介護保険部会委員 山崎 摩耶 ((社)日本看護協会・常任理事) |
(5つの視点)
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1) | 要介護認定の一次判定の精度向上や訪問調査の仕組みの改善、訪問調査員の質向上などで、一次判定に重きを置き二次判定は困難事例のみを検討するなど、要介護認定の迅速化、効率化、公平性を図り、迅速にサービス提供につなげるしくみを確立すること |
2) | 利用者の心身の状態に応じて、柔軟かつきめ細やかにサービス提供を行うために、給付限度額も含めて、認定区分の見直しを検討すること |
1) | サービスの第三者評価の仕組み、情報公開、成年後見サービスなど利用者の権利擁護の確立に向けて、住民参加、NPOの取り組みの支援も含めて施策を充実すること |
2) | 施設における身体拘束禁止の取り組みの徹底を図ること |
苦情処理・解決のための窓口を地域住民の身近に設置し、結果を公表することなど制度の改善に役立たせること |
適正、公正な制度利用のために、広報を強化すること |
1) | 介護支援専門員の資質向上を図るとともに、専門職として自立でき、かつ事業所として確立できるような条件整備をすること |
2) | 介護支援専門員の受験資格の見直しとあわせて、質の向上のために研修を充実すること |
1) | 医療ニーズのある利用者へのケアプランの問題や看護と介護の連携、業務のあり方について早急に検討すること。また訪問看護師によるケアマネジャーやヘルパーなど他職種への指導ができる体制を進めること |
2) | 訪問調査から要介護認定、ケアプランにつながるようケアマネジメントシステムの見直しと、高齢者ケアに特徴的な「突発的な変化」や医療ニーズに対応できる給付限度額管理とケアプランのあり方を再検討すること |
1) | 訪問看護サービスの量的整備が進まない要因を分析するとともに、迅速な促進策を講じること。同時に、訪問看護ステーションの地域偏在を解消すること |
2) | 基準該当サービスに訪問看護サービスも認めること |
3) | グループホームへの訪問看護を在宅サービスとして適用し、ターミナルケアなどを担う仕組みとすること |
4) | 「小規模・多機能」型訪問看護ステーションの新設で、医療ニーズのある利用者のケアと家族支援を行うための看護デイケアやナイトケア・レスパイトができるような仕組みを強化すること |
5) | 入院・入所から在宅へ移行する利用者のソフトランディングのために、訪問看護サービスやリハビリテーションが短期集中投入できるような仕組み(例えば当月の支給限度基準額を引き上げる、又は支給限度基準額の枠外、もしくは診療報酬対応など)を新設すること |
6) | 介護老人福祉施設等において、入所者のターミナルケア時はスポットで訪問看護が算定できるようにすること |
1) | 高齢者介護研究会で指摘された痴呆ケアモデルの構築のための検討を進めると同時に、在宅・施設における痴呆ケアの指導者の育成や痴呆疾患およびケアに関する正しい理解を深めるための研修を進めること |
2) | 痴呆ケアにおいても人間の尊厳にかかわる排泄ケアは重要であり、高齢者の自立支援や社会参加の促進を積極的に進めるためにも、排泄ケアの質向上を進めること |
1) | 質の高いサービスの提供に必要な質の高い人材の確保と安定的な雇用のために、看護職・介護職・ホームヘルパー等のサービス提供者の給与水準をはじめ労働条件を改善するとともに、研修等の機会の十分な保証をすること |
2) | 感染防止対策の強化、労働安全衛生を充実すること |