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別紙1

「2006−2010・厚生労働科学研究の戦略的な推進」

注) 厚生労働科学研究のあり方を検討するための
イメージ案(実際の具体案は別途検討が必要)

【戦略10分野と研究目標】
I.基本的考え方
  ○少子高齢化に関する問題を克服する科学技術政策を推進し、「活力ある社会」の実現を目指す
  ○次世代育成・支援をするために、小児を対象とする研究を、全研究領域において一定の割合組み入れる
  ○人材育成の観点を盛り込む
若手研究者を育成する枠組みを設定する
研究の基盤的人材(統計学者/疫学者)の登用を推進する

II.戦略分野と研究目標
1.健康寿命の延伸(I):がん対策の推進【健康安心の推進】
 (1)第3次対がん10か年総合戦略に基づく研究開発
  ○戦略的アプローチ:国立がんセンターがイニシャティブを持ちながら、我が国の死亡原因の第一位であるがんについて、研究、予防及び医療を総合的に推進することにより、がんの罹患率と死亡率の激減を目指す
  ○研究目標:5年生存率を20%改善(健康フロンティア)

2.健康寿命の延伸(II):生活習慣病対策の推進(疾病罹患と死亡の低減)【健康安心の推進】
 (2)心疾患対策
  ○戦略的アプローチ:死因原因第二位である心疾患について、冠動脈疾患やその他の心臓病の診断・治療法に関する研究を推進することにより、死亡率の激減を目指す
  ○研究目標:死亡率を25%改善(健康フロンティア)
 (3)脳卒中対策
  ○戦略的アプローチ:死因原因第三位である脳卒中について、急性期脳梗塞に対する局所血栓溶解療法等の脳卒中診断・治療法に関する研究を推進することにより、死亡率の激減を目指す
  ○研究目標:死亡率を25%改善(健康フロンティア)
 (4)糖尿病対策:
  ○戦略的アプローチ:有病者が1,620万人(平成14年度)と推計され近年さらに増加している糖尿病について、有効な介入方法を開発する戦略研究等の研究を推進することにより、発生率と重症化の激減を目指す
  ○研究目標:発生率を20%改善(健康フロンティア)

3.健康寿命の延伸(III):生活習慣病対策の推進(疾病罹患と死亡の低減)【健康安心の推進】
 (5)要介護者の減少
  ○戦略的アプローチ:高齢者の生活機能の低下や、要介護となる主な原因である「骨折」や「脳卒中」「痴呆」をできる限り防ぐために、効果的な介護予防対策に直結する研究を推進する
  ○研究目標:「7人に1人」である現在の要介護者を「10人に1人」へ(健康フロンティア)

4.健康寿命の延伸(IV):自殺対策の推進(疾病罹患と死亡の低減)【健康安心の推進】
 (6)自殺者対策
  ○戦略的アプローチ:過去最高の自殺率を、有効な予防・介入方法を開発する戦略研究等の研究を推進することにより低減させ、活力ある社会の実現を目指す
  ○研究目標:自殺関連うつ対策:地域における自殺率を20%、うつによる再企図率を30%減少

5.健康・医療安全関連研究【健康安全の確保】
 (7)食の安全研究、医療事故防止対策研究
  ○戦略的アプローチ:すべての食品の安心・安全に係る横断的事項に関する基盤研究を推進するとともに、医療における安全確保体制の構築に関する研究を推進する
  ○研究目標:食の安全のための研究(例:プリオンの感染発症リスクの解明や血液を使用した牛海綿状脳症<BSE>の高度検査技術の開発)や医療の質の向上・医療事故の発生率の減少

6.連携施策群
 (8)ポストゲノム【先端医療の実現】
  ○戦略的アプローチ:ライフサイエンス全ての基盤となる知見と技術の拡大、充実により、幅広い可能性を着実に伸ばす多様性を確保しつつ、研究成果の社会還元の実現を目指す重点化・積極推進を行う
  ○研究目標:テイラーメイド医療やゲノム創薬、再生医療を実現
 (9)新興・再興感染症【健康安全の確保】
  ○戦略的アプローチ:新興・再興感染症に迅速に対応できる研究体制の構築
  ○研究目標:国民の安心・安全を確保
 (10)ナノバイオテクノロジー【先端医療の実現】
  ○戦略的アプローチ:ナノテクノロジーとバイオテクノロジーの融合技術の研究開発を政府が一体となって推進
  ○研究目標:健康寿命の延伸、新産業の創出、国際競争力の確保、安全安心な社会の実現


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