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5.日本赤十字社の事故見舞金等による支払いについて


1.被害者の見舞金請求の方法
(1)治療費 (1) 本人が治療費を支払った場合→その領収書を送付いただく
 (2) 事前に受診医療機関と血液センターの連絡が取れている場合
  →医療機関から直接センターあて請求書を送付いただく(受診日当日の献血者の自己負担なし)
(2)交通費 実費を後日請求していただく(タクシーの場合は領収書添付、鉄路、バス代等についてはセンターが提示した様式に記入していただく)
(3)その他 上記(1)(2)以外の実費相当額分以外については、施設と献血者との交渉(保険会社等第三者が入る場合もある)により、示談書等取り交わすことにより慰謝料・休業損害等支払う場合がある

2.見舞金支払いにかかわる判定の仕組み
(1)判定基準(別添参照)
献血者事故見舞金贈呈内規(昭和44年4月21日付副社長通知)による
(1) 献血による採血が直接の原因となって受けた事故
(2) 血液センターの自動車による送迎中、運転者の過失により受けた事故
(3) 前各号のほか献血に関連して受けた事故
(2)判定機関
医師賠償責任保険引受会社並びに本社・血液センター
(3)判定者
医師賠償責任保険引受会社の担当者並びに本社・血液センター内部決裁による合議、または弁護士、関係者等による助言による判断
(4)判定の手順・方法
献血事故発生後、直ちに医師賠償責任保険引受会社担当窓口へ報告後、献血による日赤側の過失の有無、責任の有無等を判断し、報告センターとの支払いについての調整を行なう。
(5)判定期間
個々のケースにより相違があるが、即時対応が解決への大きな要因となるため、各センターにおいては、保険適用の有無にかかわらず、献血者負担分等については立替払いを行なう。

3.事故見舞金等の日本赤十字社が支払った事例の判定の代表的事例
 別添1のとおり

4.判定困難な被害(事故)の内容及びその対応
 別添2のとおり

5.事故見舞金等の日本赤十字社が支払った事例の判定において支部における判断と本社の判断が異なった事例
 事前に、支部と本社において調整を行なうので判断が異なることはない。

6.事故見舞金等の日本赤十字社が支払った事例における金額面でこれまでに受給者からあった不満等について
 事故見舞金等の支払い金額について、受給者である献血者から不満等は寄せられていない。



(別添1)

事故見舞金等の日本赤十字社が支払った事例の判定の代表例


献血者事故見舞金贈呈例(平成11年度〜平成15年度分)

献血区分 発生
年月日
事故の状況 支出額 献血者事故見舞金
医賠責 見舞金 センター
自己資金
400mL 平成
13年
献血後、駅ホームにて仰向けに転倒。
頭蓋骨骨折、硬膜外血腫、前頭葉挫傷、2日後に脳死状態、2週間後死亡。
1,152,518円 152,518円
(全て医療費)
900,000円 100,000円
200mL 平成
11年
本採血穿刺時、痛みと指先に痺れ感訴え。
RSD
4,101,456円 3,101,456円



医療費  1,046,136円
交通費 55,320円
慰謝料  2,000,000円



900,000円 100,000円



(別添2)

判定困難な被害(事故)の内容及びその対応(事例)


1.献血者概要
(1) 性別:女性
(2) 職業:会社員(当時)
(3) 当日の献血:400mL献血
(4) 献血歴:3回目

2.事故の概要
(1) 日時:平成12年
(2) 場所:駅構内(ホーム)
(3) 事故の状況:献血後約2時間20分後、列車到着寸前にホームから自然に落ちるように1.5m下に転落。電車と接触。18m引きずられる。
[左手不全切断(掌が半分ない、中指・薬指・小指切断)、外傷性クモ膜下出血、頭蓋骨骨折等]

3.対応状況
4日後父親からのFAXにより、当該事故があったことが判明
その後、事故の概要の確認等を行い、父親とFAXによるやり取りをしながら、日赤としての対応を検討。
手術の方法を決めかねているため、費用の概算が出せないので、障害見舞金の手続きをしていただきたいとの申し出があった。(FAX)
治療中の間、血液センターにて治療費等は負担


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