正常な人の視点からみた アルツハイマー病者の特徴 (豪ニューサウスウェールズ州アルツハイマー病協会の『手引き』より) |
痴呆の人自身の視点からみた説明 (クリスティーン・ボーデンさん他) |
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○ | これは、私たちがまわりのすべてのことについて行けなくなるからで、何が起こっているのかを理解できず、何かばかなことを言ったり、したりするのではないかと心配しているためなのだ。 |
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○ | これは、すぐに疲れてしまうようになるからで、今までなら簡単にやっていたことをするのにも、これまでより一所懸命に脳を働かさねばならなくなるからだ。 |
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○ | 何か新しいことを学ぶのはとても難しく、やり方を教えてくれる人に何回も繰り返してもらわなければならないので、その人を煩わせてしまうだろうと思うからだ。 |
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○ | 物事の古いやり方は、残存する脳の中で記憶にしっかり定着しているのに、新しく学んだものは次々と忘れられてしまうために、とても混乱しやすくなっている。 |
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○ | 一つの決断をするためには、心の中にたくさんの考えを同時に保ち、それらを検索し、決定するということがなされねばならない。ところが、私たちには考えを記憶しておく場所が少なくなっているので、これが簡単にはできないのだ。 |
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○ | 決断する時と同じように、私たちは記憶する能力がなくなってしまっているので、複雑な考えを取り入れ、正しく理解することができない。 |
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○ | よく知っているものを求め、見知らぬものを避ける |
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○ | 新しい仕事はどんなものであれ多くの努力を要するので、精神的にすぐに疲れてしまう。そして何か新しいことを試みるように頼まれると、わからなくなったり、失敗するのではないかと心配する。 |
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