資料1


助産所の嘱託医師・協力医療機関等について


都道府県別助産所数

嘱託医師の専門(診療科)について

嘱託医師及び協力医療機関と助産所との約束規定について

約束規定のイメージ

協力医療機関について

助産所における分娩件数及び転院(搬送を含む)数

助産所からの転院(搬送を含む)の状況

助産所出生数(出生届記載の住所地別)



都道府県別助産所数
(単位:か所)
都道府県 開設者数 出張のみ
北海道 27 19
青森 5 5
岩手 5 20
宮城 10 8
秋田 2 13
山形 1 -
福島 9 6
茨城 13 15
栃木 4 4
群馬 14 18
埼玉 37 26
千葉 36 35
東京 56 57
神奈川 49 39
新潟 11 115
富山 8 10
石川 12 7
福井 8 13
山梨 3 1
長野 21 7
岐阜 30 12
静岡 33 31
愛知 57 23
三重 5 8
滋賀 9 13
京都 19 13
大阪 39 19
兵庫 23 26
奈良 11 4
和歌山 15 1
鳥取 5 10
島根 9 10
岡山 11 2
広島 13 15
山口 9 3
徳島 4 4
香川 6 6
愛媛 3 -
高知 4 1
福岡 27 8
佐賀 5 1
長崎 6 3
熊本 6 29
大分 7 29
宮崎 8 9
鹿児島 23 29
沖縄 4 -
合計 722 727

平成16年厚生労働省衛生行政報告例より



嘱託医師の専門(診療科)について
(単位:か所)
都道府県 産婦人科 小児科 内科 婦人科 外科 泌尿器科 精神科 全科
北海道 4               4
青森県 3               3
宮城県 1               1
秋田県 1               1
福島県 3   3           6
茨城県 5 1             6
栃木県 1 1 1           3
群馬県 1               1
埼玉県 16               16
千葉県 6   2   1       9
東京都 25       1       26
神奈川県 29 1   1         31
新潟県 1               1
富山県 3               3
石川県 3   1   1   1   6
福井県 3               3
山梨県 1 1             2
長野県 1 2 1   1       5
岐阜県 4               4
静岡県 13               13
愛知県 13               13
三重県 2               2
滋賀県 3               3
京都府 3               3
大阪府 14 1 2           17
兵庫県 9 1 1 1         12
奈良県 3               3
和歌山県 6   1           7
鳥取県 1       1       2
島根県 2               2
岡山県 2     1         3
広島県 1               1
山口県 3       1       4
香川県 2               2
愛媛県 1               1
高知県 1 1             2
福岡県 4 2 1 1       1 9
大分県 5               5
宮崎県 1         1     2
鹿児島県 2               2
沖縄県 2 1             3
記入なし 55 3 2 2         62
合計 259 15 15 6 6 1 1 1 304

平成15年12月 (社)日本助産師会調べ
調査対象は、分娩取り扱い登録のある助産所643か所。有効回答362(56.3%)
嘱託医ありと回答した304のうち、出張のみの助産所55か所



嘱託医師及び協力医療機関と助産所との約束規定について

約束規定あり 141か所
約束規定なし 151か所
平成15年12月 前記(社)日本助産師会調べ


約束規定の内容例
緊急時の対応
助産所で取り扱う薬剤の取り決め
助産所で行う新生児の一般的処置
助産所で行う検査項目
医療機関における妊婦健診及び検査(健診時期、検査項目)
転院後の助産所助産師の関わり
妊産婦に関する情報交換
妊産婦登録



約束規定のイメージ


嘱託医との約束規定


 ○○助産院と嘱託医○○との間に下記のように具体的な約束規定を設ける。

1. 妊娠初期の血液検査一般
 採血、検査結果の報告

2. 妊娠中期及び妊娠後期の妊婦健診
 採血、帯下の検査、結果の報告

3. 子宮緊満のある妊婦の場合

4. 救急処置
1)   出血の救急処置
2) 第一度会陰裂傷の処置
3) 救急時の妊産婦搬送に関して
4) 留意事項
 助産診断の結果、異常が予測される場合はなるべく早期に高次病院等へ依頼する。

5. 常備薬

6. その他
1)  先天性代謝異常検査について


 具体的には別紙により定める。



別紙

主に薬剤、処置に関する指示


 子宮収縮不良時   収縮剤の筋肉注射または静脈注射
薬剤名  マレイン酸エルゴメトリン

 弛緩出血時 輸液
薬品名  5%糖液又は輸液用電解質

 破水時 抗生物質の内服薬
薬品名  ペニシリン系抗生物質
 パセトシン、セフゾン

 流産、早産予防に際して
薬品名  ウテメリン内服薬

 新生児の出血傾向予防薬
薬品名  ビタミンKシロップ

 新生児の出生直後の点眼薬
薬品名  テラマイシン眼軟膏

 臨時応急の処置 第一度程度の浅い会陰裂傷の縫合
 (カットグット使用)

 ○○助産院において、上記薬品の使用ならびに臨時応急処置の実施を許可します。

嘱託医 ○ ○

実施する検査及び報告

 先天性代謝異常検査(助産院より直接検査機関へ提出)

 妊娠初期採血   HIV HCV ATLA HIV 血液型 トキソプラズマ
風疹抗体 梅毒 クームス 末血一般

 妊娠中期採血 末血一般 血清鉄 止血機能

 妊娠中期帯下検査 GBS カンジダ トリコモナス MRSA その他一般細菌
その他帯下が多いとの訴えがある場合適時検査提出報告

 NST検査 妊娠32週前後で、腹緊の訴えがある場合
陣痛開始して来院した妊婦に対して全員
陣痛中必要時適時

 超音波検査 胎児の計測、胎盤の位置、羊水量、奇形などの確認

 上記の検査について○○助産院で実施、報告することを認めることを確認しました。

嘱託医 ○ ○



○○助産院と協力医療施設における医療に関する確認書

○○診療所 院長  ○○○○(以下甲と称す)
○○助産院 助産師  ○○○○(以下乙と称す)

1. 乙において取り扱う妊産婦は正常な者に限り異常を認めた場合は、速やかに、医師の診察を受けさせる。

2. 乙における分娩において、個々のケースについては、適応の可否を甲に相談し、指示を受け、決定する。

3. 乙において、緊急医療処置が必要な場合は、甲の施設または、他の3次医療施設に搬送の照会を受ける。

4. 乙は甲の約束指示として、以下のことができる。
緊急時の救命医療処置として
(1) 分娩時に出血が多い場合は、静脈ルート(5%Tz500ml又はラクテック500ml)による血管確保
(2) 子宮収縮不良時の収縮剤の筋肉注射又は静脈注射
(3) 母児への酸素投与
(4) 新生児仮死の場合の蘇生術(アンビューバック等の使用)
(5) 胎盤の用手剥離術の施行
一般的な医療処置として
(1) 妊産婦の腹壁超音波による助産診断
(2) 前期破水又は、GBS(陽性)の場合における抗生剤点滴の実施
(3) 軽度の会陰裂傷の縫合
(4) 新生児の先天性代謝異常の採血
(5) 新生児へのビタミンK2シロップの投与
(6) 新生児への抗生剤の点眼
(7) 臍帯血による新生児の血液型の判定

上記に使用する薬剤については、甲より処方されたものを使用する。

5. 甲の医療施設で行う妊娠中の検査及び診察の時期と内容
(1) 妊娠10週前後の超音波検査と妊婦健診、妊娠初期一般血液検査
(2) 妊娠20週前後の妊婦検診、超音波検査などによる胎児異常、胎盤付着部異常、臍帯異常、羊水量などのチェック
(3) 妊娠30週前後の妊婦検診、超音波検査などによる胎児発育チェック、一般血液検査
(4) 妊娠35週での膣分泌物培養の検査

6. 乙は甲の助言を積極的に取り入れたうえで助産業務を行わなければならない。

平成 年 月 日

 甲

 乙



覚書


1.       助産所と○○病院とは、患者       の妊娠、出産、産褥の管理に関して、以下の契約を交わす。

2. 目的
      助産所を○○病院が後方病院として支援し、当該助産所で管理する      の妊娠、出産の一連の経過が安全に終了するように、    助産所と○○病院は協力する。

3. 契約内容
1) 患者登録
 ○○病院産婦人科を受診し、本契約を交わした患者を患者登録とする。

2) 患者登録の終了
 産褥1ヶ月健診が終了した時点で、本契約は終了する。

3) 登録患者の当院への定期受診
 登録患者は、以下に定めるときに○○病院産婦人科外来を受診し、必要な検査を受けなければならない。なお、中途より助産所を受診する妊婦は、その時点で○○病院外来を受診すること。
 (1) 妊娠初期  超音波検査、血液検査
 (2) 妊娠20〜30週  超音波検査、クラミジア、血液検査
 (3) 妊娠36または37  週超音波検査

4) 患者情報の交換
(1) ○○病院における定期健診の結果は、助産所助産師に文書で(ファックス可)報告する。
(2) 助産所の健診についても、○○病院産婦人科外来担当医師宛に、文書で(ファックス可)報告する。
(3) 分娩開始の兆候があった場合には、相互に連絡をとる。
(4) 助産所から○○病院へ患者が移動する場合(又は逆の場合)には、必要な情報を速やかに提供する。

5) 登録患者の入院管理
(1) ハイリスクの患者登録や、異常が認められ入院管理などの処置が必要と判断されるケースでは、担当医師、助産所助産師の間で意見の交換を行い、患者の了解をとった上で、最終的には医師の指示に従う。
(2) 助産所より○○病院へ緊急搬送の必要が生じた場合には、○○病院の担当医(又は当直医)へまず連絡をして医師より指示を受け、速やかに患者を○○病院または指示された医療機関へ搬送する。搬送の手段その他は、助産所で責任を持つ。
(3) 助産所助産師は、担当医師、病棟科長の了解を得た上で、入院中の患者のケアを行うことができる。
6) 契約の解消 上記内容に付き、契約内容が履行されない場合には、双方の話し合いの上で、契約を解消できる。



付記

1. 契約対象助産師及び自宅分娩の場所
緊急時を考慮し、契約する助産所及び自宅分娩の場所は、○○病院へ患者を速やかに搬送できる距離の中にあるものとする。
2. 契約する助産所助産師
○○病院は、以下の点を考慮して助産所助産師と契約を結ぶ。
1) 妊娠・出産には母児の生命に対する危険性が常に潜んでおり、自宅分娩の限界に関する情報を患者に十分伝えて、同意を得ていること。
2) その危険を避けるためには、あらかじめの入院、治療的処置が必要になることもあり得る。
3) サーフローなどによる血管確保と点滴などの必要な処置が、医師の指示によって直ぐにできること。
4) ○○病院で開かれる助産所助産師との定期的な勉強会に積極的に参加すること。
3. 入院中の該当患者に対する開業助産師の指導
1) 入院患者に開業助産師が指導する場合は、あらかじめ指導内容等について病棟助産師と打ち合わせを行っておく。
2) 病院で開業助産師が該当患者に行った指導、処置等についてはカルテに必ず記載する。
3) 指導、処置上に問題が生じた場合は、必ずケースカンファレンスを開き、助産所助産師と病院スタッフ(病棟助産師・外来助産師・主治医)の意思統一を行った上で、当該患者に対処する。
4. ○○病院側の窓口
本契約に関わる○○病院側の窓口は、○○○産婦人科部長、○○○母性担当看護科とする。


住所

助産所名
電話

氏名

○○病院

  院長

年 月 日









協力医療機関について

協力医療機関の有無について

 (1)  あり  329か所
 (2)  なし  33か所


協力医療機関数別助産所数

協力医療機関数 助産所数
1か所 69
2か所 96
3か所以上 164
合計 329


協力医療機関の施設区分(病院・診療所)別助産所数

施設区分(病院・診療所) 助産所数
診療所のみ 46
病院のみ 149
病院と診療所 134
合計 329

平成15年12月 前記(社)日本助産師会調べ



助産所における分娩件数及び転院(搬送含む)数
(単位:件)
都道府県 分娩件数 転院(搬送含む)数
妊婦 産婦 褥婦 新生児
北海道 255 9 3 1 4 17
青森県
岩手県 4 1 1 0 0 2
宮城県 63 7 0 0 0 7
秋田県 0 0 0 0 0 0
山形県 0 0 0 0 0 0
福島県 110 0 4 0 1 5
茨城県 425 2 14 2 10 28
栃木県 100 2 4 0 2 8
群馬県 15 0 0 0 0 0
埼玉県 574 44 23 7 3 77
千葉県 359 19 13 1 2 35
東京都 2,143 105 75 12 40 232
神奈川県 1,718 34 107 0 18 159
新潟県 33 4 0 0 0 4
富山県 31 2 3 0 0 5
石川県 77 11 6 1 1 19
福井県 123 2 8 1 3 14
山梨県
長野県 126 12 10 0 1 23
岐阜県 66 2 0 3 0 5
静岡県 397 42 16 2 9 69
愛知県 641 36 23 5 23 87
三重県 154 5 7 1 4 17
滋賀県 53 3 1 0 2 6
京都府 123 13 7 0 1 21
大阪府 894 50 13 6 11 80
兵庫県 349 22 19 6 11 58
奈良県 142 6 6 0 1 13
和歌山県 179 34 4 2 1 41
鳥取県 11 0 0 1 0 1
島根県 33 0 0 0 1 1
岡山県 410 4 5 1 2 12
広島県 55 1 3 1 5 10
山口県
徳島県 0 0 0 0 0 0
香川県 89 1 4 1 0 6
愛媛県 51 3 1 0 1 5
高知県 32 0 1 1 0 2
福岡県 68 11 5 0 0 16
佐賀県 26 0 1 0 0 1
長崎県 7 0 0 0 0 0
熊本県 15 0 0 0 0 0
大分県 290 23 5 1 14 43
宮崎県 215 2 4 0 1 7
鹿児島県 59 0 3 1 1 5
沖縄県 33 0 4 0 1 5
合計 10,548 512 403 57 174 1,146
平成16年1月〜12月 (社)日本助産師会調べ
−は報告なし



助産所からの転院(搬送含む)の状況

(単位:件)
緊急 60
病院 60




 母体  妊婦 4
 産婦 40
*a
*b

 新生児 16
*c
 
   

病院 23




 母体  妊婦 17
 産婦 5
*d
*e

 新生児 1
*f
緊急以外 31


診療所→病院
 母体 妊婦 2
*g
   
診療所 6
 母体  妊婦 5
 産婦 1
*h
*i

平成17年1〜5月 日本助産師会調べ
15都府県分の母体及び新生児の搬送・転院・異常報告書を集計
*a〜*iは転院(搬送を含む)理由に対応


転院(搬送含む)理由

【緊急】

a. 妊婦 (単位:件)
 
過期産 2
骨盤位 1
常位胎盤早期剥離 1

b. 産婦 (単位:件)
 
前期破水 6
弛緩出血 6
胎児心拍異常 5
分娩停止 4
遷延分娩 3
癒着胎盤 3
早期産 2
回旋異常 2
羊水混濁 2
出血多量 2
陣痛微弱 1
高血圧 1
母体発熱 1
その他 2

c. 新生児 (単位:件)
 
黄疸 4
呼吸障害 3
呼吸停止 1
肺炎 1
低出生体重児 1
低体温 1
チアノーゼ 1
多血症 1
下血 1
吐血 1
なんとなく元気がない 1
 
【緊急以外】

d. 妊婦 (単位:件)
 
切迫早産 5
胎位異常 4
過期産 2
妊娠中毒症 2
前々回帝王切開術 1
前置胎盤 1
早期産 1
胎児異常 1

e. 産婦 (単位:件)
 
前期破水 3
陣痛微弱 2

f. 新生児 (単位:件)
 
心雑音 1

g. 妊婦 (単位:件)
 
子宮内発育遅延 1
切迫早産 1

h. 妊婦 (単位:件)
 
妊娠中毒症 2
過期産 1
切迫早産 1
母体感染症 1

i. 産婦 (単位:件)
 
過期産 1



助産所出生数(出生届記載の住所地別)
(単位:人)
都道府県名 出生数
北海道 314
青森県 165
岩手県 7
宮城県 51
秋田県 6
山形県 3
福島県 149
茨城県 373
栃木県 86
群馬県 41
埼玉県 778
千葉県 385
東京都 1,851
神奈川県 1,419
新潟県 36
富山県 26
石川県 53
福井県 65
山梨県 79
長野県 122
岐阜県 125
静岡県 483
愛知県 691
三重県 142
滋賀県 75
京都府 184
大阪県 1,218
兵庫県 440
奈良県 201
和歌山県 165
鳥取県 8
島根県 23
岡山県 292
広島県 61
山口県 81
徳島県 5
香川県 60
愛媛県 48
高知県 27
福岡県 250
佐賀県 32
長崎県 21
熊本県 14
大分県 242
宮崎県 198
鹿児島県 70
沖縄県 23
外国 2
合計 11,190
* 平成15年 厚生労働省統計情報部人口動態統計調査より

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