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資料4

厚生労働科学研究費に関する課題
(指摘されている点)
1.  総論
  研究者の自由な発想に基づく基礎研究を取り扱う科学研究費補助金とは異なり、 ミッション志向型の研究費であることを認識する必要があるのではないか。
  厚生労働科学研究費補助金は、それぞれの研究事業の目的や投入予算に照らして概 ね適切な成果が得られていると指摘されているものの、さらなる成果を効率的に創出する制度に継続的に改善していくべきではないか。

2.  現行の4分野18事業
  事業や研究課題によって、科学技術的要素の強いもの、政策支援的要素の強いもの、および行政事業的要素が強いもの等多岐に渡っている。特徴を整理して分類すべきではないか。
  競争的環境で実施すべき研究開発課題と研究者を指定して実施すべき研究開発課題とが混在するのではないか。
  細分化された事業を集約化・効率化すべきではないか。
  政策決定の際に参考となる学術的根拠を創出するためには、多施設での大規模臨床疫学研究が必要。従って、そのための基盤整備が必要ではないか。
  重要な研究課題と成果を戦略的・機動的に設定し、5年間程度で成果を約束する成果契約型の大規模な戦略研究が必要なのではないか。
  本体研究を推進するために実施する推進事業については、より効果的な事業とするために事業内容を見直すべきではないか。

3.  執行体制
  研究費の配分体制を見直すべきではないか。
  独立した研究資金配分機関の早期設置または研究費配分機能の集約化
  研究者PD・POの配置促進
  間接経費の確保
  事務処理プロセスの標準化
  集まった研究データを統合化し、高度利用するためのデータマネジメントセンターの構築

  申請課題の評価体制をさらに改善すべきではないか。
  ミッション志向型研究費制度にふさわしい評価方法の開発・導入(政策への貢献度、等)
  事前審査方法の見直し(特定の研究者への集中、利害関係者の排除と研究者層の薄い領域の研究評価の在り方、等)
  継続課題の審査方法の改善(提出期限不履行者の取扱い、実績報告書提出実態の公開、等)
  事後評価結果の活用(国際水準で見た研究論文数や特許数等の明示、等)
  企画・評価プロセスの透明性・公正性の確保
  研究者評価の実施

  研究公募・評価・交付プロセスを早期化すべきでないか。
  公募の早期化
  評価の早期化
  交付の早期化
  作業手順の明確化
  交付期日の明確化
  各省照会の簡素化
  基準額通知の決済の簡素化
  確定遅滞する研究者への対応
  間接経費分の2段階交付
  間接経費算定の簡素化
  会計課繁忙期前の交付
  経理事務担当者の育成支援

  研究申請・評価・交付制度を電子化すべきでないか。
  電子システム導入及び研究成果データベース作成・管理・情報公開


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