【資料No.6】

今後の進め方(案)


 研究会の検討目的

 これまで議論してこなかった新たな類型の持株会社等(※)の労働組合法上の使用者性の有無
 ※  いわゆる投資ファンドを運用運営する会社
(例)
外資系… リップルウッド〔新生銀行〕、ゴールドマン・サックス〔ゴルフ場〕
独立系… ユニゾン・キャピタル〔東ハト〕、フェニックス・キャピタル〔三菱自動車〕
金融機関系… みずほキャピタルパートナーズ
その他… M&Aコンサルティング
 ※  主に企業買収により事業拡大を行う事業会社(例:ライブドア)


 今後の進め方について

 新たな類型の持株会社等(以下「投資ファンド等」という。)による被買収企業の労働条件決定への関与その他の労使関係の実態を調査し、その上で、新たな対応を行う必要性について検討する。

(1)  投資ファンド等の現状(投資ファンドの数、今後の動向、企業買収の現状、どのようにして企業価値を高めているか等)についての概況説明〔第1回、第2回〕
 ・  柳川先生による概況説明(第1回)
 ・  有識者による概況説明(第2回)

(2)  投資ファンド等と被買収企業の労働組合(労働者)との労使関係に関する労使団体の考え方についてヒアリング〔第2回〕
 ◆  連合及び日本経団連からヒアリング
<ヒアリング事項>
 ・  投資ファンド等による企業買収についての現状認識と評価
 ・  投資ファンド等による経営への関与についての現状認識と評価
 ・  投資ファンド等による労働条件決定への関与についての現状認識と評価
 ・  投資ファンド等と被買収企業の労働組合(労働者)との関わり方についての現状認識と評価
 ・  投資ファンド等による労働条件決定への関与、投資ファンド等と被買収企業の労働組合(労働者)との関わり方についてどうあるべきと考えるか
 ・  投資ファンド等の労働組合法上の使用者性についての考え方

(3)  投資ファンド等による被買収企業の労働条件決定への関与その他の労使関係の実態の調査〔第3回以降〕
 ◆  投資ファンド等からヒアリング
<ヒアリング事項>
 ・  被買収企業の経営への関与の実態(役員の派遣等)
 ・  被買収企業株式の株式保有期間
 ・  買収後の労働条件決定に係る意思決定の実態(従業員の労働条件等についての被買収企業への関与の有無等)
 ・  被買収企業の労働組合(労働者)との関わり方の実態

 ◆  被買収企業からヒアリング
<ヒアリング事項>
 ・  買収後の労働条件決定に係る意思決定の実態(従業員の労働条件等についての投資ファンド会社等からの関与の有無、買収前後での意思決定方法の変化等)
 ・  被買収企業の労働組合(労働者)との関わりの実態(買収前後での対応の変化等)

 ◆  労働組合からヒアリング
<ヒアリング事項>
 ・  買収後の労働条件変更の有無
 ・  被買収企業と労働組合との団体交渉や労使協議の実態(買収前後での団体交渉の開催頻度、交渉事項、使側の対応者の変化等)
 ・  投資ファンド等と労働組合との関わりの実態

(4)  海外での実態調査(第1回目に調査の必要性等について議論)
 以下の事項について、投資ファンド等、被買収企業、被買収企業の労働組合等からヒアリングを実施
<調査事項>
 ・  海外における投資ファンド等による買収の実態
 ・  被買収企業の経営への関与の実態(役員の派遣等)
 ・  被買収企業における労働条件に関する意思決定の実態、労働条件決定までのプロセス(労働組合等との協議の実態等)
 ・  投資ファンド等の団体交渉当事者としての使用者性に関する法制度、判例

<調査する国>
  アメリカ
(不当労働行為制度を採用する国であり、かつ、投資ファンドによる企業買収が盛んであることから、アメリカの実態を調査)

(5)  実態を踏まえた論点整理

(6)  研究会報告書のとりまとめ

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