| ・ | 多様な家族の形態を受け入れる風土の醸成に向けた啓発が必要である。 |
・ | 最初から完璧な人を里親に認定する発想から脱却し、希望者に対してまず研修を行い、養育能力・技術・意欲のある人を認定するといった段階的に里親を創り出す取組みを検討することが必要である。 |
・ | 里親の活用の形態(週末里親、里親によるグループホーム等)を多様なものとするとともに、里親が複数種類の里親の形態について登録を行うよう促していくことが必要である。 |
・ | 里親の普及・活用に向け、自治体と児童福祉施設がより積極的な役割を果たすべきである。また、児童相談所における里親に対する相談援助も充実すべきである。 |
・ | 里親の登録数は、現在は子どもの受託を希望しない人も含まれているなど実際に委託が可能な里親の実態を表しておらず、子どもを受け入れることが可能な里親を登録すべきである。 |
・ | ロールプレイ(予め状況を設定し、役割を演じる手法)などの演習的な内容も組み入れた、子どもの様々な問題行動に対応できる研修を継続的に実施していくことが必要である。 |
・ | 「相互理解の機会を持つ」という意味においても、里親と児童福祉施設の職員が、それぞれの研修に相互に参加することも一つの考え方である。 |
・ | 里親の最低基準が制定されたことに合わせ、受託した子どもに関する親権の一部代行など里親の権利や役割を明確にすべきである。 |
・ | 近年、利用実績の少ない保護受託者制度を見直し再活性化するなど、子どもの独立自活に向けた新たな支援の仕組みを構築すべきである。 |
・ | 一時保護の委託先として里親を積極的に活用することを検討すべきである。 |
・ | 特に養育負担の大きい子どもを預かる里親を中心に、養育上の心配などを里親がいつでも相談できる体制の整備、里親に対する児童相談所の支援の強化、児童福祉司による子どもの委託後における定期的な里親家庭の訪問、子どもの委託直後における継続的かつ集中的な支援など、里親への支援体制の充実が必要である。 |
・ | 里親同士のつながりや連携を密にするために、里親会の活性化についての工夫を検討することが必要である。 |