○ | 我が国は、現在、90年代からの経済停滞の中にあるとはいえ、戦後の経済発展により、男女の平均寿命は世界一、一人あたりGDPも世界でトップクラスであり、基本的には、戦後社会が目指した豊かな長寿社会を迎えている。 |
○ | 他方、働く者の生活に眼を向けると、失業率は、最近5%台にまで達しており、経済の先行きの見通しが立たないことによる雇用面での不安、収入・収益の減少による生活不安、少子高齢化が進む中での定年後の生活についての不安等が高まっている。 |
○ | また、経済のグローバル化やIT等の技術革新の進展等により、市場における企業間競争が熾烈となり、企業業績等が直接、市場の評価を受けること等から、長期安定的な取引関係や雇用関係をベースとする日本型企業システムは、崩壊に瀕しており、雇用者の職業生活や働き方も組織への依存から、より自律した方向への転換が必要となってきた。 |
○ | 今後とも、更なるグローバル化やIT等の技術革新の進展、本格的な知識社会の到来、更なる少子高齢化が進むことが予想され、我が国の社会は、働く者の生活という観点からも、大きな歴史的転換点ないし節目に立っているのではないか。 |
○ | このように、現在が歴史的転換点ないし節目にある、との認識のもと、概ね、10年程度の先を見通しつつ、「働く者の生活と社会のあり方」について、問題点の整理を行ったうえ、今後のあるべき方向を展望してはどうか。 | ||||||||
○ | 具体的には、次のような手順で検討を行ってはどうか。
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