戻る

II.施設サービス

介護保険施設の入退所者の状況
 特別養護老人ホームでは、他の介護保険施設からの入所者、死亡退所者が多い。
 老人保健施設では、入所前の場所、退所後の行き先のいずれについても、家庭が多い。
 介護療養型医療施設では、入院前の場所、退院後の行き先のいずれについても、医療病床又は他の病院・診療所が多い。

介護保険施設の入退所者の状況の図

 (出典:介護サービス施設・事業所調査、平成14年9月の介護保険施設入退所の状況)



施設入所者の重度化

 介護保険施設の入所(院)者の重度化が進んでいる。

1 介護保険施設の要介護度別在所者の割合

 【 特別養護老人ホーム 】

【 特別養護老人ホーム 】のグラフ


 【 老人保健施設 】

【 老人保健施設 】のグラフ


 【 介護療養型医療施設 】

【 介護療養型医療施設 】のグラフ

  (出典)介護サービス施設・事業所調査



施設居住環境の現状

 特別養護老人ホームの個室は、昭和60年代から増加。
 平成14年10月現在においても、介護保険施設の入所者の約6割〜7割が4人室を利用。

1 施設の種類別にみた室定員別定員数割合

1 施設の種類別にみた室定員別定員数割合のグラフ

(注1)各年10月1日現在。(介護サービス施設・事業所調査)
(注2)各施設における各室の定員数は、それぞれの室の定員数に室数を乗じた数。また、「4人以上室」の定員数は、全体の定員数からその他の室の定員数の合計を減じた数。



施設入所者の主な傷病の状況

 介護保険三施設の在所者の主傷病をみると、三施設とも脳血管疾患の割合が最も多く、特に、介護療養型医療施設では脳血管疾患が半数以上を占めている。
 介護老人福祉施設及び介護老人保健施設では痴呆(アルツハイマー病を含む)の割合が高くなっている。

介護保険三施設在所者の主な傷病
介護保険三施設在所者の主な傷病のグラフ
  資料)平成13年介護サービス施設・事業所調査



介護保険施設の利用期間

施設の平均利用期間は、老健施設で長期化の傾向が見られ、療養型医療施設では入院2年未満の退所が増え全体として減少した。介護老人福祉施設では、死亡退所の割合が多く、全体としてやや長期化が見られる。

平均利用期間の推移
 
  平成12年 平成13年 増減
全体 (3施設計) 356.2日 393.3日 37.1日
  介護老人福祉施設 1455.5日 1502.2日 46.7日
介護老人保健施設 184.8日 229.2日 44.4日
介護療養型医療施設 403日 359.3日 ▲ 43.7日

(退所後、家庭に戻ったケース) 退所者に占める割合
  平成12年 平成13年 増減 平成12年 平成13年
全体 (3施設計) 129.1日 144.4日 15.3日 36.8% 32.7%
  介護老人福祉施設 652.1日 1500.9日 848.8日 3.6% 1.6%
介護老人保健施設 118.4日 135.9日 17.5日 45.0% 40.5%
介護療養型医療施設 168.2日 148.8日 ▲ 19.4日 23.0% 21.4%

(死亡による退所) 退所者に占める割合
  平成12年 平成13年 増減 平成12年 平成13年
全体 (3施設計) 1124.2日 1115.2日 ▲ 9.0日 11.4% 14.1%
  介護老人福祉施設 1617.7日 1625.1日 7.4日 57.0% 65.5%
介護老人保健施設 314.8日 534.5日 219.7日 1.7% 2.3%
介護療養型医療施設 639日 571日 ▲ 68.0日 23.8% 28.6%

退所者の利用期間の分布 左:平成12年 右:平成13年
全体(3施設計)
全体(3施設計)のグラフ

 ◇ 介護老人福祉施設
介護老人福祉施設のグラフ
介護老人保健施設
介護老人保健施設のグラフ

 ◇ 介護療養型医療施設
介護療養型医療施設のグラフ
 出典:介護サービス施設・事業所調査(厚生労働省統計情報部)
  ※各年9月中(1ヶ月)の施設退所者についての値。この調査は、平成12年から開始。


トップへ
戻る