05/02/24 「平成16年度第1回2007年ユニバーサル技能五輪国際大会有識者会議」議事録      平成16年度第1回2007年ユニバーサル技能五輪国際大会有識者会議                          日時 平成17年2月24日(木)                             15:00〜                          場所 厚生労働省省議室 9階 ○事務局  ただいまから、「平成16年度第1回2007年ユニバーサル技能五輪国際大会有識者会議 」を開催します。座長、よろしくお願いいたします。 ○座長  第1議題「平成16年度事業実施状況」について事務局から説明をお願いします。 ○事務局  資料1「本年度実施した事項」ですが、2007年ユニバーサル技能五輪国際大会準備委 員会を設置し、それを中心にして活動を実施してきました。その結果をご報告申し上げ ます。  趣旨に書いてありますとおり、またのちほどご説明申し上げますが本年4月に財団法 人が設立されます。それまでの間、大会の準備を円滑に行うという目的で「2007年ユニ バーサル技能五輪国際大会準備委員会」を設置いたしました。設置期間は5月から本年 3月末までの予定です。  下に書いてありますが、主な業務は(1)にあるとおり「大会計画の検討」です。従 来は厚生労働省のほか、静岡県、中央職業能力開発協会、および高齢・障害者雇用支援 機構の4機関を中心にして検討してまいりました。準備委員会においてはもう少し広が りを持たせ、経済界、企業、学識経験者の方々にも加わっていただいています。委員名 簿はまたのちほどご覧いただきたいと思います。  準備委員会は2回、10月と本年1月に開催しました。その結果、大会準備の基本方針 である基本計画が策定されたところです。以上です。 ○座長  どうもありがとうございました。ただいまの件についてご質問はありますでしょう か。それでは、次に入ります。次に第2議題、「2007年ユニバーサル技能五輪国際大会 基本計画」、第3議題の「平成17年度の実施予定事業」は両者関係がありますので、一 括して議論をしていきたいと思います。事務局から関係資料のご説明をお願いします。 ○事務局  ここについては資料2、資料3−1、3−2、資料4という、4種類の資料について ご説明申し上げたいと思います。まず資料2ですが、先ほど資料1で準備委員会におい て策定されたと申し上げた「基本計画」です。これは準備委員会における議論を経て、 本年1月に取りまとめられました。有識者会議においてさまざまにご検討をいただき、 基本理念やご提言をいただいています。それをもとにして、大会準備を進めていくため の基本方針としてまとめていただいたという位置づけでございます。  2枚目の裏の「目次」をご覧ください。この基本計画は2部構成になっています。上 に第1部として「基本事業計画」、第1部は大会開催に当たっての基本方針をまとめて います。第2部、下のほうに「個別事業計画」とあります。これは個別事業分野ごとに 基本的な考え方を整理して、具体的な事業展開例を提示したもの、アイデアが詰まった ものになっています。  以下、簡単に中身についてご説明申し上げたいと思います。まず、〈第1部の基本事 業計画〉ですが、01頁をご覧ください。最初の1から5に関しては「大会開催概要」で すが、いままでご提言いただいたものをもとにして従来から整理したものです。「正式 名称」はそこにございますとおり、2007年ユニバーサル技能五輪国際大会、「キャッチ フレーズ」についてもご提言いただきました。「日程・場所」については関係機関と協 議した結果、2007年11月に開催するという詳細を決めています。  6が新しく検討したものです。「目標来場者数」を20万人以上としました。これは過 去の国際大会の数字などをもとにして決定したものです。ちなみに、スイスにおける技 能五輪国際大会は18万人、インドにおける国際アビリンピックは5,000人という数字を 聞いています。  2頁は競技内容が書いてあります。競技職種が7の「競技内容」、(1)にあります が、これについてはそれぞれ(1)の表の下に*が付いて書いてあります。本年、ある いは来年に関係する会議において正式に決定する仕組みです。技能五輪国際大会におい てはそこにある3つのカテゴリー、すなわち正式職種、デモンストレーション職種、プ レゼンテーション職種という3つがあります。上の正式職種とデモンストレーション職 種については、それぞれワールドスキルズという場において決定されるものです。プレ ゼンテーション職種については、開催国が独自に実施可能な職種となっています。  国際アビリンピックについては2つに分かれています。職業技能競技職種、生活余暇 技能競技職種となっています。職業技能競技職種については義務的に実施すべきものが 12職種あり、それらも含めて25職種程度の実施となっています。次の生活余暇技能競技 職種については実施が義務づけされていますけれども、具体的にはここに書いてありま すが「障害のある人のすばらしい才能や能力をアピールする職種」を検討したいと考え ています。下に(2)として、カテゴリー別の「参加者」の予想人数が書いてありま す。それぞれ選手や審査員、その他と区分けされています。合計すると、技能五輪国際 大会に関しては2,500人、国際アビリンピックに関しては1,000人の予定です。  4頁にそれぞれ、2007年大会の前大会である大会の実施職種が掲載されています。こ のまま、2007年に実施されるものではありません。あとで方向性についてはご説明申し 上げたいと思っています。左にあるのが本年5月に開かれる、ヘルシンキでの「第38回 技能五輪国際大会実施職種」となっています。右側にあるのがインドで開かれた「第6 回国際アビリンピック実施職種」となっています。  5頁は開催される場所です。(1)の沼津会場については現在、建設が進められてい る途中です。(2)の静岡会場については、既にある建物を活用するということになっ ています。  6頁から2として、「大会開催の基本的考え方」とまとめています。これは大会の開 催に当たっての背景などを整理したものです。有識者会議で「技能とは何か」というこ とをいろいろご議論いただきましたが、そのまとめに最近の若年者の就業にまつわる問 題、最近言われています「2007年問題」、そういう喫緊の課題を加えたものです。  7頁ですが、2と3に国の方針を書いています。2はまたのちほどご説明申し上げた いと思いますが、来年度から新規に実施する事業、「ものづくり立国推進」の事業、3 は国の障害者基本計画に関する方針、「ユニバーサル社会を実現」させるという方針で す。この2と3の施策や方針と連動させて、2007年の大会をそのような方針の重要なイ ベントとして位置づけたいということがここに書かれています。  8頁においては、5として「大会テーマ」というものが掲げられています。これは有 識者会議における基本理念をより具体的に表現したものです。ここには(1)から(3 )まで書いてありますが、「ものをつくり出す人と技」の価値に注目して、体験をし、 さらにそれを共有したのち、国際大会ですので世界へ発信するという内容になっていま す。さらに、その下に四角で囲っていますが、大会テーマで訴えているものを若者を含 む、多くの人々にPRするという観点で大会メッセージとして決めています。「Thanks for the skills」というものですが、今後、この言葉を広報等の事業に活用していきた いと考えています。  9頁、大会テーマをのちほどご説明する個別事業にどのように展開するかを整理した ものです。上だけご覧いただきたいと思いますが、緑色の四角がございます。4つの方 向性を書いています。「国民すべてにムーブメントを起こす」。さらには「来場者が体 験をして、ムーブメントを実感する」「大会関係者もムーブメントを再発見」し、それ を「継続・発展」させていく。そういうような形で各事業展開をしていきたいという整 理をしています。  10頁ですが、3として「財政計画」です。現段階ではまだ十分経費試算などもできま せんでしたので、どのような項目があるのかを整理しただけですが、今後さらにどのよ うな事業を実施していくかを精査して、財政計画を策定していきたいと考えています。 以上が第1部です。  以下、第2部の「個別事業計画」についてご説明したいと思います。13頁をご覧くだ さい。1として「競技計画」とあります。先ほど、競技職種については一部でご説明申 し上げたとおり、今後手続を経て決定されるわけですが、我が国としては1.基本方針 の(4)から(6)に記載したような方針で、関係方面に働きかけていきたいと考えて います。具体的には(4)に書いてありますが、まずは我が国の優れた技能をPRする ような職種を実施していきたい。(5)は技能五輪国際大会のことが書いてあります が、基礎技能に焦点を当てた職種、あるいは最近注目されている光ファイバー、若者に 人気のあるアニメ制作に関する職種を提案していきたいということです。  (6)は国際アビリンピックについて書いてあります。先ほども12職種ほど、義務的 に実施するものがあると申し上げましたが、そのほかにIT技能活用などにより、障害 者の職域拡大がアピールできるような職種を実施していきたい。あるいは知的障害者 等、従来参加が少なかった障害者の参加を促進するために、デモンストレーションのよ うな職種によって新しい職域を提示できる競技職種を実施していきたいと考えていま す。  次が14頁、2の「会場計画」になります。これもまた既存の施設を活用する、あるい は新しいものを作る。いずれにおいても、中をどのように整備していくかということが 書いてあります。基本的には1の(1)に書いてありますように、この大会は「ユニバ ーサル」という冠を載せていますので、ユニバーサル社会の新しい可能性の広がりが実 感できるような会場にしたい。障害のある方々も含む、さまざまな方々が参加、観覧す る場ということを念頭に置いて会場設計を工夫していきたいと考えています。  16頁、2として「会場演出計画」とあります。先ほど、大会のテーマを「体験してい ただく」と申し上げました。(2)本大会のテーマを体験的に理解できる「テーマ展示 ・イベント」と書いてあります。実際に見たり、触れることなどによって、大会におい てものをつくり出す人と技の価値を実際に理解できると思いますので、そのようなもの をテーマ展示・イベントとして実施したいと考えています。具体的には次の頁、17頁に 書いてあるような案をいま考えています。例えば、(1)に書いてあるガイドツアース テーション、(2)にあるテーマ映像シアター、映像で見ていくというものです。それ から(4)にある、実際にメダリストなどをインストラクターにしたような、技能体験 ができる交流体験工房のようなものということでごこざいます。これはまだ案ですの で、今後どのように実現できるのかどうかを具体的に検討していきたいと考えていま す。  19頁、3として「公式行事催事計画」とあります。これは先ほど、非常に簡単ですが 第1部で見ていただいたとおりです。開会式、閉会式などがここに入るわけです。具体 的にどのように実施していくかということについては、ここはあくまでも例が書いてあ りますので、今後さらに詰めていきたいと思います。  24頁をご覧ください。公式計画催事計画の中で「3.世界技能シンポジウム(仮称) 」と書いてあります。これは有識者会議でご提言いただいたものですが、このようなも のも開催したいと考えています。これもまた、もう少し詳細に詰めていくつもりでござ います。  次に27頁、5として「接遇計画」と書いてあります。これは選手を含む関係者に対 し、宿泊を確保する、あるいは会場と宿泊間との輸送をするなどの対応が必要になるわ けです。それらを「接遇計画」と呼んでいます。規約の中に、例えば「30分以内」で選 手を運ぶなどのものがありますので、それに沿った形で今後宿泊先などを検討していく 必要があるわけです。  とりわけ、技能五輪国際大会に関しては新しい試みとして、「技能五輪選手村」を開 設する予定でございます。次の28頁に詳細が書いてございます。御殿場市にある宿泊リ ゾート施設、「時之栖(ときのすみか)」という所のご協力をいただいて、選手村の設 置をする予定です。障害のある方に関しては、障害特性に応じた対応も必要になります ので、30頁の(4)、頁の上に書いてありますが「障害特性に対する綿密な調査と推進 」ということで、障害のある選手や大会関係者の輸送、宿泊に関し、障害特性に配慮を した対応をしていくことを考えています。  次に31頁、3として「視察計画」とあります。これは例えば技能五輪国際大会におい ては、選手等を対象とした「エクスカーション」、少し出かけるような行事がございま す。あるいは、それ以外の人々に対しても多様な「視察コース」を設定したいと考えて います。こういうことをきっかけに、我が国の産業、歴史、文化、さらにはユニバーサ ルデザインなどについての視察を実施していきたいと考えています。  33頁、6の「参加計画」になります。ここは「参加」と一言で言いましてもさまざま ございますが、一般の方々が大会を見に来られる、あるいは大会の運営ボランティアと して参加されるというものがあります。それから33頁の(2)に書いてありますが、一 般の方々の中でも、次の世代を担う方々として小中学生、高校生などの方々に見学をし てもらうということも考える必要があると思います。あるいは(3)にある企業参加、 いろいろな企業の協力をいただきたいと思います。さらに(5)にあるように、各界を 代表する第一人者の方々にもご参画いただき、デザインなど、クリエイティブ活動によ る参画、あるいは広報をしていただく。そういうことも今後考えていきたいと思ってい ます。  次の頁、35頁、7の「広報計画」になります。大会メッセージについては先ほどご説 明申し上げたとおりです。イメージツールとしていろいろ書いてありますが、(2)のシ ンボルマークについては今後、策定していきたいと思っています。こういう大会をいろ いろな場に、大会前に事前にお知らせすることも非常に重要と考えています。教育ツー ルの作成、あるいは先ほど影響力のある人の協力を得ると申し上げましたがが、そのよ うな協力を得た広報活動も充実していきたいと考えています。  これらを具体的にどのように展開していくかについては、37頁の「3.広報展開(案 )」として書いています。全国エリアで申し上げますと、(1)にある会報のようなもの、 あるいは新聞コラムや雑誌などに連載をしていただく。それから、経済団体に対するビ ジネスアピールをしていく。(4)として教育等の現場との連携を進めていく。そのよう なものを考えています。  以上、端折った形でご説明申し上げましたが、このような基本計画でございます。さ らに来年度以降においては、具体的にどのような事業をどう進めていくかの検討を進め ていきたいと思います。資料2については以上です。  引続き、資料3−1についてご説明申し上げたいと思います。資料3−1、「ものづ くり立国の推進」と書いてありますが、来年度新たに実施するものであります。まず最 初に、いちばん最後に折ってあるB4の資料をご覧いただきたいと思います。ここにあ るのは昨年末にまとめられたものですが、「若者の自立・挑戦のためのアクションプラ ンのポイント」と書いてあります。いまご説明申し上げています「ものづくり立国の推 進」という事業については、このような若年者対策の一環として位置づけています。  具体的には、(2)と赤字で書いてありますが、「働く意欲が不十分な若年者やニート と呼ばれる無業者などに対して、働く意欲や能力を高める総合的な対策を推進する」と いう中の3番目の●に、「工場、訓練施設の親子への開放、ものづくり技能競技大会の 実施などにより、子供から大人までものづくりに親しむ社会を形成する」として(もの づくり立国の推進)」と書いていますが、ここに位置づけられます。  具体的にどういう観点で、どのようなものかがその前の頁、写真が載っている頁があ りますので、それをご覧いただきたいと思います。背景としては、先ほど来ご説明申し 上げていますけれども、若年者の就業が厳しいにもかかわらず製造業離れが見られる。 さらに、団塊世代の定年による「2007年問題」がとりわけ大きくクローズアップされて きたという問題があります。そのような結果、近い将来、ものづくり現場において若年 人材が不足して、技能継承が困難となる恐れがある。そのようなことを背景にして、若 年者がものづくり現場に興味を持って、就労に向かうための各種事業を展開すべく「も のづくり立国の推進」という事業にしたというものです。  具体的には、中ほどの箱に4つほど○が書いてあります。右に少し写真があります が、民間・公共の訓練施設等の親子等への開放促進をする、20歳以下の職業能力開発施 設等において、現在技能習得中の者を対象にして、そのような若年者によるものづくり 技能競技大会を実施する。あるいは、ものづくり技能に関して多くの方々に対してアピ ールすべく、シンポジウムを開催する。さらには、2007年の大会である「2007年ユニバ ーサル技能五輪国際大会」を活用して、技能尊重気運を醸成するといった事業を考えて います。こういうものを通じ、右のほうに矢印がありますが、ものづくりに親しむ社会 を形成する。あるいは、ものづくり現場における若年者入植、技能継承を進めていくと いうものにつなげていきたいと考えています。  いちばん最初の頁はそれをまとめたものです。右側に書いてありますが、予算額とし ては来年度の予定額が6億7,000万円の予定です。資料3−1については以上です。 ○事務局  引続き、資料3−2をご説明したいと思います。2007年のユニバーサル技能五輪国際 大会は障害の有無にかかわりなく、相互に人格と個性を尊重し合う社会を職業技能の面 から象徴していく大会です。それでは、障害のある人がこのような職業技能を身につけ るための施策とはどういうことが行われているかが資料3−2です。  今年度から大幅に拡充しておりまして、また平成17年度も引続き拡充予定の諸施策に ついてご説明申し上げます。  資料3−2をご覧ください。障害のある人が職業技能を身につけるための従来の大き なポイントというのは2番目、障害者職業能力開発校でした。これは全国で19校ありま すけれども、ここで学んでいただいていました。さらに本年度からの拡充部分というの は二重線で囲ってある部分です。すなわち1の(2)一般の訓練校を活用した障害者の 能力開発事業、3の障害者の態様に応じた委託訓練をやる。そして4の(1)、e−ラ ーニングもやっていこう。(2)新しい職域拡大のためのカリキュラムを開発していこ うとうものです。  まず1の(2)ですが、職業能力を身につけてもらうための施設として障害者校では なくて、一般の訓練校というのは各都道府県にありますので、障害者の能力開発校の設 置がない県を中心に、県立の一般の訓練校において知的障害者を対象とした訓練コース を1つ設置して、そこで技能を習得してもらう。具体的な中身は、例えば3級のホーム ヘルパーを目指した介護サービスのコース、スーパーマーケットなどのバックヤードで 商品管理をしたり、あるいはパッケージングをしたり、バックではなく、表で対面の販 売技能を習得するための講習等々でございます。現在、15県で実施しているという状況 です。  3番目の「委託訓練」というのは、訓練校の中の訓練ではなく、地域にあるいろいろ な訓練資源、企業や社会福祉法人、NPO法人、民間の教育訓練機関、さまざまな訓練 資源を活用して、そこに公共職業訓練を委託してやっていこうというものです。これは 今年度から5,000人規模に一挙に拡大して実施しているところです。  4の(1)訓練手法として訓練校、あるいは委託先も含めて通えない人たちもいらっ しゃる。そういう人たちに対してはe−ラーニング、在宅でIT技能を習得するための ものをやっていただこう。これはモデル事業ですけれども、今年度から開始していま す。4の(2)ですが、知的障害者について障害者能力開発校、あるいは一般校にコー スを設置していこうということでやっています。やはり、従来、製造業などにずいぶん 集中していたところにもう少し新しい職域を提案していけるような訓練をやっていこ う。ホテルサービス、厨房サービス、2つの訓練カリキュラムを今年度から開発してい るという状況です。  私がいま申し上げたことが、「平成16年度における障害者の能力開発の拡充について 」ということで書いてあります。また、あとからご覧いただければと思います。  3頁、平成17年度はどうするか。平成16年度から始まった拡充路線をさらに拡充して いこう、ということで政府予算がこのような形で入っています。まず「公共職業能力開 発施設における障害者訓練の拡充」、全体では54億8,500万ということですが、先ほど 申し上げた障害者の能力開発を一般の職業訓練校の中でコースを設置してやっていこう という、「障害者能力開発推進事業」と波線の中の四角に書いています。平成16年度、 今年度は15県ですが、23県に拡大していこう。これは1コース定員20名が原則です。そ の予算が6億4,600万となっています。  また2ですが、企業や社会福祉法人など、要するに訓練校の中だけでなく、地域のい ろいろな訓練資源を活用して委託訓練をやっていく。それについても、今年度5,000人 規模の予算でしたが、平成17年度においては6,000人ということで1,000人拡大していま す。今年度の予算が11億から14億となっています。また3、これはe−ラーニングです が、平成16年度、17年度、2年間のモデル事業として同額を積んでいます。さらに18年 度からは、きちんとした委託訓練の中に仕組んでいくことを考えています。  最後の「障害の態様を踏まえた職業能力開発プランの策定に関する調査研究」につい ては、福祉から雇用へという流れの中でどういう訓練をやっていくのがいちばんいいの か。そういうことで能力開発プランの中身、策定のあり方などの研究費ということで す。ただいま申し上げたような諸施策を基礎として、アビリンピックの発展、ひいては ユニバーサル社会を推進していきたいと思います。以上です。 ○座長  どうもありがとうございました。引続き、説明をお願いします。 ○事務局  引続き資料4のご説明を申し上げたいと思います。来年度設置される財団法人につい て資料4に書いています。いままでは、先ほどご説明した準備委員会でさまざまなご検 討をいただいたわけですが、今年の4月、来年度になってすぐ「財団法人2007年ユニバ ーサル技能五輪国際大会日本組織委員会」(仮称)が設立される予定です。  事業については2に書いています。(1)がメインで、大会の準備、運営に当たるも のです。3に書いていますが、特に(2)の事業費が大会に関して必要になります。今 後企業・経済界にお願いして、寄付金品をいただくとともに、国費等も予定して必要な 経費を集めていきたいと考えています。  4に組織が書いてあります。会長は奥田日本経団連会長にご就任をお願いしていま す。ほかには、後ろに名簿がありますが経済界、企業、あるいは学識経験者、両大会の 関係機関の団体の方々から構成されています。のちほど、別添名簿をご覧いただきたい と思います。  スケジュールは5に書いています。1月31日に発起人会が開催されました。いま手続 を進めておりまして、4月に発足予定です。以上です。 ○座長  どうもありがとうございました。たくさんございましたが、ただいまの説明でご質問 がありましたらご発言願います。 ○委員  13頁の競技計画の1.基本方針の(5)技能五輪の国際大会においては基礎技能に焦 点を当てたということがあります。昨年末、ヘルシンキの技術委員会で参加企業を代表 して、とりわけ職種の統廃合に関する件について発言する場を設けていただきました。 そのことについて2点お伺いします。  日本の基本的な、とりわけ製造業に関するものづくりの基本的な考え方については、 できるだけいろいろな場で日本として発言していくということが非常に重要かと思って います。ついては、この5月にフィンランドで行われる国際大会においても、多分World Skillsの総会があろうかと思います。技術委員会だけでなく、総会の席でも日本として 発言をする機会があるのか。あるとすれば、とりわけ統廃合の点についてどういう発言 をさせていただけるのか。  2点目ですが、今回、フィンランドでは基幹技能というか、基礎技能というか、5職 種ほど従来あった職種が中止されるということがありました。このことについて、静岡 の大会ではこの5職種をどう考えていくのか。この2点をお伺いしたいと思います。 ○事務局  基礎技能を大切にする必要があるという点については、私どもも全く同感です。ヘル シンキ大会において、これまで実施されていた基礎技能職種が廃止、ないしは統合され ていることについては非常に残念に思っております。  なぜかと申しますと、1つには基礎技能、コンピューターといったものだけでは対応 し切れないような精度のものもあります。それから、いざ、何かアクシデントがあった ときに基本ができていないと、そういうものに対応できない。そして、また、先ほど 「2007年問題」に若干触れましたが、基礎的な技能をいまの時期こそ承継していかなけ ればならないと考えています。  5月のヘルシンキ大会総会において、どのような場で各国の発言が可能であるかとい うところにいては、今後精査してまいりますが、いずれにしても、私どもとしては基礎 技能の大切さ、そういう技能について参加国数は正式種目は12種目、デモンストレーシ ョン種目は6種目となっています。基礎的な、ベーシックなスキルが種目として実施さ れるように、最大限アピールしていきたいと考えています。そういう意味では、ヘルシ ンキ大会には間に合いませんでしたが、ヘルシンキの総会、最終的には来年のメルボル ンの会合において決まってくるということです。それまでの間に、私どもと考え方を同 じくしていただける国々にも働きかけて、そうした種目の復活、維持に取り組んでいき たいと考えています。以上です。 ○座長  ほかにございませんか。国の雰囲気としては、偏差値を上げることには無中になるの ですが、こういうところの技術を上げることにもう少し興味を持ってくれてもいいので はないかという気がします。いかがでしょうか。世の中、こぞって偏差値と言うもので すから引っ張られてしまう。 ○事務局  昨年策定された「若者自立挑戦プラン」、これもとかく各省縦割りでやってきたので はないかというところを超えて、私ども厚生労働省、あるいは文部科学省、経済産業省 といったところが一体となって、若者の仕事の選択、あるいはキャリア形成というもの を真剣に考えてみようという動機から始まったものです。これに基づき、例えば実習と 座学を組み合わせながら技能を習得していく、いわゆるデュアル・システムの訓練も開 始されていますし、先ほど取り上げましたものづくり立国の施策というものもその一環 として今後進めようとしているものです。 ○委員  もう1点お聞きします。決して、静岡の大会の成績にこだわるわけではありません。 しかし、重要な要素かと考えていますので質問します。有識者会議の1回目か2回目で お話したかと思うのですが、中小企業および団体、参加される方たち、および関係する 人たちに対してどういう予算措置を取りながら、どういうような支援をしていこうかと いうことについてあまりお話が伺えませんでした。具体的な考えがあるようでしたら教 えていただきたいと思います。 ○事務局  国際大会に派遣される選手の方の強化のための支援につきましては、従来から行って いるところです。主な内容としては、中小企業の多い職種、生業、なりわい系の職種と いうことで、経済的にも、人的にも不足している職種に重点を置いて支援してきていま す。  支援内容としては職種別に委員会を設置して、そこで過去の問題の傾向の分析、ある いは選手強化のためのプログラムの策定・提示、実際の訓練に関しては過去の国際大会 に派遣された選手の方などを講師として、合宿訓練などを行うといった形での支援を行 っているところです。私どもとしては、静岡大会に向けてそうした支援の取組みを強め てまいりたいと考えています。以上です。 ○オブザーバー 若干補足させていただきます。先ほど、静岡大会に向けての基礎技能 職種の問題がありました。これは私どもも大きな問題だと思っています。いろいろな機 会にそれをアピールしていきたいと思っています。これについては、こういう職種にご 関心の企業の皆様方のお力もいただいて進めていきたいと思っています。  座長がおっしゃいましたように、もっと日本全体でものづくりが大事であることを認 識すべきである。先ほど説明がありましたように、「ものづくり立国の推進」という1 つのテーマをいただいています。今度の静岡大会も単発的なものではなくて、「ものづ くり立国の推進」という全体の中で位置づけていく。そういうようなことで、何とかこ の機会を通じてものづくりの重要性を国民の皆さんに認識していただきたいと思ってい ます。  最近、新聞紙上で報じられていますけれども、関係各省が一体となって「ものづくり 大賞」を作って、総理大臣に顕彰していただくということが出ています。こういうこと も私どもは前から、金メダルを取った選手を国民的に顕彰していただきたいとお願いし てまいりました。そういうものが出てきたのも、ものづくりに対する認識が少しずつ変 わっていることの現れではないかと思っています。  いま委員がおっしゃった最後の質問についても、いま井上課長がご説明申し上げたと おりです。実は国だけでなく、県もずいぶん中小企業の大工など、選手の派遣について はかなり力を入れてくれています。県によってでこぼこがありますが、自分の県から出 る選手の最後の訓練のところに予算を使っていただいています。  私どもとしては、通訳やエキスパートが修羅場となって非常に重要であります。エキ スパートや通訳に継続性を持たせる。選手は変わっても、エキスパートや選手には常に 同じような人が出てくることによって横の関係を強くする。これは委員や皆さん、ご経 験ですが、そういうことを出来るだけ静岡大会に向かって積み上げていきたいと思って います。 ○委員  先ほど、基幹技能を静岡大会にどう持っていくかというお話が出ました。おそらく、 今回、ヘルシンキの技術代表会議である程度提案をしないと、その次の大会で承認を得 るというような方法を取らないとなかなか再復帰するということは難しいと思います。 ただ、再復帰するということではなくて、基幹技能が前回の名称を多少変えて、少し幅 を広げた形で新しい職種として提案をしてヘルシンキ大会で提案をする。そして、その 次の大会で承認を得るという方法を取らないとなかなか、静岡大会に新しい職種として 承認されるのは難しいのではないかということだと思います。是非、そういう方向で取 っていただければと思います。 ○オブザーバー いずれにしても12にならないと、これはルールになっているものです から。この12を集められるような働きかけが必要だと思います。 ○座長  美術工芸などでも、静岡に特有なもの皆さんが見るとびっくりする、印伝などもその 1つではないかと思います。そのようなことを現場でやってみせたら、それなりの効果 があるのではないかという気がします。いかがですか。 ○委員  静岡には残念ながら印伝はありませんが、木工などでは静岡市などに独特のものがあ ります。あと、寄せ木細工などで熱海には非常に優れたものがあります。そういうもの をショー的に、みんながびっくりするようなものをやるということは不可能ではないと 思います。  ついでですので、委員にお力添えをいただいて実現できればいいのではないかと思っ ていることがあります。例えば、いま、子供に碁がものすごくはやり始めているので す。「ヒカルの碁」という漫画がブームを巻き起こしたでしょう。ものづくりの関係 で、誰か作家をそそのかして、ものづくりで何か漫画をやってくれるといいと思いま す。題材はいっぱいあると思います。調理の関係で言えば、「おいしんぼ」などという のはものすごく貢献していると思います。ものづくりでも種はいっぱいあるから、漫画 家が取り組んでくれるといい。安全保障の問題についても、みんな関心を持たなければ いけないと言っていたのが小説、アニメ、漫画で若者がものすごく興味を持つようにな ったでしょう。あれは馬鹿にならない。メディアとして、ものすごくいまの若者に浸透 すると思います。是非お願いします。 ○委員  いまの漫画の件ですが、1997年の「NHKスペシャル」が漫画本になっています。 「ビジネスコミック」というメーカーですが、こちらに協力していただければいま知事 がおっしゃられたようなことも実現していけるのではないかと思います。参考までに発 言いたしました。 ○委員  実はこれからポスターを作ったり、さまざまな製作物を作っていくわけです。これは 公正さということを期さなければいけないというところと技を持っている人、特に国際 的に通用する技を持っている人との攻めぎ合いがこれからあると思います。いま知事の お話のように、アニメや漫画も韓国など外国に持っていかれて日本は遅れてしまったわ けです。これも1人の作家の特別な才能をどれだけ認めて、このような公的な企画に参 加してもらうかという段になると、両者にはに結構溝があるわけです。そうすると、結 果として、若い人にインパクトがなくなるものになってしまう。  もちろん、公正さを期する最終的な手続はきちんと担保しなければいけないのです が、とはいうものの固有名詞で技を持っている人だからこそ魅力がある。ポスターなど もなるべくたくさんの人に参画してもらって、グラフィックデザインにしても、アニメ の作家にしてもこちらの趣旨に合う人を選んでいく。それがまた1つの重要なスキルな ものですから、意識はしています。  間もなく万博ですが、以前の万最終的に若い人たち、あるいは一般の人に技のすばら しさ、妙味をわかっていただくという意味では、その辺はある程度ご理解を皆さんに賜 りたいと思います。ここで申し上げておいたほうがいいような気がしたので発言しまし た。よろしくお願いします。 ○委員  ここの組織委員会などで公的に何か仕掛けてやるというと、それこそ官制の匂いがし て若者はそっぽを向いてしまうと思います。これは委員にお願いしたほうがいいのかど うか知りませんが、出版、印刷関係に手を回して、向こうが例えば『週刊コミック』と か。 ○委員  そういうところをどこかそそのかして、面白いテーマだから取り組んでみようという ことで、誘導して乗ってきてくれるような方向というのは取れないものでしょうか。 ○委員  静岡県はさくらももこさんの出身地ですが、彼女を押さえている出版社はこの手の企 画にはなかなか出したがらない。映像領域の多くの作家はアメリカに行ってしまいまし た。要するに、日本は公的なところが個人を信用して良い仕事をさせないものですか ら、ちゃんとした人はハワイに拠点を移したり、ディズニープロなどに持っていかれて しまいました。 ○委員  35頁にシンボルマークの件が出ています。確か、韓国の大会のときに国内で公募し て、最優秀賞を表彰式のときに表彰したという経緯がありました。シンボルマークその ものは既に決定されて活用されてはいたのでしょうが、表彰は国際大会の表彰式のとき に表彰したという経緯が確かありました。そのような方法も1つ考える必要があるかな と思います。 ○委員  ちょっとだけ付け加えますとネット社会になってから、プロのものを一部改竄して、 盗用したりする知的所有権の問題が大変うるさくなってきています。巧妙な素人が増え ています。プロはやはりどれが既に世の中に出ているかを知っている、逆に言うと世の 中に既に出ているものを知っている人を「プロ」と呼ぶと言ったほうがいいかもしれな い。微妙な線を一部変えたりして新作に見せかけるなど、あとで訴訟問題になるケース も多くなりました。  先進諸国では知的所有権を開放する。要するにオープン・アーキテクト、誰が使って くれてもいい、どこを直してくれてもいいというプロも出現しているのですが、日本に おいてはまだそこまで行っておりません。 ○座長  ほかにございませんか。いろいろなサジェッションを頂戴できたと思いますが、この 辺で打ち切ってよろしいでしょうか。次は第4の議題、「報告事項」です。「2007年問 題」により懸念されている技能継承の問題について、この有識者会議で議論することが 提案されるようです。事務局においては委員の方々からいただいたご意見を踏まえ、今 後の大会の準備を進めていただくようお願い申し上げます。また、委員の方からご提案 のあった「2007年問題」への対応のあり方に関しては、次回の有識者会議において議論 したいと思います。事務局で資料など準備しておいてくださるようお願いします。  次に第4議題、「報告事項」です。事務局よりお願いします。 ○事務局  報告事項の第1番目は資料5−1です。昨年10月に開催された「全国障害者技能競技 大会(アビリンピック国内大会)」の状況についてご報告いたします。大会は平成16年 10月15日から17日の3日間、宮城県において行われました。このアビリンピック、実は 地方開催のほうが歴史が浅く、平成14年、第26回の熊本大会から地方開催となっていま す。それまでは千葉県で開催されており、参加選手数も大体160人ぐらいでした。地方 大会第2回目の宮城県の大会においては229名という、非常に多くの方々にご参加いた だきました。  職種別の状況は別紙1をご覧ください。20職種で229名、多い職種も、残念ながら少 ない職種もありますが、2007年のユニバーサル技能五輪国際大会を目指して新しい職 種、コンピュータープログラミング、パソコン組立、この辺は新しい職種なので参加人 数は少なかったのですが、義務的職種になっていますのでそれに向けてやっていこう。 精密板金も難しいのですがトライしていこうということで、3職種新しいものを加えて 20職種、229名の参加があったというものです。  1枚目、障害種別は身体の方が192名、知的障害のある方が37名ということでした。 競技会場は宮城県仙台市、多賀城市、2つに分かれて行いました。ただの競技大会とい うだけではなくて、競技大会に合わせてワークフェアなどを開催して、障害のある人の 技能の向上や雇用の促進を目的とした総合的なイベントとして開催した結果、来場者数 も約2万人、先ほど2007年が20万人ということでしたが、アビリンの国内大会だけでも 宮城県で2万人を数えた。熊本のときは1万2,000人、さらに広がっていったという感 じを強く持っています。  成績のほうですが、資料5の3枚目から書いています。アビリンピックのほうは金 賞、銀賞、銅賞、もう1つ努力賞とあります。金賞受賞者には厚生労働大臣賞も合わせ て授与するということです。金賞は16職種、17名でしたが、これを見ていただくと電子 機器組立から2人金賞が出ています。これはどう点数をつけても、どうあっても甲乙つ け難いということで2人の方に金賞が出た。しかも、企業に勤めておられる方々である ということで、中身も非常にレベルアップしてきたのではないかと思っています。銀賞 が同じく19職種24名、銅賞が16職種27名ということでした。  アビリンピックについては、県に対して優秀県ということはないのですが、これを見 ると宮城県がかなり頑張っているという感じがします。地方開催を重ねていくことによ って、その地域の障害のある人たちの職業技能に関する関心の高まりと選手の強化にも つながっていくのではないかと思っています。資料5−1については以上です。 ○座長  どうもありがとうございました。 ○事務局  引続き、資料5−2をご説明いたします。「第42回技能五輪国内大会の結果」をご報 告いたします。昨年10月22日から25日まで行われ、競技は2日に渡り開催されていま す。  開催場所は岩手県、参加選手の数は1,000人を超えています。一昨年開かれた第41回 大会、474名から、昨年の第42回の1,066名まで増えています。(2)に所属別の内訳があ りますので、そちらをご紹介申し上げておきます。企業が813名と非常に多いのは以前 と同じ傾向ですが、その下に教育施設などに所属している方々が書いています。少し詳 しく分けていますが、この方々についても総数としては増えています。普通高校や商業 高校、あるいは職業訓練施設などからの参加が年々増加しているという傾向にありま す。  実施職種については、正式職種が41職種、公開競技職種として1職種です。その下に カッコが書いてありますが、その前の大会である第41回大会が34職種でしたので増えて います。これは今年5月に開催されるヘルシンキの国際大会において、多くの職種に選 手を派遣するために、従来国内で実施していなかった職種を新しく実施したものです。  3に「大会結果等」と書いてあります。一般来場者数も年々増加傾向にあり、この第 42回大会においては来場者数が12万9,000人であったという状況です。国内大会はあと でご説明しますヘルシンキの大会の予選も兼ねていますので、この国内大会において優 秀な成績を収めた方については派遣選手として決定されています。  2頁以降は省略しますが、新聞発表等をしています。選手の具体的な所属企業名、選 手名などが掲載されています。資料5−2については以上です。  引続き資料5−3により、今年開かれる「第38回技能五輪国際大会」、これは2007年 大会の前大会に当たります。この開催について簡単にご紹介申し上げたいと思います。 開催時期は1に書いてあるとおり、本年5月19日から6月2日までという期間です。競 技期間は(3)に書いてある、5月26日から5月29日までの4日間でございます。開催 場所はフィンランドのヘルシンキです。4「職種数」としては正式職種34、そのうち日 本の参加職種が後ろのカッコに書いてある30職種、デモンストレーション職種が5職種 で、うち2職種に日本選手が参加いたします。(2)にありますが、選手数としては我 が国から合計36名の選手が派遣されることになっています。  別紙1に職種の一覧、右側に○が付いているものが選手が派遣される職種です。別紙 2に実際、どういう所属の方々が派遣されるかという、選手のお名前と所属先企業が紹 介されています。以上です。 ○座長  どうもありがとうございました。ご質問はありますか。ないようですので、いちばん 最後の「その他」に入ります。事務局から、何かありましたらご説明願いたいと思いま す。 ○事務局  先ほど、2007年問題への対応について、次回の有識者会議で資料等の準備をするよう にと座長からご指示いただきました。来年度に入り、4月か5月、来年度早々に次回の 会合を開催したいと考えています。日程については、また改めてご相談申し上げて決め ていきたいと思っています。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。以上です。 ○座長  以上で議題は全部終了ですが、先生方から特にご発言はありますか。どうもありがと うございました。以上で閉会します。                                     (了) (問い合わせ先)  職業能力開発局  能力評価課 有識者会議担当  電話 (代表)03−5253−1111     (内線)5948