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都道府県における結核病床数算定式について(技術的助言)(案)

 公衆衛生上最低限必要な結核病床数=(1)+(2)
(1) 新たに発生した感染性結核患者の入院に必要な病床数(急性期)
(2) 慢性排菌患者の入院に必要な病床数

(1) 基本式:管轄内の感染性結核患者の一日当たりの入院発生数 x 在院期間
ばらつきの要素:
患者発生数 → 日によるばらつき(ポアッソン分布をとるものと仮定)
在院期間 → 患者によるばらつき(対数正規分布をとるものと仮定)
 上記の要素がランダムにばらつくと仮定し、ばらつきを99%の割合でカバーする数を、モンテカルロシミュレーションを用いて算定。この値に、他疾患の混入(診断までに要する隔離を含む)、季節変動等各都道府県の実情に応じた係数(1〜1.2)を乗じ、(1)に関する各都道府県の必要結核病床数を算出する。

(1)=AxBxCxD
 A 一日当たりの各都道府県で登録された塗抹陽性結核患者の発生数
 B 塗抹陽性結核患者の感染性消失までに要する平均期間(42日(6週)として計算)
 C 年間新規塗抹陽性患者発生数に応じた係数(下表)
 D 他疾患の混入、季節変動等各都道府県の実情に応じた係数(1〜1.5)

年間新規塗抹陽性患者発生数
500〜 1.2
100 〜 499 1.5
〜 99 1.8

(2) 都道府県にて、慢性排菌にて入院している患者数
前年度の慢性排菌患者(2年以上登録されており、かつ1年以内に菌陽性であった肺結核患者)のうち入院している者の数とする。


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