指針改定案の論点等


 今回の改定のポイント
(1)最新の知見を踏まえたものであること
(2)要約版を作成し、ポイントをわかりやすくしたこと
(3)病態ごと及び術式ごとに検討し、巻末にまとめたこと
(4)「輸血療法の実施に関する指針」を前に持って行くとともに、「血小板製剤の使用基準」を「血液製剤の使用指針」に挿入したこと

 資料B−1の見方
(1)アンダーライン:今回の改定部分
「一重線」は「てにおは」等軽微な改定
「二重線」は全くの新規又は内容の変更に関わる改定
(2)資料の事前送付後、記載事項の他、追加修正意見があること(下記3では「二重波線」で示す)

 論点
(1)確認事項
(1)P10-2の3行目後方:〜対処するが、輸血には血液型の確定前にはO型の赤血球成分の使用(全血は不可)、血液型確定後にはABO同型血の使用を原則とする。

(2)P13-VI-1の1行目:出血量が少なく、術中輸血の可能性があまりないことが予測される待機手術例を含めて、ただちに輸血する可能性が少ないと予測される場合待機手術例では、
併せて、タイトル等も変更する。

(3)P14-2)4行目の後方:〜半日から一日程度〜
「12時間以上」とするか「30分以上」とするか

(4)P14-5)の5行目後方:〜相違ないこと必ず複数の者により確認することが重要である。

(5)P17-6)「細菌感染症」、P18-7)「輸血関連急性肺障害(TRARI)」の項が新規追加

(6)P18-2「原因製剤に関する検査」〜P20-7「輸血に伴う急性型(あるいは即時型の)副作用・合併症と発症時の対応」の項が新規に追加

(7)P39-3の最後の行、P42-5)の最後の文章及びP75-VIの最後の文章
このような表現で差し支えないか。削除して構わないか。

(8)P42-II-1の最後の行:〜循環血液量を維持するという目的もある。
削除しても構わないか。

(9)P45-3-1)-ア、イ、2)が全改正
特にP45のアの5行目後方:〜ヘモグロビン値6g/dl〜が新規追加

(10)P47-(2)の3段落目の4行目:膠質浸透圧を維持する必要があれば、人工膠質液〜を投与する。
ここでは人工膠質液の投与は、赤血球濃厚液の投与の後であるが、実態との齟齬がないか。

(11)P53-cの3、4行目:「3万/μL」でよいか。「5万」にするか。

(12)P54-f-(1)の2行目:「〜1−2万/μL〜」でよいか。

(13)P56の※(最上行)「基本的な適応基準」の項が新規

(14)P56-iの7行目後方:〜輸血翌日の血小板数の増加がみられない場合には、輸血後1時間前後の血小板数を測定し、増加が2回以上にわたってほとんど認められず、〜
事実関係を確認

(15)P57-4(新たな5)の3行目後方:〜20時間前後翌朝か24時間後

(16)P61-1)-(1)のかっこ内の変更:(PTの凝固因子活性は%表示したとき30%以下に低下、APTTはそれぞれの施設における基準の上限の1.5倍以上とする)

(17)P62の上2行の「1.5倍以上」が新規追加変更

(18)P71-6)の2段落目以下が新規追加(2段落目1〜3行は1段落目に移動)

(19)P76-3の「使用上の注意」にあった「輸血後移植片対宿主病」及び「血縁者からの輸血」を削除

(20)P77の(1)及び(2)を新規追加

(21)P77-(2)-1の1行目後方:「著名な延長」はいくつくらいか。

(22)P77-(2)-2の「大量」の目安(体循環血液量又は半分)

(2)主な追加修正意見
(1)P4-II-1の最後の行(下から3行目):〜検討するとともに、改善状況について定期的に検証する。また、上記に関する議事録を作成・保管し、院内に周知する。

(2)P10-4)救命処置としての輸血:P11-3の最後に3)として挿入するとともに、以下の変更する。
1行目後方:〜時に型〜
2行目後方:O型赤血球以外のを含む

(3)P12-6-2)と3)の間に新規項目挿入
)検査結果の記録と患者への通知
 血液型判定結果は転記せずに、診療録に貼付するとともに患者に通知する。

(4)P17の最後の行に新規追加:また、赤血球濃厚液については、長期保存によるエルシニア菌感染が問題となる。

(5)P20-Xの項は短縮し、わかりやすくする。

(6)P21〜24のXI「院内で輸血用血液を採取する場合の留意事項(自己血採血を除く)」とP24〜26のXII「自己血輸血」の順番を変更する。

(7)P28〜37の「要約」は本文の修正にあわせて項目立てを統一する。

(8)P46-2)の急性出血の4行目後方:後者は〜述べる。

(9)P46-2)の急性出血の12行目後方:しかし、若い健康人であれば、ここまでの出血は、輸液療法で治療可能であったと言われている。

(10)P46-2)の急性出血の19行目後方:〜好ましいこと適切ではない。

(11)P51-IIIに1として「目的」を追加する(P40-2)の1〜3行を移動)。

(12)P55の(4)の直前((3)の最後):なお、血漿交換療法が有効との報告がある。

(13)P55-gの最後の行の後方:〜不要であるなことが多い。

(14)P58-(4)の「高単位製剤」の項を全削除

(15)P60の最後の行:〜ン時間(APTT)を測定し、DIC等の大量出血などでは及びフィブリノゲン値測定することを原則とする。

(16)P62-Aの最後の段落をP60の3の第1文の後に挿入

(17)P61-@肝障害の最終段落:なお、PT活性が1.5倍以上(30%以下で、

(18)P62-Aが一部誤植

(19)P62-Bのかっこが(INRPT1.61.5以上の場合)

(20)P63の上から3行目前方:「数時間」を「通常1時間」に変更

(21)P65の表の1)観血的処置時の限値
  〃   の最後に「フォンヴィレブランド因子」を挿入

(22)P66-「7融解法」を「8使用上の注意点」の「1)」として挿入

(23)P75-VIの2、3段落目を「1使用指針赤血球濃厚液の適正使用」に移動し、その下に「(1)」として「使用指針」を挿入
以下、P77の(1)、(2)も同様に変更

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