戻る

資料5

フルオロスルホン酸及びこれを含有する製剤の毒物及び劇物取締法に基づく毒物又は劇物の指定について

イメージ
HSO3F
CAS: 7789-21-1

名称 (英語名) Fluorosulfonic acid(IUPAC名称)
(日本名) フルオロスルホン酸
経緯
 上記化学物質は、危険物輸送に関する国連勧告で腐食性物質に分類されている物質であり、国立医薬品食品衛生研究所において、毒性試験を行ったところ別添の結果が得られた。
用途
 主な用途としては、有機化合物の合成反応の触媒に用いられている。
物理化学的性状
 別紙1を参照
毒性
 別紙2を参照
事務局案
 フルオロスルホン酸及びこれを含有する製剤は、「毒物」として取り扱うことが適当と思われる。



別紙1
物理的化学的性質(原体)
項目  
名称
(英語名) Fluorosulfonic acid(IUPAC名称)
(日本名) フルオロスルホン酸
CAS番号 7789-21-1
化学式
 示性式
 分子式

HSO3F
FHO3S
分子量 100.7
物理化学的性状
性状  
沸点 (℃)
融点 (℃)
蒸気密度
比重

蒸気圧
溶解性
 
無色液体、発煙性
163℃
−89℃
3.5(空気=1)
4251.726(25℃/4℃)
25.3〜160hPa(77〜110℃)
アセトンに溶解する。
安定性  
反応性 水や蒸気と激しく反応し、有毒なガスを発生する。
引火性及び発火性  
その他 100%硫酸より高い強酸塩であり、強腐食性液体である。
国連危険物輸送分類国連(UN)番号 クラス8(腐食性物質)、容器等級I
UN1777



別紙2

毒性(原体)
試験の種類 供試動物 試験結果 備考
急性経口毒性 実施不能
試験するため、コーン油で40%懸濁液を作成したが、作成直後より激しく発熱しながら反応し、24時間後には、粘稠性の高い泥状の固まりとなり経口投与不可能であった。
 
急性経皮毒性 ラット LD50:100-1000mg/kg  
急性吸入毒性 試験実施せず  
皮膚刺激性/腐食性試験 急性経皮試験の結果、極めて強い腐食毒性が認められたため、本試験は実施せず。  
※試験機関は国立医薬品食品衛生研究所


トップへ
戻る