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 2.社会生活指標モデルの作成と変局点の抽出

 2-1.社会生活指標における変局点

 上記3種類のモデルによる社会生活指標と実収入及び消費支出との関係を回帰分析を行って、その全体的な傾向を曲線で表した。(各指標を比較する観点から各指標を平均値0、分散1に標準化してグラフを描いた。(図表ⅳ-5,6参照))
 各指標から得られた回帰曲線には、全体的な特徴として次のようなものが上げられる。
 補正実収入のグラフでは、プラトー(平坦な状態)から下への変局点、そして、再びプラトーになる。
 補正消費支出については、プラトーから下への変局点、そして、再びプラトー、さらに、プラトーから下へと3つの局面があることがわかる。

図表 ⅳ-5.指標による回帰曲線の特徴:補正実収入
図

図表 ⅳ-6.指標による回帰曲線の特徴:補正消費支出
図

 2-2.変局点一覧

 図表 ⅳ-7は、これまで紹介した各指標から抽出された変局点を一覧にしたものである
 全体的な傾向として、補正実収入では2点、補正消費支出では3点の変局点が比較的顕著に抽出できた。
 しかも、いずれの指標においても、補正実収入では変局点1が40万円前後、変局点2が16~18万円、補正消費支出では変局点3が30万円前後、変局点4が21万円前後、変局点5が16万円前後で抽出された。

図表 ⅳ-7.変局点の一覧
(単位:万円)
  補正実収入 補正消費支出
変局点1 変局点2 変局点3 変局点4 変局点5
(1)一般流布モデル
(ダミー変数)
40 18 32 20 15
(2)生活格差モデル
(ダミー変数)
39 18 31 21 15
(3)収入モデル 40 17 28 21 16


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