意見等で本調査会による議論が必要な場合を除き、座長預かりとさせていただき、パブリックコメントを経て部会などに諮って成案を得ることとなった。
○ | 81ページの一般外科手術の輸液・輸血を「出血量が循環血液量の10%又は500ccを超えるような場合には、ヒドロキシエチルデンプンなどの血漿代用剤、人工膠質液を使用して」にしてほしい。 |
○ | 資料B−1の5)の下から2行目は「患者本人による確認が出来ない麻酔時などの場合」の方がよい。 |
○ | 14ページの輸血用血液の保管方法の4行目は「30分以上」という表現でよろしい。 |
○ | 53ページのc.の人工心肺使用手術時の周術期管理で、血小板減少をどこまで許容できるかという問題であるが、「3万」のままでよい。 |
○ | 免疫グロブリン製剤の使用、川崎病についての使用については削除してはどうか。 |
○ | 川崎病については、はっきりした事柄なので載せた方がよいのではないか。 |
○ | 46ページの外科的適応の急性出血で急性腹症の部分は省略できると思う。 |
○ | 輸血が酸素運搬だけではなく、循環血漿を維持するためにも必要とする部分は残していただきたい。 |
○ | 現在、PTの評価はINRで評価することが多く、INR表示に一本化した方がよい。 |
○ | しかし、学会の症例報告やレポートでは、パーセント表示の方が多く、INR表示では対応できない検査室も多いと思われる。 |
議題3について
事務局より資料に基づき説明があり、委員から以下の意見があった。
以上の意見を踏まえて、次回の調査会で報告することとした。
○ | 病院機能評価の項目にも適正使用について是非入れて欲しい。 |
○ | 量的な規制のニュアンスが強くなると、保険の査定等で医療機関が遠慮しすぎる部分が出てくるという可能性や輸血管理に技師が管理責任に当たっても、何かあった場合は全部医師に責任がおりるという点について適切な調整が必要であることに配慮いただきたい。 |
○ | 今回の通知は非常に結構なこと。ここまで思い切った表現を使われたことについて評価している。 |
○ | 厚生労働省から保険の各地方の審査会に対して、医療機関が大量に使用しているようであればその理由を明確に提示させるような手法を通知等で示して欲しい。 |
○ | ほとんどの医療機関で一番勉強しているのは検査技師であり、使用量の削減や適正使用の推進は担当する専任の検査技師の活用の仕方で決まる。 |
○ | 技師の指摘に対して、担当医と技師が言い合いになった場合に、臨床医が指摘事項について勉強していただくなど配慮いただく必要があり、そのきっかけとして今回の通知の趣旨は、非常に価値があるのではないかと思う。 |
○ | 輸血の担当技師は、ある程度明確に業務分担しておくことが大事である。この業務分担を受ける技師は輸血認定技師がよい。 |
議題4について
座長より資料に基づき説明があり、複数の医療機関において順次、試行的にやってみて、その結果を報告することとなった。
議題5について
「安全な輸血用血液の確保のための適正輸血の推進、献血制度の充実について」という日本輸血学会会長声明について座長から紹介があった。