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平成16年度原料血漿確保目標量の変更について(案)

【平成16年度確保目標量】
  94万リットルとする
(平成15年10月の時点では108万リットル)

1.変更の理由

 平成16年度の原料血漿確保目標量は、平成15年10月時点での血液製剤の製造業者からの届出を元に、前年度並の108万リットルとしていた。
 その後、血漿分画製剤の需要量が縮小傾向にあることが判明したため、製造業者は、原料血漿や製剤について、相当量の在庫を保有していることを踏まえ、平成15年度における製造予定量・供給見込量を共に下方修正した。なお、輸入販売業者についても、一部の製剤の輸入予定量は増加しているが、供給見込量は軒並み減少した。
 製造業者については、このように相当量の在庫を保有しているところに、一定量の原料血漿が出入りすれば、今後、需要の大幅な伸びが期待できない以上、常に相当量の在庫が保有されあるいは増加していくことになる。
 これらの状況を踏まえ、新たに確保すべき原料血漿確保目標量について,製造業者等の製造・供給見込量を改めて聴取したところ、昨年度よりも14万リットル縮小した94万リットルとすることが適当であると思われる。
 ただし、現在の血漿分画製剤の需要見込量、製造業者等が保有する在庫量及び原料血漿確保等の状況を考えると、来年度の確保目標量を縮小しても、血液製剤の安定供給の確保に支障はないものと考えられる。
 なお、平成15年度においては、成分献血数が大きく落ち込んでいることなどから、原料血漿確保実績量は初めて目標量を下回ると思われる。

(参考資料)
  ◎今年度の製造・供給見込修正状況
  ◎原料血漿等の在庫状況
  ◎原料血漿確保状況

2.平成16年度の原料血漿受入希望量

  日赤を含めた各社の原料血漿受入希望量合計は以下のとおり。
凝固因子製剤製造用80.3万リットル
その他の分画製剤製造用34.5万リットル
  (脱クリオ血漿での供給予定分を含む)
中間原料37  万リットル

151.8万リットル

3.原料血漿確保目標量の計算

   凝固因子製剤用その他の分画製剤用 原料血漿確保目標量
 希望量合計 希望量合計 脱クリオ血漿での供給予定量
 80.3万リットル (34.5万リットル − 21.3万リットル) = 93.5万リットル
 (94万)
  脱クリオ血漿は凝固因子製剤用血漿から発生するものを供給
中間原料37万リットルは脱クリオ血漿から発生するものを供給

 なお、都道府県別の確保目標量は、108万リットルの予定で割り当てたところであるが、上記変更後の目標量で再設定する。

(参考)

1.原料血漿確保量及び各社への配分量の年度別推移(単位:万L)

 12年度13年度14年度15年度16年度
原料血漿確保実績量95.5104.3109.8  
原料血漿確保目標量94.0101.0108.0108.094.0
各社配分量79.582.5105.5110.593.5

   ※ 原料血漿確保目標量は、平成20年度で117万リットルと見込んでいる。
   ※ 「各社配分量」は、各社に配分された凝固因子製剤用原料血漿及びその他の分画製剤用原料血漿の合計量であり、脱クリオ血漿及び中間原料を含まない。



平成16年度の都道府県別原料血漿確保目標量について(案)


計算の考え方

 すでに割り当てた量に対し、修正幅に対応する係数を乗じる。

(現在の設定)

 1.平成12年の国勢調査結果による都道府県別の人口から

(1) 昼間人口比率により、平成16年度確保目標量の半数(54万リットル)を按分割当て

(2) 献血可能人口(16歳〜69歳)比率により、目標量の半数(54万リットル)を按分割当て

 2.激変緩和の調整
 1により計算された数値について、平成15年度の確保目標量との変動幅を5%以内とするため、一定割合の調整を行った。


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