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3 一般母子世帯の生活実態について

(1) 「平成15年度における母子家庭の母の就業の支援に関する施策の実施の状況報告」からみた母子家庭の生活の状況
 (1)  母子家庭の収入の状況等
  〇  母子家庭の1世帯当たり平均所得金額は、243万5000円であり、一般世帯の1世帯当たり平均所得金額602万円、高齢者世帯の1世帯当たり平均所得金額304万6000円に比べ低い水準。

図表1 1世帯当たり平均所得金額及び世帯人員1人当たり平均所得金額
1世帯当たり平均所得金額及び世帯人員1人当たり平均所得金額のグラフ
資料:厚生労働省大臣官房統計情報部「国民生活基礎調査」(平成14年)

  〇 平成15年における母子世帯の完全失業率は8.9%であり、一般世帯の完全失業率5.3%に比べ高い水準になっている。(総務省「労働力調査」)


 (2)  暮らし向きについての意識
 暮らし向きについての意識が、「大変苦しい」(40.9%)と「やや苦しい」(40.9%)をあわせると81.7%に上り、一般世帯や高齢者世帯と比べ、苦しいと感じている者の比率が高い。

図表2 暮らし向きについての意識
暮らし向きについての意識のグラフ
資料:厚生労働省大臣官房統計情報部「国民生活基礎調査」(平成14年度)

(2) 平成10年全国母子世帯等調査の結果からみた母子家庭の生活の状況
(1)  就業状況
 母子世帯の母の84.9%が就労しており、常用雇用者が43.0%、臨時・パートは32.5%となっている。

就業状況の表

(2)  従事している仕事の内容
 母子世帯の母が、従事している仕事の内容は、事務従事者、サービス職業従事者がそれぞれ約2割となっており、次いで専門的・技術的職業従事者、技能工・生産工程及び労務作業者の順となっている。

従事している仕事の内容の表

(3)  不就業で、就職したいが就職していない(できない)理由
 就業希望を持っている者のうち、就職していない(できない)理由として、「求職中」が、40.1%いる。一方、「病気」により就業できないとするものが約2割、「子の世話をする人がいない」を理由にするものが15.6%となっている。

不就業で、就職したいが就職していない(できない)理由の表

(4)  小学校入学前児童の保育状況
 小学校入学前児童の保育状況については、保育所に預けられている児童が52.6%、母が自ら保育している児童が22.3%、家族が保育している児童が11.3%となっている。

小学校入学前児童の保育状況の表

(5)  子供に関する最終進学目標
 子供に関する最終進学目標は、大学、高校が中心となっており、大学が34.5%、高校が36.5%となっている。

子供に関する最終進学目標の表

(6)  子供についての悩み
 子供についての悩みは「教育・進学」についてが41.4%と最も多く、次いで「しつけ」、「就職」の順となっている。

子供についての悩みの表

(7)  本人が困っていること
 困っている内容については、「家計」についてが37.9%と最も多く、次いで「仕事」、「住居」の順となっている。

本人が困っていることの表


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