V.サービス圏域 |
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○ | 高齢者の生活圏域で必要なサービスを完結させるという観点は非常に重要であり、・・・地域ケアの確立を考える上でも、地域の様々なサービス資源を高齢者の生活圏域を単位に整備し、結び付け、その中で(施設サービスまで視野に入れて)必要なサービスが切れ目なく提供できる体制を実現していくという視点が必要である。 |
○ | 市町村の策定する介護保険事業計画においても、単にサービスの数量的整備目標を掲げるだけでなく、「サービス圏域」という概念を導入し、それぞれの圏域単位で必要なサービスの提供が完結するようなきめ細かい取組を進めることが望ましい。 |
品川区における取り組み状況
○ | 品川区高齢福祉課を「統括(基幹型)在宅介護支援センター」と位置づけ、同課が全体調整と各地区の在宅介護支援センターのバックアップを行う役割を担っている。現在は、コミュニティの基本単位を13の地域センターの区域とし、地域センター区域ごとに1,2の在宅介護支援センターを設置(19か所)している。 なお、6つのブロックは13地区を大括りしたエリア設定である。 | ||||||||||||||||||||||
○ | 品川区の構造
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○ | 各地区ごとに在宅介護支援センターを中心として、ホームヘルプサービス(必置)、デイサービスの整備することにより、身近な相談窓口と一人ひとりにあわせた総合的なケアマネジメントを行い、24時間対応の在宅サービスを提供。 | ||||||||||||||||||||||
○ | また、介護保険施設や高齢者向け住宅についても、地区ごとにバランスのとれた整備を行っている。 |
横浜市における取り組み状況
○ | 地域ケアプラザ 地域における福祉活動、保健活動等の振興を図るとともに、福祉サービス、保健サービス等を身近な場所で総合的に提供する施設として、「地域ケアプラザ」を中学校区程度の地域ごとに1ヶ所ずつ整備する計画。 平成16年1月1日現在、96か所が運営されている。管理運営は社会福祉法人に委託しているが、今後は、医療法人等にも委託対象を拡大予定。 (参考) 地域ケアプラザの機能
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(サービス提供体制のイメージ)
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茅野市における取り組み状況
階層 区域 | 主な高齢者保健福祉サービスの例 | |
1層 | 諏訪広域 | 保健所などの県の機関、広域的利用施設、圏域内共通サービス(JA諏訪みどり、シルバー人材センター)、市町村間で共通するサービス(在宅、施設)、二次医療(諏訪中央病院、富士見高原病院等)、診診連携、病診連携 |
2層 | 茅野市全域 | 中央機能(基幹保健福祉サービスセンター、福祉用具活用センター、生涯学習推進機構等、ボランティア・市民活動センター)、サービス提供団体、機関、施設サービスと施設間の連携、二次医療(諏訪中央病院)、診診連携、病診連携、家族会・当事者組織等の活動支援、サービス調整機能 |
3層 | 保健福祉 サービス地域 (市内4エリア) |
保健福祉サービスセンター(保健福祉の拠点:総合相談窓口、ケアマネジメント、サービス担当者会議、ホームヘルプサービス、デイサービス、訪問入浴サービス、訪問看護、保健活動・健康相談、生涯学習の企画・連携、ボランティア情報交流室)、家庭医、温泉施設(ミニデイサービス・憩いの場の機能) |
4層 | 地区(10) | 推進組織(地区区長会、地区分主会、地区社協、地区ボランティア、保健補導員会・OB会、民生委員・・・等)、地区単位のサービス(ミニデイサービス等)、生涯学習の場 |
5層 | 行政区・自治会・ 公民館分館 |
住民の自主的参加・活動の場、生涯学習の実践の場、要援護者の見守りや声かけなど近隣の支え合あい |