○ | 平成15年度の運用結果が大きなプラスの収益を得られたということは、ポートフォリオの中に株式を相当なウエートで持っていることの正しさが結果として立証されたことになるのではないか。しかし、株式のアクティブ運用のパフォーマンスが市場平均を相当下回っていることについては、厳しく受け止めていく必要がある。 |
△ | 長期的運用を行う中での単年度の結果であり、中期的に見てどうであったかという点も併せて見ていく必要があると考えている。昨年度は、変動の激しい市場環境についていけなかったものである。 |
△ | アクティブ運用が3年連続でマイナスという結果については、やはり厳しく受け止める必要があると考えている。今後、アクティブ運用をどう改善していくか、様々な角度から検討していきたい。 |
○ | 国内株式のパッシブ運用で、ベンチマーク収益率を0.02%上回っているのはなぜか。 |
△ | パッシブ運用は、基本的に市場に連動させるように運用することが基本であるが、単に機械的に連動させるのではなく、購入の手法や売却の手法などを工夫するようにした結果、昨年度においては0.02%程度のプラスが出ている。 |
○ | 外国債券や外国株式などの外貨建て資産における為替変動リスクに対しては、どのように対応しているのか。 |
△ | 現在の基本ポートフォリオの中では、外国債券、外国株式ともに為替オープンが前提とされているので、基金においても、外貨建て資産については、原則為替オープンとしている。 |
○ | 財政融資資金への預託金利子収入が見込みなのはなぜか。もう確定してもいいのではないか。 |
● | 厚生保険特別会計、国民年金特別会計の収支が最終的に確定していないため、現時点では見込み値となっている。いずれにせよ、年金積立金全体の運用報告書においては、確定値という形で公表させていただくこととなる。 |
○ | 要望を2つ述べたい。概要版の15ページで、各資産ではベンチマークに対してマイナスが多いのに、合計では0.42%上回っているということが分かりにくい。資料の中で補足説明してもらいたい。また、資金全体の流れが分かるような資料を工夫して公表を検討してほしい。 |
○ | 現在、TOPIXなども含め、流動性を加味した新しいベンチマークを考えようというような動きがあるが、これに対して今後どのような対応をしていくのか。 |
△ | フロート化した指数は運用の効率化に資すると考えられるが、現時点で既に相当程度のパッシブファンドを保有しているので、どのような対応をとれば一番効率的なのか、現在内部で検討しているところである。 |