資料1

2005年3月7日

がん医療水準均てん化推進に関する検討会
座長 垣添 忠生 殿
がんを語る有志の会 三浦 捷一
癌と共に生きる会 佐藤 均
市民のための癌治療の会 會田 昭一郎
明日の医療を考える会 山崎 文昭


「日本がん情報センター」設置に関する提案について

 昨年来、対がん十ヵ年計画に基きがん治療改善をめざした各種の対策が厚生労働省主導のもとに協議されております。我々がん患者としてもその成果におおきな期待をもっており関係者のご尽力には感謝しております。
 しかしながら、昨年来数回もたれた「均てん化に関する検討会」は、当事者であるがん患者不在の医療提供側専門医によるものであり、その討議内容には残念ながらがん患者の意見要望が十分反映されているとは思えず、がん患者の納得をうるには極めて不十分と思われます。
 全ての対策の対象者であり医療消費者であるがん患者の生の声、何をもっとも求めているのか、という視点からの論議が今求められているのではないでしょうか。
 各界の専門家のご提案にはそれぞれ重要な課題が含まれており、貴重な提案ですが、がん患者の実感としてはその実効性には疑問を覚える点も多くみうけられます。
連日生命の危機、不安とともにくらしているがん患者は今日のこと、自分のこと、に精一杯であり、今すぐ希望がもてる実効性のある政策の立案を望んでいます。
 日本のがん治療が、欧米諸国に遅れ、そのため数多くのがん患者が無為に死亡している現実、納得できる治療をうけられない状況は憲法に保障された生存権にかかわる重大事であると認識し、がん患者自身が声を出し、がん患者からの政策を提案をすべきであると考え、今回、患者のための「日本がん情報センター」設立構想を提出いたします。
この構想はがん患者のかかえる数多くの問題を同時に解決することのできる可能性のあるものであり、この構想の早期実現を多くのがん患者が切望しております。
 以上がん患者の立場、気持ち、希望をご勘案のうえ善処されることを期待いたします。
以上

トップへ