日本がん情報センター(JCIC)設置構想

 がん患者が必要かつ十分な医療関連情報をもつこと、によりがん患者から医療機関、行政に提案、要望などが可能となる。情報獲得能力、環境にないがん患者でも平等に共通の情報をうるためのシステムを提案する。

患者情報室及び医療コーディネーターの役割
 各がん拠点病院に独立部門として患者情報室、専任医療コーディネーターをおく。
 1; 医師によるがん告知、インフォームドコンセントへの補助
 医師との連携による診療の充実(三時間待ち三分間診療の解消)
ある程度の医療知識をもつ医療コーディネーターが電子カルテをもとに患者の病状、などわかりやすく説明、患者の疑問、質問に答える。
 2; 日本がん情報センター(JCIC)を介するスタンダードオピニオンなどの情報の窓口
医療コーディネーターがパソコン、インターネットなどに不慣れな患者の代行を行う。当該患者の電子カルテ情報をJCICに送信しその患者に対する治療情報を患者に届けその内容の解説を行う。
 3; がん患者用雑誌、書籍の常備、がん患者会情報、公開講座などの広報
各がん患者会よりの紹介、登録、によるネットワーク拡大、各がん患者の求める患者会情報、参加
 4; がん患者相談窓口(苦情、疑問、事故の可能性などについて)
メンタルケアー、心理療法、などとともにリスクマネージメントに活用


日本がん情報センター(JCIC)の役割およびメリット
 1; 全国がん拠点病院のデータベース作成、公開
治療情報、生存率、など統一基準のもとでの資料、患者の医療機関選定の補助
 2; 集学的治療チームによる各種がん患者個々に対する治療アドバイス
がん治療標準ガイドラインの提案提示
 3; 地域格差の解消
全国どの拠点病院でも共通の情報にもとずいたスタンダード治療が可能。
他の専門病院情報提供によりもっとも有効な治療を推薦できる。
結果としてよい意味での病院間競合が促進される。
 4; 臨床腫瘍医育成センターの併設
専門指導医を含む集学的医療チームへの参加による実地研修
 5; 最新医療情報の提供
特殊診療、最新がん治療薬情報、最新放射線療法、最新診断情報の提供


日本がん情報センター(JCIC)構想のための必須条件
 1; がん対策本部設置、窓口の一本化
 2; がん関連医療機関、学会の協力
 3; 各がん拠点病院におけるがん患者情報室の設置
 4; 電子カルテの義務付け
 5; がん患者団体支援センター併設
 6; 医療コーディネーターの育成、配置
上記条件に関しては財源の負担は少なくソフト面での対策が主となる。
主たるメリットは構想図、「設立目的」に記載。

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