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ケース |
援助実施経過 |
申請・決定状況 |
利用者等の感想 |
実施区の意見(効果、課題等) |
1 |
(A区) 居宅・男性・20代・愛の手帳2度。6年前にE福祉園に措置されたが、支援費制度施行を機に退所し、通所施設を利用。強度行動障害あり。
母親が父親(身障手帳1種2級)と本人を介護。 通所施設から帰宅後の時間と土日の過ごし方が課題。外出時の援助がほしい。 |
5月に福祉事務所から相談あり。入所施設から引継ぎを受けケアマネジメントを実施。サービスプラン(土日の居宅介護と通所施設夏休み中の短期入所)を作成。 |
【申請】7/1
・身体介護
36時間/月
・短期入所
7日間/月
【決定】7/4
・身体介護
36時間/月
・短期入所 7日間/月 |
・ヘルパーとの関係ができて楽しい。(本人)
・家族3人での生活が実現できて良かった。大勢の方々に応援してもらい感謝。(母親) ・重度知的障害者の地域移行ケースで、各関係機関の強い連携により可能に。生活を維持継続していくことが重要。(福祉事務所) |
【制度上の課題】制度移行に際し、本人と家族の強い思いにより地域移行できた。しかし、本人の生活保障や家族全体の安全で健康な社会生活のあり方については課題が残っている。また、重度知的障害者が選択できる豊富な社会資源(生活寮、ヘルパーなど)が必要である。 【事業実施上の課題】本人を中心に各関係機関の連携が必須であると同時に、支援費申請に至るまでの説明とプランニング、十分なモニタリングが重要。 |
2 |
(A区) 居宅・男性・30代・愛の手帳4度。父(介護保険第1号被保険者)と二人暮らし。
関係機関及び介護保険ヘルパーから、家庭内で虐待があり支援が必要との連絡。父親と離れて暮らしたいとの希望。以前緊急一時入所したものの父親を心配し自ら退所している。 |
6月、父親のヘルパーと共に来所。健康チェック及び虐待(叩かれる)の跡を確認。その後、父親が本人と離れることに抵抗感を示すが、本人の意思が強く短期入所の方針で援助を進める。並行して福祉事務所が父親の説得を行い納得を得る。 |
【申請】8/1
・短期入所
32日/月
【決定】8/1
・短期入所 32日/月 |
・3か月経過後も父親のもとには戻さず、別の緊急一時保護施設を探し、父親と分離した生活支援をしていく。(福祉事務所)
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【 【課題】本ケースは今まで係わりのあるハローワークや通所授産施設職員に訴える能力があるにもかかわらず、ぎりぎりのところまで我慢してしまったケース。身近なヘルパーから連絡が入り緊急対応ができた。知的障害者の場合、自ら訴え行動することが難しい。区として日頃から知的障害者の緊急通報や見守りの体制づくりが必要。 |
3 |
(B区) 居宅・男児・愛の手帳3度。小学校身障学級通学。 両親、兄との4人家族であったが、母が病気のため急死。父が日中不在の間祖母や兄が面倒を見ている。兄と仲が良く、兄にとっても母亡き後兄弟同居するのが望ましいため、在宅で養育したい。 |
4月、母急死のため相談あり。本人の面倒を見ている祖母が高齢のため、負担を軽減する方法、サービスを検討する。短期入所を利用しながら準備を進める。D区発達協会への送迎の移動介護が必要であるため、サービスプランを作成。 |
【申請】5/6
・移動介護
【決定】6/10
・移動介護 1回/週 |
・今まで移動介護のサービスを知らなかったので、とても助かった。 |
【課題】障害を持つ子を産んだという精神的負担を乗り越えられない母親に対するバックアップ体制、精神的ケアが重要。 |
4 |
(C区) 居宅・女性・20代・身体障害者手帳1種1級/愛の手帳1度。重症心身障害通所施設通所。ヘルパー派遣、巡回入浴を受けている。母親(主たる介護者)が要介護2度の肢体不自由者、父親が内部障害者(週3回人工透析)。母親は自分で介護したいと考えているが、身体状況から困難な状況。
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6月に支給量増(身体介護38h/月→身体介護48h/月、家事援助21h/月)の変更決定後、母親の病状進行のため、徐々にサービスを増やしたいとの希望。8月、サービスプラン作成依頼あり。本人及び母親の援助者から情報を収集し、サービスプランを作成。 |
【申請】9/22 |
身体介護及び家事援助の時間増 |
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入浴週3回 |
・ | 家事援助の時間をバランスよく確保したい。 |
【決定】9/24 |
・ | 身体介護中心 52時間/月 |
・ | 家事援助中心 27時間/月 |
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・本人の身体状況に合わせた支援費サービスの援助調整を依頼したい。
・本人や母のことを詳しく聞いてもらい、相談して気持ちが楽になった。 ・まず、このサービスプランを実施してから今後の在宅生活を相談したい。 |
【今後の方針】本人の身体状況や家族(特に母親)状況に合わせた支援を今後検討する。現在、母親が希望していない重症心身施設の短期入所(レスパイト利用)の情報提供をし、今後の相談場面で検討するよう提案する。 |