実証検査・検査結果の分析及び評価の具体的方法


(1)  検査手技毎に症例検討後に確定された対照群及び患者群について各検査成績の基礎統計分析(分布,平均値,標準偏差,中央値等)を行う。そのうえで、各研究者で用いている基準値等に基づき各症例について検査結果に応じたランク付け(例:-、+、++、+++)等の評価を行う。

(2)  診察所見及び自覚症状、工具使用歴等から総合的に末梢循環障害、末梢神経障害、運動器障害についての症度分類を行う。末梢循環障害と末梢神経障害については、「振動障害の治療指針」(昭和61年10月)の自覚症状・身体所見の症度区分表におけるS0〜S3を原則として用いる。同時にストックホルム・ワークショップスケールと比較する。

(3)  (2)の症度分類ごとに対象者を群分けし、検査結果を群間で比較する。また(1)でのランク付けと(2)の症度との関連を検討する。

(4)  関連する検査:末梢循環機能検査(皮膚潅流圧、皮膚血流、皮膚温、FSBP%)、末梢神経機能:(振動感覚閾値、神経伝導速度)、運動機能検査:(MRI)間での検査結果の相互の関連性について相関分析、偏相関分析等の解析を用いて検討する。

(5)  上記の検討内容をふまえ、さらに必要な分析を行うことによって、各検査手技の妥当性、有効性について検討する。

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