戻る

要介護状態の原因となる疾病(1)
 65歳以上の「死亡原因となった疾病」と、「要介護の原因となった疾病」を比較すると、前者では「悪性新生物」、「心疾患」などが上位を占めるのに対し、後者では、「脳血管疾患」、「高齢による衰弱」、「転倒・骨折」などが多く、介護予防には疾病予防とは別の観点が必要。

65歳以上の死亡原因
(平成13年人口動態統計より)
65歳以上の死亡原因のグラフ

65歳以上の要介護の原因
(平成13年国民生活基礎調査より)
65歳以上の要介護の原因のグラフ



要介護状態の原因となる疾病(2)
 要介護状態の原因となる疾病を介護度別にみると、在宅の軽度の要介護者には骨関節系疾患が多いのに対し、比較的重度の介護者には脳梗塞や痴呆が多く見られる。
 要介護状態の原因となる疾病は、年齢や性別によっても違いがあり、介護予防には個々の特性を踏まえたプログラムが必要。

主治医意見書に記載された要介護状態の原因と考えられる疾患
在宅 要支援 要介護度1 要介護度2 要介護度3 要介護度4 要介護度5
1位 高血圧性疾患 高血圧性疾患 高血圧性疾患 脳梗塞 脳梗塞 脳梗塞
2位 関節症 関節症 脳梗塞 高血圧性疾患 血管性及び
詳細不明の痴呆
血管性及び
詳細不明の痴呆
3位 骨の密度及び
構造の障害
脳梗塞 血管性及び
詳細不明の痴呆
血管性及び
詳細不明の痴呆
高血圧性疾患 高血圧性疾患
出典:産業医科大学 松田教授作成資料

年齢による要介護の原因の違い
年齢による要介護の原因の違いのグラフ

性別による要介護の原因の違い
性別による要介護の原因の違いのグラフ


トップへ
戻る