・ | 電子カルテシステムの医療における役割や守備領域が明確化できていない。このため、個々の医療機関においてシステムへの要請が多様化しがちであり、これに対応していくとシステムの大規模化や固有機能の開発など経費の高額化を招きやすい。 |
・ | 標準的電子カルテが備えるべき共通の機能(公共的な目的に資する報告データの生成等を含む)を整理した上で、これらの機能を満たすためのシステム要件を記述、列挙していく。 |
・ | 電子カルテシステムの果たすべき機能を整理し、システムの単位ごとに部品化を図ることにより共通利用化が進むことが望まれるが、こうした取り組みが十分になされていない。 |
・ | 医療現場における業務のワークフローに沿って、システム上の共通の機能に対応する部品の標準化を検討していく。検討に当たっては、IHE(Integrating the Healthcare Enterprise)で採用されている手法も参考にできる。 |
〜NHIIとEHR〜
・ | 2004年4月に、ブッシュ大統領が「10年以内に大多数の米国人がインターオペラブルな電子カルテを持てるようにする」と発表した。 |
・ | HHSに医療産業のデジタル化を命じ、医療情報技術のための国家調整官が指名され、開発や維持に責任を持ち、相互運用性のある医療情報技術の推進を図る。 |
・ | そして医療ミスの削減、品質向上、医療支出に対するより高い価値の創出を行う。 |
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www.hhs.gov/healthit/executivesummary.html
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適合へのインセンティブ![]() |
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相互運用性のある医療情報システムの実現![]() |
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米国のNHIIは、(1)HL7のメッセージ基盤に、(2)VA開発のサ−ビス部分をOMGで標準化し、(3)SNOMED−CTなどの用語を組み合わせた形となる。
・ | EHR先進国の成果を活かして、公共の医療情報ネットワークを整備するとともに、医療情報ネットワークと連携する機能を医療情報システムに取り込める仕組みの整備が重要。
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・ | 利用者の納得が得られ易い公共的機能から優先的に整備していくべき。
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機能仕様だけでは相互運用性を保証できない!!
〜HL7とIHE-ITI〜
・ | Draft Standard for Trial Use (July 2004)として公開中。 | ||||||||||||||||
・ | EHRシステム機能モデル中の情報基盤に関する項目
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・ | IHE IT Infrastructure Technical Framework
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〜優先順位に基づくサービス提供〜
医療安全の確保に電子カルテが寄与できる領域等の検証及び安全性の確保視点からのシステムの有り方 |
・ | バリデートされた医療安全に係わるビジネスロジックの配布とそれを組み込む安全ユニットの研究・開発 |
・ | 中長期的な視点に立った施策が必要。
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・ | EHR先進開発国の成果を取り込んだ公共の医療情報ネットワークの整備と、公共的機能の標準化 | ||
・ | 利用者視点の優先度に基づくサービス提供作り | ||
・ | ソフトウェア部品を安心して使える制度整備
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・ | 既存の病院情報システムとのコネクティビティとラッピング |
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