資料2−1

第1回石綿製品の全面禁止に向けた石綿代替化等検討会 議事要旨(案)


1 日時 平成17年8月25日(木)10:30〜12:00
2 場所 経済産業省別館827号会議室
 出席者
(委員)平野委員、相澤委員、池田委員、関根委員、田中委員、辻委員、本間委員、本山委員、森崎委員
(厚生労働省)尾辻厚生労働大臣、小田安全衛生部長、中沖計画課長、古川化学物質対策課長、徳田化学物質対策課長補佐、永野化学物質対策課化学物質情報管理官他
 議題
(1)平成14年度石綿の代替化等検討委員会及び労働安全衛生法施行令の一部改正について
(2)石綿製品実態調査について
(3)今後の進め方について
(4)その他
 議事要旨
(1)厚生労働大臣より挨拶があった後、事務局より資料の確認及び委員の紹介があった。
(2)厚生労働省より検討会の趣旨の説明が行われ、その後座長として平野委員を選出した。
(3)厚生労働省より資料に基づき説明が行われ、内容につき逐次意見交換が行われた。
[主な議論]
議題(1)について
(委員)石綿の場合は、他の危険物質と違って、吸い込んでから発症までの時間が特に長い。当然、いまやった成果が、すぐに効果が出て、成功したとか失敗したなどということはよくわからない。
(厚生労働省)特に、中皮腫の場合は、肺癌よりさらに発症までの期間が長そうだとされており、この検討会でアスベスト禁止したとしても、その後の発症予防、健康管理、早期発見による治療は引き続き行わなければならない。
(委員)前回の検討会から2年余り経ち、アメリカなどでは代替化がかなり進んでいるように聞いている。今日議論されているアスベスト製品が欧米ではどのように安全化されているか、メーカー等から聞くことができればよい。日本でも、シール材など以外にも、例えば溶解アセチレンボンベなどに使用されているアスベストなど、ほかにまだ前回の検討時に分類した項目に入っていないものがあるのではないか。
(委員)前回議論に上ったときには、建材関係で95%ぐらいであったが、そのほとんどはもう使用しないというところでまとまったが、今回の場合にはかなり専門性の強い製品に対して検討していかなければいけない。
(厚生労働省)前回、禁止という意味ではネガティブリストを出した訳であるが、我々が使っていると認識していなかったものの中にも、例えばゴム手袋の中にアスベストが入っていたというような事例も出てきており、制度的なこともこれからまた議論が必要であると考えている。そういった製品をネガティブリストにするのか、ポジティブリストにするのかというのは、判断の大きなポイントになると考えている。
 また、我が国においてもヨーロッパの製品を使えばいいではないかという議論もあり、一方では日本のJISか何かの規格に合わないので、持ってきてもすぐには使えないという議論もある。
(委員)代替化の技術は進歩しており、これまで代替化が難しい製品についても代替できるものが出てきた。今後の代替化の技術が、どこまで進むかをうまく予測できれば、かなり踏み込んだ議論ができると思う。建材は前回でほとんど済んでしまったが、ヒアリングにより最近の技術進歩について実際のユーザーやメーカーによく聞いてみる必要がある。
(委員)代替の技術が進歩している一方、石綿代替製品の危険性の問題も出てくるから、その辺も注意して、ヒアリングをすべきと思う。

議題(2)について
(委員)こんなところに石綿を使っていたのかというような情報は、十分に周知されているのか。調査されるほうは全然石綿を使っていないと思っていたが、中間製品か何かに石綿が含まれていたといった情報はこちらから入れる必要はないか。
(厚生労働省)網羅的に把握できるものは団体としては入れてあり、ユーザーのほうで石綿製品の使用に気が付かないことがあっても、メーカーにも調査を出すので、大部分は担保できるのではないかと思う。

議題(3)について
(委員)前の代替化検討委員会のときと今とでは少しは技術的な進歩もあり、前回と、多分に変わっていると思う。そのようなことを踏まえて、次回以降議論を進めればよいと思う。
(厚生労働省)先ほど代替品の有害性、発がん性等の問題があり、これについては前回の検討会のときにIARCの評価等に基づき議論したところあるが、有害性等について、前回の評価から変更があれば、次回示させていただく。
(委員)ヒアリングする対象というのは、もう大体決まっているのか。
(厚生労働省)既に12団体ほど、代替化推進計画を出していただいているので、まず主にユーザーに対してヒアリングを実施する。また、幅広く200団体に対して実態調査をするが、その結果がまとまった段階で、さらに必要なヒアリングを行うことを考えている。

トップへ