資料4−2 |
製品群No. 3
解熱鎮痛薬
リスクの程度の評価 | A 薬理作用 | B 相互作用 | C 重篤な副作用のおそれ | C’ 重篤ではないが、注意す べき副作用のおそれ |
D 濫用のお それ |
E 患者背景(既往歴、治療状況等) (重篤な副作用につながるおそれ) |
F 効能・効果(症状の悪化に つながるおそれ) |
G 使用方法(誤使用のおそれ) | H スイッチ 化等に伴う 使用環境の 変化 |
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評価の視点 | 薬理作用 | 相互作用 | 重篤な副作用のおそれ | 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ | 薬理に基づく習慣性 | 適応禁忌 | 慎重投与 (投与により障害の再発・悪化のおそれ) |
症状の悪化につながるおそれ | 適応対象の症状の判別に注意を要する(適応を誤るおそれ) | 使用方法(誤使用のおそれ) | スイッチ化等に伴う使用環境の変化 | |||||||||
併用禁忌(他剤 との併用により 重大な問題が 発生するおそれ) |
併用注意 | 薬理・毒性に基づくもの | 特異体質・アレルギー等によるもの | 薬理・毒性に基づくもの | 特異体質・アレルギー等によるもの | 使用量に上限 があるもの |
過量使用 ・誤使用 のおそれ |
長期使用に る健康被害 のおそれ |
用法用量 | 効能効果 | ||||||||||
解熱鎮痛成分 | アスピリン | アスピリン末岩城、バイアスピリン | 中枢性の解熱鎮痛作用、抗リウマチ作用 | クマリン系抗凝血薬(出血傾向の可能性)、血小板凝集抑制作用薬・血栓溶解薬(出血傾向の可能性)、糖尿病用薬(低血糖の可能性)、メトトレキサート(汎血球減少の可能性)、バルプロ酸ナトリウム(振せんの可能性)、フェニトイン(総フェニトイン濃度は低下しても非結合型フェニトイン濃度は低下しない)、アセタゾラミド(嗜眠、錯乱等、代謝性アシドーシスの可能性)、副腎皮質ホルモン(サリチル酸中毒の可能性)、リチウム(リチウム中毒の可能性)、チアジド系利尿薬(チアジド系利尿薬の効果減弱)、β遮断薬(β遮断薬の作用減弱)、ニトログリセリン(ニトログリセリンの作用の減弱)、尿排泄促進薬(尿排泄促進薬の作用減弱)、乳酸ナトリウム(本剤の作用減弱)、非ステロイド性解熱鎮痛消炎薬(出血及び腎機能低下)、他の消炎鎮痛薬 | 頻度不明(喘息発作の誘発、肝障害、黄疸、出血) | 頻度不明(ショック、アナフィラキシー様症状、SJ症候群、Lyell症候群、再生不良性貧血) | 頻度不明(耳鳴、難聴、めまい、頭痛、興奮、食欲不振、胸やけ、胃痛、悪心、嘔吐、消化管出血、肝障害、腎障害、過呼吸、代謝性アシドーシス、低血糖)、過度の体温下降、虚脱、四肢冷却 | 頻度不明(過敏症、血液障害) | 本剤又はサリチル酸系製剤過敏症既往歴、消化性潰瘍、重篤な血液障害、重篤な肝障害、重篤な腎障害、重篤な心障害、アスピリン喘息又は既往歴、出血傾向、出産予定日12週以内、15歳未満の水痘又はインフルエンザの患者 | 適応禁忌の既往歴または重篤でない場合、アルコール常飲者、術後1週間以内、妊婦又は妊娠の可能性、過敏症既往歴、気管支喘息、高齢者、小児、手術前、授乳婦、消耗性疾患、感染症合併者 | 感染症の不顕性化 | 原因療法でなく対症療法 | 1日4.5gまで | 過量により、重度の過呼吸、呼吸性アルカローシス、代謝性アルカローシス、痙攣、昏睡、呼吸不全等 | 急性疾患に用いる場合:長期服用原則回避、慢性疾患に長期投与する場合は定期的な臨床検査(尿、血液、肝機能など)、不妊? | 適応(1):通常,成人にはアスピリンとして,1回0.5〜1.5g,1日1.0〜4.5gを経口投与する。なお,年齢,疾患,症状により適宜増減する。ただし,上記の最高量までとする。適応(2):通常,成人にはアスピリンとして,1回0.5〜1.5gを頓用する。なお,年齢,症状により適宜増減する。ただし,原則として1日2回までとし,1日最大4.5gを限度とする。また,空腹時の投与は避けさせることが望ましい。高齢者は少量から | (1)慢性関節リウマチ,リウマチ熱,変形性関節症,強直性脊椎炎,関節周囲炎,結合織炎,術後疼痛,歯痛,症候性神経痛,関節痛,腰痛症,筋肉痛,捻挫痛,打撲痛,痛風による痛み,頭痛,月経痛、(2)下記疾患の解熱・鎮痛:急性上気道炎(急性気管支炎を伴う急性上気道炎を含む) | |||
アセトアミノフェン | カロナール | 視床下部の体温中枢に作用し、熱放散を増大させ解熱作用を示す。また、体温中枢に関与しているプロスタグランジン合成阻害はアスピリンと同程度とされているが、末梢におけるプロスタグランジンの阻害はアスピリンに比べて極めて弱い | リチウム製剤(類薬でリチウム中毒の発現の可能性)、チアジド系利尿薬(類薬利尿作用の減弱の可能性)、アルコール(アルコール多飲常用者肝不全)、他の消炎鎮痛薬 | 頻度不明(喘息発作の誘発、肝障害、黄疸) | 頻度不明(ショック、アナフィラキシー様症状、SJ症候群、Lyell症候群) | 0.1〜5%(悪心、嘔吐、食欲不振)、過度の体温下降、虚脱、四肢冷却 | 頻度不明(チアノーゼ、過敏症)、0.1%未満(血液障害) | 消化性潰瘍、重篤な血液障害、重篤な肝障害、重篤な腎障害、重篤な心障害、本剤過敏症既往歴、アスピリン喘息又は既往歴 | 適応禁忌の既往歴または重篤でない場合、出血傾向、過敏症既往歴、気管支喘息、小児、高齢者、妊婦又は妊娠の可能性、消耗性疾患、感染症合併者 | 感染症の不顕性化 | 原因療法でなく対症療法 | 急性疾患の場合:1日最大1.5gまで | 過量により肝、腎、心筋の壊死 | 急性上気道炎:長期服用原則回避、フェナセチンの長期・大量による間質性腎炎、血色素異常の発現、腫瘍発生の可能性、不妊? | 効能・効果(1)通常,成人にはアセトアミノフェンとして1 回0.3 〜0.5g,1 日0.9 〜 1.5g(錠200 : 4.5 〜 7.5 錠,錠300 : 3 〜 5 錠)を経口投与する。なお,年齢,症状により適宜増減する。効能・効果(2)の場合 通常,成人にはアセトアミノフェンとして,1 回0.3〜 0.5g を頓用する。なお,年齢,症状により適宜増減する。ただし,原則として1日2回までとし,1 日最大1.5g(錠200 : 7.5 錠,錠300 : 5 錠)を限度とする。また,空腹時の投与は避けさせることが望ましい。高齢者では少量から | 1.頭痛,耳痛,症候性神経痛,腰痛症,筋肉痛,打撲痛,捻挫痛,月経痛,分娩後痛,がんによる疼痛,歯痛,歯科治療後の疼痛2. 下記疾患の解熱・鎮痛:急性上気道炎(急性気管支炎を伴う急性上気道炎を含む) | ||||
イソプロピルアンチピリン | ヨシピリン | アンチピリン、アミノピリンと同様な解熱鎮痛作用。中枢性の作用。 | 0.1%未満(黄疸) | 0.1%未満(ショック、SJ症候群・Lyell症候群、再生不良性貧血、無顆粒細胞症) | 0.1%未満(肝機能検査値異常、腎障害)、0.1〜5%未満(胃痛、食欲不振、悪心、嘔吐、下痢、頭痛) | 0.1〜5%未満(過敏症)、0.1%未満(貧血、血小板減少) | 本剤又はピラゾロン系過敏症既往歴 | 本人又は家族のアレルギー体質、肝障害、腎障害、血液障害、高齢者、妊婦又は妊娠の可能性 | 調剤薬で上限設定なし | 長期服用原則回避、不妊? | 解熱鎮痛薬の調剤。高齢者では減量 | 解熱鎮痛薬の調剤 | ||||||||
解熱鎮痛成分 | イブブロフェン | ブルフェン | アスピリンの10倍以上の抗炎症作用、鎮痛作用、解熱作用 | ジドブジン(血友患者で出血傾向の増強) | クマリン系抗凝血薬(出血傾向の可能性)、アスピリン製剤(アスピリンの血小板凝集抑制作用を減弱)、リチウム(リチウム中毒の可能性)、チアジド系利尿薬(チアジド系利尿薬の効果減弱)、タクロリムス(急性腎不全)、ニューキノロン系抗菌薬(類薬で痙攣)、メトトレキサート(メトトレキサートの作用増強)、コレスチラミン(本剤血中濃度の低下)、他の消炎鎮痛薬 | 頻度不明(消化性潰瘍、胃腸出血、潰瘍性大腸炎、急性腎不全、ネフローゼ症候群、肝機能障害、黄疸) | 頻度不明(ショック、再生不良性貧血、溶血性貧血、無顆粒球症、血小板減少、SJ症候群、Lyell症候群、無菌性髄膜炎(特にSLE,MCTDの患者)) | 0.1〜5%未満(食欲不振、嘔気、嘔吐、胃部不快感、腹痛、消化不良、下痢、頭痛、眠気、めまい、不眠、浮腫)、0.1%未満(口渇、口内炎、腹部膨満感、便秘、肝機能検査値異常、霧視等の視覚異常、血圧上昇、動悸、倦怠感、発熱)、頻度不明(紫斑,喘息発作の誘発,難聴、耳鳴、味覚異常、抑うつ、血圧低下、鼻出血、血小板機能低下、黄疸)、過度の体温下降、虚脱、四肢冷却 | 0.1〜5%未満(過敏症(発疹、紫斑、喘息発作の誘発)) | 消化性潰瘍、重篤な血液障害、重篤な肝障害、重篤な腎障害、重篤な心障害、重篤な高血圧、本剤過敏症既往歴、アスピリン喘息又は既往歴、ジドブジン投与中、15歳未満の水痘又はインフルエンザの患者 | 適応禁忌の既往歴または重篤でない場合、出血傾向、過敏症既往歴、気管支喘息、SLE、MCTD、潰瘍性大腸炎、クローン氏病、高齢者、小児、授乳婦、妊婦又は妊娠の可能性、消耗性疾患、感染症合併者 | 感染症の不顕性化 | 原因療法でなく対症療法 | 1日600mgまで | 急性疾患に用いる場合:長期服用原則回避、慢性疾患に長期投与する場合は定期的な臨床検査(尿、血液、肝機能など)、不妊? | 適応1:1日量600mgを3回に分けて経口投与する。小児は、5〜7歳 1日量 200〜300mg、8〜10歳 1日量 300〜400mg、11〜15歳 1日量 400〜600mgを3回に分けて経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。また、空腹時の投与は避けさせることが望ましい。適応2:1日量600mgを3回に分けて経口投与する。小児は、5〜7歳 1日量 200〜300mg、8〜10歳 1日量 300〜400mg、11〜15歳 1日量 400〜600mgを3回に分けて経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。また、空腹時の投与は避けさせることが望ましい。適応3:1回量200mgを頓用する。なお、年齢、症状により適宜増減する。ただし、原則として1日2回までとし、1日最大600mgを限度とする。また、空腹時の投与は避けさせることが望ましい。高齢者は少量から。 | 1.慢性関節リウマチ、関節痛及び関節炎、神経痛及び神経炎、背腰痛、頸腕症候群、子宮付属器炎、月経困難症、紅斑(結節性紅斑、多形滲出性紅斑、遠心性環状紅斑)2.手術並びに外傷後の消炎・鎮痛3.急性上気道炎(急性気管支炎を伴う急性上気道炎を含む) | |||
エテンザミド | エテンザミド岩城 | 鎮痛解熱作用。抗ヒアルロニダーゼ作用、抗滲出性作用。 | クマリン系抗凝血薬(出血傾向の可能性)、リチウム(リチウム中毒の可能性)、チアジド系利尿薬(チアジド系利尿薬の効果減弱)、他の消炎鎮痛薬 | 5%以上又は頻度不明(耳鳴、難聴、めまい、血小板機能低下(出血時間延長)、食欲不振、胸焼け、胃痛、悪心、嘔吐)、0.1〜5%未満(消化管潰瘍の悪化)、過度の体温下降、虚脱、四肢冷却 | 5%以上又は頻度不明(過敏症(発疹、浮腫、喘息発作等)) | 消化性潰瘍、重篤な血液障害、重篤な肝障害、重篤な腎障害、重篤な心障害、本剤過敏症既往歴、アスピリン喘息又は既往歴、15歳未満の水痘又はインフルエンザの患者 | 適応禁忌の既往歴または重篤でない場合、出血傾向、過敏症既往歴、気管支喘息、高齢者、小児、妊婦又は妊娠の可能性、消耗性疾患、感染症合併者 | 感染症の不顕性化 | 原因療法でなく対症療法 | 調剤薬で上限設定なし | 長期・大量投与で過呼吸、貧血、腎障害、肝障害 | 急性疾患:長期服用原則回避、不妊? | 解熱鎮痛薬の調剤、高齢者は少量から | 解熱鎮痛薬の調剤 | ||||||
鎮静催眠成分 | アリルイソプロピルアセチル尿素 | なし | ||||||||||||||||||
鎮静催眠成分 | ブロムワレリル尿素 | ブロバリン | 催眠・鎮静作用 | 頻度不明:依存性 | 頻度不明(悪心、嘔吐、下痢、頭痛、めまい、ふらつき、知覚異常、難聴、興奮、運動失調、抑うつ、構音障害、発熱) | 頻度不明(過敏症) | あり | 本剤過敏症、自動車等の運転注意(眠気) | 肝障害、腎障害、高齢者、虚弱者、呼吸機能低下者、小児、妊婦又は妊娠の可能性 | 過量投与で急性中毒症状として中枢神経症状(四肢の不全麻痺、深部反射消失、呼吸抑制等)、覚醒後に幻視、全身痙攣発作、神経炎、神経痛等 | 連用で薬物依存(大量・連用中の急激な減量または中止で禁断症状) | 不眠症:1日1回0.5〜0.8g、就寝前または就寝時経口投与。不安緊張状態の鎮静:1日0.6〜1.0g、3回分服。適宜増減。高齢者では少量から | 不眠症、不安緊張状態の鎮静 | |||||||
制酸成分 | 合成ケイ酸アルミニウム | アルミワイス | テトラサイクリン系抗生物質・ニューキノロン系抗菌薬(抗菌薬の効果の減弱)、他の併用薬剤(他の併用薬剤の吸収・排泄に影響) | 頻度不明(便秘、長期投与:アルミニウム脳症、アルミニウム骨症) | 透析療法中 | 腎障害、便秘、リン酸塩低下者 | 長期投与時:アルミニウム脳症、アルミニウム骨症 | |||||||||||||
合成ヒドロタルサイト | サモールN | 制酸作用、抗ペプシン作用、抗潰瘍作用 | テトラサイクリン系抗生物質・ニューキノロン系抗菌薬(抗菌薬の効果の減弱)、他の併用薬剤(他の併用薬剤の吸収・排泄に影響)、大量の牛乳、カルシウム製剤(ミルク・アルカリ症候群) | 頻度不明(長期投与時:アルミニウム脳症、アルミニウム骨症) | 頻度不明(下痢、軟便、食欲不振、口渇、長期大量投与:高マグネシウム血症) | 透析療法中 | 腎障害、心障害、下痢、高マグネシウム血症、リン酸塩の欠乏者、高齢者 | 長期投与時:アルミニウム脳症、アルミニウム骨症、長期大量投与時:高マグネシウム血症 | 1回0.5〜1.0g、3〜4回症状が起こりやすい時間に合わせて、食後又は食間(必要な場合は就寝前)に経口投与 | 胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃酸過多、急性胃炎、慢性胃炎における制酸 | ||||||||||
メタケイ酸アルミン酸マグネシウム | メタスタミン | 制酸作用、抗潰瘍作用 | テトラサイクリン系抗生物質・ニューキノロン系抗菌薬(抗菌薬の効果の減弱) | 頻度不明(悪心、嘔吐、便秘、下痢、口渇、長期大量投与:高マグネシウム血症、長期投与:アルミニウム脳症、アルミニウム骨症) | かゆみ | 透析療法中 | 腎障害、心障害、高マグネシウム血症、リン酸塩低下者、高齢者 | 長期投与時:アルミニウム脳症、アルミニウム骨症、長期大量投与時:高マグネシウム血症 | 1日1.5〜4g、3〜4回分服。適宜増減。高齢者では減量 | 次の疾患における制酸作用と症状の改善:胃・十二指腸潰瘍、胃炎、上部消化管機能異常 |