(参考資料1)

診断・治療概要

(臓器提供施設提出資料)
10月5日
 3:20
受傷。
 3:59 救急車にて搬送。血圧197/103mmHg、脈拍68回/分、意識レベルは深昏睡(JCS-300)、両側瞳孔散大(7mm)、対光反射なし。
  所持品より意思表示カード発見。
 4:07 気管内挿管。
 4:20 呼吸回数10回/分、アンビュー施行。
 4:57 人工呼吸器装着。エックス線撮影とCT検査を施行。その結果、頭部エックス線撮影で右頭頂―後頭―側頭骨接合部の離開性骨折が認められた。胸部エックス線では右第7肋骨骨折と右肺の透過性低下がみられるが、バイタルサインに影響を及ぼすほどの病変ではなかった。頭部CTではびまん性脳腫脹による脳室の狭小化、脳底槽の不明瞭化がみられ、左前頭部に7mm程度の薄い硬膜下血腫が認められたが、正中構造の偏位はなかった。
 5:30 血圧90台、ノルアドレナリン使用。
 5:45 血圧60台、ノルアドレナリン・DOA使用にて血圧150台まで上昇。
 7:45 ICUへ入室。
  平坦脳波を確認、前庭反射を除いた脳幹反射の消失を確認、ABR施行。
12:30頃 主治医が家族と話し合った結果、家族より臓器提供を希望するとの返事を受けた。
13:02 病院は中日本支部に連絡。
14:38 ネットワークのコーディネーター2名が到着。
15:50 カロリックテストを実施し、臨床的に脳死と診断。
17:00
〜18:05
ネットワークコーディネーターと都道府県コーディネーターより家族に対し臓器提供に関する説明を実施。
19:00
〜19:30
ネットワークコーディネーターと都道府県コーディネーターより家族に対し臓器提供に関する説明を実施。家族が脳死判定及び臓器提供について承諾。
20:30〜
10月6日
 1:40
第1回法的脳死判定。
 8:00
〜11:43
第2回法的脳死判定。死亡と診断。
10月7日
 3:34
手術室入室。
 8:03 手術室退室。



(参考資料2)
第26例 臓器提供の経緯
社団法人日本臓器移植ネットワーク
社団法人日本臓器移植ネットワークの図



(参考資料3)

脳死下での臓器提供事例に係る検証会議名簿

氏名 所属
  宇都木 伸 東海大学法学部教授
川口 和子 全国心臓病の子供を守る会幹事
吉川 武彦 国立精神・神経センター精神保健研究所名誉所長
橋本 信也 (社)日本医師会常任理事
島崎 修次 杏林大学医学部教授
竹内 一夫 杏林大学名誉教授
アルフォンス・デーケン 上智大学名誉教授
新美 育文 明治大学法学部教授
貫井 英明 山梨大学大学院医学工学総合研究部研究部長
平山 正実 東洋英和女学院大学人間科学部教授
藤森 和美 聖マリアンナ医学研究所副所長
藤原 研司 埼玉医科大学教授
柳田 邦男 作家・評論家
(50音順/敬称略 ○:座長)



(参考資料4)

医学的検証作業グループ名簿

氏名 所属
  桐野 高明 東京大学副学長・脳神経外科教授
島崎 修次 杏林大学医学部教授
竹内 一夫 杏林大学名誉教授
武下  浩 宇部フロンティア大学長
貫井 英明 山梨大学大学院医学工学総合研究部研究部長
(50音順/敬称略 ○:班長)

医学的検証作業グループ参考人名簿
山田 和雄 名古屋市立大学大学院医学研究科教授
(敬称略)



(参考資料5)

脳死下での臓器提供事例に係る検証会議
における第26例目に関する検証経緯


平成16年  3月24日 医学的検証作業グループ
 第26例目の救命治療、法的脳死判定等について実地検証
 「医学的検証作業グループ」の決定に基づき、山田和雄 名古屋市立大学大学院医学研究科脳神経外科 教授、梶田 泰一 名古屋大学医学部脳神経外科 講師及び野口 宏 愛知医科大学救急医学 教授が、「脳死臓器移植に関する検証資料フォーマット」に基づいて実地検証。

 7月29日  医学的検証作業グループ(第17回)

 9月 2日  第20回脳死下での臓器提供事例に係る検証会議
 第26例目の救命治療、法的脳死判定等及び臓器あっせん業務を検証。

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