資料4−45 

製品群No. 75
歯痛・歯槽膿漏薬

  リスクの程度の評価   A 薬理作用 B 相互作用 C 重篤な副作用のおそれ C’ 重篤ではないが、注意す
べき副作用のおそれ
D 濫用のお
それ
E 患者背景(既往歴、治療状況等)
(重篤な副作用につながるおそれ)
F 効能・効果(症状の悪化に
つながるおそれ)
G 使用方法(誤使用のおそれ) H スイッチ
化等に伴う
使用環境の
変化
   
評価の視点   薬理作用 相互作用 重篤な副作用のおそれ 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ 薬理に基づく習慣性 適応禁忌 慎重投与
(投与により障害の再発・悪化のおそれ)
症状の悪化につながるおそれ 適応対象の症状の判別に注意を要する(適応を誤るおそれ) 使用方法(誤使用のおそれ) スイッチ化等に伴う使用環境の変化    
併用禁忌(他剤
との併用により
重大な問題が
発生するおそれ)
併用注意 薬理・毒性に基づくもの 特異体質・アレルギー等によるもの 薬理・毒性に基づくもの 特異体質・アレルギー等によるもの 使用量に上限
があるもの
過量使用
・誤使用
のおそれ
長期使用に
る健康被害
のおそれ
用法用量 効能効果
歯痛・歯槽膿漏薬
殺菌成分   イソプロピルメチルフェノール フェノールを使用 本剤は、使用濃度においてグラム陽性菌、グラム陰性菌、結核菌には有効であるが、芽胞(炭疽菌、破傷風菌等)及び大部分のウイルスに対する効果は期待できない。           頻度不明
(過敏症)
  ・損傷皮膚及び粘膜(吸収され中毒症状発現)         ・原液または濃厚液が皮膚に付着した場合には腐蝕及び吸収され、中毒症状を起こすことがある
・眼に入らないように注意すること。
・本剤は必ず希釈し、濃度に注意して使用すること。
・炎症または易刺激性の部位に使用する場合には、濃度に注意して正常の部位に使用するよりも低濃度とすることが望ましい。
・外用にのみ使用すること。
・密封包帯、ギプス包帯、パックに使用すると刺激症状及び吸収され、中毒症状があらわれるおそれがあるので、使用しないこと。
・長期間または広範囲に使用しないこと。[吸収され、中毒症状を起こすおそれがある。]
・誤飲を避けるため、保管及び取扱いには十分注意すること。
長期間に使用しないこと。(吸収され、中毒症状の発現のおそれ。)   効能・効果 用法・用量(本品希釈倍数)
・手指・皮膚の消毒:フェノールとして1.5〜2%溶液を用いる。(50〜67倍)
・医療用具、手術室・病室・家具・器具・物品などの消毒 :フェノールとして2〜5%溶液を用いる。(20〜50倍)
排泄物の消毒:フェノールとして3〜5%溶液を用いる。(20〜33倍)
下記疾患の鎮痒
痒疹(小児ストロフルスを含む)、じん麻疹、虫さされ 液:
フェノールとして1〜2%溶液を用いる。(50〜100倍)
軟膏:フェノールとして2〜5%軟膏を用いる。(20〜50倍)
 
塩化セチルピリジ スプロールトローチ 口中で頻繁に遭遇する病原細菌である溶血性連鎖球菌や黄色プドウ球菌またカンジダ等の真菌に対して、強力な殺菌作用を現す。         0.1%未満(口腔、咽頭の刺激感等) 5%以上又は頻度不明(過敏症)             口腔内で唾液により徐々に溶かしながら用いる(噛み砕いたり、飲み噛んだりしない)(トローチとしての注意)     1回1錠を1日3〜4回かまずに口中で徐々に溶解して使用する。 咽頭炎、扁桃炎、口内炎
  グルコン酸クロルヘキシジン 医療用には歯科用がなく、塩酸クロルヘキシジンのトローチ:ダン・トローチを使用 抗菌剤の中でも広範囲の微生物に作用する部類に属し、特にブドウ球菌などのグラム陽性球菌には、低濃度でも迅速な殺作用を示す。一方、大腸菌などのグラム陰性菌にも比較的低濃度で作用することが知られているが、グラム陽性菌にくらべ感受性に幅がみられる。
真菌類の多くにも感受性をしめすが、全般的に細菌類よりも抵抗性がみられる。
        0.1〜5%未満(舌のしびれ、味覚異常、口内炎、黒舌症、胃部不快感、胃部膨満感、嘔吐、下痢等) 頻度不明 (過敏症)   クロルヘキシジンに対して過敏症の既往歴         口腔内で唾液により徐々に溶かしながら用いる(噛み砕いたり、飲み噛んだりしない)(トローチとしての注意)     通常、1回1錠(塩酸クロルヘキシジンとして5mg)を1日3〜5回、2時間ごとに投与し、口中で徐々に溶解させる。 口内炎、抜歯創を含む口腔創傷の感染予防
殺菌成分    クレオソート 配合剤しかなしかなかったため、薬局方を用いた 本薬の防腐、殺菌作用はフェノールに劣るが、毒性並びに刺激作用は弱い。粘膜、創傷面などに対し、初め刺激するが、後に知覚麻ひを起こす                         大量使用で粘膜の刺激、腐食、更にめまい、昏睡、けいれん       うか及び根管の消毒、歯髄炎の鎮痛・鎮静。通法に従ってうか及び根管の処置後、適量を滅菌小綿球又は綿繊維に浸潤させてか内あるいは根管内に挿入し、仮封する。
チモール 保存剤としてしかなかったため、薬局方を用いた 本薬は他の有機物が共存しなければフェノールやクレゾールより殺菌力が強い。健康な皮膚、粘膜を腐蝕せず、わずかに刺激により剥離を起こす程度である。しかし、創傷粘膜に対してはかなりの刺激性を有する。内服しても著しく胃腸を刺激することがないから内用剤としても用いられる。         服用後、食道や胃腔内にやけるような感覚を引き起こす。腸のぜん動作用を刺激して下痢症状を起こす。                       局所の殺菌用に液剤、軟膏剤又は粉剤として使用されている。例えば、チモール1%とサリチル酸3%を含むエタノール溶液、酸化亜鉛やステアリン酸亜鉛を含む1〜2%の軟膏、チモール2%、ホウ酸35%を含むタルク製剤などが用いられる。その他本薬はうがいぐすり、洗浄料、歯みがき剤などに添加して用いられる。
  ヒノキチオール 配合剤のみ                                    
フェノール フェノール
歯科用ではない
本剤は、使用濃度においてグラム陽性菌、グラム陰性菌、結核菌には有効であるが、芽胞(炭疽菌、破傷風菌等)及び大部分のウイルスに対する効果は期待できない。           頻度不明(過敏症)   ・損傷皮膚及び粘膜(吸収され中毒症状発現)         ・原液または濃厚液が皮膚に付着した場合には腐蝕及び吸収され、中毒症状を起こすことがある
・眼に入らないように注意すること。
・本剤は必ず希釈し、濃度に注意して使用すること。
・炎症または易刺激性の部位に使用する場合には、濃度に注意して正常の部位に使用するよりも低濃度とすることが望ましい。
・外用にのみ使用すること。
・密封包帯、ギプス包帯、パックに使用すると刺激症状及び吸収され、中毒症状があらわれるおそれがあるので、使用しないこと。
・長期間または広範囲に使用しないこと。[吸収され、中毒症状を起こすおそれがある。]
・誤飲を避けるため、保管及び取扱いには十分注意すること。
長期間に使用しないこと。(吸収され、中毒症状の発現のおそれ。)   効能・効果 用法・用量(本品希釈倍数)
・手指・皮膚の消毒:フェノールとして1.5〜2%溶液を用いる。(50〜67倍)
・医療用具、手術室・病室・家具・器具・物品などの消毒 :フェノールとして2〜5%溶液を用いる。(20〜50倍)
排泄物の消毒:フェノールとして3〜5%溶液を用いる。(20〜33倍)
下記疾患の鎮痒
痒疹(小児ストロフルスを含む)、じん麻疹、虫さされ 液:
フェノールとして1〜2%溶液を用いる。(50〜100倍)
軟膏:フェノールとして2〜5%軟膏を用いる。(20〜50倍)
 
局所麻酔成分局所麻酔成分  アミノ安息香酸エチル ビーゾカイン・ゼリー 神経幹には効果はないが神経末端部において麻酔作用があり、粘膜および表皮剥離部局所の知覚を麻ひする作用がある。
本剤は塩化ベンゼトニウムを含有し、Sta.aureus FDA 209P, E.coliおよびP.aeruginosaに対し抗菌力を示した。
    中枢神経(振戦、痙攣) ショック 中枢神経(眠気、不安、興奮、霧視、眩暈、悪心・嘔吐) 過敏症   ・安息香酸エステル系局所麻酔剤に対して、過敏症の既往歴
・メトヘモグロビン血症
        歯科用以外に使用しないこと、
使用量は必要最少量にとどめること
    本剤を適量取り、局所に塗布する。 歯科領域における表面麻酔。
塩酸ジブカイン ペルカミン、表面麻酔類似と考え使用 感覚・求心神経繊維のNa+チャネルを遮断することにより局所麻酔作用を発現する。効力、持続性、毒性いずれも最大級の局所麻酔薬であるが、より効力を強めるために局所鎮痛以外の目的にはエピネフリンを添加して用いる     振戦、痙攣等の中毒症状(頻度不明) ショック(頻度不明) 頻度不明(眠気、不安、興奮、霧視、眩暈、悪心・嘔吐等) 頻度不明(過敏症)   本剤に対し過敏症の既往歴 本人又は両親、兄弟に気管支喘息、発疹、蕁麻疹等のアレルギー反応を起こしやすい体質。高齢者。妊婦又は妊娠している可能性のある婦人。             使用に際し、目的濃度の水性注射液または水性液として使用する。
ただし、年齢、麻酔領域、部位、組織、症状、体質により適宜増減する。
仙骨麻酔0.05〜0.1%注射液にエピネフリンを添加したものを用い、塩酸ジブカインとして、通常成人10〜30mgを使用する。
伝達麻酔(基準最高用量:1回40mg)
 0.05〜0.1%注射液にエピネフリンを添加したものを用い、塩酸ジブカインとして、通常成人3〜40mgを使用する。
浸潤麻酔(基準最高用量:1回40mg)
 0.05〜0.1%注射液にエピネフリンを添加したものを用い、塩酸ジブカインとして、通常成人1〜40mgを使用する。
表面麻酔
・耳鼻咽喉科領域の粘膜麻酔には、1〜2%液にエピネフリンを添加したものを用い、噴霧または塗布する。
・眼科領域の麻酔には、0.05〜0.1%液にエピネフリンを添加したものを用い、通常成人には1〜5滴を点眼する。
・尿道粘膜麻酔には、0.1%液にエピネフリンを添加したものを用い、塩酸ジブカインとして、通常成人男子10〜20mg、女子3〜7mg
・膀胱粘膜麻酔には、0.025〜0.05%液にエピネフリンを添加したものを用い、塩酸ジブカインとして、通常成人10〜20mg
・局所鎮痛には、0.025〜0.05%液を用い、適量を使用する。
歯科領域麻酔
 0.1%注射液にエピネフリンを添加したものを用い、伝達麻酔・浸潤麻酔には塩酸ジブカインとして、通常成人1〜2mg
仙骨麻酔、伝達麻酔、浸潤麻酔、表面麻酔、歯科領域における伝達麻酔・浸潤麻酔
抗炎症成分  グリチルリチン酸二カリウム ノイボルミチン

歯痛・歯槽膿漏薬がなかったため、点眼薬の添付文書を使用
抗アレルギー作用、角膜上皮再生促進作用を有する         頻度不明(眼の刺激感) 頻度不明(過敏症)             点眼用にのみ使用     通常、1回2〜3滴を1日5〜6回点眼する。なお、症状により適宜増減する。 アレルギー性結膜炎
グリチルレチン酸 デルマクリン軟膏

歯科用でない軟膏
グリチルレチン酸は急性炎症に対する抗炎症作用(浮腫抑制-ラット、肉芽腫抑制-ラット、抗紅斑-モルモット)を有する。抗炎症作用は主成分であるグリチルレチン酸の化学構造がハイドロコーチゾンの化学構造に類似しているところによると推定される。           5%以上又は頻度不明(過敏症)             眼科用として使用しない     通常、症状により適量を1日数回患部に塗布または塗擦する。 湿疹、皮膚そう痒症、神経皮膚炎
組織修復成分 銅クロロフィリンナトリウム 内服の配合剤のみしかなかった                                    
止血成分 カルバゾクロム アドナ(AC-17)錠(10mg)/アドナ(AC-17)錠30mg/アドナ(AC-17)散10%

カルバゾクロムがなかったのでカルバゾクロムスルホン酸ナトリウム製剤の添付文書を使用
細血管に作用して、血管透過性亢進を抑制し、血管抵抗値を増強する。血液凝固・線溶系に影響を与えることなく出血時間を短縮し、止血作用を示す。
血管透過性抑制作用 、細血管抵抗値増強作用 、出血時間短縮作用 、血小板・血液凝固系に対する作用 、呼吸系・循環系に対する作用を有する。
        0.1〜5%未満(食欲不振、胃部不快感)
0.1%未満(悪心、嘔吐)
頻度不明(過敏症)     本剤の成分に対し過敏症の既往歴、高齢者             カルバゾクロムスルホン酸ナトリウムとして、通常成人1日30〜90mgを3回に分割経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
高齢者では減量。
毛細血管抵抗性の減弱及び透過性の亢進によると考えられる出血傾向(例えば紫斑病等)
毛細血管抵抗性の減弱による皮膚あるいは粘膜及び内膜からの出血、眼底出血・腎出血・子宮出血
毛細血管抵抗性の減弱による手術中・術後の異常出血
  塩化リゾチーム レフトーゼ錠 抗炎症作用:
瘢痕形成・組織修復作用:
膿粘液の分解と排出作用:
出血抑制作用
      ショック、アナフィラキシー様症状・SJ症候群・Lyell 症候群 (頻度不明) 0.1〜5%未満(下痢、胃部不快感、悪心・嘔吐、食欲不振)、0.1%未満(口内炎等)、頻度不明{肝機能障害(AST(GOT)、ALT(GPT)、Al-P、γ-GTP、LDHの上昇等、めまい} 0.1%未満(過敏症)   本剤の成分過敏症の既往歴、卵白アレルギー(アナフィラキシー・ショックを含む過敏症状) アトピー性皮膚炎、気管支喘息、薬剤アレルギー、食物アレルギー等のアレルギー性素因、両親、兄弟等がアレルギー症状の既往歴、高齢者         作用機序は解明されていない点も多く、用量・効果の関係も必ずしも明らかにされていないので、漫然と投与しない。   1.慢性副鼻腔炎の腫脹の融解、痰の切れが悪く、喀出回数の多い気管支炎、気管支喘息、気管支拡張症の喀痰喀出困難、小手術時の術中術後出血の場合、通常、成人は1日塩化リゾチームとして、60〜270mg(力価)を3回に分けて経口投与する。2.歯槽膿漏症(炎症型)腫脹の緩解の場合、通常、成人は1日塩化リゾチームとして、180〜270mg(力価)を3回に分けて経口投与する。高齢者減量 1.慢性副鼻腔炎の腫脹の緩解、痰の切れが悪く、喀出回数の多い気管支炎、気管支喘息、気管支拡張症の喀痰喀出困難、小手術時の術中術後出血(歯科、泌尿器科領域)の場合 2.歯槽膿漏症(炎症型)腫脹の緩解の場合
銅クロロフィリンナトリウム 内服の配合剤のみしかなかった                                    
止血成分 カルバゾクロム アドナ(AC-17)錠(10mg)/アドナ(AC-17)錠30mg/アドナ(AC-17)散10%

カルバゾクロムがなかったのでカルバゾクロムスルホン酸ナトリウム製剤の添付文書を使用
細血管に作用して、血管透過性亢進を抑制し、血管抵抗値を増強する。血液凝固・線溶系に影響を与えることなく出血時間を短縮し、止血作用を示す。
血管透過性抑制作用 、細血管抵抗値増強作用 、出血時間短縮作用 、血小板・血液凝固系に対する作用 、呼吸系・循環系に対する作用を有する。
        0.1〜5%未満(食欲不振、胃部不快感)
0.1%未満(悪心、嘔吐)
頻度不明(過敏症)     本剤の成分に対し過敏症の既往歴、高齢者             カルバゾクロムスルホン酸ナトリウムとして、通常成人1日30〜90mgを3回に分割経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
高齢者では減量。
毛細血管抵抗性の減弱及び透過性の亢進によると考えられる出血傾向(例えば紫斑病等)
毛細血管抵抗性の減弱による皮膚あるいは粘膜及び内膜からの出血、眼底出血・腎出血・子宮出血
毛細血管抵抗性の減弱による手術中・術後の異常出血
内服歯槽膿漏薬
抗炎症成分 塩化リゾチーム レフトーゼ錠 抗炎症作用:
瘢痕形成・組織修復作用:
膿粘液の分解と排出作用:
出血抑制作用
      ショック、アナフィラキシー様症状・SJ症候群・Lyell 症候群 (頻度不明) 0.1〜5%未満(下痢、胃部不快感、悪心・嘔吐、食欲不振)、0.1%未満(口内炎等)、頻度不明{肝機能障害(AST(GOT)、ALT(GPT)、Al-P、γ-GTP、LDHの上昇等、めまい} 0.1%未満(過敏症)   本剤の成分過敏症の既往歴、卵白アレルギー(アナフィラキシー・ショックを含む過敏症状) アトピー性皮膚炎、気管支喘息、薬剤アレルギー、食物アレルギー等のアレルギー性素因、両親、兄弟等がアレルギー症状の既往歴、高齢者         作用機序は解明されていない点も多く、用量・効果の関係も必ずしも明らかにされていないので、漫然と投与しない。   1.慢性副鼻腔炎の腫脹の融解、痰の切れが悪く、喀出回数の多い気管支炎、気管支喘息、気管支拡張症の喀痰喀出困難、小手術時の術中術後出血の場合、通常、成人は1日塩化リゾチームとして、60〜270mg(力価)を3回に分けて経口投与する。2.歯槽膿漏症(炎症型)腫脹の緩解の場合、通常、成人は1日塩化リゾチームとして、180〜270mg(力価)を3回に分けて経口投与する。高齢者減量 1.慢性副鼻腔炎の腫脹の緩解、痰の切れが悪く、喀出回数の多い気管支炎、気管支喘息、気管支拡張症の喀痰喀出困難、小手術時の術中術後出血(歯科、泌尿器科領域)の場合 2.歯槽膿漏症(炎症型)腫脹の緩解の場合
組織修復成分 銅クロロフィリンナトリウム 内服の配合剤のみしかなかった                                    
止血成分 カルバゾクロム アドナ(AC-17)錠(10mg)/アドナ(AC-17)錠30mg/アドナ(AC-17)散10%

カルバゾクロムがなかったのでカルバゾクロムスルホン酸ナトリウム製剤の添付文書を使用
細血管に作用して、血管透過性亢進を抑制し、血管抵抗値を増強する。血液凝固・線溶系に影響を与えることなく出血時間を短縮し、止血作用を示す。
血管透過性抑制作用 、細血管抵抗値増強作用 、出血時間短縮作用 、血小板・血液凝固系に対する作用 、呼吸系・循環系に対する作用を有する。
        0.1〜5%未満(食欲不振、胃部不快感)
0.1%未満(悪心、嘔吐)
頻度不明(過敏症)     本剤の成分に対し過敏症の既往歴、高齢者             カルバゾクロムスルホン酸ナトリウムとして、通常成人1日30〜90mgを3回に分割経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
高齢者では減量。
毛細血管抵抗性の減弱及び透過性の亢進によると考えられる出血傾向(例えば紫斑病等)
毛細血管抵抗性の減弱による皮膚あるいは粘膜及び内膜からの出血、眼底出血・腎出血・子宮出血
毛細血管抵抗性の減弱による手術中・術後の異常出血
ビタミン成分 ビタミンC(アスコルビン酸) アスコルビン酸「ヨシダ」 アスコルビン酸(ビタミンC)が欠乏すると、壊血病や小児ではメルレル・バロー病を生じ、一般に出血傾向の増大、骨・歯牙の発育遅延、抗体産生能や創傷治癒能の低下などを起こす。コラーゲン生成への関与、毛細血管抵抗性の増強や血液凝固時間の短縮などによる出血傾向の改善、副腎皮質機能への関与(ストレス反応の防止)、メラニン色素生成の抑制などが報告されている。         頻度不明(悪心・嘔吐・下痢等)       高齢者         下記疾患のうち、ビタミンCの欠乏又は代謝障害が関与すると推定される場合(毛細管出血(鼻出血、歯肉出血、血尿など)、薬物中毒、副腎皮質機能障害、骨折時の骨基質形成・骨癒合促進、肝斑・雀卵斑・炎症後の色素沈着、光線過敏性皮膚炎)には効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでない。   通常成人1日50〜2,000mgを1〜数回に分けて経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。高齢者で減量。
1.ビタミンC欠乏症の予防および治療(壊血病、メルレル・バロー病)、ビタミンCの需要が増大し、食事からの摂取が不十分な際の補給(消耗性疾患、妊産婦、授乳婦、はげしい肉体労働時など。)
2.下記疾患のうち、ビタミンCの欠乏又は代謝障害が関与すると推定される場合。
毛細管出血(鼻出血、歯肉出血、血尿など)、薬物中毒、副腎皮質機能障害、骨折時の骨基質形成・骨癒合促進、肝斑・雀卵斑・炎症後の色素沈着、光線過敏性皮膚炎。
なお、2.の効能・効果に対して、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでない。
  フィトナジオン カチーフN錠(5mg錠)/カチーフN錠(10mg錠)/カチーフN散10mg/g ビタミンKは血液凝固機転に関与して、血液凝固機能を正常に維持する。   クマリン系抗凝血薬(ワルファリン)(ワルファリンの作用減弱)     類薬(メナジオン)により、高ビリルビン血症(大量・長期投与)
頻度不明(悪心、嘔吐、軟便)
    妊娠末期(大量投与)         ・大量・長期投与で高ビリルビン血症(類薬-メナジオン)
・妊娠末期の婦人には大量投与を避けること。(類薬-メナジオンで、新生児等に高ビリルビン血症)
    フィトナジオンとして、通常成人1日5〜15mg、新生児出血の予防には母体に対し10mg、薬剤投与中におこる低プロトロンビン血症、胆道及び胃腸障害に伴うビタミンKの吸収障害、肝障害に伴う低プロトロンビン血症には20〜50mgを分割経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
ビタミンK欠乏症の予防及び治療
各種薬剤(クマリン系抗凝血薬、サリチル酸、抗生物質等)投与中におこる低プロトロンビン血症
胆道及び胃腸障害に伴うビタミンKの吸収障害
新生児の低プロトロンビン血症
肝障害に伴う低プロトロンビン血症

ビタミンK欠乏が推定される出血
ビタミン成分 酢酸トコフェロール ビタミンE剤:ユベラ錠 微小循環系の賦活作用を有し、末梢血行を促す。
膜安定化作用を有し、 血管壁の透過性や血管抵抗性を改善する。
抗酸化作用を有し、過酸化脂質の生成を抑制する。
内分泌系の賦活作用を有し、内分泌の失調を是正する。
        0.1〜5%未満(便秘、胃部不快感)、0.1%未満(下痢) 0.1%未満(過敏症               末梢循環障害や過酸化脂質の増加防止の効能に対して、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきではない。   錠剤
通常、成人には1回1〜2錠(酢酸トコフェロールとして、50〜100mg)を、1日2〜3回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
1. ビタミンE欠乏症の予防及び治療
2. 末梢循環障害(間歇性跛行症、動脈硬化症、静脈血栓症、血栓性静脈炎、糖尿病性網膜症、凍瘡、四肢冷感症)
3. 過酸化脂質の増加防止

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