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おわりに

  以上、社会的養護のあり方について、当面早急に対応すべき課題を中心に取組みの方向性を整理してきた。一刻の猶予も許されない社会的養護を取り巻く目下の状況を考えれば、まず早急に対応すべき課題に取り組み、具体的な成果を上げることが期待される。
 その上で、以上に整理した方向性を重ね合わせれば、これからの目指すべき社会的養護の仕組みの姿としては、おおむね別添案のような見取り図が考えられるが、今後の取組みの状況、「今後の課題」も踏まえつつ、社会的養護のあり方については適時適切な検討が継続的に行われ、必要な措置が講じられていくことが必要である。その際には、先駆的な事例を中心に多くの実践を参考にするとともに、子どもや保護者をはじめ幅広い関係者の意見を踏まえていくことが必要である。
 暖かな愛情に抱かれて育まれるべき子どもが、個々の家庭での養育が困難であれば、社会の責任として必要な対応を講じるという強い意志の下、社会的養護の改善に向けて取り組んでいくことが必要である。


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