1 経緯
 平成15年9月19日に、日本製薬株式会社から遡及調査によりHBVで個別NAT陽性が判明した血液が混入した原料血漿に由来する製剤を調査した結果、安全技術調査会から個別対応すべきとされた「PPSB-HT-ニチヤク」が含まれていた。なお、今回問題となった個別NAT陽性となった血液33本についての追跡は全て終了し、個別対応すべき製剤は他には製造されていなかった。
2 製造量等
| ・一般名 | : | 乾燥人血液凝固第IX因子複合体 | 
| ・規格単位 | : | 500単位(25ml) | 
| ・出荷量 | : | 2,039瓶 | 
| ・在庫量 | : | 233瓶 | 
| ・最終有効期限 : | ||
3 当該製剤の安全性評価
| 1) | 当該製剤のウイルスバリデーション値 
 | ||||||
| 2) | 混入ウイルス量 日赤の最大見積もりで (log10)である。(10 個) | ||||||
| 3) | 対応方針 HIVについて混入するウイルス量に100倍のセーフティ・マージンを見込んだ場合に、ウイスルバリデーション値が混入ウイルス量を下回るので個別対応としたが、今回個別NAT陽性が確認されたHBVについては、セーフティ・マージンを1000倍(+3)にとってもなおウイルスバリデーションがウイルス量を上回る( )。 したがって、HBVについては、自主的回収等の対応を留保した他の製剤と同様であり、混入ウイルスがHBVであるならば、対応を同様に留保とするのが適当。 |