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2003.10.06
個別核酸増幅検査により陽性が判明した保管検体の検査(依頼)結果


検査項目: HBVに関する核酸増幅検査
(目的) 検体のHBV−DNA量は日本赤十字社が実施した試験によると概ね1000コピー/ml(約230IU/ml)未満と報告されているところであるが、本依頼試験ではその妥当性を確認する目的で、以下の試験を実施した。
(方法)A.定量試験としてS領域のTaqManPCRを実施した。本試験は定量試験であり、検出限界以下であっても定性試験としての陰性を意味しない。
B.200IU/ml以上の検体をスクリーニングできるように感度を調整してpX領域のnPCRを実施した。よって、HBV陽性検体であっても200IU/ml未満であれば本試験では陰性となる。
(結果)
検体番号 症例番号 TaqMan (S)A nPCR (pX)B
1 1 - -
2 2 + -
3 3 - -
4 4 - -
5 7 - -
6 8 - -
7 10 - -
8 15 + -
9 16 - -
10 18 1.7x102 IU/ml +
11 21 - -
12 22 - -
13 23 - -
14 24 + -
15 26 + -
16 27 - -
17 28 + -
18 29 - -
19 30 + -
20 31 + -
21 32 2.7x103IU/ml 2x105IU/ml未満
22 33 - -
23 35 + -
24 36 + -
25 37 + -

A:TaqManアッセイ当たり血漿40μl相当量のDNAを使用。
(-)は検出限界以下、(+)は陽性で33IU/ml未満。数値は血漿ml当たりに換算した結果を示す。
B:nPCRアッセイ当たり血漿1μl相当量のDNAを使用。HBV−DNA国内標準品200IU/mlを検出できる。検体21の数値は10倍希釈系列のエンドポイント法による推定値
C.検体番号10と21は50人プ-ルで陽性

以上


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