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○ | 国際長寿センターによる「介護支え合い相談」事業の実施状況
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介護支え合い相談への相談内容の変化
■相談内容(表7)![]() |
・ | 介護方法、あるいは情報の問い合わせなど、解決策を明示できる相談内容が3年間を通じて高い割合を占めている。情報の整備や、容易に入手できて理解しやすい情報の届け方などにおいて、介護者負担を軽減するためにできることが残されていると示唆されている。 |
・ | 人間関係のトラブルは割合が高く、かつ増加傾向である。 |
・ | 苦情を訴えるケースが増えている。これは介護保険に伴う権利意識の向上、サービス利用者の増加によるものであろう。 |
(平成15年7月 内閣府大臣官房政府広報室) |
調査対象者:全国20歳以上の者5,000人(有効回答数:3,567人) |
要望する重点施策 |
(複数回答) |
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○ | 実施主体:千葉県鎌ヶ谷市 |
○ | 調査対象:市内に居住している要援護高齢者及びその家族(465ケース) |
○ | 家族の中に介護に関する愚痴や心配ごとを相談できる環境にあるものは、ストレス症状の生起する割合が少なく、在宅で介護を継続していく上で、家族成員の理解と協力が重要であることが指摘できよう。・・家族からの情緒的なサポートを期待できない介護者については家族以外の別の関係をつくることにより介護者のストレスの緩和、孤立感、孤独感の解消を計る必要がある。 |
○ | また、ストレスに対して、積極的なコーピング(対処)〔「家族やまわりの人に協力を頼む」「自分の健康管理に気を付ける」「保健・医療・福祉の専門職に相談する」など〕を行っている介護者ほど、抑うつ度は低く抑えられている。このことは、介護者が積極的なコーピングを行えるようになることによって、ストレス症状が極限まで達してしまうことを阻止できる可能性を示しており、専門職によるエンパワーメント・アプローチの有効性と必要性を示している。 |
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○事業概要
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○平成15年度予算額 4億円(国1/2、都道府県1/4、市町村1/4)
○介護保険施設等の運営基準の改正(H15〜) 介護相談員を積極的に受け入れる介護保険施設等を増やしていくため、平成15年4月より、指定介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)等の運営基準を見直し、以下のような規定を設けた。 (指定介護老人福祉施設の場合)
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○ | (家族からの相談)介護で疲労困憊している。介護保険サービスの内容の説明をしてほしい。 |
○ | (家族からの相談)痴呆で徘徊し、転んで入院した。黄疸も出て心臓も悪いと言われた。入院中も徘徊で抜け出したりしたので、神経科の病院に移ってもらうかもしれないと言われ、不安である。 |
○ | (家族からの相談)最近同居したが、日中独居で閉じこもっている。時々訪ねてきて話をきいてほしい。 |
○ | (家族からの相談)娘夫婦は外国におり、元気でいるかどうか心配になる。時々訪問して様子をみてほしい。 |
○ | (家族からの相談)他県の施設を退所して同居した。介護保険やその他のサービスを知りたい。訪問して本人の話相手になってほしい。 |
○ | (本人からの相談)話相手がほしい、近所にも話相手がいない。(家族構成は、相談者夫婦、長男夫婦のみで孫はいない。妻は日中畑仕事、長男夫婦は会社勤めをしている。) |
○ | (本人からの相談)嫁に顔を殴られる。引き出しからお金がなくなったことがある。息子にも話を聞いてもらえない。 |
○ | (本人からの相談)母と二人で暮らしていたが、母が特養へ入所したので、ひとり暮らしになった。友人のすすめで(知的障害者の)作業所に通ったが、トラブルが発生し、通えなくなったため、引きこもっている。 |