(2) |
過去、無災害の事業場で、災害が1件発生し、入院加療後(医療費等100万円)、死亡した場合
メリット収支率には以下の給付金が算入される。
被災労働者の給付基礎日額を9,890円(91日)とすると、労働基準法相当額である給付基礎日額は1,000日分(9,890,000円)となる。
遺族特別年金は、算定基礎日額が1,978円となるので、労働基準法相当額は算定基礎日額の1,000日分(1,978,000円)となる。
その他、葬祭料(611,700円)、医療費(100万円)を含め、13,479,700円となる。
労働災害が無い場合の業務災害分の労災保険料率は1,065万円であり、「その他の製造業」の第一種調整率は0.67であるので、
メリット収支率 |
= |
13,479,700円 (1,065万円 × 3年間 × 0.67) |
= |
63.0% |
(メリット増減率は−10%) |
メリット労災保険率 = 業務災害分料率 ×( 1 + メリット増減率(%)) + 非業務災害率より、
( |
8 1,000 |
− |
0.9 1,000 |
) |
× |
(100−10) 100 |
(%) |
+ |
0.9 1,000 |
|
7.29 1,000 |
業務災害分 |
500万円 |
× |
500名 |
× |
( |
7.29 1,000 |
− |
0.9 1,000 |
) |
= |
1,597.5万円 |
|
メリット制適用後の保険料額 |
500万円 |
× |
500名 |
× |
7.29 1,000 |
= |
1,822.5万円 |
無災害時と比べ 1,822.5万円 − 1,290万円 = 532.5万円の増となる。
|