平成17年2月24日発表
2004年「新卒看護職員の早期離職等実態調査」結果(速報)(抜粋)
社団法人日本看護協会

調査対象
 (1) 病院調査   200床以上の全病院 2,879
 有効回収数 1,219(回収率 42.3%)
 (2) 学校調査 看護師学校養成所3年課程全数 671
 有効回収数  436(回収率 65.0%)
 (3) 新卒看護職員調査
調査方法  質問紙法
調査時期  平成16年11月〜12月

結果  新卒看護職員の離職状況と職場定着を困難にしている理由

昨年(2003)度の新卒採用者離職率・病院の特徴別
(新卒採用者があり、かつ回答欄に有効記入があった病院について集計)
  合計 0% 〜5%未満 5〜8%未満 8〜10%未満 10〜12%未満 12〜15%未満 15〜20%未満 20%以上 平均離職率
合計 N=517 100.0% 25 13.5 16.1 11.8 8.7 8.3 9.1 7.5 8.5%
(再掲)特定機能病院 N=57 100.0% 14 24.6 14 5.3 19.3 10.5 12.3 - 8.8%
(再掲)一般病院 N=442 100.0% 25.6 12.7 16.1 12.9 7.7 7.7 8.6 8.8 8.4%
 新卒採用者離職率=2003年度新卒採用者のうち年度末までに離職した者/2003年度新卒採用者数×100(病院ごと)
 平均離職率=2003年度新卒採用者のうち年度末までに離職した者(総数)/2003年度新卒採用者数×100(総数)

新卒看護職員の入職後早期(1年以内)の離職が増えているか
 合計 1219 100.0%
増加する傾向にある 227 18.6%
特に変わらない 824 67.6%
減少する傾向にある 103 8.4%
 無回答 65 5.3%

新卒看護職員の職場定着を困難にしている要因(複数回答)
  病院調査(N=1219) 学校調査(N=436)
順位 割合(%) 順位 割合(%)
基礎教育終了時点の能力と看護現場で求める能力とのギャップ (1) 76.2% (1) 80.3%
現代の若者の精神的な未熟さや弱さ (2) 72.6% (2) 76.4%
看護職員に従来より高い能力が求められるようになってきている (3) 53.3% (3) 47.0%
現場の看護職員が新卒看護職員に仕事のなかで教える時間がない (4) 39.0% (5) 37.8%
交代制など不規則な勤務形態による労働負担が大きい (5) 37.2% (8) 28.9%
現代の社会・経済的な状況が経済的自立の必要性を弱めている (6) 33.4% (11) 20.0%
新卒看護職員が看護の仕事の魅力を感じにくい状況がある (7) 30.4% (6) 34.9%
自分が医療事故を起こすのではないか、という不安で萎縮している (8) 28.5% (9) 28.0%
個々の看護職員を「認める」「ほめる」ことが少ない職場風土 (9) 20.9% (4) 45.0%
新卒看護職員を計画的に育成する体制が整っていない (10) 20.8% (7) 30.0%
看護業務が整理されていないため新人が混乱する (11) 17.0% (10) 23.4%
その他 (12) 10.3% (12) 15.1%
 無回答 - 7.5% - 1.1%

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