戻る

徳島健生病院における振動障害検査手技に係る実証検査報告


 2004年11月〜12月の計5週間、土曜と日曜の2日間を使用して実施した
  検査スケジュール
    第1週・第2週は別紙1 (PDF:33KB)
    第3週〜第5週は別紙2
    (被検者数:各週8人づつ・計40人)
 振動障害対象者について(30名)
 (1) 四国内の3県(徳島・愛媛・高知)の関係医師から推薦を受けた
 (2) 被検者選定の基準は以下の条件を満たすものから行った
 ア 年齢 50才〜69才
 イ 労災認定 5年以内
 ウ 林業または土木労働者
 エ 現在治療中の類似疾病がない(内服を中止できる軽症高血圧は可とした)
 (3) 年齢 50才〜67才    M ± SD = 60.6 ± 4.9 (中央値=62才)
 (4) 職種 土木:19名  林業:4名  土木・林業:2名  その他:5名(4名は雑多)
 (5) VWF(+): 10名(内、現在消失している者が2名。)
 健丈対象者について(10名)
 (1)徳島健生病院職員家族等から以下の条件を満たし、かつ同意が得られたものを選定した
 ア 年齢 50才〜69才
 イ 直近の健康診断で類似疾患などの異常がなく、かつ現在治療中の病気がない
 ウ 振動工具の使用経験がないか、あったとしても少なくかつ振動障害の症状が無い
 (2) 年齢 54才〜68才    M ± SD = 60.6 ± 4.6
 選定された検査対象者の問題点
 (1)肘部管症候群のため手術を施行されたもの1名
 (2)上腕骨骨折の既往歴があるもの1名(測定は対側で実施)
 (3)当日、内服薬(カルシューム拮抗剤・亜硝酸剤など)内服したもの2名
 (4)HAVSとしては軽症者が多かった印象がある
 (5)HAVS患者の中に板金工が1名
 (6)健丈対象者の中には過去に振動工具を幾分使用したものが3名(ただし無症状)
 実証検査実施において発生した問題
 (1)振動感覚閾値(ISO)測定が4名で実施できなかった(機械の故障)
 (2)健丈対象者で高血圧のため、皮膚血流測定ができなかったもの1名


被検者プロブレムリスト

ID 103 初日(潅流圧・振動感覚閾値・血流量・MRI) 朝ノルバスク1T内服
 106 左右肘部管症候群で手術
 111 初日(同上検査項目) 朝アムロジン1T.フランドール1T内服
 112 振動感覚閾値 未実施
 113 同上
 114 同上
 115 同上
 119 板金工
 122 左肘小児期に骨折・手術
 201 初日血圧上昇のため 皮膚血流測定 は実施せず
 202 振動工具使用歴(土木)あり
 205 同上(木工)
 208 同上(木工)


トップへ
戻る