資料4−33 

製品群No. 54
殺菌消毒薬(特殊絆創膏を含む)

  リスクの程度の評価   A 薬理作用 B 相互作用 C 重篤な副作用のおそれ C’ 重篤ではないが、注意す
べき副作用のおそれ
D 濫用のお
それ
E 患者背景(既往歴、治療状況等)
(重篤な副作用につながるおそれ)
F 効能・効果(症状の悪化に
つながるおそれ)
G 使用方法(誤使用のおそれ) H スイッチ
化等に伴う
使用環境の
変化
   
評価の視点   薬理作用 相互作用 重篤な副作用のおそれ 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ 薬理に基づく習慣性 適応禁忌 慎重投与
(投与により障害の再発・悪化のおそれ)
症状の悪化につながるおそれ 適応対象の症状の判別に注意を要する(適応を誤るおそれ) 使用方法(誤使用のおそれ) スイッチ化等に伴う使用環境の変化    
併用禁忌(他剤
との併用により
重大な問題が
発生するおそれ)
併用注意 薬理・毒性に基づくもの 特異体質・アレルギー等によるもの 薬理・毒性に基づくもの 特異体質・アレルギー等によるもの 使用量に上限
があるもの
過量使用
・誤使用
のおそれ
長期使用に
る健康被害
のおそれ
用法用量 効能効果
殺菌消毒成分 アクリノール アクリノール液  グラム陽性、陰性菌に有効で、特に連鎖球菌、ウェルシュ菌、ブドウ球菌、淋菌に対し、静菌及び殺菌作用がある。作用機序は、生体でアクリジニウムイオンとなり細胞の呼吸酵素を阻害するといわれている。         頻度不明



(塗布部の疼痛、発赤、腫脹等潰瘍、壊死) 
頻度不明
(過敏症)
            ・大量服用時には、悪心、嘔吐、腹痛、下痢、肝機能障害


・外用にのみ使用し、内服しないこと 
    0.05〜0.2w/v%の液として使用する。 化膿局所の消毒



 泌尿器・産婦人科術中術後


 化膿性疾患(せつ、よう、扁桃炎、副鼻腔炎、中耳炎)
  エタノール 消毒用エタノール






OTCとして使用されているのは「消毒用エタノール」と同じ濃度 
本剤は、使用濃度において栄養型細菌(グラム陽性菌、グラム陰性菌)、酵母菌、ウイルス等には有効であるが、芽胞(炭疽菌、破傷風菌等)及び一部のウイルスに対する殺菌効果は期待できない。エタノールの殺菌力上の最適濃度については、その試験方法により一定しないが、通常70%と称してよく、この濃度においては皮膚に対して拡散及び揮発性も適度で、表皮を損傷することもなく、無害である。         頻度不明(刺激症状) 頻度不明(過敏症)   損傷皮膚及び粘膜(刺激)         ・経口投与しないこと





・過量投与:全身の熱感、味覚・嗅覚機能の低下、顔面紅潮、発汗、悪心、嘔吐、急性胃炎、マロリーワイス症候群、口渇、利尿、痛覚閾値の上昇、呼吸促進、心悸亢進、血圧下降、多幸感、酩酊、身体失調、歩行困難、急性アルコール性ミオパチー、記憶障害、感情不安定、代謝性アシドーシス、低血糖、体温低下、脱水、失禁、肝機能障害、呼吸抑制、昏睡(エタノールの血中濃度が0.4〜0.5%で呼吸停止が起こる)、催眠剤との同時服用や頭部外傷の合併にも注意する。 
・同一部位に反復使用する場合には、脱脂等による皮膚荒れを起こすことがある
・広範囲又は長期間使用した場合には、蒸気の吸入に注意する 
  本品をそのまま消毒部位に塗布する。 手術・皮膚の消毒






手術部位(手術野)の皮膚の消毒医療用具の消毒
殺菌消毒成分 塩化ベンザルコニウム 0.1w/v%ヂアミトール水 ・本剤は使用濃度において、栄養型細菌(グラム陽性菌、グラム陰性菌)、真菌等には有効であるが、結核菌及び大部分のウイルスに対する殺菌効果は期待できない。イオン界面活性剤であるので、表面張力を低下させ、清浄作用、乳化作用等を示す。
・作用機序は、陰電荷を帯びる細菌に陽電荷を帯びる塩化ベンザルコニウムが菌体表面に吸着・集積され、菌体たん白を変性させ殺菌作用をあらわす。
          頻度不明(過敏症)   粘膜、創傷面または炎症部位に長期間または広範囲に使用しないこと         ・原液は皮膚・粘膜に付着及び眼に入らないように注意する(刺激性がある)。




・炎症または易刺激性の部位(粘膜、陰股部等)への使用:正常の部位への使用より低濃度とすることが望ましい。また、使用後は滅菌精製水で水洗する。


・深い創傷または眼に使用する希釈水溶液は、調製後滅菌処理すること。
・経口投与しないこと。浣腸には使用しないこと。
・密封包帯、ギプス包帯、パックに使用すると刺激症状があらわれることがあるので、使用しないことが望ましい。
・粘膜、創傷面または炎症部位に長期間または広範囲に使用しないこと(全身吸収による筋脱力を起こすおそれがある)。   効能・効果:用法・用量 (塩化ベンザルコニウム濃度)










(1)手指・皮膚の消毒:通常石けんで十分に洗浄し、水で石けん分を十分に洗い落とした後、塩化ベンザルコニウム0.05〜0.1%溶液に浸して洗い、滅菌ガーゼあるいは布片で清拭する。術前の手洗の場合には、5〜10分間ブラッシングする。








(2)手術部位(手術野)の皮膚の消毒:手術前局所皮膚面を塩化ベンザルコニウム0.1%溶液で約5分間洗い、その後塩化ベンザルコニウム0.2%溶液を塗布する。




(3)手術部位(手術野)の粘膜の消毒、皮膚・粘膜の創傷部位の消毒:塩化ベンザルコニウム0.01〜0.025%溶液を用いる。
(4)感染皮膚面の消毒:塩化ベンザルコニウム0.01%溶液を用いる。





(5)医療用具の消毒:塩化ベンザルコニウム0.1%溶液に10分間浸漬するか、または厳密に消毒する際は、器具を予め2%炭酸ナトリウム水溶液で洗い、その後塩化ベンザルコニウム0.1%溶液中で15分間煮沸する。
(6)手術室・病室・家具・器具・物品などの消毒:塩化ベンザルコニウム0.05〜0.1%溶液を布片で塗布・清拭するか、または噴霧する。
(7)膣洗浄 塩化ベンザルコニウム0.02〜0.05%溶液を用いる。
(8)結膜嚢の洗浄・消毒 塩化ベンザルコニウム0.01〜0.05%溶液を用いる。


・炎症または易刺激性の部位(粘膜、陰股部等)への使用:正常の部位への使用より低濃度とすることが望ましい
殺菌消毒成分 塩化ベンゼトニウム ハイアミン液
























塩化ベンゼトニウム10w/v%      
芽胞のない細菌、真菌類に広く抗菌性を有し、グラム陽性菌には陰性菌よりも低濃度で効果を示す










一方、結核菌及び大部分のウイルスに対する殺菌効果は期待できない       
          頻度不明(過敏症)             ・原液は皮膚・粘膜に付着及び眼に入らないように注意する 。














・炎症または易刺激性の部位(粘膜、陰股部等)への使用時は低濃度

・経口投与しないこと。
















・密封包帯、ギプス包帯、パックに使用すると刺激症状があらわれることがあるので、使用しないことが望ましい。
・深い創傷又は眼にしようする場合の希釈液は注射用蒸留水か滅菌精製水を使用
全身吸収による筋脱力をおこすおそれがあるので、粘膜、創傷面又は炎症部位に長期間又は広範囲に使用しない。   (1)通常石けんで十分に洗浄し、水で石けん分を十分に洗い落した後、塩化ベンゼトニウム0.05〜0.1%溶液(本剤の100〜200倍希釈液)に浸して洗い、滅菌ガーゼあるいは布片で清拭する

術前の手洗の場合には、5〜10分間ブラッシングする



(2)手術前局所皮膚面を、塩化ベンゼトニウム0.1%溶液(本剤の100倍希釈液)で約5分間洗い、その後塩化ベンゼトニウム0.2%溶液(本剤の50倍希釈液)を塗布
する

(3)塩化ベンゼトニウム0.01〜0.025%溶液(本剤の400〜1,000倍希釈液)を用いる




(4)塩化ベンゼトニウム0.01%溶液(本剤の1,000倍希釈液)を用いる
(5)塩化ベンゼトニウム0.025%溶液(本剤の400倍希釈液)を用いる
(6)塩化ベンゼトニウム0.02%溶液(本剤の500倍希釈液)を用いる
(7)塩化ベンゼトニウム0.1%溶液(本剤の100倍希釈液)に10分間浸漬するか、または厳密に消毒する際には、器具を予め2%炭酸ナトリウム水溶液で洗い、その後塩化ベンゼトニウム0.1%溶液(本剤の100倍希釈液)中で15分間煮沸する

(8)塩化ベンゼトニウム0.05〜0.2%溶液(本剤の50〜200倍希釈液)を布片で塗布・清拭するか、または噴霧する
(1)手指・皮膚の消毒


















(2)手術部位(手術野)の皮膚の消毒




(3) 手術部位(手術野)の粘膜の消毒、皮膚・粘膜の創傷部位の消毒











(4)感染皮膚面の消毒










(5)腟洗浄





(6)結膜のうの洗浄・消毒





(7)医療用具の消毒




(8)手術室・病室・家具・器具・物品などの消毒 
殺菌消毒成分  オキシドール オキシドール 殺菌消毒作用








使用濃度において栄養型細菌に対して殺菌作用を示すが,その作用は緩和で持続性がない。
発泡による機械的清浄化作用がある。 
    空気塞栓   連用:口腔粘膜刺激     瘻孔,挫創等本剤を使用した際に体腔にしみ込むおそれのある部位         易刺激性の部位に使用する場合には,正常の部位に使用する場合よりも低濃度とする
深い創傷に使用する場合の希釈液としては注射用水か滅菌精製水を用い,水道水や精製水を用いない
外用にのみ使用し、内服しないこと 
長期間又は広範囲に使用しないこと   (1)原液のままあるいは2〜3倍希釈して塗布・洗浄する。





(2)原液のまま塗布,滴下あるいは2〜10倍(耳科の場合,時にグリセリン,アルコールで希釈する)希釈して洗浄,噴霧,含嗽に用いる。

(3)原液又は2倍希釈して洗浄・拭掃する。



(4)10倍希釈して洗口する。
(1)創傷・潰瘍の殺菌・消毒








(2)外耳・中耳の炎症,鼻炎,咽喉頭炎,扁桃炎等の粘膜の炎症









(3)口腔粘膜の消毒,齲窩(うか)及び根管の清掃・消毒,歯の清
(4)口内炎の洗口
クレゾール クレゾール石ケン液「ヤクハン」 

































































クレゾール石けん液を使用した

























液剤
薬理作用や毒性はクレゾールとほぼ同様で、その殺菌力は使用した原料によって多少異なる。













































本剤は使用濃度において抗酸菌を含む通常の細菌には有効であるが、芽胞および大部分のウイルスに対する殺菌効果はほとんど期待できない。
          頻度不明(過敏症)   損傷皮膚         ・過量投与(16mL 未満服用時) 悪心、嘔吐、下痢、口腔・食道・胃粘膜の腐食に伴う灼熱感と疼痛、粘膜白色変性、咽頭・喉頭浮腫、上気道の狭窄、頭痛、めまい、(16mL 以上服用時) 吐血、食道潰瘍、下血、痙攣、筋線維性攣縮、腱反射消失、せん妄、興奮、不穏、瞳孔縮小、体温低下、代謝性アシドーシス、メトヘモグロビン血症、貧血、溶血、血圧低下、チアノーゼ、心筋炎、不整脈、ショック、呼吸麻痺、肺水腫、昏睡、心停止、肝障害、腎障害(急性尿細管壊死による)
・皮膚に付着した場合、 白色または茶褐色の化学熱傷を認める







・経口投与しないこと
・眼に入らないようにすること
・希釈する水にアルカリ土金属塩、重金属塩、第二鉄塩、酸類が存在する場合、変化することがある。常水で希釈すると次第に混濁して沈殿を生ずることがあるが、このような場合は上澄み液を使用。 
長期間又は広範囲に使用しないこと   (1)クレゾールとして0.5〜1%(クレゾール石ケン液として1〜2%)















































(2)クレゾールとして1.5%(クレゾール石ケン液として3%)








(3)クレゾールとして0.1%(クレゾール石ケン液として0.2%)























炎症又は易刺激性の部位に使用する場合には、正常の部位に使用するよりも低濃度とする
(1)手指・皮膚の消毒



















































手術部位(手術野)の皮膚の消毒










医療用具の消毒



























手術室・病室・家具・器具・物品などの消毒

(2)排泄物の消毒
(3)膣の洗浄
殺菌消毒成分 塩酸クロルヘキシジン グルコン酸塩として


5%ヒビテン液 
抗菌作用(in vitro試験)

・広範囲の微生物に作用し、グラム陽性菌には低濃度でも迅速な殺菌作用を示す。
・グラム陰性菌には比較的低濃度で殺菌作用を示すが、グラム陽性菌に比べ抗菌力に幅がみられる。
・芽胞形成菌の芽胞には効力を示さない。

・結核菌に対して水溶液では静菌作用を示し、アルコール溶液では迅速な殺菌作用を示す。
・真菌類の多くに抗菌力を示すが、全般的に細菌類よりも抗菌力は弱い。
・ウイルスに対する効力は確定していない。

作用機序
作用機序は十分には解明されていないが、比較的低濃度では細菌の細胞膜に障害を与え、細胞質成分の不可逆的漏出や酵素阻害を起こし、比較的高濃度では細胞内の蛋白質や核酸の沈着を起こすことが報告されている。 
      ショック(0.1%未満)   0.1%未満



(過敏症) 
  ・クロルヘキシジン製剤過敏症の既往歴


・脳、脊髄、耳(内耳、中耳、外耳)(聴神経及び中枢神経に対して直接使用した場合は、難聴、神経障害を来すことがある。)
・膣、膀胱、口腔等の粘膜面(ショック症状の発現が報告されている。)



・産婦人科用(膣・外陰部の消毒等)、泌尿器科用(膀胱・外性器の消毒等)には使用しない。
・眼
・薬物過敏症の既往歴


・喘息等のアレルギー疾患の既往歴、家族歴 
      ・本剤は必ず希釈し、濃度に注意して使用すること。
・外用にのみ使用する。.


・眼に入らないように注意する。
    本品は下記の濃度(グルコン酸クロルヘキシジンとして)に希釈し、水溶液又はエタノール溶液として使用する。

効能・効果 用法・用量


(使用例)




(1)手指・皮膚の消毒 0.1〜0.5%水溶液(本剤の50倍〜10倍希釈)



(通常時:0.1%水溶液(30秒以上) 汚染時:0.5%水溶液(30秒以上) )




(2)手術部位(手術野)の皮膚の消毒 0.1〜0.5%水溶液(本剤の50倍〜10倍希釈)又は0.5%エタノール溶液(本剤の10倍希釈)



(0.5%エタノール溶液 )




(3)皮膚の創傷部位の消毒 0.05%水溶液(本剤の100倍希釈)



(0.05%水溶液)




(4)医療用具の消毒 0.1〜0.5%水溶液(本剤の50倍〜10倍希釈)又は 0.5%エタノール溶液(本剤の10倍希釈)
(通常時:0.1%水溶液(10〜30分)
汚染時:0.5%水溶液(30分以上)
緊急時:0.5%エタノール溶液(2分以上) )

(5)手術室・病室・家具・器具・物品等の消毒 0.05%水溶液(本剤の100倍希釈)
(0.05%水溶液 )
殺菌消毒成分 ポビドンヨード イソジンスクラブ(75mg/mL)













液剤
抗殺菌作用、抗ウイルス作用を有する       ショック、アナフィラキシー様症状(0.1%未満) 0.1%未満 (接触性皮膚炎、そう痒感、灼熱感、皮膚潰瘍、血中甲状腺ホルモン値(T3、T4値等)の上昇あるいは低下などの甲状腺機能異常)
新生児に使用し、一過性の甲状腺機能低下を起こしたとの報告
0.1%未満(過敏症)     本剤又はヨウ素に対し過敏症の既往歴












甲状腺機能に異常










妊娠中・授乳中の婦人(長期・広範囲) 
      損傷・創傷皮膚及び粘膜には使用しないこと











経口投与しないこと
妊娠中及び授乳中の婦人には、長期にわたる広範囲の使用を避けること   手指・皮膚の消毒














本剤の適量を用い、少量の水を加えて摩擦し、よく泡立たせたのち、流水で洗う。



手術部位(手術野)の皮膚の消毒
本剤を塗布するか、または少量の水を加えて摩擦し、泡立たせたのち、滅菌ガーゼで拭う。
手指・皮膚の消毒、手術部位(手術野)の皮膚の消毒
  ポビドンヨード イソジン液(100mg/mL)














液剤 
抗殺菌作用、抗ウイルス作用を有する       ショック、アナフィラキシー様症状(0.1%未満) 0.1%未満 (接触性皮膚炎、そう痒感、灼熱感、皮膚潰瘍、血中甲状腺ホルモン値(T3、T4値等)の上昇あるいは低下などの甲状腺機能異常)
本剤を新生児に使用し、一過性の甲状腺機能低下を起こしたとの報告























ポビドンヨード製剤を腟内に使用し、血中総ヨウ素値及び血中無機ヨウ素値が一過性に上昇したとの報告

本剤を妊婦の腟内に長期間使用し、新生児に一過性の甲状腺機能低下があらわれたとの報告
ポビドンヨード製剤を腟内に使用し、乳汁中の総ヨウ素値が一過性に上昇したとの報告
0.1%未満(過敏症)   本剤又はヨウ素に対し過敏症の既往歴 甲状腺機能に異常














重症の熱傷




















妊娠中・授乳中の婦人(長期・広範囲)
      経口投与しないこと













深い創傷に使用する場合の希釈液としては、注射用水か滅菌水を用い、水道水や精製水を使用しない
石けん類は本剤の殺菌作用を弱めるので、石けん分を洗い落としてから使用すること。 
妊娠中及び授乳中の婦人には、長期にわたる広範囲の使用を避けること








大量かつ長時間の接触によって接触皮膚炎、皮膚変色があらわれることがある 
  手術部位(手術野)の皮膚の消毒、手術部位(手術野)の粘膜の消毒









本剤を塗布する。



















皮膚・粘膜の創傷部位の消毒、熱傷皮膚面の消毒、感染皮膚面の消毒本剤を患部に塗布する。
手術部位(手術野)の皮膚の消毒、手術部位(手術野)の粘膜の消毒、皮膚・粘膜の創傷部位の消毒、熱傷皮膚面の消毒、感染皮膚面の消毒
殺菌消毒成分  マーキュロクロム 「純生」マーキュロ液 本薬は水溶液中でHgイオンを解離している。皮膚、粘膜に塗布すると、このイオンが細菌のSH基を有する酵素と結合して、これを不活性化させることにより、消毒効果をあらわす。
ぶどう球菌、連鎖球菌、肺炎球菌、淋菌などの細菌に対し静菌作用をあらわすが、細菌の芽胞(炭疽菌、破傷風菌など)に対する効果は期待出来ない。
      ショック(0.1%未満) 頻度不明(腎障害、骨髄抑制) 頻度不明(過敏症)   本剤又は他の水銀製剤に対し過敏症の既往歴













臍帯ヘルニヤの小児













粘膜面























口に触れる可能性のある部位(乳頭等)の消毒
        外用にのみ使用すること、眼に入らないようにすること










使用量はできるだけ必要最少量にとどめること







深い創傷に使用する場合の希釈液としては、注射用水か滅菌水を用い、水道水や精製水を使用しない希釈する
水にアルカリ土金属、重金属、第二鉄塩、酸類、ヨウ素等が存在する場合、変化することがあるので注意 
長期間・広範囲に使用で水銀中毒を起こすことあり   皮膚表面の一般消毒には、2%液を、創傷・潰瘍の殺菌・消毒には0.2〜2%液を用いる。









いずれも症状に応じて1日1〜数回患部に適用する。
皮膚表面の一般消毒、創傷・潰瘍の殺菌・消毒
ヨウ化カリウム 内服のみ                                    
ヨウ素 カデックス軟膏0.9%







軟膏 
本剤は,ヨウ素による殺菌作用並びにカデキソマーが有する滲出液等の吸収効果により潰瘍治癒促進効果を示す.         0.1〜1%未満 (疼痛,刺激感,皮膚炎(発疹,水疱,発赤など),そう痒)

新生児に他のヨウ素系製剤を使用し,甲状腺機能低下症を起こしたとの報告

膣内に他のヨウ素系製剤を使用し,血中無機ヨウ素値及び血中総ヨウ素値が上昇したとの報告

本剤はヨウ素含有製剤であるので,多量投与及び長期連用時には甲状腺機能の変動に注意する 
    ヨウ素過敏症 甲状腺機能に異常











重症の熱傷








腎不全











新生児










妊婦又は妊娠している可能性のある婦人及び授乳中の婦人(長期・広範囲)
      外用のみに使用し、経口投与しない









眼科用に使用しない 
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人及び授乳中の婦人には長期にわたる広範囲の使用を避ける   潰瘍面を清拭後,通常1日1回,患部に約3mmの厚さに塗布する.(直径4cmあたり3gを目安に塗布する.)

滲出液の量が多い場合は,1日2回投与する. 
褥瘡,皮膚潰瘍(熱傷潰瘍,下腿潰瘍)
ヨウ素 プレポダインソリューション









有効ヨウ素1g/100mL





液剤
・使用濃度において、栄養型細菌(グラム陽性菌、グラム陰性菌)、結核菌、真菌、一部のウイルスに有効である。

・細菌、真菌に対する殺菌効果、結核菌に対する効果が認められる。 
      アナフィラキシー様症状(0.1%未満) 0.1%未満 (そう痒感、灼熱感、皮膚潰瘍、皮膚変色、接触皮膚炎 、血中甲状腺ホルモン値(T3、T4値等)の上昇あるいは低下などの甲状腺機能異常) (0.1%未満)過敏症   妊娠中及び授乳中の婦人への長期にわたる広範囲の投与 本剤またはヨウ素に対し過敏症の既往歴、甲状腺機能に異常、重症の熱傷、新生児、膣内投与、妊婦の膣内長期投与(新生児に一過性の甲状腺機能低下)       眼に入らないよう注意。外洋のみしようする 妊娠中及び授乳中の婦人への長期にわたる広範囲の投与で先天性甲状腺機能低下症の乳児、


溶液の大量かつ長時間の接触によって皮膚変色、接触皮膚炎 
  1.本剤を塗布する。









2.本剤を患部に塗布する。 
1.手術部位(手術野)の皮膚の消毒、手術部位(手術野)の粘膜の消毒



2.皮膚・粘膜の創傷部位の消毒、熱傷皮膚面の消毒 
組織修復成分 アラントイン 配合剤のみ                                    
局所麻酔成分 塩酸ジブカイン ペルカミン、表面麻酔類似と考え使用 感覚・求心神経繊維のNa+チャネルを遮断することにより局所麻酔作用を発現する。効力、持続性、毒性いずれも最大級の局所麻酔薬であるが、より効力を強めるために局所鎮痛以外の目的にはエピネフリンを添加して用いる     振戦、痙攣等の中毒症状(頻度不明) ショック(頻度不明) 頻度不明(眠気、不安、興奮、霧視、眩暈、悪心・嘔吐等) 頻度不明(過敏症)   本剤に対し過敏症の既往歴 本人又は両親、兄弟に気管支喘息、発疹、蕁麻疹等のアレルギー反応を起こしやすい体質。高齢者。妊婦又は妊娠している可能性のある婦人。             使用に際し、目的濃度の水性注射液または水性液として使用する。適宜増減する。

仙骨麻酔:0.05〜0.1%注射液にエピネフリンを添加したものを用い、塩酸ジブカインとして、通常成人10〜30mgを使用する。


伝達麻酔(基準最高用量:1回40mg)

 0.05〜0.1%注射液にエピネフリンを添加したものを用い、塩酸ジブカインとして、通常成人3〜40mgを使用する。

浸潤麻酔(基準最高用量:1回40mg)
 0.05〜0.1%注射液にエピネフリンを添加したものを用い、塩酸ジブカインとして、通常成人1〜40mgを使用する。

表面麻酔

・耳鼻咽喉科領域の粘膜麻酔には、1〜2%液にエピネフリンを添加したものを用い、噴霧または塗布する。

・眼科領域の麻酔には、0.05〜0.1%液にエピネフリンを添加したものを用い、通常成人には1〜5滴を点眼する。

・尿道粘膜麻酔には、0.1%液にエピネフリンを添加したものを用い、塩酸ジブカインとして、通常成人男子10〜20mg、女子3〜7mg

・膀胱粘膜麻酔には、0.025〜0.05%液にエピネフリンを添加したものを用い、塩酸ジブカインとして、通常成人10〜20mg

・局所鎮痛には、0.025〜0.05%液を用い、適量を使用する。
歯科領域麻酔
 0.1%注射液にエピネフリンを添加したものを用い、伝達麻酔・浸潤麻酔には塩酸ジブカインとして、通常成人1〜2mg
仙骨麻酔、伝達麻酔、浸潤麻酔、表面麻酔、歯科領域における伝達麻酔・浸潤麻酔
局所麻酔成分 塩酸リドカイン キシロカイン液「4%」 作用機序
塩酸リドカインは、神経膜のナトリウムチャネルをブロックし、神経における活動電位の伝導を可逆的に抑制し、知覚神経及び運動神経を遮断する局所麻酔薬である。

麻酔効果・作用時間


塩酸リドカインの表面・浸潤・伝達麻酔効果は、塩酸プロカインよりも強く、作用持続時間は塩酸プロカインよりも長い。 
    意識障害、振戦、痙攣等の中毒症状(頻度不明) ショック

(頻度不明) 
頻度不明

(眠気、不安、興奮、霧視、眩暈、悪心・嘔吐等) 
頻度不明

(過敏症) 
  本剤の成分又はアミド型局所麻酔薬に対し過敏症の既往歴 ・高齢者又は全身状態が不良

・心刺激伝導障害(症状悪化)










・重症の肝機能障害又は腎機能障害(中毒症状の発現)


・幼児(過量投与・中毒症状の発現)





・高齢者、小児、全身状態が不良、肥満者、呼吸器疾患を有する患者で前投薬や術中に投与した鎮静薬、鎮痛薬等を使用する際
      ・高齢者:大量又は長期にわたる広範囲の使用
・妊婦又は妊娠の可能性のある婦人:大量又は長期にわたる広範囲の使用



・乳幼児・小児:広範囲の部位への使用しない。

過量投与
徴候、症状






中枢神経系の症状:初期症状として不安、興奮、多弁、口周囲の知覚麻痺、舌のしびれ、ふらつき、聴覚過敏、耳鳴、視覚障害、振戦等があらわれる。症状が進行すると意識消失、全身痙攣があらわれ、これらの症状に伴い低酸素血症、高炭酸ガス血症が生じるおそれがある。より重篤な場合には呼吸停止を来すこともある。



心血管系の症状:血圧低下、徐脈、心筋収縮力低下、心拍出量低下、刺激伝導系の抑制、心室性頻脈及び心室細動等の心室性不整脈、循環虚脱、心停止等があらわれる。 
    塩酸リドカインとして、通常成人では80〜200mg(2〜5mL)を使用する。
なお、年齢、麻酔領域、部位、組織、体質により適宜増減する。


〈使用方法〉


耳鼻咽喉科領域










鼻腔内、咽喉に刺激性薬物を塗布する前処置、耳管カテーテル挿入、下甲介切除、鼻中隔矯正、扁桃剔出、咽喉頭鏡検査等の場合本剤の適量(一時に5mL〈塩酸リドカインとして200mg〉以内)を塗布又は噴霧する。

泌尿器科領域

膀胱鏡検査、尿管カテーテル挿入、逆行性腎盂撮影法、凝血除去、結石処置、経尿道式尿道乳頭腫剔除等の場合4%液を倍量に希釈し、その約10mL(塩酸リドカインとして200mg)を尿道内に注入し、男子では陰茎を箝搾子ではさみ、女子には綿栓を施して5〜10分間、液を尿道内に貯留させる。


気管支鏡検査
全身麻酔時の挿管には本剤を倍量に希釈し、その適量(10mL〈塩酸リドカインとして200mg〉以内)を噴霧する。
幼児(特に3歳以下):低用量から投与を開始(麻酔効果の把握が困難なため高用量又は頻回投与されやすい)
表面麻酔
  リドカイン キシロカインポンプスプレー
















噴霧剤
作用機序


リドカインは、神経膜のナトリウムチャネルをブロックし、神経における活動電位の伝導を可逆的に抑制し、知覚神経・運動神経を遮断する局所麻酔薬である。
麻酔効果・作用時間


塩酸リドカインの表面・浸潤・伝達麻酔効果は、塩酸プロカインよりも強く、作用持続時間は塩酸プロカインよりも長い 
    意識障害、振戦、痙攣(頻度不明) ショック(頻度不明) 頻度不明

(眠気、不安、興奮、霧視、眩暈、悪心・嘔吐) 
頻度不明(過敏症)   本剤の成分又はアニリド系局所麻酔薬に対し過敏症の既往歴 高齢者又は全身状態が不良

心刺激伝導障害

















重症の肝機能障害又は腎機能障害


幼児(特に3歳以下)







妊婦又は妊娠している可能性のある婦人

扁桃炎で充血している場合
    一時に25回(リドカインとして200mg)以上の噴霧は避けること 必要最少量


他のリドカイン製剤と併用する場合には、総リドカイン量を考慮 眼科用として使用しない。気管内チューブには噴霧しない。



過量投与:中枢神経系および心血管系の症状の発現
    リドカインとして、通常成人では8〜40mg(1〜5回の噴霧)を使用する。
なお、年齢、麻酔領域、部位、組織、体質により適宜増減する。










〈使用方法〉


添付のノズルを装着し、ノズル内に溶液が充満するよう、患部に噴霧する前に火気に注意して、少なくとも5回空噴霧した後に麻酔部位に噴霧する。麻酔部位に噴霧する際には溶液が霧状となるようノズルを強く押すこと。
ノズルを1回押すごとに溶液0.1mL(リドカインとして8mg含有)が噴霧される。通常1〜5回の噴霧(溶液0.1〜0.5mL:リドカインとして8〜40mg)で十分である。広範な部位を麻酔する場合及び麻酔効果をさらに長時間持続させる場合には、噴霧回数を適宜調節する。ただし一時に25回(リドカインとして200mg)以上の噴霧は避けること。
小児に使用する場合や、扁桃炎等で充血している場合には十分注意して使用すること。
残液量が少なくなった場合はチューブの先端が下側になるようにして使用すること。
表面麻酔
血管収縮成分 塩酸ナファゾリン 0.05%プリビナ液「チバ」
























塩酸ナファゾリンの配合剤しかなかったため、硝酸ナファゾリンの点鼻薬を用いた
















後発品なし
血管平滑筋のα-アドレナリン受容体に直接作用して血管を収縮させる。


アドレナリンより強い末梢血管収縮作用を有し、作用持続時間も長い(ウサギ耳殻血管)。
MAO阻害薬(急激な血圧上昇)       ・頻度不明(眠気等の鎮静作用(特に小児)、神経過敏、頭痛、めまい、不眠症、血圧上昇、悪心・嘔吐、熱感、刺激痛、乾燥感、嗅覚消失、反応性充血、長期投与で顆粒球減少・反応性の低下) 頻度不明(過敏症)   本剤の成分に対し過敏症の既往歴















2歳未満の乳・幼児(ショック)









MAO阻害剤の投与を受けている(急激な血圧上昇) 
冠動脈疾患、高血圧症、甲状腺機能亢進症、糖尿病、交感神経作用薬による不眠・めまいなどの既往、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、小児 連用又は頻回使用により反応性の低下や局所粘膜の二次充血を起こすことあるので、急性充血期に限って使用するか又は適切な休薬期間をおいて使用すること。     眼科用として使用しないこと。














過量投与により、主な全身作用として、血圧上昇と二次作用として臓器虚血がみられる。

幼・小児では過量投与により、顕著な鎮静があらわれ、発汗、徐脈、昏睡等の全身症状があらわれやすい。連用・頻回投与により顆粒球減少、反応性の低下、局所粘膜の二次充血を起こすことがある。 
連用・頻回投与により顆粒球減少、反応性の低下、局所粘膜の二次充血を起こすことがある。   通常、成人鼻腔内には、1回2〜4滴を1日数回、咽頭・喉頭には1回1〜2mLを1日数回塗布又は噴霧する。なお、年齢、症状により適宜増減する。







局所麻酔剤への添加には、局所麻酔剤1mLあたり0.05%液2〜4滴の割合で添加する。
上気道の諸疾患の充血・うっ血















上気道粘膜の表面麻酔時における局所麻酔剤の効力持続時間の延長

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